踊れ、愛より痛いほうへ の商品レビュー
読み始めて中盤ぐらいまでは、アンノのキャラがちょっと定まってない感時があったけど後半に連れてしっかりしてきていたし、ラストの落とし方もちょっと笑えたから良しとする。新鮮味がないといえばなく、女性作家が描きそうな作品といった印象。
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主人公の頭の中が、激しめの表現で描かれていて、それが行動として現れるときには他者から到底受け入れられないようなものになっている。だけど、主人公の中では、そういう行動になることは至極普通のことで。読んでいて、主人公と感情と周りの人の当惑と、どちらの立場にもなって読めるような不思議な...
主人公の頭の中が、激しめの表現で描かれていて、それが行動として現れるときには他者から到底受け入れられないようなものになっている。だけど、主人公の中では、そういう行動になることは至極普通のことで。読んでいて、主人公と感情と周りの人の当惑と、どちらの立場にもなって読めるような不思議な感覚があった。 大事な人との交流やその人が亡くなるシーン。 一見すると、淡々と描かれていて主人公の「成長」が手に取るような描き方はされておらず、もやっとしてしまう人もいるのかもしれないが、現実の「成長」はあんなもので、すぐにわかるような「変化」みたいなものは少ないのではないかなと思う。そういった点がリアルで、変に盛り上げないところが、この小説の好きなところだった。
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「孤高の人」以来の宅庭のテント暮らし、今回は女子。私(アンノ)もおばあちゃん(あーちゃん)も自分の考え持ってそれを伝える力あるのってスゴい。
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短めなのですぐ読めました アンノの感情表現、ふぉ〜こんな比喩があるのか〜 繊細だけどやっていることは結構過激で あの赤いテントの行方も気になる いなくなくならなくならないで も読んでみたくなった
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生きづらさの原因は他者との感情のズレによるものか、不安定で複雑な人間関係によるものか。 「割れる」という感情の表現が素晴らしかった。 その度に愛が歪んでいくのかも知れなかった。 身体性と感覚表現の描き方が上手いのは詩人ならではなのかな。 スラスラと読めてしまったのも、もしかしたら...
生きづらさの原因は他者との感情のズレによるものか、不安定で複雑な人間関係によるものか。 「割れる」という感情の表現が素晴らしかった。 その度に愛が歪んでいくのかも知れなかった。 身体性と感覚表現の描き方が上手いのは詩人ならではなのかな。 スラスラと読めてしまったのも、もしかしたら実は韻文で書かれていたとかそういうことなのかもしれない。
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読んでいる間は手が止まらなくなり、一気に読んでしまったが、読後の感想が全然まとまらない。 主人公もあーちゃんも母も、感情や考えている事が説明されてない事が多く、かつ、混沌としているというか、あーちゃんのように「全部ちょっとずつそう」であって整理されていないのかもしれない。 自...
読んでいる間は手が止まらなくなり、一気に読んでしまったが、読後の感想が全然まとまらない。 主人公もあーちゃんも母も、感情や考えている事が説明されてない事が多く、かつ、混沌としているというか、あーちゃんのように「全部ちょっとずつそう」であって整理されていないのかもしれない。 自分の事すら分からないのに、小説の中の人物については行動や考えが整理されているのも都合の良い事なのかも知れない。 アンノの「割れる」は、初めて割れた時の言葉が一番理路整然としていて、成長や経験とともに失ったものがありそうでで切ない。
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わかいころはこうして何かと闘いを挑みたい気持ちになるよなあと思い出しつつ、また歳いったら「あーちゃん」のように闘いを挑むようになるのかなと。この世のさまざまなものに密かに闘いを挑んでいる人たちに届けたい本。
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毒親ではあるけど世間ではよくある程度の親だけど、主人公との相性は最悪だった。それでも親元を離れない、自分を大切にしないのは一種の復讐? 無茶苦茶な選択をして、さいごも投げやりに見えてしまった。 頑張るだけが良い人生だとも思わないけど、やり過ごすことだけでも頑張らないと自分は守れな...
毒親ではあるけど世間ではよくある程度の親だけど、主人公との相性は最悪だった。それでも親元を離れない、自分を大切にしないのは一種の復讐? 無茶苦茶な選択をして、さいごも投げやりに見えてしまった。 頑張るだけが良い人生だとも思わないけど、やり過ごすことだけでも頑張らないと自分は守れないなと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
向坂くじらさんの小説2冊目。1冊目も合わないなと思ったけど、2冊目はもっと合わないなと思ったから、たぶんもうこの人の小説は読まないだろう。 切れ癖があって親との関係もうまくいかずに生きづらい女の子の話なのだが、この主人公が全然好きになれなくてつらかった。アスペなのか知らないが他人のことを全然慮ることなく、そのくせ実家の庭で盗電しながらテント暮らししたり他人の家に無断で泊まったりしていて自立してますという面で基本的に寄生して生きている。そして何に対しても常に被害者面。葉山君かわいそうだったな。 「他人の力を借りないでも、自分はひとりで生きていかれると思ってるんでしょ。分かるのよ。傲慢といいますそういうことを」という登場人物の台詞があるが、ほんとにそのまんまの人物なのである。 それも若さだなあとか、可愛げがある、ひたむきな一面はあるとか思えればいいんだけど…。好きじゃない男の子にキスされそうになったぐらいで焼夷弾とか言い出すのも表現的にどうなんだろうと思って引いた。そういう「痛さ」を楽しむ小説なんだろうか。楽しめなかったけど。
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「怒る」とも「泣く」とも違ったから、自分でそれに「割れる」と名付けた。(中略)それがアンノが自分のお母さんに失望した、初めての経験だった。 怒るでも泣くでもなく、自分が世界とうまくいかずに、頭の中を感情が駆け巡る。そんな気持ちに共感を覚えた。 アンノは常々、一人だけを愛し、それ...
「怒る」とも「泣く」とも違ったから、自分でそれに「割れる」と名付けた。(中略)それがアンノが自分のお母さんに失望した、初めての経験だった。 怒るでも泣くでもなく、自分が世界とうまくいかずに、頭の中を感情が駆け巡る。そんな気持ちに共感を覚えた。 アンノは常々、一人だけを愛し、それ以外を切り捨てる愛し方に「割れ」させられる。 一途とも残忍とも捉えられる愛を感じてきた未熟な少女が向かう先にあるものとは.. 愛が持つ二面性をこれでもかと描き、読者に突きつける文章にとても惹かれた。
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