私の身体を生きる の商品レビュー
ん…感想が難しい。 とにかく性とは面倒くさいもの。 性より欲かな。欲というものが子孫繁栄の為だけに一時的にあればと私は考えるが、日常でいたずらにポッと現れるとやはり女性は損をする面があると思う。 いろんな作家さんが書かれていて、好む方ももちろんいるだろうが、読むのを躊躇うのも多...
ん…感想が難しい。 とにかく性とは面倒くさいもの。 性より欲かな。欲というものが子孫繁栄の為だけに一時的にあればと私は考えるが、日常でいたずらにポッと現れるとやはり女性は損をする面があると思う。 いろんな作家さんが書かれていて、好む方ももちろんいるだろうが、読むのを躊躇うのも多々あった。
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身体にまつわるエッセイ。 自分の身体について考えること、経験したこと等、文字化したことはないけれど、やってみるとこのエッセイに書かれていることに共通することも多々あるんだろうなと思った。
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女性として生きる17名の書き手たちが、自らの「身体」と真正面から向き合って記す、生きるためのリレーエッセイ。 体験や記憶をもとに、これまでの人生の丸ごとを省みるような骨太な内容で、読んでいて激しく揺さぶられるものが多かった。 そこに彼女たちの覚悟のようなものを感じて、凄いものを読...
女性として生きる17名の書き手たちが、自らの「身体」と真正面から向き合って記す、生きるためのリレーエッセイ。 体験や記憶をもとに、これまでの人生の丸ごとを省みるような骨太な内容で、読んでいて激しく揺さぶられるものが多かった。 そこに彼女たちの覚悟のようなものを感じて、凄いものを読んでいる心地が絶えずしていた。後世に残したい。 それほど本書には勇気づけられたし、多くの発見があった。 私もこの身体とともに過ごして三十年余、心と身体のままならなさにどれほど悩み、もがき、諦め、折り合いをつけてきたことか。 今後さらに訪れる変化(老いともいう)が恐ろしくもあるし、まだまだ操縦しきれているとは言い難いけれど、それでもようやく自分らしさの方向性が摑めてきたような気はしている。 私もまた「女」としてのしがらみからではなく、主体的な「私」として、ゆっくり自分の身体を愛せるようになれるといい。変化や未知も受け入れて、楽しみながら。
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「私のからだはまど母のもの」って鈴木涼美さんのエッセイ。まさに自分が子供だった頃と母親のどっちの気持ちにもなった。私も娘も傷つけたり無茶したりはしなかったけど。私は私の身体にさほど疑問も持たず生きてきたけどそうじゃない人も多いんだな。
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自分の苦悩や無意識が痛々しいほどに言語化されていて、強くうなづいたり目を背けたり読み飛ばしたりしながら、一瞬で読了 「「…だってより多くの相手とつながれば、それだけ世界を味方にできる」とそうだ、私はただ世界から少しでも守られたかったのだ、と思った。でも、少女にとっての世界とは、い...
自分の苦悩や無意識が痛々しいほどに言語化されていて、強くうなづいたり目を背けたり読み飛ばしたりしながら、一瞬で読了 「「…だってより多くの相手とつながれば、それだけ世界を味方にできる」とそうだ、私はただ世界から少しでも守られたかったのだ、と思った。でも、少女にとっての世界とは、いったいなんだろうか。」「自分をコントロールできるということに振り回されていた。…その当たり前でありながら得がたいすばらしい権利に気持ちをぐちゃぐちゃにされ、一瞬ごとに子どもがいてもいいと思ったりいたら終わりだと思ったりしていた。」
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どれもこれもポップで明るい話はなくて 性によって生まれる どうしょうもない敗北感を感じた それでも 作品に昇華された エッセイたちは前を向いていて 負けても負けても生きてやるし どんな世界であっても 自分の身体を 本当に愛せるのは自分なのだから 自分が1番に労わるんだという決意を...
どれもこれもポップで明るい話はなくて 性によって生まれる どうしょうもない敗北感を感じた それでも 作品に昇華された エッセイたちは前を向いていて 負けても負けても生きてやるし どんな世界であっても 自分の身体を 本当に愛せるのは自分なのだから 自分が1番に労わるんだという決意を感じた とても素晴らしい作品だった 私も性を語る時は 細心の注意が必要だし
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感想はいろいろあるけれど、今回は帯のみ転載。 「私の身体は私のもの」のはずなのに。 17人の書き手がつづる、自分の身体をめぐるエッセイ。 私の身体はどんな視線にさらされ、 どのように規定され、内面化されているのか。 17人が自らの「身体」と向き合い、 ときに激しく、ときにユー...
