ボツ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
西原亮さんの「仕事ができる人の当たり前」を読みました。真髄は仕事ができる人は、「当たり前にやるべきこと」を常に意識し、徹底して実行しているということです。具体的には、仕事のゴールを明確にし、優先順位を決め、効率的にタスクをこなし、適切なタイミングでコミュニケーションを取るということ。また、事実が明確でないものに対しては、常に半信半疑の姿勢をとる。つまり、事実と推測を明確に区別することも仕事ができる人になるために必要な資質。 ノウハウもいくつかある。例えば、TODOはシングルタスク化すること。シングルタスクにするコツは、「考える作業」、「探す作業」、「ただやる(単純)作業」などの「作業の性質」や、「頭の使い方」で TODOを分けること。 また、言葉の定義にこだわることも重要。それは言葉を定義しないと、議論のゴール設定が人によって異なる可能性があるため、正しい解決策を導くことができないことに繋がる。 それから人にものを頼むときは、個々人の特性に合わせて「誰に」「何を」「どの段階」で「どこまで頼むか」を階段のようにつくることが必要。結局のところ、マネジャーができることは、「実行できる単位で TODOを分解し、メンバーに任せていくこと」になる。 また、会議のファシリテーターは「会議を通じて、会議の目的達成を誰よりも追求し、ネクストアクションを決めるよう導く人」であることを意識する。そして会議の議事録は「カテゴリに分け、並べ替えて、要約をする」作業と心得る。その意味でノートの使い方は参考になりました。 次にインプット。インプットにおいて一番吸収効率がいいのは「自分の考えとのギャップを感じたとき」というのを意識する。「こうだと思ったけど、違った」という体験こそ学びであり、記憶を定着化させるため。その意味で、書籍の要約は1)要旨、2)内容、3)学びとして、学びは自分が想定していたことと本書とのギャップはなにか?・具体的にどうこの知識を活用していくか?を整理する作業になる。 最後に、仕事ができる人になるって、単にお金が稼げる人になるということではないというのが大事なポイント。仕事ができる人は常に俯瞰して幅広い選択肢を持とうとする人。それは、人生に当てはめた場合、「自分の手で人生をコントロールできる人になる」ということだというのが最後の主張かな。仕事ができる人になる目的は人生をより良く生きるということに繋がるってことだと受け取りました。
Posted by
面白いマンガを生み出すためにやってきたことをインタビュー形式でまとめられた本。ドラゴンボールの終盤は、連載当時、鳥山先生はやめたいんだろうなぁ、と思ってたが、この本を読んでやっぱりという感じ。
Posted by
鳥嶋和彦『『少年ジャンプ』伝説の編集長の嫌われる仕事術』 編集者としてものすごく勉強になった。というか、私がやったり思ったりしていて、これは編集者として、というか社会人としてイレギュラーなのではないか…と思っていたことがつらつらと「仕事術」として書かれていて安心した。 基本的...
鳥嶋和彦『『少年ジャンプ』伝説の編集長の嫌われる仕事術』 編集者としてものすごく勉強になった。というか、私がやったり思ったりしていて、これは編集者として、というか社会人としてイレギュラーなのではないか…と思っていたことがつらつらと「仕事術」として書かれていて安心した。 基本的に鳥嶋さんは会社のためとか自分のためとかではなく、作家とその作品のために何をするか、をメインに動いている。仕事って割と自分のためって言われがちだけど、私はどうしても人の感謝でしか動けない人だから、人のためにしていることが多分にあって。ホスピタリティ能力高いのかな、とか思ってたけど、これを仕事としてロジカルに使えば、もっと大きなことができるなと思った。 結構きついこと言う人だけどそもそもすべて事実だし、根っこに「作家と作品のことを思う」「何だかんだジャンプが好き」ってところがあるからこそ、作家や編集部もついてきたんだろうな。 あと、これ出版していいのか?ってぐらいグレーなこと書かれててびっくりした。こんなにも大っぴらにワンピースはもはや少年向けではなくて面白くないし編集者が作家を甘やかしすぎとか、SLAMDUNKはあと少し頑張るべきだったけど井上さん的には限界だったから終わらせて、その代わり最終話が掲載された号のジャンプで表紙にして(普段最終話の漫画が表紙になることはないのに)、これからもジャンプに貢献しろと暗に示したとか、こんな言って、い、いいのか?って思った(笑)確かにワンピは今おもんない(笑)し、編集者が機能してないなと思う!スラダンももう少し続ければ集英社的には良かったんだろうなとも思う!(笑) たまには小説ではなくビジネス系もいいですね!と、思えました!今後はめちゃめちゃ小説が増えるかと存じます!
