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どうせ世界は終わるけど の商品レビュー

4

149件のお客様レビュー

  1. 5つ

    41

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    38

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2025/09/15

100年後に地球に隕石が衝突し滅亡する時代に生きる人々を主人公とした6篇による短編集。 隕石に責任転嫁し自堕落な人生を選ぶのか、それとも最後まで諦めないで後悔のない人生を選ぶか。 緻密な伏線が張られ、ミステリ要素も散りばめられており、各章の登場人物が他の章にも関わりがあり、それ...

100年後に地球に隕石が衝突し滅亡する時代に生きる人々を主人公とした6篇による短編集。 隕石に責任転嫁し自堕落な人生を選ぶのか、それとも最後まで諦めないで後悔のない人生を選ぶか。 緻密な伏線が張られ、ミステリ要素も散りばめられており、各章の登場人物が他の章にも関わりがあり、それぞれの世界線が交錯する傑作短編集。

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2025/09/10

苦手な短編集だが、意外と楽しめた。高校生ラブレター、教室で好きな子と目が合うと、ドキドキしていたことを思い出した。逃亡犯の話も良かった。 もし100年後に隕石が落ちるとわかっていたら、、子供を持つか持たないかは考えると思う。太陽光パネルもEVも買わなかったかも。

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2025/09/08

「週末のフール」や「滅びの前のシャングリラ」と同じく隕石衝突により地球が滅びる設定。どちらも良い話だったので読む前から期待度は高かったのだけれど、この物語の大事なところは「百年後に衝突する」ことだった。 百年あるから何とかなるのではないかと曖昧に期待しつつ、百年かけて希望を失って...

「週末のフール」や「滅びの前のシャングリラ」と同じく隕石衝突により地球が滅びる設定。どちらも良い話だったので読む前から期待度は高かったのだけれど、この物語の大事なところは「百年後に衝突する」ことだった。 百年あるから何とかなるのではないかと曖昧に期待しつつ、百年かけて希望を失って退廃していく状況。むしろこちらの方がすさまじい設定だと思った。でもそれゆえに人々の行動が愛おしくもある。

Posted byブクログ

2025/09/06

人類滅亡のお知らせ…ただし100年後に。あなたならどうしますか? という6つの連作。素晴らしい作品だった。少しずつ時間が進んでいるので終末感が増している感じ(ただし最後の時点でも滅亡は数十年後)が繊細だった。 「誰も端っこで泣かないようにと君は地球を丸くしたんだろう?」というRA...

人類滅亡のお知らせ…ただし100年後に。あなたならどうしますか? という6つの連作。素晴らしい作品だった。少しずつ時間が進んでいるので終末感が増している感じ(ただし最後の時点でも滅亡は数十年後)が繊細だった。 「誰も端っこで泣かないようにと君は地球を丸くしたんだろう?」というRADWIMPSの『有心論』を使った第3話は、あと1日で出所なのに脱獄した理由がせつなかった。 NetflixさんやWOWOWさんは映像化をお願いします。映画だと短すぎるので連ドラで!主演は満島ひかりさんがよいと思います。 ■引用 - 向かい風に背を向ければ、それはむしろ追い風になるのだ。 - 「逃げるが勝ち」とか「逃げる恥」とか、人はあれこれ好き勝手言うけど、これってつまり、どういうことだと思う?逃げるのも立派な戦いってことだよ。だって勝つ場合もあるんだから。歯を食いしばって、頑なに、死に物狂いでなにかに背中を向けるのも、それはそれで戦いなんだよ。

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2025/09/04

タイトル通り100年後に滅亡する世界で生きる人達を書いた連作短編。 それぞれの登場人物が、時を超えて繋がり合っていく。 どの話も、背景がぼんやりしたまま、記憶と現在を行ったり来たりしながら話が進み、だんだんその人の抱えるものが見えてくる…みたいなのが、ぶっちゃけワンパターンだしま...

タイトル通り100年後に滅亡する世界で生きる人達を書いた連作短編。 それぞれの登場人物が、時を超えて繋がり合っていく。 どの話も、背景がぼんやりしたまま、記憶と現在を行ったり来たりしながら話が進み、だんだんその人の抱えるものが見えてくる…みたいなのが、ぶっちゃけワンパターンだしまどろっこしいと感じてしまった。 結城真一郎作品はこれで3作目だったが、正直あまり合わない作家さんかもしれない。 100年後に滅亡する世界で生きるってどんな感じなんだろう?というのは、読んでいてなかなか興味深いものがあった。 文章自体は読みやすく、さくさく読めた。 ⭐︎2.5

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2025/09/04

初めての結城真一郎さん。本屋で表紙が気になったので図書館で借りました。 100年後ぐらいに、直径22キロメートルの小惑星が地球に落ちてくる。時系列は進みながら限られた時間の中で生きる男女を描く。 もし現実的に小惑星が落ちてくると分かったら…。 自暴自棄になる。または第四話の...

