現代生活独習ノート の商品レビュー
「この世にたやすい仕事はない」や「とにかくうちに帰ります」を読んだ時も思ったのだけど、現代日本人の多くが、疲れはててどこに向かっているのかわからなくなった虚しい毎日を、マウントをとってみたり、回避してみたり、空想に逃避してみたりしながらなんとか生き延びていることを突きつけられて、...
「この世にたやすい仕事はない」や「とにかくうちに帰ります」を読んだ時も思ったのだけど、現代日本人の多くが、疲れはててどこに向かっているのかわからなくなった虚しい毎日を、マウントをとってみたり、回避してみたり、空想に逃避してみたりしながらなんとか生き延びていることを突きつけられて、わりとしんどい。 生きる喜びなんて感じられないくらい、子供から大人まで毎日毎日疲れ切っている。 週休2日ノー残業を実現するために昼休みにカロリーゼリーを啜りながらPCを叩き、帰宅してからは疲れ果てて動けず、休日は一日中眠りこける日々に矛盾を感じる方にオススメです。
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津村記久子さん、3つ目。この前に読んだ「とにかく家に帰ります」が好きすぎて、それよりは好きが低め。「牢名主」が怖すぎたかな?あと、ワタシが食いしん坊なので「粗食インスタグラム」も「う〜ん…」でした。「レコーダー定置網漁」「現代生活手帳」は好き。前者の、心が疲れ切った時の派手ではな...
津村記久子さん、3つ目。この前に読んだ「とにかく家に帰ります」が好きすぎて、それよりは好きが低め。「牢名主」が怖すぎたかな?あと、ワタシが食いしん坊なので「粗食インスタグラム」も「う〜ん…」でした。「レコーダー定置網漁」「現代生活手帳」は好き。前者の、心が疲れ切った時の派手ではないきっかけでゆる〜く無理せず文字通り少しずつ気持ちがほぐせていく様子の書き方がとても上手い。
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著者の『この世にたやすい仕事はない』と同じ空気感のある短編集。 仕事や人間関係などの疲れとか日常の細かなあるあるにスポットを当てるのが上手いな〜 ロバの配達員が可愛い。そんな突飛なのも出てきてクスッと笑えてゆるっと気楽に読めた。 粗食インスタグラムの最後に出てくるご飯を無性に食...
著者の『この世にたやすい仕事はない』と同じ空気感のある短編集。 仕事や人間関係などの疲れとか日常の細かなあるあるにスポットを当てるのが上手いな〜 ロバの配達員が可愛い。そんな突飛なのも出てきてクスッと笑えてゆるっと気楽に読めた。 粗食インスタグラムの最後に出てくるご飯を無性に食べたくなって真似して食べた。
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現代、生きてるぜ〜やってらんねえけど生活してるぜ〜、な八本の短編集。 現状を全部投げ出したくなるような感覚を丁寧に言葉にして並べてくれている。その上で笑えたり脱力できる作品群。
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現代の生活になぞらえているのに、ちょっと不思議な生活を描いた短編集 出かけている間にいらないものをなくしてくれるロボットサービス興味あるわ。。自分にとって必要なものを選んでくれるってすごい。大事にしていると思ってたものも実は不用ってことはありそうだなー 自分の生活にあてはめる...
現代の生活になぞらえているのに、ちょっと不思議な生活を描いた短編集 出かけている間にいらないものをなくしてくれるロボットサービス興味あるわ。。自分にとって必要なものを選んでくれるってすごい。大事にしていると思ってたものも実は不用ってことはありそうだなー 自分の生活にあてはめるとどうかな?と当たり前を違う視点から見てもらうような気持ちになった
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仕事に疲れていると読みたくなるのが津村記久子作品 1作目から疲れた心に染み入る…津村作品の登場人物とはお茶を飲みながら愚痴を溢したくなる 2作目の台所の停戦も好きな作品だ よしながふみの愛すべき娘たちが好きな人はきっと好きだと思う 母親から引き継いだもの、子に引き継ぎたくないも...
