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汝、星のごとく の商品レビュー

4.4

662件のお客様レビュー

  1. 5つ

    372

  2. 4つ

    196

  3. 3つ

    59

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    5

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2025/10/29

櫂と暁海それぞれ内面とかの描写が細かくて、話にどっぷり浸かれた。 それぞれの視点で見た時に、いいことばかりじゃない、むしろ苦しい場面が多かったと思う。だけど、お互いの存在や思い出が、お互いにとっての夕星だったのかなって感じた。

Posted byブクログ

2025/10/30
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※このレビューにはネタバレを含みます

1冊を通して、暁海と櫂の人生を見てるようでした。 同じ境遇の2人が狭い島の中で惹かれ合い、 島から櫂が出ていくとズレが生じてぶつかり 一旦は離れ離れになる。 それでも、完全に離れることはなくて、 長い時間をかけてまた2人は寄り添う。 島の中でちゃんとふたりの事を考えてくれてた先生。 なにがあっても櫂を見捨てなかった植木さん。 こんな大人たちが2人の周りにいてくれてよかった。 暁海も、櫂も背負うものが多かったけれども 暁海が最後には自分で自分の人生を選択できた ことがよかった。ほんとうによかった。

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2025/10/28

暁海ちゃんと櫂くんそれぞれの目線で話が進んでいくのでどちらの感情も理解しやすくて読みやすかった。読んでる最中は心がずーんってなるけど、読み終わったら満足感に満たされる素敵なお話でした。

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2025/10/27

初めての凪良ゆうさんでした。文章が好みで、読後すぐ他の作品も読みたくなりました。都会での成功と田舎で燻る若者の感情が分かりやすい。 暁海と櫂の母親に苛立ち、お父さんの不倫相手との関係性にモヤモヤしたけど、それが結果的に暁海を救ってくれた。北原先生の存在もすごくいい。花火がつなぐ瀬...

初めての凪良ゆうさんでした。文章が好みで、読後すぐ他の作品も読みたくなりました。都会での成功と田舎で燻る若者の感情が分かりやすい。 暁海と櫂の母親に苛立ち、お父さんの不倫相手との関係性にモヤモヤしたけど、それが結果的に暁海を救ってくれた。北原先生の存在もすごくいい。花火がつなぐ瀬戸内海の情景が目に浮かびました。

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2025/10/27
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※このレビューにはネタバレを含みます

暁海目線の章と櫂目線の章が交互に綴られることで、二人の心のすれ違いが一層切なく響く。 否応なく母の荷物を背負わされてきた 二人だからこそ、櫂の荷物を暁海が背負うことでしか寄り添えなかったのかもしれない。 それでも「自分の人生は自分で決める」という、 常識にも揺るがない強い覚悟が、 「荷物を背負う」ことを単なる不運で終わらせない。 それにしても凪良ゆうさんは、どうしてこんなにも 心の機微を隈なく捉え、繊細な筆致で描けるのか。 気づけば、二人の世界にどっぷりと引き摺り込まれていた。 いまも余韻が静かに残っている。

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2025/10/27

2人が惹かれ合い結ばれ、すれ違い離れていく様がリアルに生々しく描かれ、心を抉られるような苦しさを感じながら読みました。ラストは救われたような救われてないような…とにかく号泣でした。人間関係や心理の描写が丁寧で、空や海の描写とも重なりとても美しい表現が素晴らしかったです。きっとまた...

