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わたしの知る花 の商品レビュー

4.4

292件のお客様レビュー

  1. 5つ

    152

  2. 4つ

    94

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2025/01/09

前クールの神木クン主演のドラマ『海に眠るダイヤモンド』で”鉄平の日記”で過去が現在に繋がる、、、と同じように、この小説では葛城平の描き綴った絵が、後に残された人々の心を温かくします。この手法はもはや鉄板なのでしょう。 昨年7月末の発刊後半年近くなる本日(2025/1/8)現在、...

前クールの神木クン主演のドラマ『海に眠るダイヤモンド』で”鉄平の日記”で過去が現在に繋がる、、、と同じように、この小説では葛城平の描き綴った絵が、後に残された人々の心を温かくします。この手法はもはや鉄板なのでしょう。 昨年7月末の発刊後半年近くなる本日(2025/1/8)現在、評価4.26、登録5621人、感想363件の圧倒的人気に相応しい素敵な作品で、最後はちょっとウルウルしました。 人はなぜ、この手の、すなわち、惹かれ合う幼馴染が訳合って結ばれず、でも最後には相手を思いやる至福の時間が過ごせる、みたいな話に惹かれるのでしょう? 町田さんに脱帽です。すっかりファンになってしまいました。次回作にも期待したいですね。

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2025/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

登場人物それぞれの視点が分割されて描かれていて、最後に収束していく感じが、町田そのこさんのすごいところだと思う。それぞれの思いや願いが明確になっていて読んでいてとても満足感がある。平さんの人生はとても羨ましいと思えるものではないけれど、最終的にエコちゃんに出会えて、安珠に出会えて最期の償い?ようなものがあってよかったなって思った( ; ; )

Posted byブクログ

2025/01/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

町田さんが創り出すストーリー、人物が本当に好き。 話の構成が見蕩れるほど上手くて、切ない。 【近くにいてもらおうとして傷つけるくらいなら、離れた場所で笑っていて欲しい。束の間でも傍にいて笑いあえた、その記憶だけで十分。】 こんな言葉、刺激無しで生きてきた人には書けないものだと思う。

Posted byブクログ

2025/01/07

 いい!いやぁ、町田そのこさん最高です!読んでる間もずっと面白かったけれど、読み終えてからの余韻がまた。平や悦子、安珠たちの想いに想いを馳せてしまいました。  高校生の安珠は最近出没する変なおじいさんに興味を持つ。おじいさんの名前は葛城平。理髪店を営む祖母の悦子は平のことを知っ...

 いい!いやぁ、町田そのこさん最高です!読んでる間もずっと面白かったけれど、読み終えてからの余韻がまた。平や悦子、安珠たちの想いに想いを馳せてしまいました。  高校生の安珠は最近出没する変なおじいさんに興味を持つ。おじいさんの名前は葛城平。理髪店を営む祖母の悦子は平のことを知っているようだが、詳しくは教えてくれない。  変わり者の平と少しずつ交流を深めていく安珠。幼馴染の奏斗との取り返しのきかない喧嘩をした時も、平はじっと聞いてくれて、不器用ながらアドバイスをくれた。そんな矢先、平が亡くなった。  この小説は5つの章から成り、それぞれ別の人物が主役となって、彼、彼女目線で物語が語られる。そして、それぞれの章の人物や物事が絡み合って、この1つの大きな物語を構成している。  恋愛あり、青春あり、イジメあり、LGBTありと、てんこ盛りの作品。どの章に登場する人物も本当に魅力的で、不器用で温かい。それぞれの登場人物を主役とした長編小説を読みたいくらい。  2章まで読んだ私は、この小説は『死』の物語なんだと思いましたが、これは『生』の物語なんだと思いました。久しぶりに良い本と出会えたなぁ。なかなか小説を読んでくれない奥さんにこれは是非勧めよう。

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2025/01/06

町田さんの新作、やっと読めた!めっちゃ良かった。 物事にはタイミングが大事。そうなんだけど!相手への思いやりが大きすぎて、すれ違っちゃうのはやっぱり悲しい。エピローグは号泣だった。 高校生の2人の関係性も良かった。自分らしく生きることがしんどくなっても、ありのままの自分でいいと...

