流氷の果て の商品レビュー
終盤まで、白夜行っぽい雰囲気だなーと読み進めていたが、最後の展開がすごかった。 ミレニアムの東京を舞台にしたノスタルジックなトーンと、破綻のない物語。一気に読めるエンタメ刑事もの。面白かった。
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刑事の勘が冴え渡り、事件が解き明かされていく過程が面白かった。 それにしても、権力者のメンツや利益のために事実は簡単に曲げられるのだなぁ。正義感がいくつあっても足りない感じ。 リレー捜査、半グレ、オレオレ詐欺と言った言葉が作られていく警察内部のことも少しわかり興味深かった。 ...
刑事の勘が冴え渡り、事件が解き明かされていく過程が面白かった。 それにしても、権力者のメンツや利益のために事実は簡単に曲げられるのだなぁ。正義感がいくつあっても足りない感じ。 リレー捜査、半グレ、オレオレ詐欺と言った言葉が作られていく警察内部のことも少しわかり興味深かった。
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流氷ツアーのバスが転落して多くの人命が失われた。 生き残った子供が成長して、転落の原因となっていると発表された「父」の飲酒運転をの本当の理由を突き止めて「消」していくと思われる展開に。 しかし最後にこれまで登場してこなかった人物が犯人と判明するのだが、これは反則だ。がっかりした。
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札幌市内から知床半島ウトロへと向かう「北斗流氷号バスツアー」に参加していた少年と少女は、バスの転落事故ですべてを失ってしまった。 そして1999年。成長した彼らは、きたるべきミレニアムに浮足立つ新宿の街で再会するーー身元不明の首吊り遺体を挟んで。 定年間近のベテラン刑事と、競争か...
札幌市内から知床半島ウトロへと向かう「北斗流氷号バスツアー」に参加していた少年と少女は、バスの転落事故ですべてを失ってしまった。 そして1999年。成長した彼らは、きたるべきミレニアムに浮足立つ新宿の街で再会するーー身元不明の首吊り遺体を挟んで。 定年間近のベテラン刑事と、競争から外れてしまった若手刑事が、二つの時代をつなぐ事件の真相を追うべく、駆けずり回る。この国で隠され続けてきた、あまりにも悲しい真実とは? 良かったよ〜。゚(゚´Д`゚)゚。 悲しい、切ない、ラストまで良い! ベテラン刑事も良い!! ミステリー要素たっぷり 愛もたっぷり 美しくまとまりすぎるけど一雫さんらしいから文句言わない! 詳しくは書かないけど笑 思い浮かぶブク友さんはもれなく好きな話なはず たぶん…きっとたぶん… 若干1名はちょっとですけど笑笑 一雫さんいいなぁ♡ 図書館にないから困ってます… このうだるような暑さの中じゃなく冬の雪を見ながら読みたかったε- (´ー`*)
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点と点が少しずつ繋がっていく展開が見事。読み進めるうちに、「白夜行」に通じる雰囲気を感じ、作品の世界に引き込まれていった。。終盤には思いがけない展開があって、最後まで興味を失わずに読めた。真宮刑事の“勘”が鋭い!彼がいなければ、ただの個別の事件として埋もれてしまったかも。エピローグがすごく印象的で、特にラストシーンに心が救われた。
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修一、由里子、浅地さん、それぞれ生きてきた環境がまず、とても辛いです。 由里子が弟の昴君を思う愛の深さ?それよりももっと深い絆で繋がっている姉弟。いつまでも笑顔で生きてほしいと思ってしまった。 出会った頃から大人になってもラジオのDJとして 2人の中継役の由里子。ラジオを聞く場...
修一、由里子、浅地さん、それぞれ生きてきた環境がまず、とても辛いです。 由里子が弟の昴君を思う愛の深さ?それよりももっと深い絆で繋がっている姉弟。いつまでも笑顔で生きてほしいと思ってしまった。 出会った頃から大人になってもラジオのDJとして 2人の中継役の由里子。ラジオを聞く場所は違えど、3人はずっと繋がってる。暗号のような「海」と「橋」。 複雑に絡み合う人間愛の中、昭和流の刑事が事件を紐解く流れがジワジワきました。 昭和流の愛のある最後にウルっときました。 心の動きがわかる1冊でした。
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あの北海道の冬の厳しさを思い出せたらもっと良かったのだろうけど、この猛暑ではなかなか難しくて… でも小説は途中からどうなるんだろうとドキドキしてどんどん読めた 悲しみにさよなら♪ 泣かないでひとりで あなたのそばにいるから♪ 実際の距離じゃなくて、心のそばには常に誰かがいたん...
