1,800円以上の注文で送料無料

汝、星のごとく の商品レビュー

4.4

662件のお客様レビュー

  1. 5つ

    372

  2. 4つ

    196

  3. 3つ

    59

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    5

レビューを投稿

2025/07/30

凪良ゆうさんの作品は『滅びの前のシャングリラ』を読んでの二作品目! 木綿のハンカチーフと言う歌がありますが、『東へと向かう列車〜で』と歌うからには近畿よりも西かなぁと思っていたのですが、瀬戸内だとしっくりくるなぁと本書を読んで思いました。 【湊かなえ】さんのNのためにも思い出し...

凪良ゆうさんの作品は『滅びの前のシャングリラ』を読んでの二作品目! 木綿のハンカチーフと言う歌がありますが、『東へと向かう列車〜で』と歌うからには近畿よりも西かなぁと思っていたのですが、瀬戸内だとしっくりくるなぁと本書を読んで思いました。 【湊かなえ】さんのNのためにも思い出しました。 いずれにいたしましても、構成、展開、伏線、オチ、登場人物達の尖り方等含めて手に取って良かった小説です! そして読み終わった後、表紙を見るとじんわり浸れます。 表紙がヤケに綺麗だなぁと思っていたら、初回限定箱推しカバーでした!!! 瀬戸内海のとある島で育った暁海は父の行動のせいで良くない家庭環境に置かれていた。また、恋愛体質の母を持つ櫂も、母に散々苦労をかけられ高校生ながらも壮絶な人生を送って来た。 そんな家庭環境に置かれた2人が恋に落ちるのに時間はかからなかった。 成長して、お互いにぶつかり、色んなものに傷つけられ、足を引っ張られながらも生きていかなければいけない愛の物語・・・ とても切ない 2023年本屋大賞は伊達じゃない!!!

Posted byブクログ

2025/07/31

痛みごと愛すとはまさにこのこと。 人と比べたり、羨ましかったり、 普通じゃないとか、苦しいこととか、 辛いこととか言い訳とか、 全部全部大事な人だけが知ってくれてれば それでいい

Posted byブクログ

2025/07/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

──夕星やな。 風光明媚な瀬戸内の島で育った暁海と母の恋愛に振り回されて転校してきた櫂。 心に孤独と欠落を抱えた二人が恋に散るのに時間はかからなかった。 ときにすれ違い、ぶつかり、成長していく。 単行本が発売されてからずっとずっと文庫化を待っていました。 紀伊国屋限定のカバーがそれはもうよくて、どこか身近に彼らの物語が存在しているんだなとより奥深く感じることができました。 そして、物語を読む前と読んだ後のプロローグの印象ががらりと変わり、私もこんな風に人をいろんな角度から見れたらいいななんて思いました。 まったく同じような経験をしたわけではないのに、心の奥に眠っている、昔に経験したほろ苦い失恋や失敗による自分への失望など忘れてしまいたい感情が物語を読み進めるごとにふつふつと湧いて出てきました。 あの時こうすればよかったなんてことの繰り返しの人生だけど、この物語を読んであの時こうしていたから、今の自分がいてそこで元気に幸せに暮らしているんだと実感し、過去の自分を責めるのではなく褒めてあげようって自分に対して優しくなれる物語でした。 きっと運命だったらまた出会えるから、あの時の選択は間違ってなかったんだと思える強さを少しだけもらえました。 やるせないこと、仕方のないこと、諦めたくないけど諦めなきゃいけないこと、そんなことばかりだけど ただ一つ自分の中で守れるものを作りいざとなったら闘える。そんな武器を持っていなきゃと背筋がピンとしました。 生まれてくる場所は選べない、生まれた瞬間から背負わされる荷物があるかどうかそれで人生が大きく変わってしまう。 背負うのも勇気、手放すのもそれもまた勇気。若いころになんて正しい選択はできないものだけど、その正しいも誰かが図った正しいだから、自分にとっての正しいを選択できるように手札は多いほうがいいよね。 毒親、節操のない島民たち、ストレスの吐き口として標的にされること、そんなどうしようもない世の中で、櫂と暁海だけが星のように変わらずに輝き続けているんだろうなと思い心が熱くなりました。 まとまりのない感想になっちゃったけど、生きることの難しさと正しさの正しくなさ、いろんなことが詰まった大切な一冊になりました。

Posted byブクログ

2025/07/29

読み始めは、恋愛青春ものに付き合わされるのかなーと思ったら大間違い。この日本の社会、いや世間の中で、人はどう生きていくのか、どう生きていけるのか、さらには、女性は何を背負わされ、そこからどう自由になっていけるのか、そういうことを丁寧に丁寧に書いた作品。どんどん読み進めて、気がつい...

