パラソルでパラシュート の商品レビュー

一穂ミチ(著者)

2025/06/10

何でもない日常にきらめき出す瞬間が訪れたら希望になる。「安全ピン」と美雨の空気感がたまらなく好き。事故物件にぐるぐるさんが出てきたのに平然と暮らす人たちと美雨の溶け込み方がヤバすぎ！面白かった！

2025/06/09

恋愛小説かと思ってたらそんなことなく。ジャンル分けが難しい。

主人公の美雨からは熱量が感じられない、つかみどころがない。でも一種のブレなさや強さがあるように見える。
ひょんなこと？から亨や他の芸人たちと出会い、良い方向性かはわからないけど、確実に変わっていく。
世間一般的なお小言を言いたくなってしまうが、本人が現状に満足しているなら口を出すべきではないのだろうな。

2025/06/08

解約社員の30歳の美雨が出会ったのは、売れないお笑い芸人の享。お笑い芸人を目指す人たちが集うシェアハウスでの交流が始まる。

30歳。すっかり、そんな歳は過ぎ去りましたが、色々な意味で一つの切れ目と感じる。歳を取るって残酷だなと思う。
お笑いの世界も、華麗に見える一方で、夢破れて去ったいくものもいる。

「頭で考えて用意した笑いって、結局、人格からにじみ出てくるもんには勝たれへんのよ」
大阪という街の人情や、シェアハウスで暮らす人たちの、ぶっきらぼうだけど、オチのある優しい言葉。

人生、何もしなければ、あっという間だけど、何かをしていても、あっという間です。

2025/05/31

一穂さん好きなんだけど、読むのに時間かかってしまった、、、、
全体的にゆったりとしたストーリーだからかな？
また違うタイミングで読んでみようかな

2025/05/31

　すごく先が気になる！という訳ではないのに、読みやすくて、気がつけば読了してしまいました。

　恋愛小説ではなく…ジャンルは難しいですが、今時？な感じで面白かったです。
　主人公のどこかふわふわした感じが読んでいて心地よかったです。焦るでもなく、そういう生き方も良いな…と思えました。

　一穂さんの他の作品も読んでみたいです。

2025/05/20

読みにくくなく、コミカルな部分も多く読みやくいい気持ちになる話でした！

他にもネバーランドくんやグルグルさんといったキャラや芸人の舞台上での駆け引きがあり、全く飽きない。「幸せなんか笑いのネタにならん.笑いに変えられることだけが個人の不幸に対する救いや」亨

2025/05/16

私が亨を好きになりそうになった作品だった。✨️
2人が近づくシーンはドキドキして集中して
読んだし笑、ストーリーも最後まで飽きない構成でした。
素敵。

2025/05/15

パラソルでパラシュート って ？？

関西各地のことば、地域ごとに微妙に違うのだろうけれど、適当にテレビで聞きかじったイントネーションで読む
美雨さんの、亨君と弓彦君の、その他大勢の軽さとしなやかさが良いなあ
三人の関係がどうなって行くのか
楽しみではあるけれど、仲良しのままでも良いな

彼らの会話を聞きながらふと思い出すのは
子供の頃や社会人になりたての頃
いろいろありましたねぇ ふふ

2025/05/05

気持ちのいい一冊だった
ドロドロしていたりハラハラさせられたり
そんなこととは一切無関係な 爽やかな一冊だった
登場人物がみんな暖かい
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
退屈な毎日が急に輝きだした
あなたが現れたあの日から…
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そんなフレーズを思い出した
まさにそんな一冊

読み進めていくうちに どういう結末で終わるのか 気になったりしたが最後の一行まで平和な一冊だった

2025/05/04

すきー！

大阪住み、お笑い好き、アラサーにはドンピシャ小説やった
具体的な地名の描写に情景がリアルに思い浮かんで楽しかった

何となく、結果残さなきゃとか、前に進まなきゃとか思っちゃいがちやけど、立ち止まってもいいんやなと

大阪歩いてたらどっかで安全ピンと美雨さんとすれ違ってそう