死はすぐそばに の商品レビュー
今回は5年前の事件(一応決着はしている)殺人事件を巡っての話し。 このハイソな人しか住めない高級邸宅地の”リヴァービュー・クロス”の新参者に住人が殺害され、そこの住人たちすべてが殺害動機があるという、これまたアガサ・クリスティーのオマージュ的な要素が盛り込めれた小説で、堪能できた...
今回は5年前の事件(一応決着はしている)殺人事件を巡っての話し。 このハイソな人しか住めない高級邸宅地の”リヴァービュー・クロス”の新参者に住人が殺害され、そこの住人たちすべてが殺害動機があるという、これまたアガサ・クリスティーのオマージュ的な要素が盛り込めれた小説で、堪能できた。 この殺害されたジャイルズ・ケンワージー、ほんとに花持ちならない嫌な奴で(すべて住人による証言しかない) 犬は井戸に投げ捨て殺すわ、寝たきりの窓の風景しか楽しみのないフェリシティ婦人の景観を潰すようにプール建設を計画するわ、車は邪魔なとこに駐車してトム医師が車通勤できないわ、子どもたちがローラースケートで花壇を荒らすわでほんと皆がその死を願っていたのはうなづける。 カーリー警部はまんまとチェスのグランドマスターのアダム・ストラウスの作戦(妻のテリと共犯で)にだまされまるで解決したようになったけど、さすがホーソーンは事件はそんな単純なものではないと見抜いてた。 今回は相棒が作家にホロヴィッツじゃなくて8歳からの友、ダドリー(元警察官で優秀)だった。 逮捕を免れたアダム・ストラウスをホテルのバルコニーから突き落としたのはダドリーなの? ホーソーンはタドリーをかばってアダム・ストラウス殺害の容疑者になった。 最後がなんとなくわかりにくかったけど、次回作でもこのタドリーは出てくるのかな(遠い島に引っ越すらしいけど) そしてホーソーンの真実に近づくのかな、次回作も楽しみ〜。 チェスは何手先を見通す。 先妻の死体はあのプール建設予定地に埋まっている。 アジア系の妻が先妻の妻といとこ同士(アジア系)で身代わりのふりをして飛行機に乗った。 電話の主もきっと頼んだ同姓同名の人。 まさに完全犯罪だったわけね。
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アンソニー・ホロヴィッツのシリーズもの。今回はロンドンの高級住宅地で起きた殺人事件をホーソンと相棒のダドリーが解決すると言うものだが、捻りが効いていてしっかりと読んでないと見落としがちなシーンが重なる様に出てくる。 しかもホーソンと出会う前の事件と言う事でアンソニーとホロヴィッツ...
アンソニー・ホロヴィッツのシリーズもの。今回はロンドンの高級住宅地で起きた殺人事件をホーソンと相棒のダドリーが解決すると言うものだが、捻りが効いていてしっかりと読んでないと見落としがちなシーンが重なる様に出てくる。 しかもホーソンと出会う前の事件と言う事でアンソニーとホロヴィッツのやり取りも少ないが 500ページ弱を一気に読める程面白かった。
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安定の『ホーソン&ホロヴィッツシリーズ』の第五作目! このシリーズで海外ミステリーの認識を改めました! 非常に純度の高いミステリーを堪能できる。 ホーソンの謎も増えるし、作品を通しての謎も増えるし毎回次作を早く読みたいと思う。 内容に関しても文句無しで終わり方も良かったです...
安定の『ホーソン&ホロヴィッツシリーズ』の第五作目! このシリーズで海外ミステリーの認識を改めました! 非常に純度の高いミステリーを堪能できる。 ホーソンの謎も増えるし、作品を通しての謎も増えるし毎回次作を早く読みたいと思う。 内容に関しても文句無しで終わり方も良かったですね〜!
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ここ最近立て続けにホーソーンシリーズを読んでいる。 ホーソーンという人は、小説の中の人なのにとっつきにくく、謎めいている。 とっつきにくいのだがじわじわ好きになってしまうのだ。 そのじわじわ好きにさせる、本当にそういう人がいるような気にさせる作者のテクニックが素晴らしい。 あと、...
ここ最近立て続けにホーソーンシリーズを読んでいる。 ホーソーンという人は、小説の中の人なのにとっつきにくく、謎めいている。 とっつきにくいのだがじわじわ好きになってしまうのだ。 そのじわじわ好きにさせる、本当にそういう人がいるような気にさせる作者のテクニックが素晴らしい。 あと、毎回思うのだが被害者の設定が本当にいやーなやつなのも面白い。 実際会ったら嫌いになるだろうなと思わせる描写が絶妙。
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このシリーズはずっと面白い!面白かった!途中まではちょっと読みにくくてあんまりかなと思ったりしたが、クライマックスから後半にかけてスルスル読めた!巻を重ねるごとに主人公が鈍感で危機感無くなってきてる気もするが、まぁそれぐらいじゃなきゃ主人公できないかなと思う。
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アンソニー・ホロヴィッツ作品これで7作品目! いつも読み応え抜群です。今回の結末はいつに無くモヤモヤしましたが・・・。 またP282の表現も分からないので教えて欲しいのですが?「シュトラウス氏はあなたに電話して、?」これカーン警視とアダムの会話ですよね?この表現だとアダムがアダム...
