問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい の商品レビュー
中学受験を通して、家族の在り方が変化していく様を、受験生である小6の女の子の目線で描いた長編。 かつて我が子を中学受験させた親としては、こんな感じだったと懐かしく思い出す部分もあったが、総じて熱心過ぎる親のかかわり方や、それを素晴らしい見本のように成功に結びつける展開には首を傾...
中学受験を通して、家族の在り方が変化していく様を、受験生である小6の女の子の目線で描いた長編。 かつて我が子を中学受験させた親としては、こんな感じだったと懐かしく思い出す部分もあったが、総じて熱心過ぎる親のかかわり方や、それを素晴らしい見本のように成功に結びつける展開には首を傾げてしまう。 地元武蔵野が舞台なので親しみはあったものの、もう少しシビアで深みのある話を期待していたので、絵空事のようなヤングアダルトの雰囲気にささっと読了。
Posted by
「中学受験」の過酷さに触れ、友だちとの関係にザワザワしたり、受験、結果発表のシーンでは、家族の一員になったような気持ちで、一緒にハラハラしたりしながら読み耽りました。 父と娘、母と娘、姉と妹、祖母と母 それぞれが葛藤しながらも支え合う。中学受験は、その先の家族の新たな形に出会う...
「中学受験」の過酷さに触れ、友だちとの関係にザワザワしたり、受験、結果発表のシーンでは、家族の一員になったような気持ちで、一緒にハラハラしたりしながら読み耽りました。 父と娘、母と娘、姉と妹、祖母と母 それぞれが葛藤しながらも支え合う。中学受験は、その先の家族の新たな形に出会うための通過点になり得るのか 『店長がバカ過ぎる』を一読してから、本作を読むと更に楽しめます。
Posted by
中学受験と家族の絆を描いたお話です。 後半は主人公達と一緒に感動して泣きそうになりました。 主人公がかたくなに家族から距離を置いている理由も後半に分かります。 「店長がバカすぎて」のネタバレが最後のほうに出てくるので、未読の方は先にそちらを読んでからがいいと思います。
Posted by
いいお父さんなのになんでここまで態度悪いんどと主人公を冷めた目で見ていたけどそうだったのね…このへんの違和感に気づいて予想できないあたり私は頭が良くないなと思う。 マックに友達と行ったことのない小中学生時代だったのでだいぶ自由というか大人びた行動だなと差を感じた。 受験勉強って...
いいお父さんなのになんでここまで態度悪いんどと主人公を冷めた目で見ていたけどそうだったのね…このへんの違和感に気づいて予想できないあたり私は頭が良くないなと思う。 マックに友達と行ったことのない小中学生時代だったのでだいぶ自由というか大人びた行動だなと差を感じた。 受験勉強って大変なんだな。小学生で行きたい中学決めて勉強する。すごい。圧倒的な差を感じる。「頑張るべき時期に頑張れるのは楽。」という言葉も刺さった。本当そうだよね… 目標ができてからの主人公の変わりっぷりというか覚醒は目を見張るものがあるな。とても眩しい。
Posted by
してもしなくても良いことだけど、子供の将来のことを思ってする。それが中学受験だと思う。私も去年までその真っ只中にいた。それゆえに共感できる部分も多かった。 他の受験と違って1つ言えるのは、中学受験は親と子がタッグを組んで1つの目標に向かってすることだ。 いろんなことから、目を...
してもしなくても良いことだけど、子供の将来のことを思ってする。それが中学受験だと思う。私も去年までその真っ只中にいた。それゆえに共感できる部分も多かった。 他の受験と違って1つ言えるのは、中学受験は親と子がタッグを組んで1つの目標に向かってすることだ。 いろんなことから、目をそらして、なんとなく塾に通っていた十和。 それぞれの違った家庭の事情がある中で、受験に挑む3人の友達。 家族に居心地の悪さを感じていたけど、がむしゃらに受験勉強する中で、暖かい家族に守られている自分がいることに気づいて行く。 目標をもって我武者羅に頑張ることができた人は強い。 そしてなんと言っても早見作品を代表する「店長がバカすぎて」の山本猛店長が出てくるのも嬉しいところ。 物語全体の構成も絶妙で、ゴールの先にまだ明るい道が続いていくことを感じる余韻がよい。 「店長がバカ過ぎて」も再読してみよう。
Posted by
こんな家族もありだよね。って思った。わたしはずっと一緒が家族と思ってないから、他人事のように読んじゃったけど、一緒にがんばれる存在がいるって貴重な財産だと思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久しぶりに読みながらウルウルと涙腺が崩壊しかけました、、、笑 早見和真さんのお話はとても暖かく読み終わったあとに幸せな気持ちに浸れます。 そして、、、店長たち!笑 今回もいい味出してました✨
Posted by
「目標」があること、「目標」に向かって頑張れること、頑張り続けられること、その頑張りの成果を感じられること、周りが応援してくれること、喜んでくれること…すべてが眩しくてうらやましい。私の人生で、主人公やその家族と同じくらい一生懸命頑張ったことあったかなあ…ない気がする。
Posted by
中学受験をすることになった長谷川十和は、塾のテストに出題された「以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい」という問題に何も思いつくことができなかった。受験勉強にも身が入らず志望校も全くない状態の十和に起こったその後の一年間の物語。それだけでも充分胸が熱くなるのに、あの武蔵野...
中学受験をすることになった長谷川十和は、塾のテストに出題された「以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい」という問題に何も思いつくことができなかった。受験勉強にも身が入らず志望校も全くない状態の十和に起こったその後の一年間の物語。それだけでも充分胸が熱くなるのに、あの武蔵野書店が出てきて、そんな役割を担っていたなんて。泣かずにはいられない一冊。
Posted by
ホテルステイ中に読んだこの作品 読んでいる時よりも読了後 さらに翌日の方がじわじわじわじわ効いてくる。 なんか、いい本だった~! 中学受験の話かと思いきや そこを入り口にして 家族の深~い部分に迫って来る。 そう、迫ってくるのだ。 お互いに波風立てないように できるだけ穏やかに...
ホテルステイ中に読んだこの作品 読んでいる時よりも読了後 さらに翌日の方がじわじわじわじわ効いてくる。 なんか、いい本だった~! 中学受験の話かと思いきや そこを入り口にして 家族の深~い部分に迫って来る。 そう、迫ってくるのだ。 お互いに波風立てないように できるだけ穏やかにやり過ごそうとしていた家族。 それが故に距離感がわからなくなってしまう。 家族の中に受験生がいると 受験生だけでなく 家族の精神的ストレスもたまっていくだろう。 そして、爆発してしまうことだってあるだろう。 それは当然のことで その爆発の先がまさに「問題。」なのだと思う。 書きたい気持ちはあれど これ以上書くと ネタバレになってしまうので…
Posted by
