下町サイキック の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なんだか言いたいことが伝わったようなわからないような・・・ 文体では感じられないけれど、前作のエッセーともに、ある意味、メッセージ性を秘めているんだけど。 あとがきにあるように、もう少し時間が経ってから読むといいかもね(笑)
Posted by
霊視能力(サイキック)のある少女が、下町で淡々と暮らす様子を描いている。 死んでしまった少女の声を遺族に届けたり、家族全員を失った少年の家族の霊と会ったり、 そういうことも起こるけれども、基本は近所に住むおじさん家族と交流して、時々おじさんと人生について話をしながら なんと...
霊視能力(サイキック)のある少女が、下町で淡々と暮らす様子を描いている。 死んでしまった少女の声を遺族に届けたり、家族全員を失った少年の家族の霊と会ったり、 そういうことも起こるけれども、基本は近所に住むおじさん家族と交流して、時々おじさんと人生について話をしながら なんという事もない日常が流れていく。何かを掴めそうで、掴めず。そんなお話。
Posted by
主人公大人すぎて何回か今何歳だっけ?って確認しに戻ってしまった けっこう生々しい会話なのにどろどろしたところがなくて爽やかなのがすごい この人の書く物語のにんげんたちの距離感が好き
Posted by
吉本ばななさん的な要素がいっぱい詰まった作品。 スピリチュアルだけど、そこがメインじゃなくて、作者あとがきにあるような古き良き下町のシステムのようなものを描いている。 窮屈で面倒臭くて、と現代人が敬遠した結果崩壊寸前の下町的なるもの。それが持つ大きな力。 例えば「清濁」に登場する...
吉本ばななさん的な要素がいっぱい詰まった作品。 スピリチュアルだけど、そこがメインじゃなくて、作者あとがきにあるような古き良き下町のシステムのようなものを描いている。 窮屈で面倒臭くて、と現代人が敬遠した結果崩壊寸前の下町的なるもの。それが持つ大きな力。 例えば「清濁」に登場する新さんのような人を“生きていることが仕事”として抱合する懐の深さ。 都会の人が身軽さと引き換えに失った大事なものを書き留めておこうという試み。 懐かしさと、寂しさを感じながら読んだ。 「大人が痩せがまんしてでもちゃんと大人だと、子どももちゃんと子どもでいられるのです」という言葉には納得しかない。 今の世の中、“子ども大人”が多すぎて、子どもが子どもでいられない時代だと思うから。
Posted by
本屋さんでビビッと惹かれて購入。 スピ(リチュアル)みたいな感じでまとめる人も一定層いるけど、伝わる人には伝わると思う、そんな色々が詰まってる。 さらっとかかれてる一行も、私にとってはずっしりな言葉の連続で、それを交わすキヨカと友おじさん、その他の人々。ばななさんは意図してないか...
本屋さんでビビッと惹かれて購入。 スピ(リチュアル)みたいな感じでまとめる人も一定層いるけど、伝わる人には伝わると思う、そんな色々が詰まってる。 さらっとかかれてる一行も、私にとってはずっしりな言葉の連続で、それを交わすキヨカと友おじさん、その他の人々。ばななさんは意図してないかもしれないところでたくさん泣けました。あったかい本だったなあ。
Posted by
2つ目のお話が好き。新さんと地域との共生関係が良かった。新さんにもちゃんと役割があるのが良いね。それでも健康状態や時代の変化で、その関係がどうしても変わっていってしまうのが寂しい。
Posted by
最初に感じたのは こういう力を持って生きていくのは大変だろうなって言う事。 「下町を舞台にした ハートフルな物語」とテレビで紹介されてたけど 家族や仲良しのおじさんとの優しい時間や会話に対して 時々 遭遇する 過去の事件が悲惨 残酷さがちょっと気になりました。 ばななさんの言う ...
最初に感じたのは こういう力を持って生きていくのは大変だろうなって言う事。 「下町を舞台にした ハートフルな物語」とテレビで紹介されてたけど 家族や仲良しのおじさんとの優しい時間や会話に対して 時々 遭遇する 過去の事件が悲惨 残酷さがちょっと気になりました。 ばななさんの言う 生き方やサバイバルのノウハウと言うより この本(内容 登場人物のセリフや考え方)全てがスピリチュアル本って感じがしました
Posted by
下町に暮らす目に見えないものが見える中学生のキヨカと近所に住む友おじさんとの大切な日常。 見えてしまうせいか、大人たちに接する機会が多いせいか、随分と大人の気持ちのわかる中学生だなぁという印象。 大人の感覚で心の内を言葉にするせいか、まったく中学生とは思えないキヨカに不思議さを...
下町に暮らす目に見えないものが見える中学生のキヨカと近所に住む友おじさんとの大切な日常。 見えてしまうせいか、大人たちに接する機会が多いせいか、随分と大人の気持ちのわかる中学生だなぁという印象。 大人の感覚で心の内を言葉にするせいか、まったく中学生とは思えないキヨカに不思議さを感じながら、下町ならではの人情も味わえた。 あとがきに記されてた、当時の下町は、この世からはみ出してしまった行き場のない人たちをなんとなく、薄ぼんやり、誰もむりせずに包み込んでいたというのも懐かしさを想起させられた。
Posted by
「解決策はない、そう思うから、人は人といるんだ。」 時間がなんとかしてくれる。そう信じるというか身をゆだねながら、無理せずゆるくともに生きる下町の流儀。 「解決」ばかりが現実にもフィクションにも求められるなかで、逆をいくこの世界観。すごくいい。読んで気持ちがほぐれる。
Posted by
下町✕サイキックという組み合わせは意外な感じがしたけど、読み進めていくうちに「ありだな」と思えてきた。 私自身は下町に馴染みがないのだけど、特有の大らかさが色んな人をすっと受け入れてくれそう。 不思議な人がちょこちょこ出てきて、でも気がついたらうまく事が進んでいて… これも下町マ...
下町✕サイキックという組み合わせは意外な感じがしたけど、読み進めていくうちに「ありだな」と思えてきた。 私自身は下町に馴染みがないのだけど、特有の大らかさが色んな人をすっと受け入れてくれそう。 不思議な人がちょこちょこ出てきて、でも気がついたらうまく事が進んでいて… これも下町マジックなのかな。 正直言うと…あとがきでばななさんが書かれていた「楽しい話だとおもいきやわけわからん」と思ってしまった口です。 (皆さんちゃんと読みこなせていてスゴい) そんな人は10年後に再読を!とのことなので、また読んでみよう。
Posted by