仕事に疲れていると読みたくなるのが津村記久子作品 1作目から疲れた心に染み入る…津村作品の登場人物とはお茶を飲みながら愚痴を溢したくなる 2作目の台所の停戦も好きな作品だ よしながふみの愛すべき娘たちが好きな人はきっと好きだと思う 母親から引き継いだもの、子に引き継ぎたくないもの
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現代生活手帖と粗食インスタグラムが好き。 特に粗食インスタグラムの、オプションが多いことがいや、という感覚は共感が強い。 あんまり料理をすることが好きではないのは、オプションが多すぎるからだと思う。最近、物事のルーティン化について、考えている。選ぶことを減らす。別に何でもかんで...
現代生活手帖と粗食インスタグラムが好き。 特に粗食インスタグラムの、オプションが多いことがいや、という感覚は共感が強い。 あんまり料理をすることが好きではないのは、オプションが多すぎるからだと思う。最近、物事のルーティン化について、考えている。選ぶことを減らす。別に何でもかんでも減らしたいわけではなく、休日や自分の好きなことに選択のリソースを残すため。選びたいものを選ぶために、不必要には選ばない実験開催中。
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お仕事ものや、親子/人間関係ものといったおなじみの津村節の他、SFチックな「現代生活手帖」、まさかのクリスティもの「フェリシティの面接」が印象的。以下、自分用備忘メモ。 ・レコーダー定置網漁 リフレッシュ休暇。靴下の毛玉取り。 ・台所の停戦 「もうやめにしよう、と思った。こ...
お仕事ものや、親子/人間関係ものといったおなじみの津村節の他、SFチックな「現代生活手帖」、まさかのクリスティもの「フェリシティの面接」が印象的。以下、自分用備忘メモ。 ・レコーダー定置網漁 リフレッシュ休暇。靴下の毛玉取り。 ・台所の停戦 「もうやめにしよう、と思った。これは受け継がない。冷蔵庫のことで傷付く子は私で最後にしよう。」 ・現代生活手帖 いちばん好き、楽しかった。「捨て物ロボット」、利用者の外出中に家に入って、不必要なものをそっと持ち帰って処分してくれるロボット。一年契約で一万円。…ちょっと惹かれる。高性能っぽいデスクをこする操作を「しけた動作」と表現しちゃうところも好き。SFチックと言ったが、SF畑の人はこうは書かないと思うんだよな。 ・牢名主 これも好きだった。アドリアナとバーブラね…。 ・粗食インスタグラム マカオとゴルフのくだりに笑った。 ・フェリシティの面接 わかる人には一発でわかるのであろうが、私はパイン氏で「あら」と思っただけで、あとで調べてやっとその正体を知った。 ・メダカと猫と密室 はじめから終わりまで仕事が嫌になることばかりだけど、それでもどこかおかしみと救いがあるところが本当に津村さんすごいよな。 ・イン・ザ・シティ 若者へのエールのような。
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会社や家庭、学校などを舞台に〝面倒臭い〟日常がユーモラス、かつシニカルに描かれる8編。〝あるある〟満載で、近未来SF、ミステリー風など意表を突く設定の話もあって楽しめる。思わずふっと笑える作品群の中、特に可笑しかったのは「粗食インスタグラム」と「メダカと猫と密室」。
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カバー装画と挿絵が敬愛する木下晋也さんなのを見てこれは絶対に好きに違いないと思い購入したけど期待どおりだった。 その木下晋也さんの名作「ポテン生活」にも通ずる非日常的な日常が、自分自身の荒んだ日常に何かホッとしたものをくれます。でも「牢名主」と「フェリシティの面接」はちょっと不...
カバー装画と挿絵が敬愛する木下晋也さんなのを見てこれは絶対に好きに違いないと思い購入したけど期待どおりだった。 その木下晋也さんの名作「ポテン生活」にも通ずる非日常的な日常が、自分自身の荒んだ日常に何かホッとしたものをくれます。でも「牢名主」と「フェリシティの面接」はちょっと不穏な気持ちになったな。 そして最後の「イン・ザ・シティ」は多分あの名曲のことだろうなと思っていたらやはりそうで嬉しかったな。 オススメです。
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