この夏の星を見る(下) の商品レビュー
あの終わりの見えないトンネルの中をマラソンしているような数年間を思い出して胸が痛くなった。 特に自分のような30代の1年と登場人物の中高生の1年は全く意味が違う。本当に悔しい思いをした子達が多い中、やれることを実現していく静かに漲るパワーを感じた。 それぞれの拠点から視点を変える...
あの終わりの見えないトンネルの中をマラソンしているような数年間を思い出して胸が痛くなった。 特に自分のような30代の1年と登場人物の中高生の1年は全く意味が違う。本当に悔しい思いをした子達が多い中、やれることを実現していく静かに漲るパワーを感じた。 それぞれの拠点から視点を変えることで、コロナ禍の地域の考えの差、子供と大人の視点の差など1人が主人公でないからこそ、多面的にコロナ禍が描かれていて良かった。誰しもがあったなと思う部分があると思う。 個人的には先生sがやりとりしている姿がよかったですね。自分たちで動いていく生徒たちの今できることを介入ではなくサポートしていく姿が、頼りになる大人でした。
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物語としての完成度はもちろん高いんだけれど、やっぱりこれは若い青さをまだ色濃く持っていた頃に読みたかったかなあ。
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やっぱり学園モノは素晴らしく 皆それぞれキャラが立っていてコレまたアニメになる予感。 コロナ禍のあの閉塞感の中で学生達は何を感じてたのだろう。 夜空に輝く星々は未来の希望に見えたかもしれない。
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あの頃、これまでに誰も経験したことのない事態の中でもがいていたのは大人も子どもも同じだった。人と距離を取る風潮の中、リモート会議を駆使して全国で繋がっていく天文部の生徒たちの姿は希望そのもののように感じ、スターキャッチコンテストの次の目標を定め、さらに輪を広げていく姿に背中を押さ...
あの頃、これまでに誰も経験したことのない事態の中でもがいていたのは大人も子どもも同じだった。人と距離を取る風潮の中、リモート会議を駆使して全国で繋がっていく天文部の生徒たちの姿は希望そのもののように感じ、スターキャッチコンテストの次の目標を定め、さらに輪を広げていく姿に背中を押されるような気がした。 それぞれの進路に旅立っていっても、「あの時ああやって繋がれてたんだからこれからも会えるよね」と笑い合える彼らの姿がとても輝いてる
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エンディングがとても秀逸でした。人間関係についても、何か結論めいたものが出ることなく、読了後もこの先まだ人物の物語が続いているような、そして空や星のことを周りの誰かと共有したくなるような、そんな素敵な作品でした。
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コロナ禍の中、色々な経験出来なかった学生さんたちの、とある部活の話。 色々な葛藤があるけど、今出来ることを学生さん達が、一生懸命探して忘れられない思い出を作っていく。 特にハラハラドキドキは無いけど、暖かくてほんわかした雰囲気。 読み進めるのに時間はかかりましたが、オンラインで...
コロナ禍の中、色々な経験出来なかった学生さんたちの、とある部活の話。 色々な葛藤があるけど、今出来ることを学生さん達が、一生懸命探して忘れられない思い出を作っていく。 特にハラハラドキドキは無いけど、暖かくてほんわかした雰囲気。 読み進めるのに時間はかかりましたが、オンラインでの繋がりとかあって良かったと思います。
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※このレビューにはネタバレを含みます
記録用 すごく面白かった、記憶。辻村深月は昔から読んでたけど最近になってからは書いてることなかなか重たいし、潔癖すぎん?となりつつ、でも好きになれるキャラが多いから好きって感じで昔のほうが好きは好きだったし、昔の作品って何かラノベっぽいというか、いかにも夢小説って感じの、大胆で、大げさで、でも正しくて、優しい、みたいなおよそ現実には居ないタイプのキャラ造形や人格が多く、そこに惹かれてた。ラノベよく読んだことないけど笑 しかしここに出てくるキャラたちは魅力的で冷めているようでありながら、かなりそう言った辻村節が抑えられていて、むしろリアリティに重きが置かれている気がする。 コロナがメインの話だし。 これはかなり現実的で、それでいて優しさや正しさ、妙に生々しいリアリティある心理描写、がやはり昔の作品から受け継がれて作品に織り込まれているのがとても面白かったし興味深かった。 随分前に読んだので詳しい内容覚えてないけど、所々自分もそんなだったなあと学生時代を思い出しつつ、だけどえ?そんな感じ?それは思ったことないかも、も心のなかで思いつつ、繊細な青春時代を思い出しながら読んだ記憶あり笑 最近は明るいものが読みたくなったし、笑えたりする感じの作品が好きになっていってるからもうあまり響くことはないのかもしれないけれど、確かに読ませる筆力とどこまでも優しく正しい辻村先生の作品が大好きです。 すごく、おすすめですね。
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久しぶりに上下巻の小説でした。 コロナ感染症が世界中に拡大し たのは数年前だけどずっと昔のような感じがする。序盤の方は学校や日々の生活の描写が多くスピード感も薄くあまり読むページの量は、進まなかったが、人の縁が繋がリそれが広がるところが不自由の日々の中で見つけた光のような感じがし...
久しぶりに上下巻の小説でした。 コロナ感染症が世界中に拡大し たのは数年前だけどずっと昔のような感じがする。序盤の方は学校や日々の生活の描写が多くスピード感も薄くあまり読むページの量は、進まなかったが、人の縁が繋がリそれが広がるところが不自由の日々の中で見つけた光のような感じがした。登場人物が多く少し読み難さも感じたが、柔らかな暖かさを感じる一冊でした。
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上下の感想をひとつに なんか久しぶりの辻村氏で読む前から鳥肌 読んでて(もし作者を当てるクイズがあったら)ああ誰の作品か分かるな(これよこれ)と 期待を裏切らない繊細なやりとり、少しどんでん返しみたいなのを期待してたけど、作者が今伝えたいとする原点みたいなものが溢れていた気がした...
上下の感想をひとつに なんか久しぶりの辻村氏で読む前から鳥肌 読んでて(もし作者を当てるクイズがあったら)ああ誰の作品か分かるな(これよこれ)と 期待を裏切らない繊細なやりとり、少しどんでん返しみたいなのを期待してたけど、作者が今伝えたいとする原点みたいなものが溢れていた気がした 何あの凛久と亜紗の心理戦みたいなやりとり(褒めてる) 長崎の県民祈りの日を想い 人との繋がり 宇宙を感じながら いつか五島の地で夜空を見上げたくなった 好きなフレーズ引用 海と空 二つの青が涙で潤んで溶けだし混じり合っていく 悔しかった 邪魔してごめんって なんかズレてる しばらくはそれもいいなんてことはない 高校三年生の一年は今年しかないから 部活にもどってきてほしい あきらめないでほしい もしそちらの方面に才能がない と思ったとしても 最初に思っていた好きや興味 好奇心は手放さず それらと一緒に大人になっていってください 空に顔を向ける 吸い込む空気に 夜の匂いがした どちらがよかったのかなんて葛藤をあの子たちが持たなきゃならないことがもどかしい そりゃ 泣くでしょ 青春ですから
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
コロナによって様々なことが奪われてしまった学生たち。でもこんな時代だからオンライン化が加速し、これまで出会えなかった遠方の人も繋がって、同じ空を見上げて感動を分かち合える。 冒頭の人物紹介のイラストを見た時、若者向けの本なのかなと思って読むの止めようかと思ったけど、でもさすが辻村さん、一気読みでした。
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