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この夏の星を見る(下) の商品レビュー

4.3

81件のお客様レビュー

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2025/09/14

上巻と下巻の間で映画を見た。 そのため下巻は脳内が映画のビジュアルで再生されてた。 五島の天文台のイメージとかしやすくてよかった。 スターキャッチコンテストは意外とサクッと終わってびっくり。 それがメインだと思っていたので、意外だった。 あと星空案内人として活動している自分...

上巻と下巻の間で映画を見た。 そのため下巻は脳内が映画のビジュアルで再生されてた。 五島の天文台のイメージとかしやすくてよかった。 スターキャッチコンテストは意外とサクッと終わってびっくり。 それがメインだと思っていたので、意外だった。 あと星空案内人として活動している自分にとって、天体望遠鏡の身近な存在。だからこそ、ISSキャッチはちょっと無理がないか??ってなってしまった。 写真に収める人もいるので絶対無理ってわけじゃないのは、分かっているけれどすごい速さで動くから導入できても一瞬でいなくなるからさ。。。 オンラインと空で、たくさんの中高生が繋がってる姿は胸熱でした。 そしてそれらをサポートする大人たちの姿もまた、眩しいなあって思う。 一番好きなフレーズは上巻の 「趣味っていうと軽く聞こえるかもしれないけど、案外、人生を豊かにするのは、そういう役に立たないところにある興味や好奇心なんだよ」 星を見上げることで、私は何倍も人生が豊かになったから。 激しく同意したフレーズ。

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2025/09/13

ついにスターキャッチコンテストかと思っていたら思いの外あっさり終わり、クライマックスはISSの観測だった。厳しい制限の中でできること、やりたいことを詰めていった結果、自分たちの世界を広げていく中高生たちが眩しくてしょうがない。惰性で部活をしているだけで記憶に残る学生の夏にこんな経...

ついにスターキャッチコンテストかと思っていたら思いの外あっさり終わり、クライマックスはISSの観測だった。厳しい制限の中でできること、やりたいことを詰めていった結果、自分たちの世界を広げていく中高生たちが眩しくてしょうがない。惰性で部活をしているだけで記憶に残る学生の夏にこんな経験をしたら堪らない思い出になるんだろうな。 宇宙飛行士の花井さんが言っていた通りそれぞれが自分の好きや興味、好奇心を携えていた。それは宇宙への興味だけでなく、異性への恋心、家族愛、昔からの幼馴染との友情、きのこなど多岐にわたるがそれぞれを大切にするという心持ちを覚えた彼はきっとこれからも輝き続けるだろう。 そんなふうに感じさせてくれた一冊だった。

Posted byブクログ

2025/09/08

『スターキャッチコンテスト』開催〜終了後の彼らの話。 新型コロナウイルスが蔓延した当時を改めて振り返ると、自分たちの『好きなこと』ができなくなり、悶々と送らなければいけなかったあの日。わたしたち大人だけじゃなく、一番辛かったのは子どもたち。新しい経験を得られる時期なのに、すべて...

『スターキャッチコンテスト』開催〜終了後の彼らの話。 新型コロナウイルスが蔓延した当時を改めて振り返ると、自分たちの『好きなこと』ができなくなり、悶々と送らなければいけなかったあの日。わたしたち大人だけじゃなく、一番辛かったのは子どもたち。新しい経験を得られる時期なのに、すべてがなくなるもどかしさ…。(上下巻ともども)ところどころ新型コロナウイルスに罹患した人の話もでてくるが、忌避反応もこの時期にあって、自分が罹りたくないからって人を避けるっていう表現も心苦しい場面もあった…。 この物語の下巻では、いろんな『好き』も見られた気がする。人・物事・街・そして星。すべて『縁』としてつながりひろがっていき、みんなが持ってる『好き』を壊したくないなと願いながら…。こういう体験をする時は、本当にそわそわ落ち着かなくて、こんな時期だったからこそ好きなことがやれるとワクワク感が止まらないんですよね。 このコンテストがきっかけで、茨城・東京・長崎から日本全国に広がる、たくさんの『好きなことができる』日本全国の学生たち・社会人たちの温かみのある世界を体験できた物語だったと思います。できなかった経験・体験をこのコンテストで実感して欲しい。 そして自分の『好きなこと』や『好奇心』を持つことは人生にとって大事なことで貫いていきたいなと。

Posted byブクログ

2025/09/08

さて下巻。 互いに負けじと、しかし協力しながら進む、望遠鏡づくりと観測の練習。 リモート画面越しの告白、引退試合やオンライン演奏会、転校する決心、家庭の事情。 初めて知った長崎の学校の平和教育のことをきっかけに始めた自由研究。 本筋の物語は元より、加えて語られるエピソードのそれ...

