1,800円以上の注文で送料無料

最後のあいさつ の商品レビュー

3.3

39件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/12/02

左右田警部補という役に取り憑かれた雪宗衛という男の物語。発端は三十年前、刑事ドラマ「左右田警部補」が終幕を迎えることが決まったことだった。同時期に雪宗の妻が殺され、雪宗が自首したが、その後否認に転じ、その頃世間を騒がせていた連続殺人犯「流星4号」の仕業だとする推理を弁護士を通じて...

左右田警部補という役に取り憑かれた雪宗衛という男の物語。発端は三十年前、刑事ドラマ「左右田警部補」が終幕を迎えることが決まったことだった。同時期に雪宗の妻が殺され、雪宗が自首したが、その後否認に転じ、その頃世間を騒がせていた連続殺人犯「流星4号」の仕業だとする推理を弁護士を通じて発表し、無罪となる。それから三十年、若い女性が殺され、流星4号を名乗る犯行声明が残される。雪宗の物語を書こうとしている小説家の風見は、幼なじみの記者小田島の力を借りて雪宗の周りを調べる内に、現在の殺人も三十年前の一連の事件と無関係ではないことに気づく。雪宗の周りの人間関係や何より雪宗衛という人の人間性に疑問を抱き、深みにはまっていく。 最初から最後まで翻弄され続ける一冊だった。

Posted byブクログ

2025/11/23

最後までスラスラ読めたけど、読後感はイマイチ。雪宗衛のことを外堀から埋めていく構成は面白かったけれど、結局彼の心境は現実離れしすぎている感じがした。

Posted byブクログ

2025/11/15

阿津川辰海「最後のあいさつ」光文社読了。逮捕されたのは日本で一番有名な刑事だった。しかし真犯人は別におり「流星4号」という名前で犯行声明文が出る。意外な形で犯人は逮捕された。三十年後、事件は動き出す。ミステリー作家の相棒がこのネタが提供され執筆することに。ドラマ以上にドラマだった...

阿津川辰海「最後のあいさつ」光文社読了。逮捕されたのは日本で一番有名な刑事だった。しかし真犯人は別におり「流星4号」という名前で犯行声明文が出る。意外な形で犯人は逮捕された。三十年後、事件は動き出す。ミステリー作家の相棒がこのネタが提供され執筆することに。ドラマ以上にドラマだった。

Posted byブクログ

2025/11/14

刑事ドラマの主役が妻の殺人で逮捕されたが、裁判で無罪に。 その殺人と関連するかどうか分からない連続女性殺人事件の犯人が判明したり、長い年月を経て、また女性殺人事件が発生したり、幻の刑事ドラマの最終回の内容に迫ろうとすれば事件に巻き込まれたりと様々な出来事が錯綜する。 登場人物が多...

刑事ドラマの主役が妻の殺人で逮捕されたが、裁判で無罪に。 その殺人と関連するかどうか分からない連続女性殺人事件の犯人が判明したり、長い年月を経て、また女性殺人事件が発生したり、幻の刑事ドラマの最終回の内容に迫ろうとすれば事件に巻き込まれたりと様々な出来事が錯綜する。 登場人物が多くて、混乱してしまったが、話がどのようにまとまるのかドキドキとワクワクだった。 阿津川さん、初読みだと思うけど面白かった。

Posted byブクログ

2025/11/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

30年前の事件と同様の手口の殺人が起こった理由が、なんともひどい。 雪宗衛は真犯人なのか、彼の行動の理由は何なのか。 ラストの情景にはゾッとさせられる。

Posted byブクログ

2025/11/12

名探偵(古畑任三郎のイメージ)を演じた老役者の周囲で起こった過去の殺人事件、そして現代に再び蘇ったように見える殺人事件を取材する同級生とそれをもとに執筆する主人公の作家。暴かれるのは悲しい過去だったりするが、最後の労役者の行動は役者というものに憑りつかれたものだなあと思った。

Posted byブクログ

2025/11/07

妻殺しの容疑で逮捕された俳優雪宗衛。逮捕後に証言を翻し突如として犯人の名前とともに推理を披露する。そして30年後、類似した手口の殺人が起きる・・・逮捕が原因でお蔵入りになった主演ドラマの最終回に謎を解く鍵が? ミステリではあるんだろうけど、真相を推理してという類のそれではあんま...

妻殺しの容疑で逮捕された俳優雪宗衛。逮捕後に証言を翻し突如として犯人の名前とともに推理を披露する。そして30年後、類似した手口の殺人が起きる・・・逮捕が原因でお蔵入りになった主演ドラマの最終回に謎を解く鍵が? ミステリではあるんだろうけど、真相を推理してという類のそれではあんまりないかな。推理というよりは「捜査」というのがしっくりくる。いろんな人に聞き込みをしてだんだんと真相が明らかになる。手がかりは最初期に全部提示されてたり、無意味なエピソードみたいなものは基本的に省かれていたり・・みたいなロジカルないわゆる本格とかとはまた違ったものだけどこういうのはこういうので嫌いじゃないです。 ただ、メインの謎というか核として30年前の妻殺しと現在の殺人というのがあると思うんですが、その辺の真相はあんまり・・だったかな。いろいろ話が散漫になってしまっていてちょっと印象がぶれてしまったような。

Posted byブクログ

2025/11/05

途中誰が誰かわからない事もあり苦労しました。相関図を作った方が良かったかも。二転三転する展開もテンポも悪くはないのですが、一貫して平坦だったように感じてしまいました。

Posted byブクログ

2025/10/29

ノンフィクションを書くために30年前の殺人事件と現在の事件の調査をする主人公。刑事ドラマ左右田警部補を演じる雪宗の怪しさとその推理。虚実入り混じっての物語の進展。最後の方まで犯人がわからず分かっても、もやっとしながら読了。

Posted byブクログ

2025/10/27

 表紙のテレビが懐かしいっ!!ブラウン管っ!!  30年前、国民的刑事ドラマ「左右田警部補」の主役俳優雪宗衛が妻殺しで逮捕されたことにより、最終回の放映直前で打ち切りになってしまう。保釈が認められた雪宗衛は会見を開き、ドラマの配役さながらの推理によって自らの無実を主張する。そし...

 表紙のテレビが懐かしいっ!!ブラウン管っ!!  30年前、国民的刑事ドラマ「左右田警部補」の主役俳優雪宗衛が妻殺しで逮捕されたことにより、最終回の放映直前で打ち切りになってしまう。保釈が認められた雪宗衛は会見を開き、ドラマの配役さながらの推理によって自らの無実を主張する。そして30年後、同じ手口での事件が勃発したことから、ノンフィクション作家の風見と記者の小田島は事件を調べなおすことになるが…。  これって…相棒??参考文献も相棒関連のものが多いっ!でもなぁ…私的にはちょっと、長く感じたんですよね!これ読んでるとき、リアルでお疲れ気味だったせいか、ストーリーが入ってこなくって読了までにかなり時間を要してしまいました…。次回作に期待します^^;

Posted byブクログ