くらのかみ の商品レビュー
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増えた子供は誰なのか(怪談) 事件の犯人は誰なのか(ミステリー) 怪談とミステリーを同時に楽しめ いつもより読みやすいなと思っていたのですが、他の感想を見て児童向け小説だと知り納得しました。 しかし、児童向けだからといって簡単なお話ではなく人間が起こす事件と怪談が混ざり合う事でいい感じに複雑なミステリーになっていて大人でも楽しめると思います。 お蔵さまとはなんだったのか… ・座敷童かそれに似た怪異。子供の姿をした妖怪。 ・家の繁栄を約束し、守護している? 最後お蔵さまが「おもしろそうだったから」と言っていたので寂しかったのかなと思いました。 蔵座敷は人の出入りが少なく、大人には見えず、子供が出来ない家でひとりぼっち。このような環境なら子供の妖怪・神様でも寂しいのかもしれません。 そこに子供(主人公たち)が蔵座敷(お蔵さまの目の前)で走り回ったりはしゃいでいたり、「4人ゲーム」をしたら仲間に入りたくなるよねって思いました。お蔵さまからしたらドクゼリ事件など様々な事件は主人公たちと遊べるゲーム感覚だったのかも? しかし、お蔵さまは家を繁栄させる存在らしいのでドクゼリ事件(子供を狙って犯行)はお蔵さまが出現する事で回避出来たので子供たちを守る為でもあったのか?音弥のお父さん、梨花のお母さんを助けなかったのは子供じゃないから。 お蔵さまは家の繁栄を守る。繁栄とは家の富ではなく後継者(子供たち)だったとか? 行者の祟りは謎でしたがもしかすると祟りはないのではと思いました。 ・誰かが経済的な嫉妬をしていて行者沼の話を元に行者殺しの話が出来上がった。 ・子供が出来ないのは、偶然か今回のドクゼリ事件のように後継者争いに巻き込まれたため 最後は平和的なので、爽やかに読み終えることができました。怖くはないので、怖いの苦手な方でも読みやすいと思います。
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この作者さんには珍しいほのぼのほっこり系。 解説を読んで納得する。 この作者さんは夏のイメージ、青々とした夏草を揺らす爽風、蝉時雨、夏特有の湿度が行間から立ち上ってくる感じを堪能しました。
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「おもしろそうだったから」 何で子供の無表情て怖いんですかねえ。 ここゾクっときた。ホラーな所はここだけで後は少年探偵団だったかな。頭が良い!きちんと事件が整理されていて読みやすかったです。
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本当に子供たちに読んでほしい!! あっという間に読み終わった。 子供向けミステリーと謳われているものを読んでもイマイチぴんとこないことが多いけど、この作品はとても良質。 子供たちが自分の親を守るために奮闘するのが新鮮だった。 座敷わらしとか広いお屋敷とか、惹き付けられる要素も満載...
本当に子供たちに読んでほしい!! あっという間に読み終わった。 子供向けミステリーと謳われているものを読んでもイマイチぴんとこないことが多いけど、この作品はとても良質。 子供たちが自分の親を守るために奮闘するのが新鮮だった。 座敷わらしとか広いお屋敷とか、惹き付けられる要素も満載でした!
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ホラー小説を多く手掛ける小野不由美の隠れた著作(らしい) 話の始まりは田舎の名家に親族が集められ、後継ぎ問題の話し合いが為された。 その家では子供が育たないといういわくが付いている。 大人が話し合いを続ける中、子供は子供だけで蔵の奥で遊び始めた。 4人で遊び始めたはずが、いつの...
ホラー小説を多く手掛ける小野不由美の隠れた著作(らしい) 話の始まりは田舎の名家に親族が集められ、後継ぎ問題の話し合いが為された。 その家では子供が育たないといういわくが付いている。 大人が話し合いを続ける中、子供は子供だけで蔵の奥で遊び始めた。 4人で遊び始めたはずが、いつの間にか1人増えている。。 その後、大人の中でも食事に毒が入れられる事件が発生する。 というような話。 しかしホラー展開が続くかと思えば、メインは子供探偵団によるミステリーが主となってくるので少々肩透かしだった。 他作品のような強烈なホラーを求めるならちょっと違うかなと思った。
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今年も夏はホラーだ第三弾!う〜んホラーというよりソフト怪談?というよりファンタジーかな?子供達が活躍する「少年探偵団」のように物語は展開していくが、これまでの著者の作品の要素がふんだんに散りばめられているというのが読んでいる途中の感想であった。「ゴーストハント」シリーズの様に昔の...
