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災疫の季節 の商品レビュー

3.5

39件のお客様レビュー

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2025/08/23

コロナウィルスを題材とした小説を初めて読みました。医療従事者の方々の苦悩は、筆舌に尽くしがたい。20250823現在、あらたな「変異株ニンバス」が流行している記事をみた。公共機関をよく使う自分としては、あの時(本作では、この時)の見えない敵と戦っている危機感的なものが、薄れてきて...

コロナウィルスを題材とした小説を初めて読みました。医療従事者の方々の苦悩は、筆舌に尽くしがたい。20250823現在、あらたな「変異株ニンバス」が流行している記事をみた。公共機関をよく使う自分としては、あの時(本作では、この時)の見えない敵と戦っている危機感的なものが、薄れてきている気がする。もうこの時の思いはしたくない。いい意味で、あの時を思い出させてくれた小説でした。

Posted byブクログ

2025/08/23

コロナ禍、あの歪んだ日常で人の心も歪んでた。自分自身も普通では無かったと振り返ってみればそう思うから、やっぱりコロナ禍の話はあまり好きではない。様々な情報に流され惑わされ、何を信じるのか、あの時は難しかったな、と思いながら読んだ。

Posted byブクログ

2025/08/21

コロナ禍で世間が混乱する最中、反ワクチン団体の代表が病院内で殺害された。コロナ禍のせいで証拠採取も事情聴取もうまくいかず、事件はなかなか解明できない。そして病院と反ワクチン団体の対決、世間の情勢を見て旗色を決める雑誌記者、それぞれの確執が重苦しいミステリです。 反ワクチン団体、う...

コロナ禍で世間が混乱する最中、反ワクチン団体の代表が病院内で殺害された。コロナ禍のせいで証拠採取も事情聴取もうまくいかず、事件はなかなか解明できない。そして病院と反ワクチン団体の対決、世間の情勢を見て旗色を決める雑誌記者、それぞれの確執が重苦しいミステリです。 反ワクチン団体、うっすらとは聞いていたけれど。この主張は訳が分からな過ぎてあまりに怖い! 傍目から見ていると支離滅裂で面白くはあるのですが、まともに相手をするのは苦行かも。そしてそんな人たちもいざ自分が当事者になるとあっさり主張を翻してしまうのが滑稽でもあります。 最前線で働き続ける医療従事者、そして懸命に捜査をする警察には頭が下がります(ラストの警察の犯人割り出し方にはちょっと笑ってしまいましたが)。前回大変な目に遭った志賀が、忸怩たる思いを抱えながら取材を進めるのもまた尊敬に値するかも。たしかに出版社も商売なので、情勢を読んで態度を変える必要はあるんですよね。そうはわかっていても、つらいだろうなかなり……。

Posted byブクログ

2025/08/21

コロナ禍における歪んだ正義感、マスコミの誇張した極端な論調、医師の苦悩など重苦しい話の中で殺人事件が発生する。 話の流れから、犯人はこの人だろうと分かった。 作者が得意の大どんでん返しの物語とは思わなかったが、コロナ禍の異常な社会や、そのような社会の発生前から潜在的にある人間の危...

コロナ禍における歪んだ正義感、マスコミの誇張した極端な論調、医師の苦悩など重苦しい話の中で殺人事件が発生する。 話の流れから、犯人はこの人だろうと分かった。 作者が得意の大どんでん返しの物語とは思わなかったが、コロナ禍の異常な社会や、そのような社会の発生前から潜在的にある人間の危険な言動などを考えさせられた。

Posted byブクログ

2025/08/18

著者の作品としては少しゆるいかな?と感じた。設定がコロナウイルスが流行った極最近の話しで更にワクチン接種反対派或いは週刊誌の記者と病院で働く医師との対立そして殺人事件が、さて犯人は?最終にドンデン返しが。緊迫感があって面白った!

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2025/08/23

 「災厄の季節」は「連続殺人鬼カエル男」の初期タイトル、ではこの作品の「災疫の季節」は、何かつながりがあるの?って思ったけど、つながりはなかったです。というより、「夜がどれほど暗くとも」に登場する志賀倫成が登場します。この作品を読む前に「夜がどれほど暗くとも」を読んでおいた方がい...

