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翻訳者の全技術 の商品レビュー

4.1

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2025/11/06

山形浩生訳とみると書籍の信頼度が増すまるでミシュラン、モンドセレクションのよう。(嫌味な含みはありません) 読み進めるうちに超人ぶりがこれでもかと沸き立つが、個人的な付言は「好奇心の広げ方」。何気ない日常生活がルーティン化している私、食事に行く店が固定化している等々、には胸が痛...

山形浩生訳とみると書籍の信頼度が増すまるでミシュラン、モンドセレクションのよう。(嫌味な含みはありません) 読み進めるうちに超人ぶりがこれでもかと沸き立つが、個人的な付言は「好奇心の広げ方」。何気ない日常生活がルーティン化している私、食事に行く店が固定化している等々、には胸が痛いお話です。今後は少しの挑戦と変化を意識しながら暮らしていこうと誓う。 読書についても自分の好奇心が惹かれるものに固執せず、全くの他分野にあえて飛び込む意識をもち自分の知識や見解を広げていかねば。 これは常々不足しているなと感じることではあるが、知識を実生活や実体験にコネクトさせることに注意を向けること。これってなかなか難しい。実生活へのコネクトという面では、他人に話すネタにしようとか、得た知識を発信してみようという心意気でいいと解釈。他人を意識した読書を試みていこうと思う。 最終章のコンサルタント話も具体的な体験からの気づきを率直に共有してくれているしおもろい。昔のベトナム気骨あるな。ただ、著者が通ってきた翻訳家や著者への批評話は前提知識がなくスーッと読み飛ばし気味になってもうた。これは個人の力量次第なのでご勘弁。そうはいっても山形浩生という稀有な存在の魅力の一端に触れられた気がした。

