掬えば手には の商品レビュー
私の心のたったひと匙の気持ちも、掬われた気がした。大竹さんはなんと厄介な…と思いつつもやはり人間らしいというか、根本の思いやりが見えてきて憎めない、素敵な人だった。河野さんも助けを借りたり手を差し伸べたりしながら強く生きていて、梨木君もそうだったけど生命力を感じた。誰しもがこんな...
私の心のたったひと匙の気持ちも、掬われた気がした。大竹さんはなんと厄介な…と思いつつもやはり人間らしいというか、根本の思いやりが見えてきて憎めない、素敵な人だった。河野さんも助けを借りたり手を差し伸べたりしながら強く生きていて、梨木君もそうだったけど生命力を感じた。誰しもがこんな力あったら良いなと思う。私も思った。でもそれは、もしかしたら普通のことに自分では感じていても周りからは特別な力に見えて、知らないうちに誰かを救っていたとしたらそれこそヒーローだ。すごくオムライスが食べたくなりました。
Posted by
切迫で入院していた時の気持ちを思い出した。 ちゃんとこの世界に生まれさせてあげたいという気持ち。 今は横に座ってソシャゲをしている不登校の娘。 学校に行かないことで未来を削っているかも知れないけれども、学校に行くことで今が削られてしまう。 瀬尾まいこさんの作品を読んだのはこれが...
切迫で入院していた時の気持ちを思い出した。 ちゃんとこの世界に生まれさせてあげたいという気持ち。 今は横に座ってソシャゲをしている不登校の娘。 学校に行かないことで未来を削っているかも知れないけれども、学校に行くことで今が削られてしまう。 瀬尾まいこさんの作品を読んだのはこれが初めてで、どの登場人物にも感情移入できる作品も初めてだった。 他の作品も読んでみたい。
Posted by
瀬尾まいこさんの小説は、いつも心を温かくしてくれて、前向きになれます。 店長は癖が強くて最初は眉間にシワが寄ったけど、事情があっての大竹さんで、本当は心優しい方でしたし、最後のほうでケーキを作った時に『できねぇとか言ってるやつ、ただやらねえだけだから』とか、とても良い事言ってくれ...
瀬尾まいこさんの小説は、いつも心を温かくしてくれて、前向きになれます。 店長は癖が強くて最初は眉間にシワが寄ったけど、事情があっての大竹さんで、本当は心優しい方でしたし、最後のほうでケーキを作った時に『できねぇとか言ってるやつ、ただやらねえだけだから』とか、とても良い事言ってくれる素敵なおじさんだった。 普通でも、人の思いに寄り添えることができるのならそれだけで最高です。 私も梨木君のように人に優しくなれるように精進します。って本を読んだ時には思うけど、なかなか難しいのが現実、、、
Posted by
普通っていけないことですか? 人の心を読める力に気づいた主人公。周りのみんなを次々と助けていく。 それだけでも普通じゃないと思う。 きっと主人公は究極の優しさを持ち合わせていたに違いない。 じんわりと感動が伝わる優しい物語でした。
Posted by
主人公の抱えている悩みである、何かを生み出していたいという感情がすごく理解できた。彼は家庭環境が理由でそう感じているのだろう。私自身も美術の才能がなく、兄姉が美術の才能があり劣等感を感じた。今、私が持っている趣味は消費するものばかりな気がしている。そんなことから私も何かを生み出せ...
主人公の抱えている悩みである、何かを生み出していたいという感情がすごく理解できた。彼は家庭環境が理由でそう感じているのだろう。私自身も美術の才能がなく、兄姉が美術の才能があり劣等感を感じた。今、私が持っている趣味は消費するものばかりな気がしている。そんなことから私も何かを生み出せる人間でいたいと思っている。
Posted by
配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01442441
Posted by
平凡って悪いことかなぁ? 才能がある人は、ほんの一握り、多くの人が平凡、 いいんじゃないかなぁ!平凡と言われようが、毎日、楽しいと思えれば、それが人生1番だと思う‼️
Posted by
出だしの嫌味な大竹がこっちが不快なくらいビンビン伝わるのに、だんだんとそして終盤とやわらかい人物像にやられる側も見ちゃいられない訳でもなくなるってどういう手法なのか
Posted by
おもしろかった! 読みやすくてスイスイ読み進められた。 「単純明快に暗いところゼロで十代をやり過ごしているやつなんていないもんな」と香山君が言うとおり、 登場人物みんな何かしら抱えているけど、全体的に優しくて温かい空気感に包まれていてすごくよかった。 相手の考えてることがなん...
おもしろかった! 読みやすくてスイスイ読み進められた。 「単純明快に暗いところゼロで十代をやり過ごしているやつなんていないもんな」と香山君が言うとおり、 登場人物みんな何かしら抱えているけど、全体的に優しくて温かい空気感に包まれていてすごくよかった。 相手の考えてることがなんとなく分かる感覚って実際にあるけど、 そこから梨木君のように「なんとかしてあげたい」って動けることは凄いこと。誰にでも出来ることじゃないし少し勇気をもらえた。 それと自己開示。昔よりコミュニケーション迷子になることが多くなった自分にはより響いた。 そしてお気に入りは店長の誕生会。企画~当日のくだりまで面白くて何度も笑った。 『アフターデイズ』でも口角上がりっぱなしだった。 大竹さんが実際にバイト先の店長とかだったら怖いけど、可愛く見える不思議。 瀬尾まいこさん初心者だけど、読みたい本がたくさんあるので楽しみ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今まで読んだ瀬尾さんの本の中で1番好きだな 優しい瀬尾さんの世界観が大好き 梨木君の心を読む力はすごい能力なんかじゃないっていうのが、なんていい設定なんだともう拍手 香山と過去の暗い話を打ち明け合って距離を縮めるシーンが好き 「打ち明け話にどうでもいい話。こんなことを繰り返しながら、ぼくたちは少しずつ確かなものを手に入れていくんだ。そんな当たり前のことを知ったような気がした。」 梨木君は、それまで特別な力で距離を縮めてきたと思っているのだろうけど、本当は梨木君の共感力や行動力が人の心を動かしたんだね あったかい気持ちになりたくなったら、また読もう
Posted by