 「災厄の季節」は「連続殺人鬼カエル男」の初期タイトル、ではこの作品の「災疫の季節」は、何かつながりがあるの?って思ったけど、つながりはなかったです。というより、「夜がどれほど暗くとも」に登場する志賀倫成が登場します。この作品を読む前に「夜がどれほど暗くとも」を読んでおいた方がいいのか?私は読めれば読んでおいた方がいいけど、読めてなくとも大丈夫だと感じました。  コロナ真っ只中のストーリーです。「週刊春潮」の副編集長である志賀倫成は、購買意欲を煽る目的での反ワクチンに関わる記事を掲載し続けていた。彼の友人で医師の伊達允彦は、患者の命を救うことを最優先にギリギリの医療体制で日々奮闘しており、志賀はこれでいいのかと猜疑心に苛まれる…。そんな中、伊達の勤務する病院で、反ワクチン団体の代表者が何者かに殺害される…。  ワクチンかぁ…あの頃は必死だったなぁ!子どもたちには何としてでもワクチンを受けてほしいと思っていた私でしたが、娘は受けたって仕方がないと思っていたようで、大ゲンカしました!あの頃は、みんながおかしかったかも…そんなことを思い出しました。

Posted byブクログ

2025/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

週刊誌副編集長の志賀倫成シリーズ第二弾。 コロナ禍の中、病院に乱入してきた反ワクチン組織の長が殺害される事件をめぐるミステリー。 著者にしては犯罪が起こるまでが長いように感じたが、真相は予想の範囲内とはいえ、どんでん返しもあり面白かった。 特に昨今の選挙や災害においてエビデンスのないデマに踊らされないようにしようという警句でもあるかな。 タイトルがデビュー作の「連続殺人鬼カエル男」の改題前の「災厄の季節」に酷似していて混乱しました。

Posted byブクログ

2025/08/05

なぜ今さらコロナ禍の話?という疑問が湧いたが、2022年から2023年にかけて連載された話を今頃になって単行本にしたかららしい。 コロナ禍で医療崩壊しかかった病院で起きた、反ワクチン団体の代表者の殺人事件。怪しい陰謀論の滑稽さ、マスコミの無責任さ、医療従事者の苦悩などをどれもサ...

なぜ今さらコロナ禍の話?という疑問が湧いたが、2022年から2023年にかけて連載された話を今頃になって単行本にしたかららしい。 コロナ禍で医療崩壊しかかった病院で起きた、反ワクチン団体の代表者の殺人事件。怪しい陰謀論の滑稽さ、マスコミの無責任さ、医療従事者の苦悩などをどれもサラリと描くが、そのどれもが中途半端で、ミステリとしても今ひとつ。 反ワクの滑稽さは冷静に見ればわかるのに、いまだにSNSにはその手の陰謀論を信じている人が後を絶たない。 マスコミの口先だけの正義は嘘っぱちだととっくに読者は見抜いているし、売らんかなの下世話なネタや、節操のない煽りにもうんざり。 描いていることはごもっともなんだけど、的を絞りきれず薄く浅い作品になったようで残念。

Posted byブクログ

2025/08/05

コロナ禍のしんどさを思い出して苦しかった… コロナ禍でのそれぞれの役割、コロナ禍が生んだ狂気、言い分は様々だけど、やはり医療従事者の大変さには頭が上がらない。

Posted byブクログ

2025/08/05

『夜がどれほど暗くても』の主人公、「週刊春潮」副編集長・志賀倫成シリーズ第2弾。 前作未読でも問題ない。 時はコロナ禍真っ只中。 <阿神儀会>を名乗る反ワクチン団体と売上げ至上主義の週刊誌、医療崩壊寸前の現場で奮闘する医師。 三つ巴の闘いに殺人事件が絡むミステリー。 犯人...

『夜がどれほど暗くても』の主人公、「週刊春潮」副編集長・志賀倫成シリーズ第2弾。 前作未読でも問題ない。 時はコロナ禍真っ只中。 <阿神儀会>を名乗る反ワクチン団体と売上げ至上主義の週刊誌、医療崩壊寸前の現場で奮闘する医師。 三つ巴の闘いに殺人事件が絡むミステリー。 犯人は予想通りだったが、本作の読みどころは災疫の最中に繰り広げられる人間模様。 日々増加していく死亡者数に慄きながらワクチン開発を待った日々を思い出した。 阿神儀会の同調圧力と、売れてなんぼの週刊誌に嫌悪感を抱きながら、医療従事者への感謝の気持ちが蘇った。

Posted byブクログ