Posted byブクログ

2025/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

結論から言うと、色々な角度からめちゃくちゃ面白い。 突っ込み所、感心する所、普通に話が面白い所が入り乱れて、付箋をつけてみたら本の天面の小口が見えないくらいになった。 ・タイトルからすると翻訳者になりたい人向けのエッセイみたいだけど(自分がなりたい訳ではない)、読んでから見直すとこれは「ジェネラリスト・山形浩生の全て」という意味であって、「技術」には読書術とか勉強の仕方も含まれていることが分かる。巧妙だなぁ。 ・日本語の扱いがわりと雑(翻訳者なのに)。「うちの親は清水建設で」「ぼくが仕事の中でちょっと自慢なのが」という具合(他にもある)。 この人の訳した本のレビューでも、翻訳の口調については賛否ある様子。本人もそれを自覚していてたまに触れている。  もったいぶった言い回しに惑わされるな、まず大筋を理解しよう、というのはこの人の人生哲学的に(後述)とても頷ける話ではあるんだけど、あまりにざっくばらんすぎるとちょっと気になる。 ・読んでいくと、本業は開発援助コンサルタントであり、翻訳はその副業とのこと。 純粋な興味や仕事での必要があってちょっと訳したものを、足りないところを補って一冊の本にするというやり方でやっているらしい。 ルーツとしては、昔からSFに興味があって、大学のSF研で色々漁って勝手に(!?)翻訳していた流れで、翻訳業もやるようになったという流れらしい。 このへんの話めちゃくちゃ面白い。各大学にSF研があって翻訳のシマがあったとか、サンリオSF文庫の新人起用の話とか。 翻訳業のあるある話、色々な翻訳者の評価も面白かった。 文中でほとんど触れられていないけど、本の背表紙を見たらば、東大とMITの修士号を取っているかなりすごい人だった。大学って東大のことだったのか…。 ・文芸やITや哲学、歴史、とにかく知的好奇心と知識量がすごい。 昔だったら知識人と呼ばれていたと思うけど、黴の生えた「学者」ではなく、あくまで在野の立場から、縦横無尽に手を出してみた、というスタンス。 手を動かしてやってみること、現地に行って実態を知ることも大事。 本人も言うようにそこがこの人の真骨頂で、結構珍しいタイプだと思う。 そのため、普通は交わらない分野同士を繋ぐ発見をすることが稀にあり、その瞬間を求めている節もある。 (過去にした発見について、山形はもっと評価されてもいいんじゃないか…いじいじ、というように後書きで泣き言を言ってるの面白かったな) ・かようにすごい人なんだけど、「この翻訳はダメ」「この本の内容は見るべき所が何もない」みたいな言い回しが割と頻繁に出てくるので、翻訳者としてどうなのと思わなくもない。「この作者/翻訳者に失望した」というかなり長い下りもあったし。 でもなんかあんまり嫌味がないというか、しょうがないな…という気持ちになる。 ・開発援助コンサルタントとしての話もすごく面白かった。発展途上国にインフラを作る際の日本側の思惑、現地の人とのギャップなど。 その方面の話だけで一冊読みたい。 ・というか、名前で検索してみたら、はてなで「経済のトリセツ」を書いている人だった。道理で名前に見覚えがあると思った。 内容が難しいから流し見で読んでいたけど、漠然と抱いていたイメージが掘り下げられた感じがある。 YouTubeで話しているのを見たら普通の感じだったけど(10年前にもこの本の内容のようなことを話していた。ぶれないな)、写真で見るとシルバーのピアスをしている時があり、なんというか解釈一致だった。 ・他の翻訳者はどんなエッセイ(?)を書くんだろうと思って調べた。 瀬田貞二の子どもの本の評論集は、平易でやさしい感じ。大森望は山形浩生と文体が似ている感じがした。 一口に翻訳者と言っても、色々な文化圏があるんだな。 ・他メモ。軽井沢の「Qカルbooks」で購入。大手書店もいいけどこういう本屋がとても好き(「森の本屋」もよかった)。 旦那曰く、店長が発行したらしき「軽井沢移住顛末記」みたいな本があったらしく、その時言って欲しかった。それも読みたかったよー。 調べたら店長さんがブログをやっていて、オーウェルの「1984年」のタイトルが新訳で「1984」となっているのは村上春樹の影響なのかな。という下りがあるのだけど、それを訳したのがまさに山形氏で、本書でタイトルについても書いていた。 英語でもそもそもアルファベットと数字の両方の表記があるし、作者も特にこだわりがあった様子はない。 今回、カバーデザインで「年」がないほうが収まりが良いと言われ、作中の架空言語「ニュースピーク」の雰囲気にも合っているということで、短縮して「1984」とした、とのこと。 すごい偶然だったな。最後までチョコたっぷりで奇跡。

Posted byブクログ

2025/08/30

趣味で翻訳をしているという山形浩生氏の人生観を綴った作品。 痛烈な批評と思わず笑ってしまう小ネタの数々。 その全てに山形浩生節が炸裂している。

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2025/08/11

 とっても楽しくよみました! それにしても「トリッキーなタイトル」ですよね。わたしは「翻訳のテクニック本」かとおもっていましたが、違うようです。  タイトルをよくみれば「者」と「全」がついています。著者の山形浩生さんは、100冊以上翻訳されている翻訳家さん。つまりタイトルの「翻訳...

