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ボツ の商品レビュー

4.4

18件のお客様レビュー

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2025/07/04

『#ボツ 『少年ジャンプ』伝説の編集長の“嫌われる”仕事術』 ほぼ日書評 Day909 著者はドクターマシリトのモデルなのだそうだ。このワールドに没入できる人にとっては、相当面白い本なのだろうと思う。 評者は『ジャンプ』とかを読んでいたのが1976年くらいまでなので、&qu...

『#ボツ 『少年ジャンプ』伝説の編集長の“嫌われる”仕事術』 ほぼ日書評 Day909 著者はドクターマシリトのモデルなのだそうだ。このワールドに没入できる人にとっては、相当面白い本なのだろうと思う。 評者は『ジャンプ』とかを読んでいたのが1976年くらいまでなので、"鳥山明体験" は基本的にアニメ経由だった。 ゆえに本書では非常に批判的に書かれている『Dr.スランプ』のアニメ版も、評者にとってはもともと『アラレちゃん』てあり、"そういうもの" としてテレビで見ていた。 故に、本書を読んでも個々のエピソードが、どうも他人事的に思えてしまう。 『ドラゴンボール』を見たのも(かなり大人になってから)TVアニメの再放送だったが、たしかに「天下一武道会」あたりから加速度的に面白みが増し、フリーザあたりまで次の放送を楽しみにしていた記憶があるが、そこまで止まりなのだ。 とはいえ、この時期の『ドラゴンボール』を面白くする仕掛けを考えつつ、漫画作者の生活や収入面にも配慮し、さらにはゲーム関連の仕事まで差配した。それも、2人(鳥山明と著者の鳥嶋和彦)が20代の頃だったというのだから、大したものだ。 リアルタイムで当時のことがわからないので、今になってなるほどね…としか思えないのが寂しい気もするが、当時を知る人ならこの何倍も楽しめるのだろう。 https://amzn.to/44eXfSP

Posted byブクログ

2025/07/01
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※このレビューにはネタバレを含みます

「(鳥山明先生の)没にした原稿500枚ものボツ原稿の中に、『ドラゴンボール』級の傑作があったということはないのですか?」 というインタビュアーからの問いに対する回答が、心に響いた。 時代を先取りする嗅覚 まず動く。 自分が信じるものは、頑なに信じる。 (ONE PIECEに対する氏の言は、「なるほど」と思った次第。)

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2025/06/02

この人は、仕事ができる! 人に厳しく当たれることはそれだけで才能というのは私の持論だが、それがより強固なものに・・

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2025/06/01

鳥嶋さんの人柄が分かる。挑戦し続けることの大切さ。 白泉社の社長になったときの言葉が一番刺さった。「挑戦者を何人作れるか、それが自分のミッション」

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2025/05/31

ドラゴンボール世代としては懐かしい漫画が沢山出てきて、あのときの方針転換にはそんな裏側があったのか〜と懐かしい気持ちになった。言うほど激しいことは書かれておらず、少し肩透かし感があったが、鳥嶋さんの仕事のスタンスに学ぶところは多い。 本質的ではないが、インタビュー形式なので若干...

ドラゴンボール世代としては懐かしい漫画が沢山出てきて、あのときの方針転換にはそんな裏側があったのか〜と懐かしい気持ちになった。言うほど激しいことは書かれておらず、少し肩透かし感があったが、鳥嶋さんの仕事のスタンスに学ぶところは多い。 本質的ではないが、インタビュー形式なので若干読みづらい。

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2025/05/31

あのマシリトさんの本が出た!ということで即購入。とにかく仕事への哲学が高次、視座が高い。それでいて「議論は尽くしたなと思ったんだ。(中略)編集長として、僕が「やろう」と判断しました」というアツい想いも併せ持つ。表面的にはドライだが中身は愛・好奇心・関心でアッチアチ。こういう伝説的...

あのマシリトさんの本が出た!ということで即購入。とにかく仕事への哲学が高次、視座が高い。それでいて「議論は尽くしたなと思ったんだ。(中略)編集長として、僕が「やろう」と判断しました」というアツい想いも併せ持つ。表面的にはドライだが中身は愛・好奇心・関心でアッチアチ。こういう伝説的な人が居たからこそ、ドラゴンボールをはじめ数々の作品が生まれたのだなと納得。漫画で描かれているほど悪い人ではない笑 とても刺激になりました。

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2025/06/03

これ、仕事のマネージメント能力のために読んでおくといいかも。原作者に著作権があること、時代ごとのジャンプ漫画作品を通じて理解できる痛快。

Posted byブクログ

2025/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

伝説の編集マン 鳥島和彦の回顧録。インタビュー形式。約7年の歳月をかけて作られた本。 元々漫画好きではなかったことが驚き。 「読者」と「作家」のことを考えて行動。この2つの軸をブレさないことがヒット作を生み出す上で重要。 読者からの人気を得るためには読者のニーズをしっかりととらえることが重要。 確かにと思った。ジャンプの発行部数を増やすことばかり考えて、読者が置き去りになってしまうと、読者が付いてこなくなってしまうのは至極当然のこと。 ただ、目先の発行部数を増やそうと考えると、そういった読者目線が失われていくのは分からないことはない。 本当の成果とは、時間をかけるもの。 すぐに成果を求めると、顧客目線を忘れてしまう。 編集者は0から1を作り出すことは出来ないが、1を100にすることが仕事。 鳥山明は物事を単純化するのが上手。 フリーザ=冷蔵庫、ベジータ=野菜、ギニュー=牛乳といったネーミングなのは面白いと思った。子供たちがいかに覚えやすいか。「読者」目線というのを忘れてない。そういったことが超大作に繋がっているのだろう。 鳥嶋が凄いことは、漫画を他の媒体に広げて、ビジネスの拡大を図ったこと。 漫画→アニメ、ゲーム、グッズetc。 今でこそ日本のサブカルチャーの期待はかなり高いが、その礎を作っているといえる。 そんな鳥嶋も、Dr.スランプのアニメ化には失敗。制作会社のいいようにやられたとのこと。 その失敗をドラゴンボールのアニメ化の時には生かした。 アニメ化するときにどの制作会社にするかとかをコンペ形式にしたことによって、東映も自分たち主導での制作ができなくなった。 結局、成功するためには失敗の糧が必要。失敗の数だけ成功がある。 色々なチャレンジをするごとが大事であることを再認識。 大成功を収める作家は、編集者の指摘に対して編集者の期待以上のものを出せること。いわれたことをこなすことでも成功することが出来るが、大成功には結びつかない。言われたことに対して自分で咀嚼し、期待値を上回ることができるか。 常にそれを考えることが大事であることを再認識できた。 また、柔軟さも大事。 幽遊白書は学園物から霊的アクション漫画に、スラムダンクは不良漫画からバスケ漫画に途中でシナリオを大幅に変えたことをきっかけに大ヒットとなった。 そういった柔軟性こそが大ヒットを生む作家の必要な要素である。 また、それだけ必死にいろいろと考えることが大事なのだ。 この本を通して、 色々な新しいことにチャレンジをし続ける中で失敗をすることもあるが、それを糧にして、必死に自分で考えて行動することの大事さというのを学ぶことが出来た。

Posted byブクログ