死はすぐそばに の商品レビュー
いかにもミステリーな導入で、こいつが殺されてこの人たちが容疑者なんだな、とワクワクして世界観に引き込まれた。こうやって最初から提示されるのは古典的ながらやっぱり1番ワクワクする王道。一方珍しくトニー目線じゃないなと違和感を覚えて読み進めていたところ種明かしがあり、そういうことかと...
いかにもミステリーな導入で、こいつが殺されてこの人たちが容疑者なんだな、とワクワクして世界観に引き込まれた。こうやって最初から提示されるのは古典的ながらやっぱり1番ワクワクする王道。一方珍しくトニー目線じゃないなと違和感を覚えて読み進めていたところ種明かしがあり、そういうことかと。これまでの作品とは異なる趣向で楽しめた。 結末はもやっとしたけど、語りたがらないホーソーンらに納得ができたのでまずまずという感じ。ホーソーンの人柄も多少は明らかになったし。 謝辞まで世界観を徹底しているのがさすが。 読了直後、トニーの原稿にダメ出しするホーソーンの発言を読み返していたら、ミステリー的に重要な部分ばかりに言及していて感心してしまった。初め読んでいた時はトニーに共感して細かいなぁ(苦笑)みたいな感じだったけれど、ホーソーンはまともなツッコミを入れていたわけだ。
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ホーソーン&ホロヴィッツシリーズの第5弾。とは言え今回は二人で一緒に捜査にあたる訳ではなく、5年前にホーソーンが解決した事件をホロヴィッツが追って記していく形。 あっと驚く真相、という訳ではないものの、事件の舞台となる高級住宅地やその住人がとても丁寧に描かれていて実在する世界を...
ホーソーン&ホロヴィッツシリーズの第5弾。とは言え今回は二人で一緒に捜査にあたる訳ではなく、5年前にホーソーンが解決した事件をホロヴィッツが追って記していく形。 あっと驚く真相、という訳ではないものの、事件の舞台となる高級住宅地やその住人がとても丁寧に描かれていて実在する世界を追っているかのようで、その点に感銘を受けながらあっという間に読み終わった。 少し似たような話を以前に読んだことがあり、その時はそう全てがうまく犯人の思惑通りには行かないだろうと思ったものの、本作品ではとても説得力があったのも良かった。 シリーズの次作もまた楽しみに待ちます。
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あっという間に読了。 読み出したら止まらないとはこのこと。 年末年始に何を読むか迷っているならぜひお読みください
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〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ第5弾「死はすぐそばに」またまた良くできていて止められません。面白いです。またまたミステリー大賞1位ものでしょう。途中、島田荘司や横溝正史の本のことも出てくる奥深い推理小説です。
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ホロヴィッツ&ホーソーンシリーズの最新作。第5弾。 これまでとはちょっとひねってきた感じで、ホーソーンが過去に携わった事件を現代のホロヴィッツが紐解いていく。 面白かったです。正直最後の方まではちょっとだれ気味で「これはどう収拾つけるのかな?」と思ってました。やっぱり過去にすで...
ホロヴィッツ&ホーソーンシリーズの最新作。第5弾。 これまでとはちょっとひねってきた感じで、ホーソーンが過去に携わった事件を現代のホロヴィッツが紐解いていく。 面白かったです。正直最後の方まではちょっとだれ気味で「これはどう収拾つけるのかな?」と思ってました。やっぱり過去にすでに解決されてる事件だけに緊張感には欠けるところがあるかもなーと。 でも過去の相棒であるダドリーの話がよかったですね。気持ちのいい真相と読後感。 まあ肝心のクロスボウでの殺人事件の真相というか犯人はちょっと・・でしたけども。それはさすがに無茶じゃない?と。 そしてちょっとずつちょっとずつ明らかになるホーソーンの過去。今回も小出し。次回はがっつりと明かされるんでしょうか?!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
情景の描写が好きだなって思った。登場人物の説明がユーモラスで面白い。殺人のトリックというのは往々にして後から見てみるとしょうもなく思えてしまうものだ。レインセンサー、まあ読んでる最中には全然気づけなかった。
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CL 2024.12.1-2024.12.4 ホーソーンが過去に関わった事件を作品にしようと執筆しているホロヴィッツ。 作中作のようなこの事件も面白かったし、ホーソーンの過去が少しずつ明らかになっていく過程も興味深い。
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最後のページまで展開があって、このまま終わっちゃうの?と残りページを数えてハラハラした。 構成が凝っていて、過去の事件なのにホロヴィッツは真相を知らされないまま資料を元に(いわば問題編を)執筆していくんだけど、序盤の章が終わった時点で、ホーソーンが、重要な要素が書き漏れていると具...
最後のページまで展開があって、このまま終わっちゃうの?と残りページを数えてハラハラした。 構成が凝っていて、過去の事件なのにホロヴィッツは真相を知らされないまま資料を元に(いわば問題編を)執筆していくんだけど、序盤の章が終わった時点で、ホーソーンが、重要な要素が書き漏れていると具体的に指摘したり伏線をしっかり書いている(から考えれば真相に至る)など思わせぶりにヒントをくれる。終局まで読んでからその箇所を読み返してしまった。 作中作と執筆過程とを交互に描写して、章の最後に興味を引く展開があって。 伏線の目眩まし方、収束する人間関係と相変わらず見事。文句なく面白かった!!
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第一部の前にあるのは舞台となった リヴァービュー・クロースの六軒の家と家の名 そして11人の住人の名が書かれた地図 読んでいくと 当時の事件のことと いまのホーソーンとアンソニーのことが 入れ替わりながら出てくる 人の名や家の名が出てくる度に地図を見る 半ば過ぎてもまだ見る、...
第一部の前にあるのは舞台となった リヴァービュー・クロースの六軒の家と家の名 そして11人の住人の名が書かれた地図 読んでいくと 当時の事件のことと いまのホーソーンとアンソニーのことが 入れ替わりながら出てくる 人の名や家の名が出てくる度に地図を見る 半ば過ぎてもまだ見る、目が回る さて 犯人は?? ああ 彼なら納得出きる気がする(ホントに?)?
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前作と並んで最高傑作。 推理部分だけでいうと過去作に必ずしも勝るわけではないんだけど、読みやすさは過去一。 舞台と登場人物がある程度絞られていたのが良かったかな。(登場人物が多すぎると萎える) そしてこれまでと作風を若干変えて、シリーズ通してのホーソーンとホロヴィッツの物語に奥行...
前作と並んで最高傑作。 推理部分だけでいうと過去作に必ずしも勝るわけではないんだけど、読みやすさは過去一。 舞台と登場人物がある程度絞られていたのが良かったかな。(登場人物が多すぎると萎える) そしてこれまでと作風を若干変えて、シリーズ通してのホーソーンとホロヴィッツの物語に奥行きを持たせることに成功しており、シンプルに面白い物語を書ける作者だなと。 続きが待ち遠しい…。
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