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香君(3) の商品レビュー

4.2

51件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    9

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2026/01/29

上橋菜穂子さんの作品は、守人シリーズ、獣の奏者、鹿王を読み、どれもシリーズ後半は寝る間を惜しんで読んだ記憶があるが、香君3巻までのところではそこまで夢中になれていません。 並行して読んでいる(聴いている)シリーズの方が面白いというのも一因ではあるが、虫の話が気持ち悪いのと、バッ...

上橋菜穂子さんの作品は、守人シリーズ、獣の奏者、鹿王を読み、どれもシリーズ後半は寝る間を惜しんで読んだ記憶があるが、香君3巻までのところではそこまで夢中になれていません。 並行して読んでいる(聴いている)シリーズの方が面白いというのも一因ではあるが、虫の話が気持ち悪いのと、バッタの大量発生は現実でも起こっている問題で、それが香君ワールドに入り込むブレーキになっている気がします。 どのように終わるのかは気になります。

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2025/12/17

中盤あたりからやっと興がのってきた!バッタの大群が襲来して食糧難になるニュースは直近でも心当たりある。現実問題含め食糧と政治が密接に関わっていることを実感する事象を見ると、人間ってあくまでも生き物で、食えなきゃ死ぬんだよなあ、、と当たり前のことに想いを馳せた。

Posted byブクログ

2025/11/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「なにか呼んでいる、遥か遠いものを」 その帯を目にした瞬間、胸の奥で小さな気配が動きました。 ――呼ばれてはならないものが、呼び出されてしまうのだ、と。 ミリアに攫われたアイシャたちが見た、 海辺で風に揺れるオアレ稲。 本来そこにあるはずのない生命の姿。 そして、〈絶対の下限〉を越えて育てられた稲が放つ、 「来て」と囁くような気配。 応じる生き物のいないその声は、 ひどく静かで、どこか不吉でした。 やがて見えてきた“救いの稲”という名。 政治のために掲げられた旗のようなその言葉の下、 遠い異郷からマシュウの父が戻る知らせが届きます。 そこで出会ったのは、マシュウに似た男と、 空気をざわめかせるほどのバッタの群れでした。 その瞬間、私は自分の大きな勘違いに気づきました。 ずっと“虫害”は“蝗害”のことだと思い込んでいたのです。 オオヨマがそのままバッタなのだと、 何の疑いもなく読み進めていました。 けれど、マシュウの父とバッタの描写が現れたとき、 胸の内を冷たい風が抜けていきました。 ――今まで描かれていたのは、あくまで“虫害”だったのだ、と。 別の作品で蝗害の恐ろしさを読んだ記憶があり、 大地を飲みこむような、雲のようなその気配を思い出すと、 物語がこれからあの惨禍へ向かうのだと想像して、 背筋がすっと冷えました。 実際の描写は悲惨さをあまり帯びていませんでしたが、 “鈍い雲”のように現れる天炉のバッタの群れを思うだけで、 心がわずかに凍りつくようでした。 オオヨマを食べて増え、産み落とされた若虫が 次のオアレ稲へと飛んでいく。 その繰り返しの中で広がっていく気配を前に、 自分ならきっと無力感に押しつぶされてしまう―― そんな想いも、静かに胸に落ちました。 それでも、広がりがなんとか抑えられたとき、 深いところからふっと息が抜けるような安堵がありました。 そして今、最終巻へ向かう道の先で思います。 バッタよりも大きなものが現れるのか、 それとも物語は異郷へ向かうのか。 その行方を思うだけで、 まだ見ぬ遠い景色が、そっと呼んでいるようです。

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2025/11/03

重大な予兆が辺境から起こり、じわじわと緊張が高まる。 やや駆け足の印象はあるが、クライマックスに向けていよいよ話が進んでいく。どんな結末となるか目が離せない。

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2025/09/13

おもしろすぎて本を閉じられなかった。丸一日、夢中で読んでしまった。蔓延していく災厄を絶望とともにアイシャと追いながら、どうにかして食い止められないか必死に考える巻。植物と虫は密接に関わり合っているのだと、深く感じられた展開だった。虫害ノ省の人たちが大好き。好きを極めた学者さんが、...