 とっても楽しくよみました! それにしても「トリッキーなタイトル」ですよね。わたしは「翻訳のテクニック本」かとおもっていましたが、違うようです。  タイトルをよくみれば「者」と「全」がついています。著者の山形浩生さんは、100冊以上翻訳されている翻訳家さん。つまりタイトルの「翻訳者」さんです。そして「全技術」は、ほぼ「人生」の意味でしょう。つまり、このタイトルは「山形浩生読本」と同等なのです。山形さんの放談を、インタビュアーさんがまとめられています。  YouTubeの「ゆる民俗学ラジオ」を検索しようと、めんどうなので「ゆる」で調べたら「積読チャンネル」がでてきました。「ゆる」仲間みたい。なにげに視聴したら、この本が紹介されていました。このチャンネル、面白いんだけどちょっと長いし中身をどんどんしゃべるので、はじめの部分だけ視聴して、そこで出た「おもしろおじさん」∑(゚Д゚;) 「積読」!?(〃゜口゜)!? のワードで選書しました。  山形さんの翻訳本は、読んだことないけど「ピケティ」とか翻訳されてる有名なかただそうです。しかし、本業はコンサルタントだそうです。翻訳は、基本的に自分の興味や理解のためで、副業というか趣味みたいなものだとか。だから、既存の翻訳本が気にいらないからって、同じ本を勝手に翻訳することもままあるようです。  タイトルに「翻訳」ってはいってるし、翻訳についてもあれこれ語られています。わたしは「言葉選び」のはなしがおもしろかったです!  読みたかった「積ん読」(文中の表記法です)については、全体の約10%ほどです。「読書と発想の技術」の章で展開されています。おもしろかったです!  物理的なものとしての本の「流れ」であり、心理的な「期待」でもある「積ん読」をどう認識するかは、ひとそれぞれだなと思いました。  例えるなら、よけいな体の脂肪を「怠惰」とみるか、「美と富」の象徴とみるか、みたいな感じ? (笑)  いえいえ、『ロード・オブ・ザ・リング』のヘルムズ・ディープの戦いを例に、自由への道を示してくれます。  「積ん読」に思わず反応してしまうひとなら、読むことをおすすめします。  なつかしい本が登場したりで、なんかむしょうに本を買いたくなりす!  山形さんの興味の幅が広く、SF、パソコン、旅行、工作などから、もちろん本業のコンサルおもしろ話まで、盛りだくさんでした。ジェネラリストを自認されている通り、まさに「山形浩生読本」ですね。  ちょっとグチっぽいところがあったりして、わたしも歳の近いおじさん、共感し、応援する気持ちになりました。\(^o^)/

Posted byブクログ

2025/08/02

山形浩生の翻訳家としての考え方というか思っていることの語り書き。食いつまみで翻訳書がどんどんできてしまう英語力の高さは簡単に真似できる技ではないけれど、二流の技術を組み合わせると一流になるとか、先行者利益で一瞬だけトップの世界に入るとか色々と学びが多い。なんといっても彼の本はわか...

山形浩生の翻訳家としての考え方というか思っていることの語り書き。食いつまみで翻訳書がどんどんできてしまう英語力の高さは簡単に真似できる技ではないけれど、二流の技術を組み合わせると一流になるとか、先行者利益で一瞬だけトップの世界に入るとか色々と学びが多い。なんといっても彼の本はわかりやすいことが最大の利点。クルーグマンとか彼の翻訳がなかったら読んでなかったと思うだけにだいぶ助けられた。バロウズやレッシグとかも同様。とはいえ、彼ももう若くはないので次代はどうなるのか、という感じもする。

