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人魚が逃げた の商品レビュー

4.2

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

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2024/11/24

一言:『遊び心あるファンタジーな一冊』 感想:今の現代によくある内容だと感じた。特に、「思いのすれ違い」におけるケース。本書では各主人公の内面が描かれているため、第三者としては「なんで言わないの?」と問いたくなる場面。しかし、当本人同士ではそれらの会話がなく、あるのは素朴な会話だ...

一言:『遊び心あるファンタジーな一冊』 感想:今の現代によくある内容だと感じた。特に、「思いのすれ違い」におけるケース。本書では各主人公の内面が描かれているため、第三者としては「なんで言わないの?」と問いたくなる場面。しかし、当本人同士ではそれらの会話がなく、あるのは素朴な会話だけ。互いに自己表現をなくなってきている、あるいはそのような時間を持たないといった時代の反映なのかと感じた。これを見て、内面を曝け出す、言葉として表現することの大切さを改めて知った。 「人は思考だけでは動かせない!人を動かしたかったら言葉にせよ!」

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2024/11/23

今回のタイトル『人魚が逃げた』?ってそう言うストーリーへと繋がってくんだったんだ。そして表紙は銀座だったんだ。読み終えてなるほど~の感動作ででした。 童話人魚姫ってそういうお話だと分かったら童話もいいなぁ改めて読むと。今作もホント楽しかったです。 王子人魚に会えてよかったね。

Posted byブクログ

2024/11/23

貴方にとってかけがえの無い大切な人、それがこの物語での「人魚」 「人の心に、答えや正解はない。」 物事は人それぞれの見方、受止め方によって違っている。 でも、貴方は決して悲観しないで欲しい、きっと大切な人は貴方の事をずっと想っているから、 著者の青山さんはそんな風に語っているよ...

貴方にとってかけがえの無い大切な人、それがこの物語での「人魚」 「人の心に、答えや正解はない。」 物事は人それぞれの見方、受止め方によって違っている。 でも、貴方は決して悲観しないで欲しい、きっと大切な人は貴方の事をずっと想っているから、 著者の青山さんはそんな風に語っているように感じる。 5つの物語の冒頭に語られている3行のメッセージ、それはその物語の主人公の心の声であり、それが探してる「人魚」 物語それぞれの主人公に心を痛める大切な人が居て、すれ違う想いがあり、優しさがあり。 その主人公が「人魚の側から見た自分への想い」に正直に気が付くことが、この物語の着地点ですね、 そしてその5つの物語が少しずつクロスして絡み合っていくことでさらに心が引き込まれていきます。 自分はその中でも友治と理世の心のすれ違いに、「そんな事って確かにあるね、」と心を痛め 紗奈の心の解放された時の幸福感に心が温まりました。 この巧みさは、まさに青山さんの真骨頂。 読み終えると、自分の大切な人にもっと感謝したくなる、、そんな一冊でした。

Posted byブクログ

2024/11/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

連作短編。 イケメンの男の子は手タレでホステスの12歳年上の理世に恋をして付き合う。理世も実はそのイケメンを昔から推してる。イケメンは子供で貧しいことに嘆き、理世は年増なことに嘆くなど。 アンデルセン童話から出てきた王子が色んな現代の人たちと軽い交流をする。

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2024/11/23

待ちに待った青山美智子さんの新刊。 ほんのりファンタジー要素も。 連作短編でほっこり伏線回収。 最後のエピローグが最高すぎました。 うっとりして、ため息が出ちゃいます。

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2024/11/23

『人魚が逃げた』 著者 青山美智子 装丁写真 田中達也 装丁・目次・章扉デザイン 岡本歌織 装丁は、青山美智子さんの作品ではお馴染みの田中達也さんの小さなフィギュアで“本書の世界“が見事に再現されています。 本を手に取り帯を見ると、角度によってキラキラと輝き、文字や背景に使われ...