Posted by
シンプルで強い 本としてむちゃくちゃおもしろかった 知らなかったビックリする話も多かった ONE PIECEの初代担当のはなしだったり
Posted by
マシリト本人は漫画を読まないと語るが、実は本人の仕事ぶりが漫画のように熱い。 ビジネスマンとしての冷徹さが一周回って強い熱量を生み出しているのだと思った お仕事モノとしても面白いです
Posted by
自分は《Dr.スランプ》の単行本にちょこっと掲載されている、鳥山明氏の仕事絡みのさくっとした漫画でよく知っていた、伝説の編集者,マシリト(様)。 子どもだったのでね、鳥山さんは仕事も面白い人と一緒でいいなぁ、漫画編集の仕事、楽しそうだなぁ。なんて軽く考えていた。 でも大人にな...
自分は《Dr.スランプ》の単行本にちょこっと掲載されている、鳥山明氏の仕事絡みのさくっとした漫画でよく知っていた、伝説の編集者,マシリト(様)。 子どもだったのでね、鳥山さんは仕事も面白い人と一緒でいいなぁ、漫画編集の仕事、楽しそうだなぁ。なんて軽く考えていた。 でも大人になって自分も働くようになって分かる。 マシリト様の仕事に対する真摯な姿勢は本当に苦労の連続だったであろうと。 ご本人は好きにやっただけとかいうんだろうけれど。 あの頃は女性漫画家が担当編集者をイケメンに書いたりしてコミックスの余白に登場させたりするのもあったな。(あ、それも集英社の少女漫画だ) 《ONE PIECE》《スラムダンク》《HUNTER×HUNTER》等たくさんの名作とたくさんの売れっ子漫画家の話があってとても興味深く読んだ。 ちょっと蔦屋重三郎的(褒めすぎ?)で楽しい。 ドラマ化がうまくいかなかった漫画家さんには、作家ファーストのマシリト様がいなかったのが悔やまれる。
Posted by
ジャンプの話は純粋に面白いです。 自己啓発の仕事本としても、いい内容だと思います。 能力があるから、信念を持って仕事ができるのか? 信念があるから、能力があるのか? こんな仕事をしたら、やりがいあるだろうなと純粋に思う。
Posted by
インタビュー形式、面白かった。俺スゲー話感もあるけど、実際そうだなと思うことも多々。ジャンプ編集部内を馴れ合い無い環境にしたとか合理的で厳しいけどごますり上手い人が出世しても、漫画編集部に置いては良くならないよね…と思う。ので正しいよな。 ナルトはサスケ殺した方が良かったはどうだ...
インタビュー形式、面白かった。俺スゲー話感もあるけど、実際そうだなと思うことも多々。ジャンプ編集部内を馴れ合い無い環境にしたとか合理的で厳しいけどごますり上手い人が出世しても、漫画編集部に置いては良くならないよね…と思う。ので正しいよな。 ナルトはサスケ殺した方が良かったはどうだろうか、結果的にはサスケを殺せなかったという所が最終的にナルトの特異点になった気がする。サスケ殺したら一位になったかもだけど、ドラゴボの後追いになっても仕方ないんじゃ?と思うが、これはファン視点と編集視点の違いかも。編集は売るのが仕事だから。 個人的には遊戯王のアニメのゴタゴタを知らなかったので面白かった。 袋とじは上から覗いちゃいました、すみません
Posted by
40〜50代にはたまらなく興味深い本が登場。 前半は鳥山先生と鳥嶋編集長のやり取り、後半はジャンプ立て直しの組織論や人との関わり方へと展開していく。 タイトルが「ボツ」だったと知ったときは、正直「違う題名ならもっと売れたのに…」と思っていた。 でも最後まで読むと、そ...
40〜50代にはたまらなく興味深い本が登場。 前半は鳥山先生と鳥嶋編集長のやり取り、後半はジャンプ立て直しの組織論や人との関わり方へと展開していく。 タイトルが「ボツ」だったと知ったときは、正直「違う題名ならもっと売れたのに…」と思っていた。 でも最後まで読むと、その考えは覆された。「ボツ」という言葉こそが鳥嶋さんを象徴するキーワードだったのだ。 それでも、商業的には変えた方が売れる気はするけれど…。 印象的だったのは、相手にとって耳の痛いことを伝えるときの姿勢。 愛情と敬意を持ち、徹底的に論理的に説明する。 鳥嶋さんはお金のためではなく、相手のため、そして読者のために動いている――その姿勢に心を打たれた。
Posted by
読み終わった結果、感想として書きたいのは二つあります。一つは鳥嶋さんの人柄や仕事に対する姿勢、二つ目は書き手のインタビュアーとして姿勢についてです。 まず、本書での対談の中で感じられる鳥嶋さん本人の人柄や仕事への姿勢についてですが、読み終えた後真っ先に出た印象は「この人全くブレ...