おもしろすぎて本を閉じられなかった。丸一日、夢中で読んでしまった。蔓延していく災厄を絶望とともにアイシャと追いながら、どうにかして食い止められないか必死に考える巻。植物と虫は密接に関わり合っているのだと、深く感じられた展開だった。虫害ノ省の人たちが大好き。好きを極めた学者さんが、社会のために知識を使ってくれる展開、胸が熱くなる。

Posted byブクログ

2025/09/07

オアレ稲に虫害が発生し、虫害は藩王国を超えて帝国の中にまで広がっていく。そんな中、更なる虫害が物凄いスピードでこの国を襲う。 オアレ稲を食べる恐ろしいバッタとアイシャ達の追いかけっこの臨場感が凄くて、寝る時間を惜しんで夢中になって読んだ。

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2025/08/14

災害の発生により緊張感のある展開。 人の生活は他の動植物がただ生きているのとは全く違う影響があるんだなあと改めて強く思った。

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2025/07/23

まず感じたのは「香りって、こんなにも多くのことを伝えるのか」という驚きです。目に見えないけれど確かに存在する情報が、香りというかたちで伝わってくる世界。その繊細さと豊かさに圧倒されました。 物語が進むにつれて、香りによって読み取れる情報が、単なる気配や感情だけではなく、植生の変...

まず感じたのは「香りって、こんなにも多くのことを伝えるのか」という驚きです。目に見えないけれど確かに存在する情報が、香りというかたちで伝わってくる世界。その繊細さと豊かさに圧倒されました。 物語が進むにつれて、香りによって読み取れる情報が、単なる気配や感情だけではなく、植生の変化や土地そのものの異変をも示していることが明らかになっていきます。そしてその変化がじわじわと、人知れず恐怖を連れてくる展開が凄いです。 一見すると小さな判断ミス、一つの思い込みや傲慢さが、やがて大きな破滅へとつながっていく。誰もが最初は「善意」で動いていたかもしれない。でも、知識への飢えや支配欲、目先の利益を優先する姿勢が、想像を超えた被害に結びついてしまう――その怖さが心に残りました。 現実の問題とも深く結びついていて、地球温暖化による生態系の変化や、遺伝子組み換え作物の安全性とリスク。私たちが日々直面している課題に通じていて考えさせられることが多かったです。 「気づいたときには手遅れ」なのか、最終巻が気になります。

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2025/06/29

「勝ちっぱなしの生き物は、多分、いないのではないかしら」 「ある時、圧倒的に強くなっても、過剰になれば、どこかで歪みが生まれて自滅することもある」 虫の話をしているんだけど、増えすぎた人間に対する示唆のように感じた。 主人公のアイシャは、人が感じられない「香り」を感じられる力...

「勝ちっぱなしの生き物は、多分、いないのではないかしら」 「ある時、圧倒的に強くなっても、過剰になれば、どこかで歪みが生まれて自滅することもある」 虫の話をしているんだけど、増えすぎた人間に対する示唆のように感じた。 主人公のアイシャは、人が感じられない「香り」を感じられる力を持っていて、理屈よりも感覚や直感に突き動かされて生きている。 対して、国を動かす人たちは理屈に囚われて本質を見失っているように見える。 現代人は、もっと生き物としての感覚を大切にしても良いのかもしれないと考えさせられた。

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2026/01/12

海に面した国、オゴダ。そこで見つかった虫害に対抗する策。マシュウの理性と知恵の説得が帝国を救うことになるはずだったが、アイシャはなぜか気が乗らない。植物の声を聞くことができる彼女に聞こえたオアレ稲の叫びとは? 普通だったらここで大団円。めでたしめでたしになるのに、ここからもうひと...

海に面した国、オゴダ。そこで見つかった虫害に対抗する策。マシュウの理性と知恵の説得が帝国を救うことになるはずだったが、アイシャはなぜか気が乗らない。植物の声を聞くことができる彼女に聞こえたオアレ稲の叫びとは? 普通だったらここで大団円。めでたしめでたしになるのに、ここからもうひと波乱あるストーリー。と思ったら、もうひと波乱? さすが上橋菜穂子さんだ! 次巻も必読!

Posted byブクログ