Posted byブクログ

2025/06/30
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 少し前に新聞書評(日経新聞)で取り上げられていたので、図書館に予約を入れておいたもの。翻訳者として、斯界では有名らしい(本書の中で自分で言っている)。  特に翻訳の技術、テクニックが知りたかったわけではなかったが、他言語をいかに日本語に置き換えるかという話は面白そうと思ったのだが……。  たとえば、経済書の翻訳の多い著者。「money」は「貨幣」と、主に専門書では訳す向きが多いが、著者は「お金」と日常の言葉を選ぶ。 「diminish という単語は経済学の世界では「逓減」が定訳になっている。だんだん減ってくる、という意味だ。(中略)クリプトナイトを前にしたスーパーマンは「私の力が逓減してきた」とはたぶん言わない。」  と、面白おかしく訳語の選択を書いている。  が、技術的なことはその程度。翻訳の「全」技術でもなんでもない本書。  この手の本は、目次をまず見る。1章で「翻訳の技術」とあるが、2章は読書と発想の技術だ。3章は「好奇心を広げる技術」とある。  次いで、まえがき/あとがきを読んでおく。自嘲気味にあとがきに、 「われながら、なんだかまとまりのないグネグネした話になってしまったではないか」  と。  要は、まとまりのない、著者が好き勝手、言いたいことを放談したもののようだ。というか、まえがきに、放談したのをまとめてもらったと書いてある。そう思って読んだ方がよい。  と、思っていたら、本書の中で、本の読み方として、以下の記述があった。 「この人は何か説明したいことがあって本を書いたはずだ、それは何だろう」というのがまず知りたいところ。それがわかったら次に、「それをどう説明しているのか」に意識を向ける。まずそれができるような拾い読みから始める。(中略) ぼくは、だいたいの本を「この人は何が言いたくて本を書いたのか」を理解するための説明書として読んでいる。(中略) 必要なところだけつまみ食いであれを読み、これを読みしているうちにものごとの全体像をなんとなく理解するタイプだった。  この読み方で正しい。つまみ食いで済ませてよい本だったということだ。  言いたいことは分かる。ごくごく当たり前のことを書いていた。  ただ、松岡正剛のことをこき下ろしているのは、生前になにか因縁あった? 「松岡正剛のように、わかってもいないくせに(またはだからこそ)分かったようなツラをして、聞きかじりで意味不明のことをつぶやいて深遠ぶりたいだけだったりする。」  この一か所だけじゃなかったな。  たぶん、著者も、似たところがあるから、嫌な部分も気づいてしまうのだろう。   本書の情報も、やたら、分かったような素振りで、聞きかじりの知識をバラまいている印象だったしね。 Great minds think alike.  この著者がGreatかどうかは、知らないけど。

Posted byブクログ

2025/06/01
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『翻訳者の全技術』山形浩生(星海社新書)の読書メモ 本書は翻訳者・山形浩生が知的生産の核心を語った実践的指南書。開発援助コンサルタントとしての本業を持ちながら200冊以上の訳書を手がける著者が、翻訳技術の奥義から読書術、好奇心の育て方までを縦横無尽に展開する。 **核心となる思想** 「翻訳は社会批評である」が全編を貫くテーマ。単なる言語変換ではなく、既存の権威や常識への挑戦として翻訳を位置づける。例えばマルクス『資本論』の新訳では「搾取」を「収奪」と意図的に変更し、学界に衝撃を与えた。この手法は「炎上商法」と批判されるが、著者は「議論を起こすことが知識の民主化に繋がる」と反論。 **炎上商法の光と影** 2023年の『「社会正義」はいつも正しい』翻訳では訳者解説が物議を醸し、出版社が緊急削除する事態に。一方、ピケティ『21世紀の資本』(2014年)の大胆な訳語選択は格差問題の国民的議論を喚起し、印税収入が本業を上回る成果を生んだ。リスクと成果のバランスに注目すべき事例と言える。 **技術的革新点** ・「読書と同速度」翻訳術:原文解釈と訳文作成を並行する独自メソッド ・ベイズ的知識更新:積読本への期待値を数学的に管理し心理的負担を軽減 ・オープンソース精神:『伽藍とバザール』をCCライセンスで公開し共同改編を促進 **批判的検証** 専門家からは「学術的軽率さ」との指摘が絶えず、『ハッカー宣言』(2001年)では人格毀損で敗訴する法的リスクも経験。しかし「完璧より進化可能性を重視」する姿勢は、AI時代の翻訳者像「人間は校閲者になる」という予測と符合する。 **実践的応用** ・積読解消法:冒頭と結論から「5%の核心」を抽出するフィルタリング技術 ・情報精査術:フェイクニュース対策に使えるFACTチェックシート(p.89) ・キャリア形成:翻訳リレープロジェクトによる若手育成モデル **意外な事実** 開発援助現場でのフィールドワーク経験が翻訳哲学に影響。キューバ観察記では「生産手段を持つこと」の重要性を痛感し、それがオープンソース運動支持へ繋がった。 **未来展望** AI翻訳の5段階評価法を提案:文脈忠実度、文化的適応度、論理的一貫性、情感伝達力、社会影響予測。人間の役割を「校正者」から「倫理監督者」へ進化させる必要性を強調。 **総評** 挑発的スタイルの裏に「知識は流動的であるべき」という哲学を感知。炎上を計算した戦略性より、不確実性を楽しむアマチュア精神に本質がある。翻訳に興味ない読者にも、知的生産のヒントが散りばめられた一冊。

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2025/05/19

流石の山形節。おもしろかった。この人の考えかた好きやわー。 分かりやすすぎてクレームが入るってなんなん。どんだけ世の中ひねくれてん。 しかし最終章なんかは、もう翻訳の本ではなく、コンサルタントの話やん。 取りあえず山形浩生訳ってなってたら、まず購入ってなってるわー。 でも作者曰...