2人が惹かれ合い結ばれ、すれ違い離れていく様がリアルに生々しく描かれ、心を抉られるような苦しさを感じながら読みました。ラストは救われたような救われてないような…とにかく号泣でした。人間関係や心理の描写が丁寧で、空や海の描写とも重なりとても美しい表現が素晴らしかったです。きっとまた読み返して泣きます。

Posted byブクログ

2025/10/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

話の順番を分かっておらず、始めに「星を編む」から読んでしまったため、その後本書を手に取った。 暁海と櫂の切ない恋愛物語。親が足枷になっている二人が惹かれあっていく過程、高校卒業して事情が変わり心がバラバラになっていく様子がありありと伝わってきて、ページを捲る手が止まらなかった。 学生時代どんなに好き合ってても、離れ離れになって住む世界が違うと噛み合わなくなってくる経験をしたことがある人は、二人に重なる想いがあるのではないだろうか。 また、北原先生は神様みたいな人である。正直、自分の学校の生徒だからといって互助会婚までする心意気は理解できなかったが、困っている人をほっとけない人なのだろう。ほっとけないといっても、おせっかいでもないし自分の考えを押し付けようともしない、相手のことを尊重してくれるため、こんな先生がいたらありのままの自分を出せる気がする。 暁海と櫂は常に親に悩まされており、それでも親を捨てられないでいるのは、血がそうさせているのだろうか。暁海が、お母さんの事故のためにあちこち頭下げてお金の工面をしている場面を見て、心が苦しかった。同じ立場になった時、同じことができるだろうか。 最後の櫂は、一番幸せな亡くなり方をしているように感じた。私も同じように、好きな人のそばで、慣れ親しんだ場所で最後を迎えたい。

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2025/10/26

凪良先生の魅力は私たちでは簡単には理解し得ない、人間関係の形成にあるのではないでしょうか。 私たちは男と女のペアを見たら、それを恋人と捉えたくなり、誘拐事件を見ては、卑劣な誘拐犯と可哀想な被害者と関係づけたくなります。 ただ、そう言う分かりやすい関係ではなく、その人だけにしか...

凪良先生の魅力は私たちでは簡単には理解し得ない、人間関係の形成にあるのではないでしょうか。 私たちは男と女のペアを見たら、それを恋人と捉えたくなり、誘拐事件を見ては、卑劣な誘拐犯と可哀想な被害者と関係づけたくなります。 ただ、そう言う分かりやすい関係ではなく、その人だけにしか言い得ない関係性を形成して行く、そしてその関係形成の過程を読者が違和感なく理解できるからこそ多くの人に支持されているのだと感じています。

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2025/10/26

本好きさんがお勧めする本によく見かけるので購入。 ヤングケアラーの2人が辛い環境の中でも自分にしかない武器を携え悩み、苦しみながらの物語だったけど読みやすくて2日で読んでしまった。 辛いけど進路に迷ったり悩んだりする高校生くらいの子に読んでもらいたい作品かも。

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2025/10/26

フィクションなのに、登場人物の感情があまりにもリアルで驚かされました。 どうすればこんな物語を思いつけるのか——凪良ゆうさんの想像力と筆力に圧倒されます。 物語は男女それぞれの視点で進んでいくのですが、海や星といった自然の描写を通して、 登場人物の心の揺れを繊細に表現していて、...

フィクションなのに、登場人物の感情があまりにもリアルで驚かされました。 どうすればこんな物語を思いつけるのか——凪良ゆうさんの想像力と筆力に圧倒されます。 物語は男女それぞれの視点で進んでいくのですが、海や星といった自然の描写を通して、 登場人物の心の揺れを繊細に表現していて、本当に美しい。 凪さんの文章は、どこかキラキラしていて、優しく心に沁みます。 特に印象に残った一文は、 「どうか元気でいて、幸せでいて、わたし以外を愛さないで、わたしを忘れないで。」 お互い別の道を歩んでいるのに、この言葉にはどうしようもない切なさがありました。 初恋の人って、簡単には忘れられないものなんですね。 「結婚したけれど、本当に愛したのは別の人」——そんな現実の痛みが、 この物語には静かに、でも確かに流れています。 凪良ゆうさんの『流浪の月』にも通じる部分があり、 人の心の複雑さや純粋さを描くのが本当に上手だと感じました。 そして、最後の締めくくり方もとても好きです。 読後には、胸の奥に静かな余韻が残ります。

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