ハヤブサ消防団 の商品レビュー
小さな田舎町で起きる連続放火事件の解明をベースに、過去から現代まで、多様な人間模様を描いた池井戸潤のミステリー小説。 新興宗教が絡むこともあり、想像以上に恐ろしくなり、心拍数が上がる場面も多かった。 最後が救いのある終わり方でよかった
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映像が目に浮かぶような、くっきりとした描写の数々。自然豊かな土地で、人とのつながり、しがらみが交錯する。人物の描き方も巧みで、それぞれの内面も見た目も鮮やかに立ち上がってくる。楽しくよめた。
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むちゃくちゃ面白かった。 ただ単にミステリーとしてのストーリーが進んでいくのではなく、主人公三馬がこの地に溶け込んでいく様がとても丁寧に記されているのがこの小説の面白さを助長しているのだろうと感心した。 思えば愛嬌ある太郎という名前も良い。細部まで計算し尽くされた名作。
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相変わらずスピード感があり、意外な話の展開を次から次へと出してくる池井戸作品。誰が味方なのか、ヒリヒリさせつつ、なんのわだかまりもなく付き合える人物との関わりの書き方も見事で、思わず「田舎」に移住したくなる。ミステリだけどクセのある人物が皆魅力的に描かれていて、いろんな人生を覗いたような満足感があった。 いつか亡き母が暮らした土地に行ってみようか。
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ドラマを先に観ていたのですが、全く違う結末だったのでこれはこれで楽しめました。 カルト宗教のせいでハヤブサの皆さんの生活が掻き回されましたが、最後に展子さんがずっと帰りたかった地に帰れたのは、唯一の救いでした。
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池井戸潤のハヤブサ消防団を読みました。 作家の三馬太郎は亡くなった父親の実家がある中部地方の田舎のハヤブサ地区に移住することにしました。 景色がきれいな場所であるハヤブサ地区に魅了されたためでした。 ところが、ここハヤブサ地区では立て続けに放火による火災が発生しています。 太...
池井戸潤のハヤブサ消防団を読みました。 作家の三馬太郎は亡くなった父親の実家がある中部地方の田舎のハヤブサ地区に移住することにしました。 景色がきれいな場所であるハヤブサ地区に魅了されたためでした。 ところが、ここハヤブサ地区では立て続けに放火による火災が発生しています。 太郎はここで知り合った人たちと放火犯人を推理していきます。 池井戸潤の小説といえば銀行や工場などを舞台とした経済小説のイメージがありますが、この物語は隠された犯人と知恵比べをするミステリーでした。 犯人が最後までわからない、そして犯人側の事情や人間性も細かく描かれていて面白く読みました。
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解説まで含めると全604頁。長い。 池井戸潤と言えば、半沢直樹などの銀行や金融にまつわる陰謀めいた謎に立ち向かう小説を思い浮かべるが、本作のような田舎での事件を扱うミステリというのは新鮮で、逆に興味を引くものであった。 物語の大半は、主人公が移り住んだ田舎(ハヤブサ地区)での暮...
解説まで含めると全604頁。長い。 池井戸潤と言えば、半沢直樹などの銀行や金融にまつわる陰謀めいた謎に立ち向かう小説を思い浮かべるが、本作のような田舎での事件を扱うミステリというのは新鮮で、逆に興味を引くものであった。 物語の大半は、主人公が移り住んだ田舎(ハヤブサ地区)での暮らしや消防団としての地域との関わりを中心に、少しずつ村に馴染んでいく様子が描かれている。 ちょっとめんどくさそうな慣習はあるが、平和で長閑な暮らしぶりに見えるのだが、少しずつ不穏な形で、火事や殺人事件などとの関わりから、物語後半で一気に謎や伏線が解明されていくのは爽快感があった。 面白かったが、やはりちょっと前半が長いところが気になった。(長すぎて人にお勧めしづらい) ハヤブサ地区の住民の人となりが知れるという意味では大事な前半ではあるし、続編もあるようなので是非続きを読みたいと思う。
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ドラマで見てとても好きだったので原作も。 登場人物はドラマのときの俳優さんで脳内再生した。 自然豊かな地方への移住、亡き父親が住んでいた家にそのまま住むのは、縁のない土地に行くより周囲に受け入れられやすそうでいい。 メガソーラーやカルト教団など、今の今とても問題と感じることが絡ん...
ドラマで見てとても好きだったので原作も。 登場人物はドラマのときの俳優さんで脳内再生した。 自然豊かな地方への移住、亡き父親が住んでいた家にそのまま住むのは、縁のない土地に行くより周囲に受け入れられやすそうでいい。 メガソーラーやカルト教団など、今の今とても問題と感じることが絡んでいて面白かった。
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のどかな山林の田舎で巻き起こるミステリー。 数多くの池井戸作品は映像化されていて、当作品もドラマ化されたが(見なかったが)、今更ながら初読みの作家さん。 のどかな環境と田舎ならではの人間関係。 そこで巻き起こる連続放火と殺人。 誰が絡んでいるのか、疑いだしたらきりがないような怪...
のどかな山林の田舎で巻き起こるミステリー。 数多くの池井戸作品は映像化されていて、当作品もドラマ化されたが(見なかったが)、今更ながら初読みの作家さん。 のどかな環境と田舎ならではの人間関係。 そこで巻き起こる連続放火と殺人。 誰が絡んでいるのか、疑いだしたらきりがないような怪しく巧みな展開。さすがです。
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ドラマを見終えて、文庫本になるのを楽しみにしてました。(最近本が高くて単行本はすっかり贅沢品…) ドラマの配役がどうしてもイメージされてしまうので、見た目の描写などはあれ??と思うことが多かったけれど、読んでいるうちにストーリーに夢中になり気にならなくなりました。 ドラマとは多少違っているんだろうなぁと思っていたら、やはりその通りで、どんな結末にたどり着くのかワクワクしながら読めました。 続編もあるとのことで嬉しい限り。
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