流石の山形節。おもしろかった。この人の考えかた好きやわー。 分かりやすすぎてクレームが入るってなんなん。どんだけ世の中ひねくれてん。 しかし最終章なんかは、もう翻訳の本ではなく、コンサルタントの話やん。 取りあえず山形浩生訳ってなってたら、まず購入ってなってるわー。 でも作者曰く積読は本に対する裏切りらしい。 裏切りまくりのわたくしには耳の痛い話です。

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2025/05/16

翻訳者の全技術 星海社新書 326 著:山形 浩生 出版社:星海社 山形翻訳のすごさ という帯につられて購入したはいいものを自分の語彙力なさ、いや、語学力のなさに泣いた  特長  ①読書とあまり変わらないスピードで翻訳ができる  ②わかりやすすぎて、「無理やり理解を押し付ける...

翻訳者の全技術 星海社新書 326 著:山形 浩生 出版社:星海社 山形翻訳のすごさ という帯につられて購入したはいいものを自分の語彙力なさ、いや、語学力のなさに泣いた  特長  ①読書とあまり変わらないスピードで翻訳ができる  ②わかりやすすぎて、「無理やり理解を押し付ける」と言われる  ③専門用語や定訳はあえてあまり意識しない  ④時に訳者解説で本の内容にダメ出しする …… 言語が違えば、まったく同一の意味ではあり得ないというのは理解ができます。だからといって、それをできるだけ、母国語に近づけようとしようたって、それもどうやってもやり方すらわからない。 でも、翻訳の神様のもっているスキルを1つでも盗みたくで前に進む 翻訳教祖の辛辣なお言葉 ・みんな、本をちゃんと読まないんだ ・翻訳自体が、そこで主張されていることが読めておらず、なんとなく単語を並べて訳文をでっちあげている ・いやいやそうじゃない、君たちが思っているよりずっと単純なことを言っているんだよ、とつっこみたくなる ・翻訳をするとき、よっぽど古いとかすさまじく専門用語を使っているとかでもない限り、ぼくはほとんどの本の言っていることはすぐわかる ・翻訳家のスキルというのは、ただ外国語を翻訳する語学力だけでなく、読書の経験値や想定読者の理解なども含まれる ・ある程度数をこなさなきゃいけない、とにかく乱読しましょう、自分が知りたいことに関してはむずかしくても挫折しなからでも繰り返し読み込もう ・本は気軽に読め、世間で言われているほど古典はすごくない、気負わず読めばよい、いい加減に読み散らかしてもいい ・本を死蔵することは、本に対する裏切りだ(とりあえずの積ん読はOK) ・なんか全集で買ったものでも、次第に全集にこだわらずにほんとうに必要な巻だけ残しておけるようになる ・自分に残るその最後の30冊こそが、己にとって、真の積ん読になるだろう ・勉強は小間切れでやる ・わかったつもりが一番よくない ・やはり「なぜ」と考える意識が大切だとぼくは思う。 目次 はじめに 第1章 翻訳の技術 第2章 読書と発想の技術 第3章 好奇心を広げる技術 あとがき ISBN:9784065376812 出版社:星海社 判型:新書 ページ数:208ページ 定価:1300円(本体) 2025年02月17日 第1刷発行

Posted byブクログ

2025/04/28

山形の翻訳は多数読んできたが、単著?は初めてかもしれない。その時の興味のつながりで、どの方位にもつまみ食いしてみればいいじゃん、というのは、共感。

Posted byブクログ