パラソルでパラシュート の商品レビュー
主人公がアラサーの受付嬢。 特に趣味などもなく平穏無事に過ごせればいいという感じの主人公だが、音樂ライブで芸人と出会い、一緒に過ごしていくうちに考えや主張も少しずつ変わっていく。という感じの話だった。 結果的にはなんとも言えない、評価に困るという印象。 面白くない訳ではないけど、...
主人公がアラサーの受付嬢。 特に趣味などもなく平穏無事に過ごせればいいという感じの主人公だが、音樂ライブで芸人と出会い、一緒に過ごしていくうちに考えや主張も少しずつ変わっていく。という感じの話だった。 結果的にはなんとも言えない、評価に困るという印象。 面白くない訳ではないけど、手放しで褒めるという訳にもいかない。 舞台が大阪ということでイメージはしやすかった。 ☆3.5
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ざっくり言うと人生話なんだけど、お笑い芸人を絡ませてくるのは初めて読んだかな。お笑いネタもしっかり描かれてるけど、ちゃんと面白くて驚く。作者とツボが同じかもしれない。芸人の実態がどこまで現実に沿ってるのかは判断つかないが、やたら解像度が高い気がしてくるのもすごい。みんな実在しそう...
ざっくり言うと人生話なんだけど、お笑い芸人を絡ませてくるのは初めて読んだかな。お笑いネタもしっかり描かれてるけど、ちゃんと面白くて驚く。作者とツボが同じかもしれない。芸人の実態がどこまで現実に沿ってるのかは判断つかないが、やたら解像度が高い気がしてくるのもすごい。みんな実在しそうだし、安全ピンをリアルで見たい。あまり浮き沈みも少なく粛々と時が流れてくる中、ほんの少しのことで涙ぐんでしまった。
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久々の一穂ミチさん。受付嬢が芸人と出会ってルームシェア、という不思議なあらすじ。 導入から突拍子もない始まり方で、主人公大丈夫な人なの?、この小説どこに向かっていくんだろう?と思いながら読んでいました。 読み終わってもジャンルはこれ!と言い切るのは難しく、独特の雰囲気の小説...
久々の一穂ミチさん。受付嬢が芸人と出会ってルームシェア、という不思議なあらすじ。 導入から突拍子もない始まり方で、主人公大丈夫な人なの?、この小説どこに向かっていくんだろう?と思いながら読んでいました。 読み終わってもジャンルはこれ!と言い切るのは難しく、独特の雰囲気の小説だったけど、登場人物それぞれがちゃんと気持ちに決着をつけていて読後感は清々しくて良かったです。 「概念に縛られない生き方」というのが1つのテーマで、自分はそこに縛られてしまっているからこそ不思議に感じてしまったのかもね。
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作者買いしているので、あらすじもジャンルさえも知らずに購入。 読み始めてみると苦手な要素が多かったのですが、 これからも作者買いを続けて間違いは無さそうです。 これが『恋愛』ものならば苦手なジャンル。 しかも『お笑い』も馴染みなく、漫才もコントもみていられないタイプ。 そして主...
作者買いしているので、あらすじもジャンルさえも知らずに購入。 読み始めてみると苦手な要素が多かったのですが、 これからも作者買いを続けて間違いは無さそうです。 これが『恋愛』ものならば苦手なジャンル。 しかも『お笑い』も馴染みなく、漫才もコントもみていられないタイプ。 そして主人公があまり好きにはなれなかった。 しかし、共感せずには要られない部分が多かったです。 掛け合いもテンポ良く、心地が良かった。 くっつくくっつかないという恋愛でないのも私には心掴まれるストーリーでした。 言葉にしなさい、かたちにしなさいという世界でそれを必要としない関係は羨ましい。 でも話してみないと分からない関係も捨てたもんじゃない訳で。 人と接したくなる、出会いたくなる作品でした。 魔法にかかりたくなります。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
良かった。文体がポエムっぽいと冷めちゃったりするんだけど、いやらし過ぎず、いい塩梅。お笑いテーマって、文体で読むと面白くい事が多いけども、そこのセンスもある。センス系芸人でちょい売れてるラインが絶妙だし、恋愛に走らず家族みたいになっていったのはめちゃくちゃよかった。ただ、ちょっと流されて育ってきたであろう美雨が返し上手すぎ。おもろすぎ。なのと、タイトルが、もうちょっとあったんじゃないか。 これ、映画化してほしいな。郁子は絶対ヒコロヒー。ネバーくんは真空ジェシカ。
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何の目標も欲もなく、流されるまま生きている、つかみどころのないアラサー女子が、お笑い芸人との出会いを通して自分の居場所を見つける。意外な事が起きるわけではない。一穂さんにしては刺激の少ない展開だけれど、締め方は悪くない。繊細な心情表現はお手の物、舞台となる大阪の街の情景描写も巧み...
