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翻訳者の全技術 の商品レビュー

4.1

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

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2025/04/21

アマチュアの強さを説いた本。細切れでも取り敢えずやってみる。自分の理解に胸を張っておいて、反論がきたら傾聴すればよい。このような著者の姿勢は趣味の上達やレポート執筆に役立つ。 作品を生成変化の途中にあるとみなすこの考え方は千葉雅也「現代思想入門」にドゥルーズ流仕事術として紹介さ...

アマチュアの強さを説いた本。細切れでも取り敢えずやってみる。自分の理解に胸を張っておいて、反論がきたら傾聴すればよい。このような著者の姿勢は趣味の上達やレポート執筆に役立つ。 作品を生成変化の途中にあるとみなすこの考え方は千葉雅也「現代思想入門」にドゥルーズ流仕事術として紹介されていた気がする。

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2025/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

p122 橋本治 花咲く乙女たちのきんぴらごぼう p147 全然知らない分野の雑誌を見つけて読む p153 コンサルタントはだれも知らなかった答えを知っていて、それを教えるのではなく、相手の話を聞いて、彼らが常識と思い込んでいる世界の外に引き戻してあげる精神分析的仕事だ、ということ。企業の事業コンサルタントや経営コンサルタントの本質はこのとおりだと思う ワインバーグ コンサルタントの秘密

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2025/04/20

翻訳者/山形浩生さんの翻訳•読書•海外への旅を通じてスタンスや考え方などを語る。かねてから「山形浩生」そのものに興味があってXやblogも読んでる。この方の文章はすこぶる小気味が良い。反知性主義の一連の記事は秀逸だと思う。

Posted byブクログ

2025/04/19

翻訳に限らずものすごく幅広いネタについて書かれて(語られて)いて、知らない分野の話や知らない作家・知らない翻訳者に対する評価や批判が多かったけど、なぜか読み出すと止まらない不思議な本。 タイトルから誤解されそうだけれど、翻訳のハウツー的な話では全然ない。 ただ、本一冊訳すのに、最...

翻訳に限らずものすごく幅広いネタについて書かれて(語られて)いて、知らない分野の話や知らない作家・知らない翻訳者に対する評価や批判が多かったけど、なぜか読み出すと止まらない不思議な本。 タイトルから誤解されそうだけれど、翻訳のハウツー的な話では全然ない。 ただ、本一冊訳すのに、最初から順番に訳すのではなく、最初と最後を先にやり、間のおもしろいところを見つけてチマチマやっていくというやり方はかなり珍しそうだけど、参考になる。 頭の良さが桁違いすぎて、共感できるところは少なかったけど「積読は借金督促状」という感覚には共感できた。

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2025/04/15

2025年4月15日、深夜2:39。夜食してスマホを見ると、Googleニュースからおすすめ記事があがってので見ることにした。ひとつが以下のサイトで、この本を引用して書かれた記事だった。 【見切る読書で積読を解毒する『翻訳者の全技術』】2024-04-14 https://da...

2025年4月15日、深夜2:39。夜食してスマホを見ると、Googleニュースからおすすめ記事があがってので見ることにした。ひとつが以下のサイトで、この本を引用して書かれた記事だった。 【見切る読書で積読を解毒する『翻訳者の全技術』】2024-04-14 https://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2025/04/post-46005e.html ライター記事(一部引用): 「本を読むスピードと、本を買う+借りるスピードは、比ぶべくもない。積読は山ならぬ山脈を成し、家のあちこちで繁殖する。仕方がないのだとあきらめるか、自虐的になるか、それでもあがく。 そんな時に、山形浩生『翻訳者の全技術』を手にした。これは、翻訳に限らず、山形浩生の読書論であり人生論であり「知との向き合い方」を語った本だ。」 このブクログで3/10のレビューに、「海津龍彦の言うスーパーインテリが想起された」と書いてる人がいた。ここで澁澤龍彦にあたるとは、やはり縁がある。

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2025/03/01

山形浩生が自身の由来や、翻訳の仕方、興味の持ち方などについて語ったインタビューの書き起こし。実質、山形浩生ファンブック。 山形浩生訳の本は何冊も読んでいるし、役者解説なども好きで読んでいる身なので、興味深く読んだ。 個人的には2000年台のコンピュータ関連の訳書(レッシグとか、...

