どうせ世界は終わるけど の商品レビュー
「どうせ世界は終わるから」なんて仮定は不要である。もし、世界が終わるとしても今と同じよう好きに忠実に生きる。 悲観に根差して、退廃的で厭世的で夢を見ない。見たとしても、どうせと巨大な影に塗りつぶされてしまう。暗澹とした未来を思い悩むくらいなら今を刹那的にやり過ごすことで心のケアを...
「どうせ世界は終わるから」なんて仮定は不要である。もし、世界が終わるとしても今と同じよう好きに忠実に生きる。 悲観に根差して、退廃的で厭世的で夢を見ない。見たとしても、どうせと巨大な影に塗りつぶされてしまう。暗澹とした未来を思い悩むくらいなら今を刹那的にやり過ごすことで心のケアをする。無理だな。意味ないなと捨ててしまう大人にはなりたくない。 たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はりんごの木を植える。
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最終話 あの子は先生になった 彼女はあの会社の役員になった 彼は今も釣りをして、おっさんの話をした 父娘はドラマに 彼女は“彼女”の声を聞き、彼と一緒に暮らしている どうせ終わる世界だとしても、最後の瞬間まで一緒にいたいと思えることが幸せ
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それぞれの短編が少しずつつながっていて、心地よく読めた。 100年後に滅亡するという漠然とした不安と閉塞感の中で、人間がどんな感情を抱くのか、ということをリアルに描いた作品。 個人的に小6の家出の話が良かった。
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啓光図書室の貸出状況が確認できます 図書館OPACへ⇒https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB50402962 他校地の本の取り寄せも可能です
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短編集なのだが、最後にはそれぞれの登場人物がリンクしてくるストーリー。 伊坂幸太郎や青山美智子と同じく、私はこれが大好き ただし第二話のヒーロー就活大学生が出てこない…(私が気づいていないだけかもしれないが…) 個人的には第三話が一番ハマったので、百目鬼にも再登場して欲しかっ...
短編集なのだが、最後にはそれぞれの登場人物がリンクしてくるストーリー。 伊坂幸太郎や青山美智子と同じく、私はこれが大好き ただし第二話のヒーロー就活大学生が出てこない…(私が気づいていないだけかもしれないが…) 個人的には第三話が一番ハマったので、百目鬼にも再登場して欲しかった。 ※株で大当たりして投資家になり、地球救済計画に加担するとか… あとはやはり、希望と鏑木の経緯をもっと知りたかった。 医者の妻が突然去っていった経緯も???だし、二人が再び一緒になる経緯も端折り過ぎ。
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だんだんと終焉を迎えていく世界で、人の価値観がどんどん変わっていく。自分がその時代に産まれてたら、どんな決断をするだろうと考えさせられました。全体的にはハートフルな物語でよかったです
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ちょっと近未来的なものを想像していたけど全く違った。100年後に地球が滅びるという状況の中で、「どうせ世界は…」という言葉で人は投げやりになるのか? いや、今を大事に生き尽くせ!という強いメッセージがもっと欲しかったかな。
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「100年後に隕石が落ちて世界が滅亡する」という前提からのお話。遠い未来の話なのに、読み進めるうちに「自分ならどうするか」とずっと考えてました。100年後なら自分には関係ないと割り切れるかもしれません。でももしそれが10年後だったら? やりたいことを優先して、後悔のないように過ご...
「100年後に隕石が落ちて世界が滅亡する」という前提からのお話。遠い未来の話なのに、読み進めるうちに「自分ならどうするか」とずっと考えてました。100年後なら自分には関係ないと割り切れるかもしれません。でももしそれが10年後だったら? やりたいことを優先して、後悔のないように過ごそうと必死になるはず、、、でも隕石が落ちなくても私たちは好きに生きられていないのでは?という矛盾にも気づかされました。 「どうせ世界は終わるけど」という言葉は、単なる諦めではなく、すべてにおいて逃げるため、怠けるためのおまじないのような逃げ言葉に思え、やらなくてもいい理由、立ち止まるための口実として、簡単にこの言葉を使ってしまえるのではないか。同時に、その言葉を考えることで「自分はいま何を避けているのか」「本当にやりたいことをやっているのか」と、自分自身の生き方を問い返される気がしました。 結局、この物語が示しているのは「今をどう生きるか」という問いに尽きると思います。100年後かもしれないし、50年後かもしれないし、明日かもしれない――終わりがいつ来るかは分かりません。確かなのは、私たちができることは「今日を充実させること」だけ。人生はいずれ終わるのだから、せめて今を大切にし、楽しんで生きていくこと。それがこの小説が伝えているメッセージなのかな?って感じました。違うかな?
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100年後に地球が滅びたらだなんて、まぁ、自分は確実にいなくなってるし…なんて考えたらちょっとゾワッとなりました。自分が死ぬことって普段考えることを避けてるというか、考えたくないことだったので、目を逸らすな!って突き付けられたみたい。これまで自分がやりたいことをちゃんとやってきた...
100年後に地球が滅びたらだなんて、まぁ、自分は確実にいなくなってるし…なんて考えたらちょっとゾワッとなりました。自分が死ぬことって普段考えることを避けてるというか、考えたくないことだったので、目を逸らすな!って突き付けられたみたい。これまで自分がやりたいことをちゃんとやってきたのかな。これから何ができるのかな。そんなことを考えました。短編連作が最終話でつながって、登場人物たちそれぞれのその後を知ることができ、幸せな気持ちになりました。
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大人になって初めて小説を読んだ。 本を読まない妻に何か選んでほしいと頼むと。 これが良い!と手に取ってくれた。 妻の直感を信じて買ってみた。 不思議な短編集かと思ったが、ただそれだけではなかった。 いつか世界が終わるのは、私の生きる現実も同じ。 いつか私の命も尽きるのだ。...
大人になって初めて小説を読んだ。 本を読まない妻に何か選んでほしいと頼むと。 これが良い!と手に取ってくれた。 妻の直感を信じて買ってみた。 不思議な短編集かと思ったが、ただそれだけではなかった。 いつか世界が終わるのは、私の生きる現実も同じ。 いつか私の命も尽きるのだ。 何かが尽きる。そんなカウントダウンが始まってからでは遅い。今やりたいこと、夢中になること、たまには直感に従って生きていこうと思った。
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