二人一組になってください の商品レビュー
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二人一組になってください。最後まで残った者が、卒業式に出席できます。 女子校のカースト制度の中、本当の友情とは、無自覚のいじめとは。 さながらバトルロワイヤル。無惨な死を前にしても、無自覚のいじめって、一生無くならないんだろうなと思った。
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バトロワのようなヒリヒリした感じ!! 5時間くらいで一気読みしました✨️ テーマは「目に見えないイジメ」で、絶対ありえないけど読書感想文にしてほしい… イジメに加担してないけど、見逃してないよね? 悪意のないイジメ。教室で共有してない? こうやって読むと怖いけど、気付けない…難しテーマでした
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イマドキ!って印象が強かった。 バトル・ロワイヤル世代の自分には合わなかったかな。 登場人物の心理描写が描かれていたが、26人もいると一人一人がどうしても薄くなってしまう。死に方に規則性があると判明してからも、「じゃあこの登場人物はどうしてこの死に方?」というのがあり、初見では腑に落ちなかった。 身も蓋もないけど、「実は◯◯という事情があって…」って後出しされても、描かれていない他の登場人物にも何かあるのでは?一面的すぎないか?と疑問を抱いてしまう。 古い自分には、それぞれの登場人物に感情移入できなかったのが一番の理由だと思う。 合わなかっただけで、とても読みやすく秀逸な作品だったと思う。他の作品も読んでみたくなりました。
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「女子高生×デスゲーム」をテーマにした物語。 デスゲーム系は、漫画や映画のように視覚的な媒体の方が緊迫感や残酷さが伝わりやすいため、これまで小説では敬遠していた。しかし本作は話題性もあり、興味を惹かれて手に取った。 小説という形式から、頭脳戦を中心とした展開を想像していたが、実際にはスクールカーストやいじめといった人間関係が主軸となっていた。確かに、視覚的な残虐描写は映像作品に軍配が上がるかもしれない。だが本作では、各章ごとに視点人物が入れ替わる構成になっており、それによって登場人物同士の関係性や心の動きが少しずつ明らかになっていく。そのため、裏切りや葛藤に関する心理描写は、むしろ映像作品よりも丁寧かつ説得力があったように感じた。 「いじめは良くない」というのは、誰もが頭では理解している。しかし、「見て見ぬふりをすることが加害と同じである」という認識を、本当の意味で自分ごととして捉えている人は、実際には多くないのではないだろうか。本作は、そうした曖昧な立場の残酷さを静かに、しかし鋭く描き出していた。
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もうタイトルからして嫌な予感しかしない 舞台が限定されたエリアなのでバトロワほどのダイナミックさはなく、心理描写を中心に淡々と…
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初めは登場人物多いし説明長くて無理そう、と思ったが、いざゲームが始まると読む手が止まらず、一気に読んでしまった! いじめを受けた経験があったり、見て見ぬふりをしてきた自覚があったりしたひと程、胸に刺さる本だと思う。 スクールカーストの描写は、かなりリアルだったと思う(女子高出...
初めは登場人物多いし説明長くて無理そう、と思ったが、いざゲームが始まると読む手が止まらず、一気に読んでしまった! いじめを受けた経験があったり、見て見ぬふりをしてきた自覚があったりしたひと程、胸に刺さる本だと思う。 スクールカーストの描写は、かなりリアルだったと思う(女子高出身じゃないのでそこは分からないが)。 自分の高校時代や、小・中学生時代のいじめについて思い出さずにはいられなかった。 スクールカーストというのはなんで何と言われずとも、何となく、決まってしまうんだろうな。 そして、なんでこんな勝手な理由でいじめをするんだろうな、と悲しくなった。 でも確かに学生の頃は、あの狭い教室が全てで、そこから孤立したり、あるいは嫌がらせを受けたりする事は世界の終わりのようだった。 一方で仲の良い振りをしてお互いを蔑み合うような事も、正直に言って、理解出来る。 高校生でなくても、誰もが大小抱えていてもおかしくないようにも思う。職場でもいじめはあるから、子どもだけの問題ではない。 だからいつも、私はすきだけど相手は本当は私を嫌いじゃないだろうかと不意に考えてしまう。 