流氷の果て の商品レビュー
バブルに沸く中、大晦日に札幌から知床半島へ向かうバスツアーに参加していた少年と少女達は、バスの転落事故に巻き込まれます。そして、バブルからミレニアムの楽しいはずの学生時代を彼らは…色々背負い過ぎた所からお話が始まります。 後半は、急にお話が進んでいきます。 真宮さんの思った通りの...
バブルに沸く中、大晦日に札幌から知床半島へ向かうバスツアーに参加していた少年と少女達は、バスの転落事故に巻き込まれます。そして、バブルからミレニアムの楽しいはずの学生時代を彼らは…色々背負い過ぎた所からお話が始まります。 後半は、急にお話が進んでいきます。 真宮さんの思った通りの結末になったのかな。最後、涙が出ました。
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『二人の嘘』がすごく良かったので、期待して読んだけど……ご都合主義すぎて… 札幌から知床までの長距離バスに網走の人が乗ってるとか、斜里町に住んでいる男が夜に札幌で女と会う約束をしたとか、札幌で会う約束をしていた女が「来なかったのは帯広の女の所に行ったからに違いない」とか…距離感お...
『二人の嘘』がすごく良かったので、期待して読んだけど……ご都合主義すぎて… 札幌から知床までの長距離バスに網走の人が乗ってるとか、斜里町に住んでいる男が夜に札幌で女と会う約束をしたとか、札幌で会う約束をしていた女が「来なかったのは帯広の女の所に行ったからに違いない」とか…距離感おかしいやろ。斜里町の山で死んだのだって、そこでよく女と密会していたから、そういう事故だろうとか…ヒグマが出るようなところで女と密会なんかするか? 初対面の19歳の女をラジオのパーソナリティにスカウトするとか、で、とにかく人の心を掴むしゃべりで人気ですぐ売れるとか、あり得んやろ。 男に関しても「とにかくすごい男で、腹が座っていて、若くして成功してる」みたいなのも、しらじらしい。喧嘩を売られて酒を飲んだエピソードも変だし、それで一目置かれたとか安易な展開すぎる。 刑事も、何かが引っ掛かるとか、長年の勘とか、根拠なく捜査して、上司も「お前が言うならそうなんだろう」って理解して、大きな山を動かすとか…警察組織の描き方もチープ。 そもそも二人の秘密にしても、そんなに大したもんでもないし。 一体何を読まされてんの?って感じだった
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/_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ なかなかに重みのあるストーリーでした。 前作の「鎖」に心を引きずられていたせいか、悲しみのラストが来る気配をジンジンと感じながら読み進めていました。最後の方は少しわけがわからなくなる展開でしたが、その混沌さも作品全体...
/_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ なかなかに重みのあるストーリーでした。 前作の「鎖」に心を引きずられていたせいか、悲しみのラストが来る気配をジンジンと感じながら読み進めていました。最後の方は少しわけがわからなくなる展開でしたが、その混沌さも作品全体の余韻を深めているように思います。 1980年代という一昔前の時代設定も印象的で、釜利修一と同世代ということもあり、当時の空気感が懐かしく感じられました。 また、「24時間捜査」という表現が特に心に残りました。眠っていても酒を飲んでいても、常に事件のことを考えている——そんな刑事の覚醒状態に強く共感しました。私自身の仕事にも通じる部分があり、常に何かを抱えている日々の中で、「解放される日」のことを想像すると、それがどれほど楽なことかと考えさせられました。 /_/ あらすじ _/_/_/_/_/ 物語は1985年、あるバス事故から始まります。 そこから一つの首吊り自殺をきっかけに、いくつもの事件が連鎖的に展開していきます。 刑事・真宮を中心に、じわじわと真相に迫る捜査が進んでいく中で、時代を超えて繋がる人々の過去と因縁が浮かび上がっていきます。 /_/ 主な登場人物 _/_/_/ 【1985年】 能瀬由里子 小6 釜利修一 小4 釜利紀一 修一父、運転手、40歳、飲酒運転、死亡 能瀬杏子 由里子母、死亡 浅地恒雄 中2 【1999年】 真宮篤史 58歳、母痴呆 沙世子 妻 駒田徹 警視庁刑事部長、真宮同期 能瀬由里子 26歳、達観している印象、父はいない 楠木保 陽栄ホーム創始者、昭和50年5月21日生まれ、24歳、釜利修一に18歳の時に名前変更 能瀬昴 由里子弟、精神薄弱者 大山又一郎 筆の逆襲オーナー 相沢誠彦 まさひこ、運輸省特別顧問、殺害 木内博也 佐竹満 筆の逆襲元記者 八田晋平 修一殺害
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もうすぐ退職予定の刑事が新宿で起こった自殺に違和感を感じ始め真相を追っていくと~ 物語は面白く、深みもあるのだが、「刑事の勘」が冴えすぎていて、真実味にかける感あり、それ以外は満点に近い作品。
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みんみんさんのお勧め本です。 ありがとうございます。とてもよかったです。 時は1985年(昭和60年)12月31日。 夜の北海道。 札幌市内から知床半島ウトロへと行く北斗流氷号の豪華観光バスツアー。 車内には大晦日でNHKの紅白のラジオから旭川市出身の道民のスターである安全...