『人魚が逃げた』 著者 青山美智子 装丁写真 田中達也 装丁・目次・章扉デザイン 岡本歌織 装丁は、青山美智子さんの作品ではお馴染みの田中達也さんの小さなフィギュアで“本書の世界“が見事に再現されています。 本を手に取り帯を見ると、角度によってキラキラと輝き、文字や背景に使われているブルー(水色)もとても綺麗です。 (読了後に再度表紙を隅々まで見てみると、小さな“発見!“が沢山あってまた愉しいですよ〜。 カバーを外すと、そこにも。(*´︶`*)) 今回のお話は、『プロローグ』の王子へのインタビューにはじまります。 「僕の人魚が、いなくなってしまって……」 ー 人魚が。 「……逃げたんだ。この場所に」 続く5章、 1章 『恋は愚か』 2章 『街は豊か』 3章 『嘘は遥か』 4章 『夢は静か』 5章 『君は確か』 各章の登場人物が、アンデルセンの『人魚姫』の物語を主軸に本書の世界で繋がっています。 スタートは、とある番組の街頭インタビューに、まさしく“王子様“の姿をした、自らも王子と名乗る人物がピックアップされ、「僕の人魚が、いなくなってしまって……」と悲嘆にくれた様子。番組の方は「ーなんと、銀座に人魚が逃げちゃったみたいですね、見つかるといいですねぇ。皆さん、人魚を見つけたらご一報を!」と締められます。 ーそこから、SNSでは「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りし、人魚騒動に。 銀座を舞台に、五人のストーリーと人魚を探す王子が優しく繋がり、それぞれの答えを導き出します。その背景では無関係ながらネットニュースに踊らされるように“王子“を面白がっているところもあります。『エピローグ』で優しく紐解かれ、結ばれる物語。青山美智子さんの描く世界は、いつも優しさがありますね。(ネタバレにならないようこの辺で。お愉しみください。) 巻末に「本書はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。」というよく見られる一文が添えられていますが、本書に出てくる世界と現実の世界、アンデルセンの物語の世界とのリンクの“発見!“がまた愉しいですね。 アンデルセンの人魚姫の物語を読みなおしたくなりました。優しい読書の時間でした。ありがとうございました。(*´ω`*)

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2024/11/23

楽しみにしていた新作!!期待通りの内容でした! 銀座の街がとても素敵に見え、久しぶりに歩行者天国を歩きたくなりました。 個人的には第2章と第5章が好きです。 自分が当たり前のようにしている小さなことが、実はとても素敵なことなんだと気付かされました。 第1章と第5章との繋がりで、一...

楽しみにしていた新作!!期待通りの内容でした! 銀座の街がとても素敵に見え、久しぶりに歩行者天国を歩きたくなりました。 個人的には第2章と第5章が好きです。 自分が当たり前のようにしている小さなことが、実はとても素敵なことなんだと気付かされました。 第1章と第5章との繋がりで、一つの会話でこんなにも受け取り方が違い、すれ違いが起こってしまうことがあるのだとビックリ。こういう誤解が日常茶飯事だからこそ、相手に対して素直でいたいなと思いました。 エピローグが一番グッと来て、すべての内容に微笑ましく思いました。 この人はどこのおとぎ話から来た人かな?、なんて考えながら銀座の街を歩きたくなりました。 王子を探してみたい!!

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2024/11/22

青山美智子『人魚が逃げた』 2024年 PHP研究所 本作もまさに青山美智子ワールド全開の連作短編集でした。 人魚姫や王子というキーワードが出てきても不思議に感じるどころか、それでどうなるの?と興味津々で読み進めました。 文章も物語自体も凄く優しいけれど、人生教訓をまさに説い...

青山美智子『人魚が逃げた』 2024年 PHP研究所 本作もまさに青山美智子ワールド全開の連作短編集でした。 人魚姫や王子というキーワードが出てきても不思議に感じるどころか、それでどうなるの?と興味津々で読み進めました。 文章も物語自体も凄く優しいけれど、人生教訓をまさに説いています。 本当にそうだなと思わされることばかりで。 そして第5章からエピローグの展開は心がざわついて大変でした笑 えーそうなのか!そうだったのか!という楽しみまであって。 心のエッセンスになる青山作品。素晴らしかったです! #青山美智子 #人魚が逃げた #PHP研究所 #読了

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2024/11/21

普段すれ違う人たちも皆んなそれぞれ悩みがあり、葛藤し、前を向いて生きているんだと親近感が湧き勇気をもらえる本。王子は一体何者なのか、最後は遊び心がありつい口角があがりました。

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2024/11/21

銀座にて王子を巡る群像劇。 人との出会い、恋愛、別れが詰まっている。どの話も悩みがあるのだが、結果はどうあれ肯定も否定もその時間は存在したし本物。 失敗したものもあれば、期待のもてる未来も受け入れ自分の糧にできる。 失敗のペケじゃない。経験の掛け算さ。 自分の汚点と思っていた部...

銀座にて王子を巡る群像劇。 人との出会い、恋愛、別れが詰まっている。どの話も悩みがあるのだが、結果はどうあれ肯定も否定もその時間は存在したし本物。 失敗したものもあれば、期待のもてる未来も受け入れ自分の糧にできる。 失敗のペケじゃない。経験の掛け算さ。 自分の汚点と思っていた部分がひっくり返された。 前向き前向きに。 ホントに物語は最後までわからないですね。 その通りでした。

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