デスゲームと言うと刺激は強いけど、いじめについて向き合う為に、ぜひ学生さんたちにも読んでほしい一冊。 私はもうとっくに大人だけど、これからの人生に自分の「悪意」がないか立ち止まって考えるきっかけになった。 ところで、途中出てくる『けいおん!』やボカロPたちがしっかり世代で、もしかしたら彼女たちは私の少し歳下くらいの歳なのかな?と思った。その辺りがやけにリアルで、当時を思い出してむずむずしました……(黒歴史的な意味で) キャラは二軍、三軍のひとたちのほうが才能や個性があって好きだった。一軍では螺良さんが更紗さんをどう思っていたのか知りたかったな〜! 春の限定カバー裏『はじまり』、夏の限定カバー裏『女子高生の退屈な夏休み』も読んだ。 (手元に置いておきたさに2冊買ってしまった……笑) 『はじまり』を読むに生き残ったのは彼女かな、と途中で気付いたけど、それでも尚、面白かった。 モキュメンタリーではないけど、もし何処かの学校で、あるいは自分の学校でこのデスゲームが開催されたら、という視点で読むのも面白いし、背筋を正さなければと思う。
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学校、特にクラスにある見えないカーストというものにスポットを当てていて、とても良かった。 女子によくある空気でカーストが分けられている感じ。それがデスゲームになったらどんどん変わっていく様は読んでいて引き込まれた。 上辺だけの友情というものがすぐに壊れること、クラス内での立ち回り...
学校、特にクラスにある見えないカーストというものにスポットを当てていて、とても良かった。 女子によくある空気でカーストが分けられている感じ。それがデスゲームになったらどんどん変わっていく様は読んでいて引き込まれた。 上辺だけの友情というものがすぐに壊れること、クラス内での立ち回りがデスゲームが始まった途端に変貌する様子は生々しかった。 最後のシーンも繋がっていき、良かったと思う。
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スクールカーストにとらわれすぎてるのがアホらしいなと思った。自分が仲良くしたいと思う人と仲良くすればいい。学校だけが世界じゃないと子供に教えてあげるのは大人の責任だと思う。
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怖いお話でした笑 自分の学生時代にこのゲームがあったらを想像せずにはいられない。 それぞれにそれぞれの立場があり、人生があり、一見仲良しに見えていた子達にも、見えない亀裂があり。 あの頃見ていた教室の景色も、この作品を読んだ今タイムスリップしたら、また違ったものに感じられるのかな...
怖いお話でした笑 自分の学生時代にこのゲームがあったらを想像せずにはいられない。 それぞれにそれぞれの立場があり、人生があり、一見仲良しに見えていた子達にも、見えない亀裂があり。 あの頃見ていた教室の景色も、この作品を読んだ今タイムスリップしたら、また違ったものに感じられるのかな。 作中ではカースト下位の子たちの話をフォーカスすることが多く、地味な学生だった自分にとっても感情移入しやすかったです。無意識に特定の生徒を見下しつつ、罪悪感も抱きつつ、絶対にこうはなりたくないと怯えている、それは多分、明日は我が身だといつも感じていたのかも。そんな過去の自分をずっと刺されている感じでした。(逆に学生時代にカースト上位にいた人はどんな感想を抱くのだろう) カーストの無い世界ってなんだろう、誰もが「カースト」という言葉を意識しない、自分の立ち位置なんて考えることなく自分の好きなように生きられる世界なのかな。 無意識の悪意、客観的に見たらこんなにもグロテスクなのに、中にいると何も見えなくなるのは何でだろうな。 あと、出てくるワードがリアルすぎる笑 けいおん!もボカロもチョイスが絶妙すぎます笑
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春の限定カバーの表紙かわいいけど、内容はなかなかすごかった。これだけの数の女の子の人生振返りシーンを読ませられるとさすがに悲しい。歌ちゃんあたりで、ちょっと泣いた。待機が美心ちゃんから花恋ちゃんに変わるあたりから、本音がドンドン現れてくる。ストーリーは無理あるけど、引込まれたしおもしろかった。 終章の2人が大人になった話はいらない気がする。ダメな大人になってんじゃん‥。 スクールカーストは、見た目重視すぎてなんでしょうね。3軍って何だ!この話の3軍とされている子たちほど、個性強烈でおもしろいけどなー。アニメやボカロ好きは増えてきてじわっと市民権得てきたと思うけど、見た目がいけてないと同じ発言してもダメなんだよね、結局学校はしんどい。
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