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方舟 の商品レビュー

4.1

313件のお客様レビュー

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2024/10/12

クローズドサークル内で起こる殺人事件、タイムリミットのある設定は、「屍人荘の殺人」を想起させた。本作はそれに加えて、誰かを犠牲にしなければ全員死亡する設定も加わって、緊迫感のあるシチュエーションになっていると感じた。ラストを想像しながら読んだが、仕掛けに気づけず悔しい思いとともに...

クローズドサークル内で起こる殺人事件、タイムリミットのある設定は、「屍人荘の殺人」を想起させた。本作はそれに加えて、誰かを犠牲にしなければ全員死亡する設定も加わって、緊迫感のあるシチュエーションになっていると感じた。ラストを想像しながら読んだが、仕掛けに気づけず悔しい思いとともに納得感のある結末。有栖川有栖氏の解説で、理解が深まると、再読は不可避。

Posted byブクログ

2024/10/12

最後3ページで鳥肌。 早急に1人残ることを決めれば全員が助かる見込みが上がるのに、その1人に自分は絶対なりたくないが故、ジリ貧でその可能性を潰してしまう。囚人のジレンマ的な構図は避けられない。 そうだよなあ、と思っていたらどんでん返しの展開で、満足する作品でした。

Posted byブクログ

2024/10/12
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本格ものなので仕方ないところもあるが、「キャラクターが舞台装置になってるな〜探偵役も好きになれないな〜」と思っていたら、ラストの種明かしに全部持っていかれた。 結局のところ、真犯人以外は「自分が助かるために他人を犠牲にする、けど悪者にはなりたくない」という狡さがあって、それは狡さを抱える柊一目線で読んでいる読者も同じなのだと思う。柊一目線だと矢崎一家とか隆平に悪印象を持ってしまうし、まさか自分が他の全員を殺して外に出るという考えには思い至らなかった。啓示を受けた真犯人だけが方舟に残って助かる、というのが心憎い。 犯人以外の全員がこんなに醜悪に描かれたことがあっただろうか。えぐすぎる。面白かった!

Posted byブクログ

2024/10/11
  • ネタバレ

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この手のミステリの難点として、終盤で突然出番が増えたキャラが犯人なのであるが、これもその例に漏れなかった。そこだけが残念ポイント。しかしラストはふれこみ通りに衝撃的で、期待は裏切らなかった。

Posted byブクログ

2024/10/10

 閉じられた空間に恐怖を感じる人には苦痛を伴う状況に思えました。ただでさえ山奥の人気がない場所なのに、地面の下に潜り込むとは。自分から望んでそんな環境には行きたくないと思いました。  不思議な建物に入ってしまったら恐怖感は薄れるのであろうか。仲間が居れば更に怖さが、軽減するのでし...

 閉じられた空間に恐怖を感じる人には苦痛を伴う状況に思えました。ただでさえ山奥の人気がない場所なのに、地面の下に潜り込むとは。自分から望んでそんな環境には行きたくないと思いました。  不思議な建物に入ってしまったら恐怖感は薄れるのであろうか。仲間が居れば更に怖さが、軽減するのでしょうか。さっきまで生きていた仲間が動かぬ物体に変わり果てた姿になる恐怖は緊迫感を一気に引き上げる。  凶悪な罪は、事象の残虐さに感情を引っ張られ動機を思考する余裕がなくなる。描かれた犯行現場は中々の酷さだと思うが、リアクションが左程深刻でない印象を受けた。悲壮な条件が揃いすぎると麻痺してしまうかな?  人を殺めてまで叶えたい動機とはそんなことか。生死を分けるトリックはそんなものか。簡単なことほど迷宮。

Posted byブクログ

2024/10/10
  • ネタバレ

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評価も高かったため、期待して購入しました。 ミステリーとどんでん返しが好きな自分にはなぜか刺さらなかったです。 確かに最後の急展開は驚きでしたが、無理やりどんでん返しにさせてるように思えてしまいすっきりしなかったのかも、、 しかし、ずっと優位な立場にあった翔太郎が出し抜かれていたのは実物でした。

Posted byブクログ

2024/10/09

途中から翔太郎都合良過ぎる問題にちゃんと納得いく結末であってくれと願いながら読んでました 納得しました

Posted byブクログ

2024/10/09

周りの評価も高く、興味本位で購入。 登場人物が10名と方舟(建物)の構造に混乱しながらも読み進めていく手がとまらなかった。 最後のどんでん返しも鳥肌が立ち読み終えた時には「はぁ」とため息が自然と出てしまった。

Posted byブクログ

2024/10/09
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おもしろかった。とても読みやすい。ありえない状況にも説明が伴っているし、最後にひっくり返すような展開も待っている。一気読みしちゃうようなミステリのどきどきが詰まっていて、読んでいて楽しかった。最後までふしぎと登場人物の誰のこともすきになれなかったけれど、それが逆によかった気がする。結局“方舟”に残る者が助かるって、皮肉が効いてるよね。“十戒”の文庫化も気長に待ちます。

Posted byブクログ

2024/10/09
  • ネタバレ

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自分はつくづくミステリー読むのに向いてないと思った。現実にはありえないご都合主義の展開が気になって楽しめなかった。 殺人が起こってるのに、その後もバラバラに行動したり、一人で寝たり、できるだろうか 犯人探しより、取り残されない工夫を考えるのが普通ではないか、犯人を見つけるしか方法がない、というのは明らかなご都合主義 地震直後の時点でいきなりユウヤくんを殺すほど、切羽詰まった状況がわかるわけない ウェスをドアの隙間につめる、というのもよくわからない 他にもいっぱい、 何より巨岩や巻き上げ機のイメージができず、仕組みがわからない そんなことばっかり思ってしまいました こういうところを割り切って読めない自分の性格がいけないのでしょう

Posted byブクログ