今年も夏はホラーだ第三弾!う〜んホラーというよりソフト怪談?というよりファンタジーかな?子供達が活躍する「少年探偵団」のように物語は展開していくが、これまでの著者の作品の要素がふんだんに散りばめられているというのが読んでいる途中の感想であった。「ゴーストハント」シリーズの様に昔の惨劇や伝説が何処かユーモラスなところがあったり、古い民家が舞台になる「営繕かるかや怪異譚」の要素が含まれていたり、遠く離れてはいるが「屍鬼」の様に人知を超える存在があったり、「黒祠の島」まではいかないが独自の風習や言い伝え、他にも多くの仕掛けや伏線を感じた。読後の感想は「色々あったが楽しめた」であった!もっともっと著者の作品読みたくなる!また、夜読むのが怖くなる様な著者の新作にも出会えたらいいなぁ!
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座敷童子というフレーズが気になりこの本を購入しました。 最初の段階で子供が多い? 確かに違和感ではなく、なんでこの子の名前が出てくるのかがわからない⁈!というところでした。 しかし読んでいくうちに違和感は薄れました。 色々な意味で一気読みできました。 出張時に購入した本で帰りの新...
座敷童子というフレーズが気になりこの本を購入しました。 最初の段階で子供が多い? 確かに違和感ではなく、なんでこの子の名前が出てくるのかがわからない⁈!というところでした。 しかし読んでいくうちに違和感は薄れました。 色々な意味で一気読みできました。 出張時に購入した本で帰りの新幹線で空の弁当箱と一緒に捨ててしまった様で2冊目購入して読んだ本です。
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かなり前の不由美先生の作品とのことでしたが まさにそのテイスト出まくってますねって内容で 久しぶりに、不由美ワールドに浸かることできました。 そういえば、昭和のお盆ってこういう感じだったなぁ〜って 在所に里帰りして、野原で遊んで、広い屋敷で親戚の子たちとあーだこーだ なんか懐か...
かなり前の不由美先生の作品とのことでしたが まさにそのテイスト出まくってますねって内容で 久しぶりに、不由美ワールドに浸かることできました。 そういえば、昭和のお盆ってこういう感じだったなぁ〜って 在所に里帰りして、野原で遊んで、広い屋敷で親戚の子たちとあーだこーだ なんか懐かしいあの頃の記憶を呼び覚ましてもらえました。 で、その中で、巻末の解説にもありましたが、 人間ならでは、大人ならではの暗部を浮き彫りにしてくれるこの感じ あぁ〜、まさにこれこれって感じで、今度はおとなになった自分の心を グリグリされたのでした・・・ 読み終わって、何度もリフレインしたくなる情景 それぞれのエピソード、 確かに、傑作ですなぁ〜
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昔、本家的な父の実家に集まって、普段会わないいとこ達と遊んだことを思い出した。 大人たちが飲んで話をしている中、子どもは子どもだけで。三郎兄さんのような『子ども側の大人』もいるんだよなぁ。わかる。 慣れない古い家の不気味さ、名前と血縁が一致しないたくさんの大人たち。 読んだの...
昔、本家的な父の実家に集まって、普段会わないいとこ達と遊んだことを思い出した。 大人たちが飲んで話をしている中、子どもは子どもだけで。三郎兄さんのような『子ども側の大人』もいるんだよなぁ。わかる。 慣れない古い家の不気味さ、名前と血縁が一致しないたくさんの大人たち。 読んだのがお盆の帰省中だったので、20年以上前の懐かしい『お盆』が蘇って、この物語といい出会いができた。 座敷わらし(蔵の神)が後半まで忘れられていたのでハラハラしたけど、蔵の神が絡み、正体がわからないまますすんだからこそミステリーが成立したのが面白い。 『犯人』結構やらかしてるので、処遇がそれでいいのか?と思ったりするけども(笑) しかしどうしても頭の中で子どもたちが-3、4歳ぐらいのイメージになってしまう(笑)表紙絵の感じかな? 元は児童書らしく、なんとなく子どもたちの大人への達観した喋りや味方が確かに児童書だわ…と納得。
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ホラー×少年探偵団ミステリ。 夏休みに田舎に集まって子供たちでわちゃわちゃする感を思い出す。 何度数えてもおかしいのに大人は何か忙しくて全然話を聞いてくれない…、という空気感もなんだか覚えがある。 怖さはそこまで強くなく、「これは良いものだ、これは悪いものだ」なんて受け取る側の...
ホラー×少年探偵団ミステリ。 夏休みに田舎に集まって子供たちでわちゃわちゃする感を思い出す。 何度数えてもおかしいのに大人は何か忙しくて全然話を聞いてくれない…、という空気感もなんだか覚えがある。 怖さはそこまで強くなく、「これは良いものだ、これは悪いものだ」なんて受け取る側の都合次第で変わるというのはしみじみ。
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