アンソニー・ホロヴィッツ作品これで7作品目! いつも読み応え抜群です。今回の結末はいつに無くモヤモヤしましたが・・・。 またP282の表現も分からないので教えて欲しいのですが?「シュトラウス氏はあなたに電話して、?」これカーン警視とアダムの会話ですよね?この表現だとアダムがアダムに電話してません? そうではないのかな? 兎に角、6作目も期待してます!
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マジでエグい アンソニーの天才が過ぎる 2024年のミステリーランキングを総なめすにるのではなかろうか またしても 細々と語るのはめんどくさいんであれだが、この構成ほんとヤバくない?ヤバいよね? 新しいよね?こんなん今までなかったよね? 斬新では足りない 革命的 なのにど...
マジでエグい アンソニーの天才が過ぎる 2024年のミステリーランキングを総なめすにるのではなかろうか またしても 細々と語るのはめんどくさいんであれだが、この構成ほんとヤバくない?ヤバいよね? 新しいよね?こんなん今までなかったよね? 斬新では足りない 革命的 なのにどこかノスタルジック 意味がわからん 今まで一度読んだことがないのにどこかで読んだことありそう なんでこんなことができるんやー! いや、ちょっと説明したくなってきた 過去の事件なのよ(5年前というのがこれまた絶妙) 現在も描かれるのよ そして作者が登場人物のひとりなのよ これらの基本設定が最大限に活かされてる構成 まぁ、ちょっと言葉足らず過ぎるけど、これらを踏まえた上で読んでみるとアンソニーの天才ぶりが分かると思う エグっ
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とある高級住宅街で金持ちの嫌な奴が殺された。被害者は近隣住民から嫌われていて、全員な動機があるように思われる。ホーソーンがアンソニーとバディを組む前の事件を書籍化するためにホーソーンは乗り気じゃない。それでも何とか聞き出そうとするうちにまたすこしホーソーンの内側に迫る。 容疑者の...
とある高級住宅街で金持ちの嫌な奴が殺された。被害者は近隣住民から嫌われていて、全員な動機があるように思われる。ホーソーンがアンソニーとバディを組む前の事件を書籍化するためにホーソーンは乗り気じゃない。それでも何とか聞き出そうとするうちにまたすこしホーソーンの内側に迫る。 容疑者の話を聞き出し、事実をかためて行くのはクリスティなどを思わせ、実に僕好みではあったが、結末がすつきりしないので読後感は良くない。
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待ってたよー。ホロヴィッツ! 今回はホーソーンが過去に関わった事件の作中作パートと現在が交互に描かれる。 過去の事件は、ご近所トラブルの話。 ご近所ミステリーと言えば、昔どハマリした海外ドラマ『デスパレートな妻たち』を思い出す。『デス妻』好きだったなぁ〜。 この作品のキャラク...
待ってたよー。ホロヴィッツ! 今回はホーソーンが過去に関わった事件の作中作パートと現在が交互に描かれる。 過去の事件は、ご近所トラブルの話。 ご近所ミステリーと言えば、昔どハマリした海外ドラマ『デスパレートな妻たち』を思い出す。『デス妻』好きだったなぁ〜。 この作品のキャラクターも個性的で面白くて、一気にこの世界観に惹き込まれてしまう。 作中に古典作品の紹介が何冊か出てきて、直近に読んだ作品ばかりだったので嬉しい♪ 日本の作家も出てくる。毎回日本のファンサービスが嬉しいなぁ。 古典の要素もあり、そこにホロヴィッツの面白さと捻りが加わってミステリー好きにはたまらない。 作中には、カフェを併設した古典作品を扱う書店が出てくるんだけど、ここに置いてある古典作品にまつわる雑貨が欲しい!! 私の大好きなあの○○○まで売ってるなんて、わかってるなぁ^_^ こういうカフェが本当にあったら毎日そこで読書したい。 フィクションなのはわかってるのに、ホロヴィッツが実在してるからノンフィクションとの境目がわからなくなってくる(@ 。@) この不思議な感覚が楽しい!! 毎回期待を裏切らない違った手法で楽しませてくれると、次回はもうこれ以上はないんじゃないかと心配になる。 でもきっとホロヴィッツなら超えてくるんだろうな。もう今から次作が楽しみ!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ホーソーンシリーズの第5作目。 これまでとは違ってホーソーンが解決した過去の話を本にしようと試みた今作。いつもとテイストが違ってホーソーンの人柄を示す意図もあったのだろうけど、アダムを殺した犯人がダドリーというところにダドリーの動機があまり腑に落ちずモヤモヤしている。 再読した方がいいかもしれない。 個人的にはいつもの事件を2人で追っていくスタイルの方がワクワクするので星1つを減らした。
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