山形浩生が自身の由来や、翻訳の仕方、興味の持ち方などについて語ったインタビューの書き起こし。実質、山形浩生ファンブック。 山形浩生訳の本は何冊も読んでいるし、役者解説なども好きで読んでいる身なので、興味深く読んだ。 個人的には2000年台のコンピュータ関連の訳書(レッシグとか、シュナイアーとか)から山形訳を知って、2010年台の経済学関連の訳書をよく読んでいたので、それ以前のSF関連の活動はよく分からなかった。 著者は、途上国開発のコンサルとして働きながらとんでもない数の訳書を出しているので、当然のようにめちゃくちゃ頭がいい。ただ、それゆえに凡百たる自分には、共感も参考にできることもない内容が多くて、笑うしかない。。。

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2025/02/25

この本は山形浩生さんの翻訳論ではなく教養論だ。翻訳と読書がほぼ同じスピードだとか圧倒的に知的能力が高いことはさておき、アマチュア論とか、好奇心の広げ方とか、読書の方法とか、すべてが腑に落ちる。 現場に行かないと、経験しないと、行動しないと、好奇心も広がらんし知識も実践に落とし込...

この本は山形浩生さんの翻訳論ではなく教養論だ。翻訳と読書がほぼ同じスピードだとか圧倒的に知的能力が高いことはさておき、アマチュア論とか、好奇心の広げ方とか、読書の方法とか、すべてが腑に落ちる。 現場に行かないと、経験しないと、行動しないと、好奇心も広がらんし知識も実践に落とし込めんよなという指摘はその通りだし、それが真の知的行為だと私も思う。

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2025/02/23

作者の考え方などが書いてある。 非常に頭の良い人と思っていたが、やはり凄いと思う。 訳者解説から読んでしまうものなあ。 また、再読する。

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2025/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私が最近の翻訳…というか書き口なのかな、何かが引っ掛かることが良くあって、著者は読み易くて好きなんですね。それで読みました。休み休みで6時間くらい? 山形浩生は速いんですよ。 前半は翻訳について。AIとか、訳者の勘違いとか。特にオススメ翻訳者の所参考になります。 後半が好きです。 特に積読問題ですね、ここで山形浩生はとても真摯に語っているので…私はそんなに書籍愛に溢れているか自信がないんですが、本とは何か?モノとしての本、知識としての本、社会で共有するための?フェチる為の宝石のようなモノとしての本…いろんな角度で書いているものの、積読は良くないと。 そこはそれ積む本は積みますが、読む速度が上がった気がします。 あ、特に読み方参考になりますね。 前見て後ろみて、 薄いのから初めて分厚いの、 これ非常に参考になります。

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2025/02/20

実際には第1章だけ読んだところだけど。 いきなり松岡正剛に喧嘩売ってて笑った。 NHKの番組で、ピントはずれなコメントを偉そうに開陳してるのを聞いて、だめだこのオッサン、と思ったことがあるので、あーそうだろうなぁ、と頷いたけど。 『理科系の文学誌』に啓蒙されたとか、判る判る、...

実際には第1章だけ読んだところだけど。 いきなり松岡正剛に喧嘩売ってて笑った。 NHKの番組で、ピントはずれなコメントを偉そうに開陳してるのを聞いて、だめだこのオッサン、と思ったことがあるので、あーそうだろうなぁ、と頷いたけど。 『理科系の文学誌』に啓蒙されたとか、判る判る、と。(当方はジュディス・メリルや山野浩一とは縁がなかったけど) 道具の話で、「あとはちゃんとしたキーボードがあればいいくらいだ」というところで、ラファティを思い出したりした。(くそったれの「E」のキーが、だったかな)

Posted byブクログ