感想はいろいろあるけれど、今回は帯のみ転載。 「私の身体は私のもの」のはずなのに。 17人の書き手がつづる、自分の身体をめぐるエッセイ。 私の身体はどんな視線にさらされ、 どのように規定され、内面化されているのか。 17人が自らの「身体」と向き合い、 ときに激しく、ときにユーモラスに、 かつてない真摯さで言葉をつぐむ。 衝撃と共感が広がる、「身体」をめぐるリレー・エッセイ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
村田沙耶香、藤野可織、李琴峰、宇佐見りん…等々大好きor最近注目している作家さんがたくさん参加しているリレーエッセイなので楽しみに読んだ。 印象としては、現代の女性による自然主義文学…でも明治時代のあの自然主義より社会的というか、それはやっぱり女性が書いてるからジェンダー論が絡む感じがするのか、いやそもそもここで「女性が書いてるから」って書くこと自体その有標性が嫌になる。 女性は主体よりは客体とされがちで、生理をはじめ自分の身体にも、性の場面でも受け手と考えられがちだけど、自分の身体をいかに受け入れて付き合っていくか、主体となっていくか、あるいは主体になろうとしてやっぱり思うようにならない身体を実感したか、みたいなことがそれぞれで語られていた。 自分は別学育ちだからなのか性別意識が希薄…というか多分性に向き合わなければならない場面にほとんど直面せずに生きてきたので、共感するかって言われたらあまりピンとは来ないものが多いけど、女性としてではなく人間として扱われたいとか、結局身体って自分ではどうにもできないものだからうまく折り合いつけていくしかないよね、とか、それはそうだなと思う。 能町みね子さんの、自分は仕分けされる側の人間だという認識のもとでの世界の見方がなんだか心に刺さった。 自分の被害者性だけでなく、自分の中にもある加害性をはっきり認識して書き出しているエッセイもいくつもあって、そこも含めて自然主義的だなあと思うし、フェアでいい。物事をフラットに受け入れるのって多分難しくて、多少なりとも自分の感想とか価値判断が入ってしまうから、そこで無意識のうちに下したジャッジが偏見を含んでいたり誰かにとっての暴力性を孕んでいたりすることってきっと無数にあるし、人間の原罪みたいなものなんじゃないかと思う。 ただ健康的な生活をしましょうとか、自分の身体を愛そうみたいなとにかく明るいやつじゃなくて、身体をめぐるどうにもならなさとか、屈折した感じとか、その一筋縄ではいかない人間の多様性複雑性みたいなものが感じられて良かった。
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金原ひとみのエッセイが読みたくて買ったが、他の作者のエッセイも全て面白かった。 ただ、やっぱり金原ひとみだけは異質だった。他の人は自分の過去のエピソードなどを通して、自身の体について語っていく、いわゆる典型的なエッセイという感じだ。それに対し、金原ひとみのエッセイは短編小説のよう...
金原ひとみのエッセイが読みたくて買ったが、他の作者のエッセイも全て面白かった。 ただ、やっぱり金原ひとみだけは異質だった。他の人は自分の過去のエピソードなどを通して、自身の体について語っていく、いわゆる典型的なエッセイという感じだ。それに対し、金原ひとみのエッセイは短編小説のようだ。エッセイと知っていて読んでいるから金原ひとみ自身の話なんだろうなと思うが、知らなければフィクションの短編小説だと思うだろう。内容も飛び抜けて異質だったし、さすが金原ひとみだなと感じた。
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とにかく赤裸々に書かれているなという印象でした。書いてもいいの?と思うくらいに。 また自分だったらどうだろう?私は自分の体についてどう思っているんだろう?とか過去の嫌だった経験なんかを思い出しました。 その嫌だった言葉誰にも話せていないけれど、このエッセイを読んで、あぁ、この作家...
とにかく赤裸々に書かれているなという印象でした。書いてもいいの?と思うくらいに。 また自分だったらどうだろう?私は自分の体についてどう思っているんだろう?とか過去の嫌だった経験なんかを思い出しました。 その嫌だった言葉誰にも話せていないけれど、このエッセイを読んで、あぁ、この作家さんもそうなんだと思ったし、言葉にしてもいいのかもと思えました。 誰かに向けて書くわけではないけれど、自分の体について私もどう思ってきたのか書いてみたくなりました。
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