何の目標も欲もなく、流されるまま生きている、つかみどころのないアラサー女子が、お笑い芸人との出会いを通して自分の居場所を見つける。意外な事が起きるわけではない。一穂さんにしては刺激の少ない展開だけれど、締め方は悪くない。繊細な心情表現はお手の物、舞台となる大阪の街の情景描写も巧みで、とても印象に残った。
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面白かったし、心が暖かくなった。 笑いというお仕事小説であり、大人の恋愛小説。そして挫折しそうな人への応援小説。 登場人物皆が魅力的。 雨ちゃんが交わす会話もテンポよく、一穂さんの表現も美しくてすんなり頭に入ってきました。 映画館で観てみたい物語。 一穂さん3作目にして推し作家...
面白かったし、心が暖かくなった。 笑いというお仕事小説であり、大人の恋愛小説。そして挫折しそうな人への応援小説。 登場人物皆が魅力的。 雨ちゃんが交わす会話もテンポよく、一穂さんの表現も美しくてすんなり頭に入ってきました。 映画館で観てみたい物語。 一穂さん3作目にして推し作家になりました。
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上手く説明はできないけど、造りが考えられていて上手いなと思った。 "あんたら何なん。どういう関係。" "ただの、ひとりとひとりとひとりですわ。" 無理に何者にもならなくても良い 寄り添ったり離れたり、パラソル片手に ふんわり生きる そん...
上手く説明はできないけど、造りが考えられていて上手いなと思った。 "あんたら何なん。どういう関係。" "ただの、ひとりとひとりとひとりですわ。" 無理に何者にもならなくても良い 寄り添ったり離れたり、パラソル片手に ふんわり生きる そんな話だった
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序盤読んでて心地よくパンチの効いた文章に、とてつもない才能を持った作者に巡り合ってしまったって「一穂ミチ」覚えておこうと思ってたら「スモールワールズ」書いた人だったw 「ツミデミック」も読んでないですけど巨匠の悪寒がする。そう言えば「光のとこにいてね」もこの人だった。脳内映像が鮮...
序盤読んでて心地よくパンチの効いた文章に、とてつもない才能を持った作者に巡り合ってしまったって「一穂ミチ」覚えておこうと思ってたら「スモールワールズ」書いた人だったw 「ツミデミック」も読んでないですけど巨匠の悪寒がする。そう言えば「光のとこにいてね」もこの人だった。脳内映像が鮮明に浮かび上がってくる表現力が秀逸だし引出しも多そう。今回は大阪丸ごと楽しんで漫才にコントぶちかましてきました。 29歳崖っぷち受付嬢の雨ちゃん。見ていて危なげでイタい、なんだか坂道転げ落ちてゆくような感じで加速度増して拗れていく。何者でもない自分を値踏みせずにみてくれるとか頑張らなくっていいんだよって駄れ堕れな厭世感が笑いですべて吹き飛ばしてくれそうでため息でそう、後輩の千冬ちゃんとか、先輩芸人のネバーくん、事故物件の主グルグルさんとか、いい仕事してたけど、主人公の雨ちゃんはいただけませんでした。
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何度も何度も読み返している本。何にそんなに魅かれているか分からないけど、これからもそばにあり続ける本だと思う。芸人さんとのやりとりとか、主人公が素直に、自分の考えを曲げずに生きているのが好き。、
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