くらのかみ の商品レビュー
21年の時を経て、文庫化。 文庫化されなかったら、読む機会も知る機会もなかっただろう。 知られざる名作、どんどん文庫化してほしい。 本作は、田舎の広い本家に跡継ぎ会議で集まった大人とその子供たち。 不可解な出来事、怪異、立ち向かう子供たち。 なんとなく、懐かしさを感じたのは私が...
21年の時を経て、文庫化。 文庫化されなかったら、読む機会も知る機会もなかっただろう。 知られざる名作、どんどん文庫化してほしい。 本作は、田舎の広い本家に跡継ぎ会議で集まった大人とその子供たち。 不可解な出来事、怪異、立ち向かう子供たち。 なんとなく、懐かしさを感じたのは私が元、子供だからか。 皆の名前も、なんとなく自分世代。 一時、自分も子供に返り、物語の主人公達と一緒にその夏を一緒に過ごした気になった。 「夏」の話。
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ホラー作品なのかと思いきや、児童向けのミステリー作品だった。 少年少女たちの夏休みに起きた事件や怪談は、子供の頃に読んだら面白かっただろう。
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ホラーかミステリーか、でも小野不由美ならホラー味のある世界観のミステリか?と思い購入。 ホラーの要素も世界観もちゃんとあり、構成はちゃんとしたミステリーだった。 人は死なない。隠し事は複数ある。くらのかみはいる。子供が探偵役で子供の世界で物語が進む。 夏休みの期間中に行く初めての田舎での特異な体験が夢の中のできごとのように昇華されてゆく感じがよかった。
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「四人ゲーム」「増えたひとりは、座敷童なんだ」という文句からてっきりホラーだと思っていたが、読んでみると、子ども向け(でもとてもよくできた)ミステリだった。
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あの小野不由美なので読んでみたら、児童書の括りなんですねー まぁ、少年探偵団みたいなものだから、児童書ではあるけれど。充分大人でも楽しめます。山岸涼子の漫画にも旧家の跡継ぎを決める儀式をテーマにした大傑作「時じくの香の木の実」だったかな?があるけれど、田舎の旧家って大変ですね。家...
あの小野不由美なので読んでみたら、児童書の括りなんですねー まぁ、少年探偵団みたいなものだから、児童書ではあるけれど。充分大人でも楽しめます。山岸涼子の漫画にも旧家の跡継ぎを決める儀式をテーマにした大傑作「時じくの香の木の実」だったかな?があるけれど、田舎の旧家って大変ですね。家が広過るのは私は嫌ね。子供がみんないい子でよかった。
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子どもたちが暗い奥座敷の蔵の中で四人ゲーム(部屋の四隅に人が立ち、順番に一方向に壁沿いを進み、進んだ先に立つ人の肩を叩き、叩かれた人は進んだ先の人の肩を叩き……これを繰り返しぐるぐる回る)をしたところ、子どもがいつの間にか一人増えた。しかも誰もが最初からいたようにしか思えない。増えたのは座敷童子のようだ。それは誰? という始まり方なので、ホラーかと思いきやホラー要素のせいで事態がややこしくなる系ミステリーでした。 舞台は山奥の片田舎。夏休み、後継者を決めるために広大な日本家屋に集まる一族、後継者たちを襲う事件、そして後継者である親を守るために犯人を探す子どもたち(with座敷童子)。これだけでもワクワクしますが、なぜか子どもが育たない家、なにかの「手が出てきて引っ張る」井戸、財宝を奪うために行者を殺して沈めた伝説がある沼などの設定もたまらない。 一番幼い子が「だって、お葬式してた」「夜中にお葬式してたの。お参りする声がしてた」とあどけない調子でありえないことを言い出すシーンはさすが小野不由美さん。気味が悪い! 事件の解明とともに座敷童子が誰だったかも明かされ、最初から読み返したくなりました。ただし、登場人物が多くて、なかなか複雑。途中で一族の家系図や屋敷の地図が提示されるので、そのページに栞を挟んで何往復もしながら謎解きをしました。正直、この図がなければ心が折れていたかも。 ホラー、ミステリー、そして夏休みだけ一緒に過ごした子どもどうしの濃密だけどあっけない時間が詰まっています。
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ホラーな感じはないのですが,ちょっとドキドキのストーリーです。 子供たちの想像力って未知だなぁ。。。 小説の中ですが・・・思ったりしてしまいます。
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ホラー&ミステリ 物語は、本家の跡継ぎを決めるために集まった、本家の屋敷(日本家屋)で起こった殺人未遂まがいの事故について、子供たちが挑む。 ホラーよりミステリ要素が強いと感じた。 座敷童が最初から出てくるけどだれか分からないし、その状態で謎解きが始まる。 そもそもはYA向けに発売されたものなので、深堀してないのか分からないけど、行者殺しや座敷童、子供が育たない原因も気になった。あくまで今起きてる事件を解決していくだけなのが物足りなかった。 子供が夏休みに読むにはいい本かと思います。
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児童向けミステリとして20年くらい前に出版された小説の文庫化。 出だしから引き込まれる。 ゲームの最中、一人増えた子供。 後継者選びのため集まる親戚たち。 本家のお屋敷。 短いので読みやすく、ラストも余韻があって良かった。
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