さて下巻。 互いに負けじと、しかし協力しながら進む、望遠鏡づくりと観測の練習。 リモート画面越しの告白、引退試合やオンライン演奏会、転校する決心、家庭の事情。 初めて知った長崎の学校の平和教育のことをきっかけに始めた自由研究。 本筋の物語は元より、加えて語られるエピソードのそれぞれに感心したり心打たれたり、上巻の時から感じていた、まさに青春という感じにまたウルウル。 凛久がナスミス望遠鏡にこだわった理由や転校する彼のために何ができるかと天文部のメンバーたちが心を砕く姿に心を洗われるとともに、陰になり日向になりして生徒たちを支える先生たちの姿にもまた思いがけないサプライズや感動をもらう。 コロナによって壊れた環境もあれば、この状況だったからこそできたつながりもあり、4校だけの「スターキャッチコンテスト」から全国の多くの学校に拡がった「ISSの観測会」、そして第2回の「スターキャッチコンテスト」と続く。 「おーい!」とISSの光に向けて手を振る姿や、夏の星に向けて、皆が、同時に、空を見上げるラストに、とても温かい気持ちになった。 『交わるはずのなかった人と人が、ふとしたきっかけで出会う、そんなドキドキするような偶然がこの小説にはあります。けれど読了後には、それが偶然ではなく、必然だったのではと思えるような不思議な感覚が残ります』で始まる、山崎直子さんの解説も良いです。

Posted byブクログ

2025/09/03

映画を観てから原作を読んだ。 どちらもよかった。 原作は心理描写が丁寧で、登場人物の心理により近づくことができた。 中高生もそれを取り巻く大人たちもいい人ばかり。人間の持つ善性にあふれた爽快なストーリー。儚くて切ない青春のキュンとくる場面も多く、心に沁みた。 おとぎ話みたい...

映画を観てから原作を読んだ。 どちらもよかった。 原作は心理描写が丁寧で、登場人物の心理により近づくことができた。 中高生もそれを取り巻く大人たちもいい人ばかり。人間の持つ善性にあふれた爽快なストーリー。儚くて切ない青春のキュンとくる場面も多く、心に沁みた。 おとぎ話みたい?夢見る少女マンガみたい? いいじゃないかそれで!お話の中だけでもせめて! と思った。 映画は時間の制約もあり、ロマンチック青春要素を抑えめにした、同時代を生きる仲間の物語という面にフォーカスした感じだった。 この全部載せの原作からその世界を編み直してまとめ上げたことに改めて感動した。

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2025/08/31

スターキャッチコンテストの本番のことや翌年のこと、まだコロナ禍前のことなどいろいろな場面が書かれており、楽しく読むことができた。大人も初めて直面するコロナ禍を中高生たちはどのような思いで過ごしてたのかも少しわかった気がした。うみかさんの好奇心をもってそのまま大人になってというメッ...

スターキャッチコンテストの本番のことや翌年のこと、まだコロナ禍前のことなどいろいろな場面が書かれており、楽しく読むことができた。大人も初めて直面するコロナ禍を中高生たちはどのような思いで過ごしてたのかも少しわかった気がした。うみかさんの好奇心をもってそのまま大人になってというメッセージが再び出てきたとき、胸が熱くなった。

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2025/08/31

楽しかったです。途中涙を流した場面もありました。 コロナ禍における中高生の物語りではあるのですが、登場する大人たちも含めて皆がやさしさにあふれていて、読んでいて気持ちのいい小説でした。 大人の中だと、五島(長崎)の高校の吹奏楽部の先生とかいい人だなーと思いました。ただ、天体観測が...

楽しかったです。途中涙を流した場面もありました。 コロナ禍における中高生の物語りではあるのですが、登場する大人たちも含めて皆がやさしさにあふれていて、読んでいて気持ちのいい小説でした。 大人の中だと、五島(長崎)の高校の吹奏楽部の先生とかいい人だなーと思いました。ただ、天体観測が基本線にある小説なので登場シーンは少ないですが・・・。

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2025/08/30

あの瞬間を全力で生きたからこそ胸が震え、そして一人の宇宙好きとして共感しまくれる要素が多く、本当に素晴らしい作品でした。 どのキャラクターも非常に魅力的だったんですが、うみかとはるかが家族シアターの「1992の秋空」の二人だって気づいたときの嬉しさと言ったら!作品を通してキャラ...

あの瞬間を全力で生きたからこそ胸が震え、そして一人の宇宙好きとして共感しまくれる要素が多く、本当に素晴らしい作品でした。 どのキャラクターも非常に魅力的だったんですが、うみかとはるかが家族シアターの「1992の秋空」の二人だって気づいたときの嬉しさと言ったら!作品を通してキャラクターの成長を感じられるのは、辻村作品を読む上でなによりの楽しみですね。 ※以下、余談 読了後、感情が昂るままの勢いで映画も見に行ったんですが、これもまた良かった!絵も音楽も綺麗だし、構成としても映画ならではのアレンジもよく効いていて、かなり満足度高かったです。

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2025/08/27

人生出会いと別れで溢れているけど、結局みんな同じ空の下生きてるんだなと痛感した。 苦しい別れもあるけど、それも素敵な出会いの前触れだったりするし。全てが運命だというマインドで私は生きてるけど、実際そうなのだろうなと。 あとは青春を痛いほど感じて良いな〜と。 私もコロナを中高で...

人生出会いと別れで溢れているけど、結局みんな同じ空の下生きてるんだなと痛感した。 苦しい別れもあるけど、それも素敵な出会いの前触れだったりするし。全てが運命だというマインドで私は生きてるけど、実際そうなのだろうなと。 あとは青春を痛いほど感じて良いな〜と。 私もコロナを中高で経験した世代だから実質同年代な訳だけど、こんな青春はなかったよ!って羨ましい。武藤かっこよすぎるねさすがに! 趣味で繋がり合えることって素敵! 部活に生きてる人生だけど趣味も楽しんでいきたいなって!

Posted byブクログ

2025/08/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 変化とは、怖いものだと思っていた。しかし、この本は変化がもたらす素敵な出会いについて教えてくれた。また、花井うみかの言う、好きなことを大人になるまで大事にしろ、と言う言葉も、選択を迫られる場面が多い僕のような学生に刺さった。

Posted byブクログ