読み終わった結果、感想として書きたいのは二つあります。一つは鳥嶋さんの人柄や仕事に対する姿勢、二つ目は書き手のインタビュアーとして姿勢についてです。 まず、本書での対談の中で感じられる鳥嶋さん本人の人柄や仕事への姿勢についてですが、読み終えた後真っ先に出た印象は「この人全くブレないな」ということです。 エンドユーザーである読者と生産者である漫画家、この二つを優先するという編集者の姿勢、根本的な考え方がドクタースランプの担当編集だったころからジャンプ編集長等を経て今に至るまで一貫して変わっていないように見えます。少し不遜に見えてしまうのも一貫し軸がぶれてないからこそ、だから判断が的確で、失敗はありつつも成功を収めてこられたのだと思いました。 鳥嶋さんの、そういった視点に立ち間違ったことには間違っている、結果が出てももっと良くするためにこうした方が良いという忖度なしで誰彼構わずはっきりと伝える姿勢は、見ようによっては「こんな人と仕事をするのは苦しいだろうな」と思われるでしょう。嫌われることも多々あったと思います。 ですが、私自身、こういった人と仕事をしてみたいと正直思ってしまいます。創作は誰に向けて飛ばすものなのかがずれた状態で議論すると本当に面白くないものになっていきますし、また、その創作物のクオリティもチェックする側が「自分にはセンスがないから」と怖気づいて意見せず創作者の表現欲求のみで作ると大体が独りよがりなものになり、それもまた面白くなくなる原因にもなります。 鳥嶋さんの場合は上記の姿勢とは完全に真反対の人物であるように見受けられます。昨今、意見を伝えることがハラスメントと扱われかねず意見を表明しづらくなった一方で、ネット上ではノイズになる程に無責任で多様な意見が氾濫するという矛盾に満ちた今現在の世の中ですが、私は常々、創作においては、沢山の意見や様々な評価が出ること自体が問題ではなく、真の問題はそれらをどういった基準で取捨しどう取り込むかのヒステリックではない正当な議論検討ができる人が相対的に減っていることだと思っています。誰に届けるかという意思と、ときに創作に関しての哲学を生産者である漫画家と共有しながら創作に関わる鳥嶋さんの意見は非常に賛同できる考えです。 ただし、そういった意見を明確に伝えることで重要なのは、本書でも触れられている通りやはり観察力だと思いますし、これにも同意できます。悟空の尻尾を付けさせたエピソードで「分かりやすく記号がほしい」という意見は、創作の場でデザイナーや一次創作者側に立つ職種以外の方から私は聞いたことがありません。作ることを経た試行錯誤の中でようやく生まれるクリエイターの気付きだと思っていましたが、それを何も作っていない鳥嶋さんが視点として持っていることに驚きました。鳥山明さんが鳥嶋さんと関わって成長できたと発言されたのはそういった「表現の勘所」みたいなものを鳥嶋さんが分かっている人だと感じたからではないでしょうか。 次に、インタビュアーの姿勢なのですが、これも素晴らしいと感じました。 というのも質問が深いものが多い印象です。大体こういった分野の本は事前準備がしっかりしていないインタビュアーが話し手である成功者に忖度して、生存者バイアスがかかった言説を一面的にしか捉えず本にしている印象があります。ですが、本書は違います。質問に「鳥嶋さんはそう言うが、こういう見方もできる。それに対してどう思うか」や「そのときは~~(細かい時代背景を抑えた具体的シチュエーション)といった状況もあったからだろうが、違う状況であったらどうしていたか」など、話し手に忖度しない質問がインタビュアーから相当数鳥嶋さんに投げかけられています。それも事前に界隈の知識を仕込んだ上で行われており、この本で得られる知識を深いものにしています。 私が読んできた本でこういったインタビューする側の熱心な姿勢や本質を追究しようという努力の痕が見える本は、ぱっと思いつくものだと立花隆さんの本くらいしか思い出せません。それくらい稀有な本だと思います。 最後に本書と関係ない話になりますが、鳥嶋さんが出演されているyoutubeの動画では、鳥嶋さんがとある電子コミックのレコメンド機能について「一度読んだ漫画と似た漫画ばかりレコメンドされ読まれる構造が、平均値をとった漫画しか生まれず、傑出した漫画を出にくくしている原因となっている」という指摘をしていました。これもまた読者をどうワクワクさせるか、という視点にたった意見で、本書で感じ得た印象に加えて、さすが一貫しておられるなと感じた次第です。
Posted by
