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二人一組になってください の商品レビュー

3.6

331件のお客様レビュー

  1. 5つ

    65

  2. 4つ

    111

  3. 3つ

    109

  4. 2つ

    23

  5. 1つ

    7

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2025/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

続きが気になって一気に読み終えた。 序盤からいきなり一軍女子が死ぬこともなく、ある意味順当に三軍から死んでいく。 このカースト的な部分と、それぞれの人間関係の丁寧さがリアリティを感じさせ良かった。 スリリングさと、ある種の痛快さもあって、いじめというテーマを扱いつつここまで読みやすい本になっているのはとてもすごい。

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2025/11/04

「二人一組になってください」 本書を読み終えた今、この言葉が恐ろしく感じられる。 いじめ問題は、どの学校にも存在する。 近年はSNSの普及によって、いじめの形がより見えにくく、そして深刻化しているというニュースをよく目にする。 では、いじめはどうしたらなくせるのだろうか。 いじ...

「二人一組になってください」 本書を読み終えた今、この言葉が恐ろしく感じられる。 いじめ問題は、どの学校にも存在する。 近年はSNSの普及によって、いじめの形がより見えにくく、そして深刻化しているというニュースをよく目にする。 では、いじめはどうしたらなくせるのだろうか。 いじめだけでなく、学校や職場に存在する「カースト」のような序列構造も、人が集まる以上、避けられないのだろうか。 本書は女子校を舞台に、「二人一組になれなかった生徒」に対し、コサージュの仕掛けが作動して制裁を与えるというデスゲームである。 他のデスゲーム作品と同様に、極限状態では人間の本性がむき出しになる。 特に、余裕のある“一軍女子”たちの心の醜さが露わになる描写は衝撃的で、読んでいて思わず人間不信になりそうだった。 全体のストーリーやゲームの設定自体は非常に面白かったが、展開にはいくつか都合の良さや不自然な部分も見られた。そういう点があり、個人的には本書は非常に惜しい作品だと感じた。

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2025/11/03

やっぱこういう本いいね なんかすごいなんか現実味があって自分のこととしても当てはまるようなお話だからなんか(いじめとは)とか(友情とは)とか色々考えさせられた

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2025/11/01

「二人一組になってください」いつも自分とペアになってくれる子がいる人にはなんの気もなしにこの言葉を聞けるが、いつも余ってしまう子、特定のペアがいない子にとっては、処刑レベルの言葉である。私も女子校に憧れがあったが、生々しい女子の友だち関係、嫌いなのに媚びを売って嫌われないようにし...

「二人一組になってください」いつも自分とペアになってくれる子がいる人にはなんの気もなしにこの言葉を聞けるが、いつも余ってしまう子、特定のペアがいない子にとっては、処刑レベルの言葉である。私も女子校に憧れがあったが、生々しい女子の友だち関係、嫌いなのに媚びを売って嫌われないようにしている様子など、本当にリアルに描かれていて、黒い感情と、分かる、分かる、と共感の気持ちと。リサと雨凛がウザすぎる。あの二人が教室にいるだけで、あの子たちに嫌われたら終わりみたいな雰囲気になってしまい、楽しいはずの教室が曇ってしまう。仲良しに見えたはずが、デスゲームになるとお互いを陥れ、早く殺す方法を考えていたなんて。極限の状況に追い込まれると、人間の内面はより浮き彫りになる。軽音バンドの3人グループの碧唯が2人を見下していたり、一軍が下位の子たちと手を繋ぐのを嫌がったり、教室の中に人権が存在しないのかレベルで酷い。死ぬことが決まっている時に一緒に死ねる友だちがいること、それも幸せな事なのかなとも思う。花恋と美心デスゲームを乗り越えた二人の絆はきっといつまで経っても切れないと思う。時が経ち、花恋がデスゲームを企画するところ、かつての生き残りたちが未来で活躍しているところ、サイドストーリーのようで好き。この展開だと花恋も死んでしまうのだろうか。

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2025/10/31

「二人一組になってください」学生時代はあんまり好きな言葉じゃなかったなーなんて思いながら購入しました。 最初は、「登場人物が多くて覚えられないや」なんて思いましたが、それぞれに特徴があって個性的な人物ばかりだったので、意外と覚えます。 よくあるスクールカースト。それぞれの思惑があ...