みんみんさんのお勧め本です。 ありがとうございます。とてもよかったです。 時は1985年(昭和60年)12月31日。 夜の北海道。 札幌市内から知床半島ウトロへと行く北斗流氷号の豪華観光バスツアー。 車内には大晦日でNHKの紅白のラジオから旭川市出身の道民のスターである安全地帯の「悲しみにさよなら」が流れています。 載っているのは乗客46名と運転手。 その中には乗客として小学校6年生の能瀬由里子。小学校4年生の釜利修一も乗っていましたがバスは転落事故を起こし、由里子と修一は一命をとりとめますが由里子の母は死亡し、バスの運転手だった修一の父も亡くなります。 事故の原因は運転手の飲酒運転とされます。 そして時はミレニアム1999年12月24日に移ります。 新宿南口でひとりの身元不明の男が首を吊って死にます。 新宿警察署の刑事真宮篤史58歳は、その事件を追いかけていますが、その事件に能瀬由里子19歳と楠木保こと本名釜利修一17歳がかかわっており二人は他にも罪を犯していると確信します。 真宮は二人の関係性を知ると「二人を救ってやりたい」という一心で刑事生命をかけていくつかの二人のかかわった事件を追っていきますが…。 この本一雫ライオンさんの旧刊だと思って読んでいたのですが最後のページをみたら今年出た新刊だったのですね。前作の『二人の嘘』より数倍よかったです。 今年私が読んだ本のベスト3に入ります。 子供たちの犯罪であることや安全地帯の曲の使い方等々小技もドラマティックで泣かせます。 作中の謎の部分も全く最後まで展開がわからず、読まされました。 今度からこの作家さんも新刊チェックします。 みんみんさんありがとうございました!
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みんみんさんオススメの作品!! 一休さんも読まれていたし これは読まねばと手に取りました(^^) 1985年 北海道で起きた北斗流氷号バスの転落事故 そして1999年に起きた殺人事件 そして自殺現場に現れた男女 これらにどんなつながりがあるのか、、。 刑事...
みんみんさんオススメの作品!! 一休さんも読まれていたし これは読まねばと手に取りました(^^) 1985年 北海道で起きた北斗流氷号バスの転落事故 そして1999年に起きた殺人事件 そして自殺現場に現れた男女 これらにどんなつながりがあるのか、、。 刑事の真宮がちょっとしたことにひっかかりを覚え、少しずつ事件の真相を探っていきます バブルからミレニアムにかけて描かれており 世の中が目まぐるしく変わっていく様子も描かれていました だからなのか全体的に哀愁漂うというか、憂いの帯びた雰囲気をまとっていて その空気がすごく良かったです 真宮と香下のやりとりとかすごくいい味出してました レビューにどう書いたらいいのか すごく難しいんですが とにかくバス事故で生き残った彼らが どのように生きていたのか見届けてほしいです(TT) ラストまですごく良くて 余韻に浸ってます、、、(*´-`) 一雫ライオンさんいいですねぇ でももう図書館にないんよな(*_*) いつもおすすめありがとうございます(^^)
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物語は1985年の北海道・知床半島ウトロから始まる。初日の出を拝むために札幌を出発した「北斗流星号バスツアー」は、大晦日の深夜、吹雪の峠道で崖から転落するという悲劇に見舞われる。豪華バスに乗っていた若者たちは、センセーショナルな事故の渦中に巻き込まれ、人生の軌道を大きく変えられて...
