下町サイキック の商品レビュー
読み心地がよく、登場人物の会話も面白く、内容も心が丸くなるようないい話である。でもそれだけじゃないものが込められていて、深いところがあるのは感じるけど、それを自分がきちんと読みとって消化できていない気はする。 読めば読むほど何かに気づきそうな本。また何年か経って読み返すのもいいか...
読み心地がよく、登場人物の会話も面白く、内容も心が丸くなるようないい話である。でもそれだけじゃないものが込められていて、深いところがあるのは感じるけど、それを自分がきちんと読みとって消化できていない気はする。 読めば読むほど何かに気づきそうな本。また何年か経って読み返すのもいいかもしれない。
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theばなな小説。楽しくスラスラ読めた。あとがきはいらない。ばななさんの小説は好きだが、エッセイや考え方は苦手。
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「キッチン」「つぐみ」の頃 思春期で 読書少女だった私は 吉本ばなな…いい… と買い揃えていたが おばちゃんになって それ以来の吉本ばなな今作 全然響かない… なんで… 部分的にいいなと思うところもあったし もしかすると 継続して読んでいたら 作者の経過がわかって読めて もっ...
「キッチン」「つぐみ」の頃 思春期で 読書少女だった私は 吉本ばなな…いい… と買い揃えていたが おばちゃんになって それ以来の吉本ばなな今作 全然響かない… なんで… 部分的にいいなと思うところもあったし もしかすると 継続して読んでいたら 作者の経過がわかって読めて もっと入り込めたのかな〜 もしくはあとがきにあったように もう10年先に読んだら違う? 主人公女子のスピリチュアルな感じの描写が もう少し違ったらな〜 なんかどうしても子どもとして読めない 大人の縮小版というか 人生2回目みたいな 子どもだからの登場人物の良さみたいなのが あんまり伝わらず… ごめんなさい…
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生きていると 生々しくて、しんどくて、もうむり!って なることがやってくる だけど、みんなそういうもんで 自分の世界をたいせつに 清めながら 生きていくしかない お気楽に楽しみたいな。
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父親が若い娘と同棲して自殺未遂したとか、そんな環境かで中学生のキヨカはやけに人生を達観できる人に育って行く物語。 生きづらい世の中なりに邪気を祓いながら存在を確認しあい生きている。友おじさんや国人くんの生態も、変わっていて凄くいい。仕事に縛られずに生きていく術を身につけた人たちの...
父親が若い娘と同棲して自殺未遂したとか、そんな環境かで中学生のキヨカはやけに人生を達観できる人に育って行く物語。 生きづらい世の中なりに邪気を祓いながら存在を確認しあい生きている。友おじさんや国人くんの生態も、変わっていて凄くいい。仕事に縛られずに生きていく術を身につけた人たちの自由な振舞いに憧れてしまう。かつかつの不労所得で慎ましく生きていくって多分そんな感じで、金や色に目が眩むことなく内面を探ることができそうで、でも時間だけは過ぎていく。変わらないものなんてない。 その場に留まっているのは確かにそこに存在してたとゆう淡い記憶で、感じることができる人は稀の様子。 あくせく忙しく仕事に追われていたら見逃してしまうほどの微弱な気の流れなんでしょうね。 初読の作家さんだったけど下町の世界観が素晴らしく、距離感が絶妙なバランスで成り立っている。 読んでよかったって思える作品でした。 10年後に読んだらもっと理解できるんじゃないかって思える作品なので文庫本が出たら愛読書にしてみたいって思いました。
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母親と暮らすスミカ。一見普通の女の子だけど、スミカには霊的なものがうっすら見えたり空気を浄化するような力があった。その力を使って近所の『自習室』で清掃のバイトをしている。自習室を運営している友おじさんがちょうどいい具合に適当でいい感じ。 スミカの能力と下町暮らし、そこで出会う人...
母親と暮らすスミカ。一見普通の女の子だけど、スミカには霊的なものがうっすら見えたり空気を浄化するような力があった。その力を使って近所の『自習室』で清掃のバイトをしている。自習室を運営している友おじさんがちょうどいい具合に適当でいい感じ。 スミカの能力と下町暮らし、そこで出会う人々とのお話。スミカがあれ?何歳なの?と思うくらい大人っぽいというか達観してる部分もあって、いまいち本に入り込めなかった。
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一昔前の『王国』少し前の『吹上奇譚』的な話し。 当時は何度も読み返した『王国』だが、最近の筆者の作品は繰り返し読むような事もなくなったな〜。マンネリ感か、はたまた自分の年齢のせいか?
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内容(ブックデータベースより) 「友おじさん、どうして人は色とかお金とかに目がくらむの?」 「人はいつだって、今の人生をとにかく変えたいと思ってるからだよ。」 下町で生まれ育ったキヨカは幼いころから、目に見えないものが見える能力を持っていた。中学生になって、ご近所に住む友おじ...
内容(ブックデータベースより) 「友おじさん、どうして人は色とかお金とかに目がくらむの?」 「人はいつだって、今の人生をとにかく変えたいと思ってるからだよ。」 下町で生まれ育ったキヨカは幼いころから、目に見えないものが見える能力を持っていた。中学生になって、ご近所に住む友おじさんが運営する「自習室」の空間を、その力で清めるアルバイトをしていた。そんなある日、母と離婚して家を出た父が、自殺未遂を図ったという連絡が入って――。人と違う能力を持つ少女が世界を生き延びるための、暮らしの知恵が詰まった最新長編! 令和6年11月21日~23日
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最初の方は主人公・キヨカの特異な能力にばかり目がいってしまっていたが最後の方はキヨカと関わる人たちとのやりとりから肩肘張らず、でも自分らしさを失わず生きていくにはといったことを考えさせられた。 能力のあるなしに関わらず子供は少ない経験からでも大人ばりの教訓を生み出したり恐ろしいほ...
最初の方は主人公・キヨカの特異な能力にばかり目がいってしまっていたが最後の方はキヨカと関わる人たちとのやりとりから肩肘張らず、でも自分らしさを失わず生きていくにはといったことを考えさせられた。 能力のあるなしに関わらず子供は少ない経験からでも大人ばりの教訓を生み出したり恐ろしいほどの察しの良さを発揮したりする。 幼い頃からみんなが持っているそういった繊細な感性を大人たちに押さえ込まれず捻じ曲げられず生きることができたらキヨカのような面白くて尊敬できる人に育っていくのだろうかと思った。
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隣家の下町気質まんまのおばちゃんが亡くなって3年になるっけか。いつも家の中から大きな声が聞こえてきて、とにかく開けっ広げなもんだから、望まなくてもお家事情が伝わってくる。町内会の各戸についても情報通で慶兆事を知るにはありがたく、その分我が家のあまりよそ様に知られたくない事もご近所...
隣家の下町気質まんまのおばちゃんが亡くなって3年になるっけか。いつも家の中から大きな声が聞こえてきて、とにかく開けっ広げなもんだから、望まなくてもお家事情が伝わってくる。町内会の各戸についても情報通で慶兆事を知るにはありがたく、その分我が家のあまりよそ様に知られたくない事もご近所に筒抜けかななどと案じたり。でも、自分自身が老いてきてよけいにそんなお節介やら地縁、人とのつながりについて色々思いながら読んだ。「まわりの人たちを見ていると自分がどんな風に歳を重ねていていくのかなんとなく想像できる」確かにそうね。
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