「二人一組になってください」学生時代はあんまり好きな言葉じゃなかったなーなんて思いながら購入しました。 最初は、「登場人物が多くて覚えられないや」なんて思いましたが、それぞれに特徴があって個性的な人物ばかりだったので、意外と覚えます。 よくあるスクールカースト。それぞれの思惑があって、ラストではなんとも言えない気分になってしまいました。 映像ではよく見るストーリーだけど、文章にすると心理模写も相まって新鮮でした。

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2025/10/30

タイトル通りの展開で話が淡々と進んでいく。グロいはずなのに表現や言い回しがあっさりしているのであまりグロさを感じなかった。ラストは予想通りでやっぱり続いていくんだなぁと思った。 個人的には面白かったけど、もう少しコサージュや死に方の矛盾点がどうにかなればなぁ。

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2025/10/28

一体どうやればこうなるのかな、という理屈をすっ飛ばしてエンターテインメントに持っていく姿勢に好感が持てた。もっとドロドロとした話なのかと思いきや小難しいところは飛ばしてデスゲームに持っていくところが実にいい。 もちろんドロドロとしているのは間違いないのだ。嫉妬に本音、この場だから...

一体どうやればこうなるのかな、という理屈をすっ飛ばしてエンターテインメントに持っていく姿勢に好感が持てた。もっとドロドロとした話なのかと思いきや小難しいところは飛ばしてデスゲームに持っていくところが実にいい。 もちろんドロドロとしているのは間違いないのだ。嫉妬に本音、この場だから溢れ出すあれやこれや。これが胸に突き刺さる。結末に至り、そんなのありかよ、と悲しくなった。たかがエンターテインメントだが、いやだからこそなのか胸に突き刺さる。

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2025/10/26

途中の数シーンが印象的で好きだった 主に軽音部の子たちと演劇部の子とそのファンの子、ずっと中二病の子二人 それ以外は特に響かなかった、オチも含めて。 実写化するならしやすいんだろうな

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2025/10/26

少し前から気になっていた一冊です。 気になっていたこともあり、一気読み。 人がばんばん死ぬけどあらすじから面白いやつだ、 という確信めいたものがありました。 そしてやっぱり面白かった。 女子特有の嫉妬心、裏切り、事細かに描かれていてGood チレンさんの本すごく好きで、殺戮の天使...

少し前から気になっていた一冊です。 気になっていたこともあり、一気読み。 人がばんばん死ぬけどあらすじから面白いやつだ、 という確信めいたものがありました。 そしてやっぱり面白かった。 女子特有の嫉妬心、裏切り、事細かに描かれていてGood チレンさんの本すごく好きで、殺戮の天使なども狂おしいほどに好きで、何回も何回もついつい読んでしまいます。 定期的に読みたくなってしまうお気に入りの一冊

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2025/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

同じカーストに所属する女子を区別して描き出せるのはすごいが、誰が誰と組んでないのかは途中でわからなくなり、コサージュの仕掛けや(言い方は悪いが)死に方の規則性があやふやで疑問符が多い作品ではあった。 特に「最後の2人及び1人…」を、「2人」と「1人」だと解釈していたから最後のゲームはなぜ?と思わざるを得なかった。 そもそも教師の理屈もエピローグも納得がいかない。言うこととやることが矛盾しているのでは? でも、「いじめをしていないと言い切れるのか?」「いじめというのはどんな些細なことでもその人にとっては命に関わるものであることがある」というそのメッセージは本当に大事にしないといけないと思った。読みやすい文体でさくさく読めたのでエンタメ作品として楽しめました。

Posted byブクログ