物語は1985年の北海道・知床半島ウトロから始まる。初日の出を拝むために札幌を出発した「北斗流星号バスツアー」は、大晦日の深夜、吹雪の峠道で崖から転落するという悲劇に見舞われる。豪華バスに乗っていた若者たちは、センセーショナルな事故の渦中に巻き込まれ、人生の軌道を大きく変えられてしまう。 時は流れて1999年、東京・新宿で身元不明の遺体が発見される。同時期に政界の重要人物が殺害される事件も発生。定年退職を控えたベテラン刑事・真宮は、若手刑事・香下とバディを組み、二つの事件の真相を追うことになる。 捜査を進める中で、北海道の事故と東京の殺人事件が一本の線で結ばれていく。真宮は足で稼ぐ古風な捜査スタイルを貫き、香下はインターネットを駆使する現代的な手法を用いる。対照的な二人が衝突しながらも、互いの信念を理解し、刑事としての矜持を共有していく。 物語の鍵を握るのは、事故に巻き込まれた若者たちの過去と、ラジオ番組を通じて交錯する人間関係。2000年を目前にした日本社会の不安と希望が交錯する中、事件の真相が明らかになるにつれ、登場人物たちの人生もまた大きく動き出す。 『流氷の果て』は、単なるミステリーにとどまらず、時代の空気と人間の内面を巧みに描いた作品だ。1985年のバブル期と1999年のミレニアム直前という二つの時代を舞台に、社会の変化と個人の葛藤が交錯する。 特筆すべきは、刑事・真宮と香下の対照的な人物造形。真宮は「昭和の刑事」の典型であり、現場主義を貫く頑固な男。一方の香下は、眉を整え、ボディクリームを使う「平成の若者」。二人の価値観の違いが、捜査の過程で浮き彫りになり、やがて互いの信頼へと変わっていく様子は、読者の胸を打つ。 また、ラジオ番組の存在感も印象的だ。テレビが主流メディアだった時代に、ラジオが築いていた濃密な人間関係や文化が、物語の展開に深みを与えている。メッセージ募集やパーソナリティとの交流が、事件の鍵を握る要素として機能しているのも興味深い。 本作は、過去の事故と現在の事件が交錯する構造を持ち、読者に「時間の重み」を感じさせる。登場人物たちは、過去の選択や出来事に縛られながらも、未来へ向かって歩み出そうとする。その姿は、ミステリーの枠を超えた人間ドラマとしての感動を呼び起こす。 最後に、本作のタイトル「流氷の果て」が象徴するものは何か。流氷は、冷たく孤独な記憶の象徴であり、果てとはその先にある希望や再生の予感なのかもしれない。読後、静かに胸に残る余韻が、読者に深い問いを投げかけてくる。
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由里子の話し方が古臭いけど、これも時代を表してるんかな。なかなか入り込めなかったけど最後は結局じんわりしちゃった。
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『二人の嘘』も良かったが、こちらもとても心に響くものがあった。 1985年、バブル時代に北海道のバス転落事故に遭い、すべてを失った少年と少女たちのその後…。 1999年に新宿駅の歩道橋で首吊り遺体が発見されて、定年間近の刑事・間宮がそこで見た男女。 自殺かに思われたこの首吊...
『二人の嘘』も良かったが、こちらもとても心に響くものがあった。 1985年、バブル時代に北海道のバス転落事故に遭い、すべてを失った少年と少女たちのその後…。 1999年に新宿駅の歩道橋で首吊り遺体が発見されて、定年間近の刑事・間宮がそこで見た男女。 自殺かに思われたこの首吊り遺体のポケットに入っていた不可解なもの。 間宮が若手の香下と一緒にこの不可解なものの正体を探りだそうとした後に別の殺人事件が起こる。 この事件の真相を追うべく動き出すと北海道のバス転落事故に繋がっていることに気づく。 復讐を果たして逃げきれるのか… 悲しみを隠して生きてきた彼らとそれを感じていた間宮刑事の心情を思うと逃げ続けるよりはよかったのかもしれない。 何十年経とうと彼らの約束は消えないはず。 ラストが言葉もいらないくらいに観せてくれた。
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ライオン祭り第三弾! 『流氷の果て』です みんみんさんもお勧めの作品です 物語は、1985年に北海道で起こったバス転落事故から始まります バス転落事故と現在(14年後の1999年)の殺人事件が複雑に絡み合うエモーショナル・ミステリー この静かで切ない物語、そして哀しい真実...
ライオン祭り第三弾! 『流氷の果て』です みんみんさんもお勧めの作品です 物語は、1985年に北海道で起こったバス転落事故から始まります バス転落事故と現在(14年後の1999年)の殺人事件が複雑に絡み合うエモーショナル・ミステリー この静かで切ない物語、そして哀しい真実は、"ライオン祭り"よりも一足前に読んだ『二人の嘘』に近い雰囲気の作品ではないでしょうか 先に読んだ『ダー・天使』『スノーマン』は軽く読める作品ですが、『二人の嘘』『流氷の果て』は、登場人物たちの人生の悲哀や、そこから生まれる葛藤が深く描かれており、読み応えのある作品だと思います 一雫ライオンさんは、小説はまだ5作品しか書かれていませんが、今後もこの雰囲気の作品を書いてもらいたいです さて、これにて"ライオン祭り"は終了です 残念ながら残り一冊『サブイボマスク』は図書館においてなかったです
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