あの北海道の冬の厳しさを思い出せたらもっと良かったのだろうけど、この猛暑ではなかなか難しくて… でも小説は途中からどうなるんだろうとドキドキしてどんどん読めた 悲しみにさよなら♪ 泣かないでひとりで あなたのそばにいるから♪ 実際の距離じゃなくて、心のそばには常に誰かがいたんだね それ以外に、みんなをあたたかい気持ちで…応援する気持ちで見ていた人がたくさんいたよー、と主人公たちに言ってあげたい
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「この愛に、凍えろ」 札幌市内から知床半島ウトロへと向かう「北斗流氷号バスツアー」に参加していた少年と少女は、バスの転落事故ですべてを失ってしまった。 そして1999年。成長した彼らは、きたるべきミレニアムに浮足立つ新宿の街で再会するーー身元不明の首吊り遺体を挟んで。 定年間近...
「この愛に、凍えろ」 札幌市内から知床半島ウトロへと向かう「北斗流氷号バスツアー」に参加していた少年と少女は、バスの転落事故ですべてを失ってしまった。 そして1999年。成長した彼らは、きたるべきミレニアムに浮足立つ新宿の街で再会するーー身元不明の首吊り遺体を挟んで。 定年間近のベテラン刑事と、競争から外れてしまった若手刑事が、二つの時代をつなぐ事件の真相を追うべく、駆けずり回る。この国で隠され続けてきた、あまりにも悲しい真実とは? すごく良かった。2000年になる頃の昭和の刑事が、最後の事件として追っていく物語。一見、関係ないと思われていたこともこの刑事の捜査でどんどん繋がっていくかんじがすごく良かった。そして、バス横転事故の生き残りの由里子と修一が歩んできた今までの人生が、本当に過酷だったんだろうなと思った。特に、修一は事故を起こしたと言われている運転手の子供だったし、本当に辛かったんだろうなぁと思った。 あと時代的にもなんだか懐かしかった。ちょうど、この2000年のとき、私は高校生だった。携帯電話を片手に女子高生をエンジョイしていたなと。そして、友達の携帯がカメラ付きになっているのも羨ましかったし、携帯のアンテナも伸ばして電波探してたなぁと関係ないことまで思い出してしまった。 歩道橋で首吊り自殺した身元もわからない男の事件から、退職間際の昭和の刑事の真宮が気になるというだけで、事件を調査していくかんじも良かった。少し反抗的な後輩も連れて、捜査のイロハじゃないけど背中で教えているかんじもいい。 そして、小さなラジオ局で番組を持っている由里子がなんだか気持ちがいい女の子だったな。生でやっているラジオを見にくる常連の女子高校生の気持ちが分かってしまう。姉御肌なかんじだよな、と。そんな彼女と密かに連絡を取り合う修一。なんだかこの修一はミステリアスなかんじだった。もしものためと由里子にも居場所を知らせずに、本当に内密で連絡を取り合っている。由里子も修一のこと好きで、何度かアプローチするけど、スルーされるの本当に可哀想だった。 刑事の真宮がどんどん由里子と修一の過去を暴いていって、だんだん2人に近づいていくのがハラハラした。なんとなく、由里子と修一の味方をしてしまっているから、どうにかして逃げ切ってほしいと思うし、でも、この事件の真相を暴いて欲しいと思う自分もいた。 真宮は、2人を救いたいと言っていたけど、きっと本当にそうだったんだなと思った。最後のシーンを見たら真宮は、自分が死んだあとも彼のことを考えていたんだなと思った。そして、真宮の意志を継いだ香下が良かった。最初は頼りない新人かと思ったし、競争社会で生きてきてどこか諦めたような、それでも嫉妬する若者だったけど、真宮の意志を継いだんだなぁと思った。 けっこう厚くて読むの大変かなと思ったが、あっという間に読んでしまった。すごく面白かった。由里子と修一、そして真宮の捜査がすごく気になって読む手が止まらなかったぐらいだった。最後の海のシーン、本当に良かった。思わず涙が溢れそうになった。 2025.7.21 読了
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450ページ近くある厚い小説だったけれど、読み始めたらどんどんお話の世界にのめり込んで、夢中で読んでしまった。 最後の最後に「あっ」と驚く作品。ネタバレになるから、感想も書きにくいけれど、登場人物の一人一人が、余計なことは言わないけれど、言葉の一つ一つに重みがあると感じた。 登場...
450ページ近くある厚い小説だったけれど、読み始めたらどんどんお話の世界にのめり込んで、夢中で読んでしまった。 最後の最後に「あっ」と驚く作品。ネタバレになるから、感想も書きにくいけれど、登場人物の一人一人が、余計なことは言わないけれど、言葉の一つ一つに重みがあると感じた。 登場人物たちは、みな、出生に訳があって、生きづらい子供時代を送った。自分が悪いわけではないのに、生まれた時から、重いものを背負わされている・・・・。 そして、その境遇の中でやってしまった事に、苦しむ。でも、たった1人で苦しんだのではなかったところが、読んでいて救われたところ。 ラスト、余韻の残る、でも、じんわりと優しい気持ちになれる終わり方だった。
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想像以上に壮絶なストーリーで、昭和という時代も自分と重なり、深く引き込まれていきました。 ミステリーではあるけれど、社会派的要素が強いと思います。 最後は涙ながら読み、読後感もとてもスッキリで温かくなりました。 「二人の嘘」が積読のままなので、早速読んでみようと思います。
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