町田さんの新作、やっと読めた!めっちゃ良かった。 物事にはタイミングが大事。そうなんだけど!相手への思いやりが大きすぎて、すれ違っちゃうのはやっぱり悲しい。エピローグは号泣だった。 高校生の2人の関係性も良かった。自分らしく生きることがしんどくなっても、ありのままの自分でいいと言ってくれて、受け入れてくれる人が一番近くにいるのはいいね。

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2025/01/06

公園で高校生の安珠と「絵描きジジイ」と呼ばれている平さんが出会ったところから始まるこの作品は、人の思い込みから生まれる感情や、お互いの気づかいから生まれるすれ違いなどから、社会の隅っこに追いやられるような人生を送る平さんをおっていく。 平さんにかかわった人たちの生き方、考え方も...

公園で高校生の安珠と「絵描きジジイ」と呼ばれている平さんが出会ったところから始まるこの作品は、人の思い込みから生まれる感情や、お互いの気づかいから生まれるすれ違いなどから、社会の隅っこに追いやられるような人生を送る平さんをおっていく。 平さんにかかわった人たちの生き方、考え方も細かく描写されていて世代を感じたり(女性の意思が悲しいくらい軽視されている)夫婦間の問題には親近感を感じた。 平さんは、まっすぐに生きてきた人であり、正直で潔いと思う。 平さんの人柄も含め、本書全体が愛おしく感じるとてもとても素敵な作品だった。

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2025/01/04

公園で出会った平さんや安珠を巡り、時代による家父長制的なことやジェンダーのことも触れられ、色々なタイミングのズレによるせつない状況もあり、最後まで惹きつけられました。

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2025/01/03

物語が進むにつれて、主人公•平さんを含めた全員のことが愛おしくなる話。 後悔をした時の落とし前の付け方が一人一人違っていて深く考えさせたれた。自分が反省のためにしていた行動は、逆に相手を深く傷つけていたかもしれないなと思った。後でその行動が間違いだったと気づいても遅いこともある...

物語が進むにつれて、主人公•平さんを含めた全員のことが愛おしくなる話。 後悔をした時の落とし前の付け方が一人一人違っていて深く考えさせたれた。自分が反省のためにしていた行動は、逆に相手を深く傷つけていたかもしれないなと思った。後でその行動が間違いだったと気づいても遅いこともある。 また、香恵さんの「近くにいて傷つけてるくらいなら、離れた場所で笑っていてほしい。豊かな時間に縋れば、その瞬間の輝きすらもくすんでしまう。」という言葉に共感した。もちろん今大切にしている人と、お互いずっと幸せな状態で一緒に居れることが理想である。ただ、どちらかが我慢したり辛い思いをしてまでずっと一緒にいる必要はない。その時は思い切って離れる勇気を持ちたい。

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2025/01/03

平さんと安珠との出会いから、 いろんな人がちょっとずつ前に進むことができていくのが、読んでいて嬉しかった。 私は自分のことがすごく大事で、 人との関わりにおいても 結果自分のために動いているから 自分のことよりも誰かのことを思える人を見ると 本当に自分のことを薄っぺらいなあって...

平さんと安珠との出会いから、 いろんな人がちょっとずつ前に進むことができていくのが、読んでいて嬉しかった。 私は自分のことがすごく大事で、 人との関わりにおいても 結果自分のために動いているから 自分のことよりも誰かのことを思える人を見ると 本当に自分のことを薄っぺらいなあって感じて情けなくなる。人と心から深く関われない。 でもいまさらもう自分は変われないから、 こうやって素敵な本を読んで、 なんか擬似体験させてもらった気になって 満足するしかない 2025年初読書、よい本でした

Posted byブクログ

2025/01/02

作為の良さを感じる。 平さん。浮き沈みの中でも、損なわれかったものを持っていた。死をも超える。 祖父母の代の定めが、孫世代で花となって開く。

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