世界のお弁当とソトごはん の商品レビュー
いろんな国のお弁当、本当に様々で興味深い。著者の言うように、他国のお弁当事情を知ると、お弁当はおかずが何種類もあって、彩りがないとと思い込み、勝手にハードルを上げていたことに気付かされる。これからは型にハマらず、気楽に自由にお弁当を作ろうと思う。
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北海道新聞で、河崎秋子さんが紹介していて知ることができた。 著者の紹介を読むと、まず「世界の台所探検家」とある。その後の東大出の修士とか、クックパッドを経て独立、とかはあまり目に入ってこない。探検家、のほうがピッタリくる。それほど世界の、それも砂漠や極寒の地や熱帯まで出掛けて、「お弁当」とは何かを追求する。その旅は、まさに探検家。 NHKの「サラメシ」がなくなって、「他の人が何食べてるのか」知りたい病が治らないまま飢えていた。 これはまさに求めていた本! まずフィンランドサヴォ地方の携帯食、「カラクッコ」に圧倒される。森で仕事する人の携帯食だという。ライ麦パンの生地の中に、夏とって冷凍しておいた淡水魚や豚バラ肉を入れて包み、オーブンで1時間。外側のライ麦パンが器にもなり、ナイフがあれば外で食べられる。これをあえて弁当と呼ばないのは、食べ物を持参するという文化がないからだという。この郷土食も今は廃れてしまっているらしい。 極寒の地だからか。他にもサーメの人たちが持っていくのはトナカイの干し肉。普段は陽が短いから暗くなる前に帰ってきて、温かいトナカイ肉のスープなどを家で食べるという。うん、わかる。極寒の外で食べたくはない。 他にも見たこともない、聞いたこともない食べ物が次々と調理され、写真で紹介される。焚き火で砂漠で焼かれるパン、鉄鍋で焼かれる肉とキャベツ、ラクダの乳とデーツ、竹筒で蒸す魚と唐辛子など、興味は尽きない。 日本のお弁当に近いものを食べているのは台湾、インドネシアくらいだったかな。
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「世界の台所探検家」がソトごはん?と思って手に取った1冊。 なるほど、おうちでつくったものを持って行くのが日本の「お弁当」だが、話題が世界に広がっていくと、各国の気候や文化もあいまって、それは「ソトで食べるごはん」の話に拡張されていく。世界のいろんな「昼ごはん」との対比から日本...
「世界の台所探検家」がソトごはん?と思って手に取った1冊。 なるほど、おうちでつくったものを持って行くのが日本の「お弁当」だが、話題が世界に広がっていくと、各国の気候や文化もあいまって、それは「ソトで食べるごはん」の話に拡張されていく。世界のいろんな「昼ごはん」との対比から日本の「弁当」文化のいろいろな側面に触れていて、自分ではそんなふうに気づかなかったかもな、と思うこともしばしば。 読んでていろいろな気づきがあった。 印象に残ったのは以下の2つのフレーズ。 読み終わったあと、本当にそうだなぁとしみじみと味わった。 「ものがない屋外の環境で生まれる人間の工夫というのは、実にスマートな美しさがある。」 「そして、弁当は各地の文化的前提や社会背景を大いに移す「箱」であり、好奇心を刺激されてやまないということも付け加えておきたい。」
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そもそも「弁当」的な、家で用意したご飯をある程度整えて外に持っていくという文化がある国が少数派なのかもしれない。日本でイメージするような「弁当」というよりは「外で食事をとるときはそれぞれの国でどうしているか?」という感じだが、それぞれの国らしさがあり面白い。 日本で弁当がバリエーション豊かなのは、ジャポニカ米が冷めても粘り気や旨みが減らないから、ということはありそうな気がする。
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世界各地のお弁当(=家の外で食べるために携帯する食事)と取り巻く社会背景・各地の生活ついて知ることのできる1冊 「傷みにくい&冷めても美味しく食べられる」が前提の日本から一転 雪山でも凍らないことが前提だったり、1日2食・他の理由から食べ物を持参する文化がなかったり、合理性に重き...
世界各地のお弁当(=家の外で食べるために携帯する食事)と取り巻く社会背景・各地の生活ついて知ることのできる1冊 「傷みにくい&冷めても美味しく食べられる」が前提の日本から一転 雪山でも凍らないことが前提だったり、1日2食・他の理由から食べ物を持参する文化がなかったり、合理性に重きを置いてる国民性からメニューは○○○○○で固定なのがスタンダードって国があったりetc. 日本のお弁当「bento」の固定概念が覆されて面白かったです!
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その国で会った人とのやりとりが旅行記みたいにも読めておもしろかった トンガの一家庭だけが他の子どもたちの分まで持ってきてるのとか衝撃(食べ物だけじゃなく他のとこで助け合いになっていてほしい…) 韓国の混ぜる弁当も美味しそう キムチのちから
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すごく好きな感じ。写真も文章もほどよく読みやすい。日本は弁当を窮屈に考えているのかもな…と感じた。持ち歩けて食べられる、それはもう弁当だ。
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『世界の台所探検』で見つけた「世界の台所探検家」の本、ひさびさです!知らない間にまた新しい探検繰り広げていたんだ!今度のテーマは世界のお弁当。ANAの機内誌『翼の王国』の連載「おべんとうの時間」のワールドワイド版です。これがまたダイナミック!BENTOS ARE THE WOLR...
『世界の台所探検』で見つけた「世界の台所探検家」の本、ひさびさです!知らない間にまた新しい探検繰り広げていたんだ!今度のテーマは世界のお弁当。ANAの機内誌『翼の王国』の連載「おべんとうの時間」のワールドワイド版です。これがまたダイナミック!BENTOS ARE THE WOLRD!世界にはいろんな弁当、いろんなランチがあるんですね!弁当を見つめることは、家族を見つめること、仕事を見つめること、生活を見つめること、歴史を見つめること、歴史の変化を見つめること、地域を見つめること、国民性を見つめること…写真も満載で非常にそそりますし、巻末にはレシピも載っているのでお弁当ワールドが拡がる本ですが、でも著者が現地で下痢しながらも体験している面白さには敵わない。「一食は百読にしかず」なんちゃって。ちっちゃな身体、そして多分ちっちゃな胃袋に比しての大きな好奇心、大きな行動力に尊敬を感じてしまいました!これは『世界の食卓から社会が見える』も読まなくちゃ!
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国によってお弁当も色々だなぁと思った。 そもそもお弁当という概念もない国もある。 気軽な気持ちでお弁当生活を始めてみたくなった。
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日本の「お弁当」を世界で探した、を想像しながら読むと、だいぶズレが生じる。国が違えば、文化も違う。最近のお弁当は映えることをめざしがちだから、それとも比べてはいけない。 お弁当にいい思い出がない自分には、ここにも同じ考えの人がいた!とちょっとうれしくなった。
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