初めての結城真一郎さん。本屋で表紙が気になったので図書館で借りました。 100年後ぐらいに、直径22キロメートルの小惑星が地球に落ちてくる。時系列は進みながら限られた時間の中で生きる男女を描く。 もし現実的に小惑星が落ちてくると分かったら…。 自暴自棄になる。または第四話の山路芽衣のように「果たして本当に落ちてくるのか」と東京の天文台まで足を運ぶのかもしれない。はたま第五話のパパが娘の愛莉に仕向けられ地球を助けるのかもしれない。 人間はすべて同じ思考・行動になるとは限らないから、人間一人が考える思考を各章ごとに表現した気がする。 また表紙の赤ちゃん。子どもは宝だし希望。地球が絶滅すると分かりながら、混沌とした地球で少子化が進み、経済も破綻寸前で絶望の淵に立たされても、一縷の望み・僅かな可能性を秘めて行動に移せば状況が変わるんじゃないかと言いたかったのではないかなぁと思った。 非現実的なSF世界がテーマだったけども、多様性のある心理が細かく描かれてて面白かったです。

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2025/09/03

色々思い出させてくれたり、考えさせてもらえたり、頭と心をたくさん動かせたので⭐︎4 あらすじを見た時、100年後ってそんな他人事じゃなくない?と思えた私は、たぶん今の私だから。 命を繋ぐ人間として存在して、子供達の未来のことを考えて生きてるから、 でも、これがもし多感な時期、...

色々思い出させてくれたり、考えさせてもらえたり、頭と心をたくさん動かせたので⭐︎4 あらすじを見た時、100年後ってそんな他人事じゃなくない?と思えた私は、たぶん今の私だから。 命を繋ぐ人間として存在して、子供達の未来のことを考えて生きてるから、 でも、これがもし多感な時期、中学生、高校生の頃に「あと100年で滅びます」なんて言われたら…色々考える事が好きな私はどんな気持ちになるんだろう。 でも、私はこの話を読みながら、あまり特別な設定じゃない気がした。 だって、つい最近「8月に大地震がくるかも」なんて言われてて、後悔したくない私は、常に今日が最後になるかも、と思って子供達との普通の時間を大切にして生きてきたり 時には「不確かな未来のために、受験のために子供達にこんな勉強させて、果たして正しいのだろうか。未来が来るかも分からないなら、今の時間出来る楽しい家族の時間を作るべきなのではないか」 なーんて思ったり 考えて落ち込んだり、怖くなったりした時もありました。 でも、来るかもしれない未来も、確実にここにある今も両方大切にしなきゃなって少し思えて。 そんな時にこの話を読んで、 余計、いつか来る未来のためにも今を大切にしなきゃなって思いました。 でもなー… あと10.20年後とかに滅びる可能性が高いのに、私は子供を産むという選択はできないかも… 子供を産んだら、その子の成長や未来が、自分の幸せになるから、産んでも先がないなら、辛いことしかないなら、産めないかも… 小説の世界とは違って、現実の世界なんていつ地震が起きて大変な辛い状況になるか分からない それなのによくみんな普通に生活したり、悲しい事件起こしたり、意地悪なことできるなぁと、ふと思う 色んな気持ちになる 特に私は考えすぎる傾向にあるから人一倍考えちゃう。 でもそのぶん、人一倍今の普通の生活のありがたみを感じで大切にできてる…よね! と.この読書を通して色んな気持ちになりました。 それが嬉しかったです。 話としては、胸を打つ感動する話かと思ったけどちょっと違ったかな お父さんと娘の話なんかは、娘が出来すぎててファンタジーに感じました笑

Posted byブクログ

2025/09/02

子供の時に「どうせ死ぬのに、なんで生まれてきたんだろう」と、ややこしいことを考えていたことがあった。その時の気持ちを久しぶりに思い出しながら読んだ。 100年後に小惑星衝突で、人類滅亡。100年後っていうのがポイントなんだろうな。 明日と言われたら、もうどうにでもなれって気持ちに...

子供の時に「どうせ死ぬのに、なんで生まれてきたんだろう」と、ややこしいことを考えていたことがあった。その時の気持ちを久しぶりに思い出しながら読んだ。 100年後に小惑星衝突で、人類滅亡。100年後っていうのがポイントなんだろうな。 明日と言われたら、もうどうにでもなれって気持ちになりそう。でも、5年後と言われたら、やりたいことリストを作って貯金の計算して…となりそう。 6つの短編が連作になっていて、リンクの仕方が好きだった。 第6話「どうせ世界は終わるけど」のみっくんの言葉に、ただただ共感。今日も明日も自由に生きればいいよね。

Posted byブクログ

2025/09/01

人類滅亡まで100年から何十年までの話。 短編、物語に入り込めなくて苦手なんですが、1つ1つの話に味があって、しみじみと感動した。 嘘がテーマの話が1番良かった。 最終章、登場人物が‥。 きたごやたろうさんの感想、同意見です。

Posted byブクログ

2025/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 人類はゆるりと滅亡に向かう? 人類滅亡の危機がやってくる――ただし百年後に。世界を駆け巡った衝撃ニュースだったが、「終末」を意識させるには、小惑星衝突までの猶予が長かった。人々のささやかな勇気が少しずつ重なり合い、世界に希望をともしていく奇跡の連作短編集! ――これを機に、人類は捨てたりしないのかな。 ――なにを? ――種の存続っていう根源的な本能を。 【個人的な感想】 バラバラな短編が最後の章で繋がる感覚が面白かった。どの章もハズレがない。 「どうせ世界は終わる」し、「遅かれ早かれいずれ私たちは死ぬ」。だけど、私たちは今を好きに、全力で生きる。

Posted byブクログ