読み始めは、恋愛青春ものに付き合わされるのかなーと思ったら大間違い。この日本の社会、いや世間の中で、人はどう生きていくのか、どう生きていけるのか、さらには、女性は何を背負わされ、そこからどう自由になっていけるのか、そういうことを丁寧に丁寧に書いた作品。どんどん読み進めて、気がついたら終わってて、あぁ、素晴らしい作品だったといま息をつく。

Posted byブクログ

2025/07/28

所々、『Nのために(湊かなえ)』がちらつきました。 心抉られる内容ではあるけど、個人的には断然『流浪の月』の方が好きです。切ないより、悲しいや苦しいの方が勝ってしまったからかな? あとめっちゃ手に職つけろって言ってくるやん!もう何回も聞いたわ!って作品全体の雰囲気にそぐわない...

所々、『Nのために(湊かなえ)』がちらつきました。 心抉られる内容ではあるけど、個人的には断然『流浪の月』の方が好きです。切ないより、悲しいや苦しいの方が勝ってしまったからかな? あとめっちゃ手に職つけろって言ってくるやん!もう何回も聞いたわ!って作品全体の雰囲気にそぐわないメッセージの主張の強さが気になってしまったからかも。

Posted byブクログ

2025/07/28

昔の自分に重なる場面が多くて辛くなった。 使えるカードが少なかったのも、親が頼りにならなかったのも、たくさん諦めてきたことも。 ただ私と違って秋海と櫂はやりたいこと、夢があって素敵だなと感じた。夢があっても叶う訳ないと諦めて夢なんか持ったことないし、同じ境遇の人と付き合うとか傷を...

昔の自分に重なる場面が多くて辛くなった。 使えるカードが少なかったのも、親が頼りにならなかったのも、たくさん諦めてきたことも。 ただ私と違って秋海と櫂はやりたいこと、夢があって素敵だなと感じた。夢があっても叶う訳ないと諦めて夢なんか持ったことないし、同じ境遇の人と付き合うとか傷を舐め合ってる気がして避けてきた道だからそこは共感できなかった! 202ページが完全に自分の思考と同じすぎてさらに自分が嫌になった。 最後は24時間テレビでありそうな物語になっていって涙と鼻水止まらなくなりました。 2025.07.24〜07.28

Posted byブクログ

2025/07/28

ある種の恋愛小説。でも、それだけでは終わらない。 環境やタイミングによってすれ違っていく男女の姿に切なさを感じつつ、物語は「人が生きる上で、何に属するか」「どこに身を置くか」という選択の難しさを突きつけてくる。 結婚、仕事、家族、住む場所…。人生には、自分で決めたようでいて、社会...

ある種の恋愛小説。でも、それだけでは終わらない。 環境やタイミングによってすれ違っていく男女の姿に切なさを感じつつ、物語は「人が生きる上で、何に属するか」「どこに身を置くか」という選択の難しさを突きつけてくる。 結婚、仕事、家族、住む場所…。人生には、自分で決めたようでいて、社会や他人に決められてしまうことがたくさんある。 その中で「自分で自分を養うこと」が、真に自由を手にするための前提条件だというメッセージが強く響いた。 どこにでも飛び出していける力を持ってはじめて、人は何かを選べる。 そんな静かで力強い教えが、この物語には込められていたように思う。

Posted byブクログ

2025/07/28

楽しみにしていた文庫化。 期待通りの面白さで一気読みしてしまった。 凪良さんの一つ一つの言葉がとにかく心に刺さる。 2人の親が毒親すぎて最後まで辛かったけど、感動の最後だった。 よくわからないプロローグが、全て読んだ上でエピローグに繋がるのも良かった。 文句なしの星5

Posted byブクログ

2025/07/28

自分が知る中で最高の小説。 初めて読んだ時の感動は今でも忘れられない。 文庫化して手元に置いておきたくなったので購入。 読み直してまた感動してしまった。 がむしゃらに生きる若者が切実に描かれていて、それに共感できるところが魅力だと思う。 人に薦めたい本ランキング1位。

Posted byブクログ

2025/07/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人を愛するって大変だし、難しい。 自分の気持ちに素直に生きるには、若さだけでは足りなく、積み重なる経験が必要で、後に後悔しないためには決断する意識が必要で、決断するためには残された時間のカウントダウンが必要か。 幸せを感じるには、苦難と絶望、大きな後悔が必要。 昔住んでいた愛媛が舞台で懐かしく、しまなみ海道から海を見たくなった。

Posted byブクログ