災疫の季節 の商品レビュー
コロナ禍にあり奮闘する医師伊達允彦、販売数の為にコロナ禍に対して反ワクチン記事を書き続ける週刊誌副編集長志賀倫成、そして病院に対して強硬に反ワクチンを糾弾する団体阿神儀会。 読者としては医師に感情移入し、週刊誌の姿勢に反発し、反ワクチン団体に嫌悪する。 この感情を読者に刻み込ん...
コロナ禍にあり奮闘する医師伊達允彦、販売数の為にコロナ禍に対して反ワクチン記事を書き続ける週刊誌副編集長志賀倫成、そして病院に対して強硬に反ワクチンを糾弾する団体阿神儀会。 読者としては医師に感情移入し、週刊誌の姿勢に反発し、反ワクチン団体に嫌悪する。 この感情を読者に刻み込んだなかで、病院内で起きた殺人事件の捜査が始まる。 刑事と医療従事者、週刊誌記者と被害者家族、週刊誌記者と医療従事者などの、殺人の真相へと物語をテンポ良く運んでいく。 僅か4年前のコロナ禍を改めて実感した小説になった。
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「週刊春潮」副編集長・志賀倫成シリーズ第2弾。コロナが猛威を振り日本中が右往左往していた2020年。反ワクチン・反マスクを訴える団体にマスコミも一緒に国民を扇動していた。本当にマスゴミは百害あって一利なしだなと思った。いつしかその団体はカルト教団そしてテロ組織の様相をなしていく。...
「週刊春潮」副編集長・志賀倫成シリーズ第2弾。コロナが猛威を振り日本中が右往左往していた2020年。反ワクチン・反マスクを訴える団体にマスコミも一緒に国民を扇動していた。本当にマスゴミは百害あって一利なしだなと思った。いつしかその団体はカルト教団そしてテロ組織の様相をなしていく。医療従事者の皆さんの矜持には本当に頭が下がる思いだし、感謝の気持ちしかなかったな。犯人は想像通りだし淡々と展開するのだけれど、いろいろとイライラMAXなお話。
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シリーズ二作。コロナ禍の医療現場で日々奮闘する医師伊達が勤務する病院を襲った反ワクチン団体の代表が院内で死体となって発見される…。伊達の友人で反ワクチンキャンペーンをはる「週刊春潮」副編集長の志賀は自身の考えと反する雑誌の方針との板挟みに。週刊誌記者・医師・警察官それぞれの立場か...
シリーズ二作。コロナ禍の医療現場で日々奮闘する医師伊達が勤務する病院を襲った反ワクチン団体の代表が院内で死体となって発見される…。伊達の友人で反ワクチンキャンペーンをはる「週刊春潮」副編集長の志賀は自身の考えと反する雑誌の方針との板挟みに。週刊誌記者・医師・警察官それぞれの立場からの葛藤が描かれる。SNSに流される人たちの主張と行動は今回の選挙と重なる。物心両面で貧すれば鈍する。哀れ。
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コロナ禍に反ワクチン報道を続ける週刊誌記者の葛藤と事件。 正面からコロナ禍の混乱を題材にしており、誰もが実体験を伴って読み進めてしまうと思います。 反ワクチン主張者のあれこれやそれを支える形となった報道への不満やなんかが作品内で赤裸々に描かれていて、当時の混乱や怒りを追体験する...
コロナ禍に反ワクチン報道を続ける週刊誌記者の葛藤と事件。 正面からコロナ禍の混乱を題材にしており、誰もが実体験を伴って読み進めてしまうと思います。 反ワクチン主張者のあれこれやそれを支える形となった報道への不満やなんかが作品内で赤裸々に描かれていて、当時の混乱や怒りを追体験する格好となりました。そういう意味で読むのが止まらない面白さではありましたが、推理やどんでん返しという視点ではやや凡庸というか、これもまた今も主張を続ける反ワクチン派への中山七里氏の怒りが主題だったのかな、と思いました。 そういう意味で作品としての純粋な面白さとはちょっと違うかな、という印象です。 参政党の人たちなんか、これ読んだら抗議行動始めてしまうのでは
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シリーズ第二弾 日本中が不安に押しつぶされそうだったコロナ禍における正義と倫理観がテーマの物語。 陰謀論が作られて広まる仕組みが簡潔に提示されていて本当に色々考えさせられる。 実際にあった「とあること」もフィクションとして上手く書かれていてよりリアル。
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殺害された状況から犯人の予想が付いてしまいますし、そんなに上手くやれるもんかなぁ…?など、(あまり書くとネタバレになってしまうので書きませんけど)ツッコミたいところはありましたが面白く読めました。 団体などはフィクションですが、2020年からのコロナ感染者報告からの一連の流れな...
殺害された状況から犯人の予想が付いてしまいますし、そんなに上手くやれるもんかなぁ…?など、(あまり書くとネタバレになってしまうので書きませんけど)ツッコミたいところはありましたが面白く読めました。 団体などはフィクションですが、2020年からのコロナ感染者報告からの一連の流れなどもまとめられており、 コロナ禍での医療従事者の過酷な労働環境、 根底に不安感があるのか、理解力が乏しいのか、話が通じない陰謀論者たち、 ワクチンをめぐってのマスコミの対応、 真面目かつ神経質な日本人の同調圧力の恐さ、 など、当時のことを思い出しました。
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コロナ禍での混乱を思い出した。 自分自身は陰謀論者ではないけど、実際に父親がワクチン1回目の接種の2週間後に急に亡くなったのでワクチンについては色々思うところがある。 マスクやワクチンの同調圧力は日本みたいに真面目な国こそひどいだろうなあ。と思いながら読んだ。
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犯人の意外性は全くなかったが、中山氏らしい視点で、医療従事者の疲弊と苦悩、承認欲求の塊の陰謀論者の大暴走、日和見・両論併記でお茶を濁すマスゴミと化した雑誌の副編集長・ジャーナリストとしての葛藤等をうまくエンタメに昇華させている。
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中山七里さんの初読了。 面白かったです。 私が読んでいる本の中では、少し独特の物語の進行をする作品だなぁという印象がありました。 内容はよくある設定な感じがしましたが、新鮮で良かったです。
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