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まいまいつぶろ 御庭番耳目抄 の商品レビュー

3.8

25件のお客様レビュー

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2024/07/23

「まいまいつぶろ」のスピンオフの作品。家重と忠光の主従を祖母や家臣、次代将軍、忠光の妻、御庭番の目を通して描かれている短編集。家治の聡明さが目をひく。前作は涙が枯れる位だったが今作は冷静に読めた。

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2024/07/21

『まいまいつぶろ』が九代将家重と彼の口に徹する大岡忠光を描いたの対し、本書は彼らの周りの人物たちを取り上げ、一種のスピンオフ作品と言えるだろう。 「将軍の母」は、吉宗の母浄円院。 「背信の士」は、松平乗邑。 「次の将軍」は、10代将軍家治。 「寵臣の妻」は、忠光の妻志乃。 「勝手...

『まいまいつぶろ』が九代将家重と彼の口に徹する大岡忠光を描いたの対し、本書は彼らの周りの人物たちを取り上げ、一種のスピンオフ作品と言えるだろう。 「将軍の母」は、吉宗の母浄円院。 「背信の士」は、松平乗邑。 「次の将軍」は、10代将軍家治。 「寵臣の妻」は、忠光の妻志乃。 「勝手隠密」は、吉宗のお庭番万里。 それぞれの話が、万里の見聞きした形で描かれている。 『まいまいつぶろ』完結編と謳われているが、まだまだ読み続けたい作品である。

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2024/07/14

 「まいまいつぶろ」は、九代将軍徳川家重と、家重の“口”になることに徹した大岡忠光の主に二人の視点から描かれたストーリー…対してこの作品は、彼らの祖母、家臣、嫡男、妻、そして御庭番の視点から二人のことを描いた短編集になっています。  「まいまいつぶろ」だけでは知りえなかったこと...

 「まいまいつぶろ」は、九代将軍徳川家重と、家重の“口”になることに徹した大岡忠光の主に二人の視点から描かれたストーリー…対してこの作品は、彼らの祖母、家臣、嫡男、妻、そして御庭番の視点から二人のことを描いた短編集になっています。  「まいまいつぶろ」だけでは知りえなかったことが、この作品を読むことで明らかになります。私は、大岡忠光の家族のことや御庭番の万里のことを知ることができてよかったです。ここにも、大きな“愛”があったんですね…。  でもね…「まいまいつぶろ」では泣けたけど、この作品では泣けるほどの感動はなかったんで(私だけでしょうけど…)、評価は少し抑えめになりました。

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2024/07/12

将軍・徳川家重と彼の言葉をただ一人理解した側近の忠光を描いた前作の「まいまいつぶろ」 今回は二人の周りの人々のお話。 家重の父、徳川吉宗の母や忠光の妻の話など、それぞれに他者を労わりながら生きていく。 今の世の中、こんな生き方の出来る人間がいるのだろうか? 前作が感動だったのでか...

将軍・徳川家重と彼の言葉をただ一人理解した側近の忠光を描いた前作の「まいまいつぶろ」 今回は二人の周りの人々のお話。 家重の父、徳川吉宗の母や忠光の妻の話など、それぞれに他者を労わりながら生きていく。 今の世の中、こんな生き方の出来る人間がいるのだろうか? 前作が感動だったのでかなり期待したが、短編集の様に読むべきか?

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2024/07/07

「まいまいつぶろ」のスピンオフ的作品。 八代将軍徳川吉宗の嫡男長福丸(家重)と彼の言葉を伝えることに徹した大岡兵庫(忠光)の二人に焦点を当てた前作に対し、その同じ景色を彼らの祖母、家臣、嫡男、妻そして御庭番の目線で描いたアナザーストーリー。 前作を読んでから少し日が経っていたの...

「まいまいつぶろ」のスピンオフ的作品。 八代将軍徳川吉宗の嫡男長福丸(家重)と彼の言葉を伝えることに徹した大岡兵庫(忠光)の二人に焦点を当てた前作に対し、その同じ景色を彼らの祖母、家臣、嫡男、妻そして御庭番の目線で描いたアナザーストーリー。 前作を読んでから少し日が経っていたので、前作を読みながら描いた相関図を引っ張り出して思い出しながらの読書。 廃嫡にこだわった乗邑の事情とか、家重に尽くす忠光の陰で苦労した妻子の思いとか、家重の嫡男家治の聡明さとか、そして何より、四面楚歌のように思えた家重と忠光に愛情を注ぐ人たちがこれほどいたということに心が温かいもので満たされる。 そして御庭番を務め上げた万里の胸のうちが描かれる最終話。 ラストのエピソードいる?って思ったけど、人生の大半を隠密として亡き将軍に捧げた男の余生に、やっと人並みの幸せがあったという景色も悪いものではないと思え、読後はかなり良かった。

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2024/07/03

スピンオフについて考えさせられた やっぱりスピンオフ作品って 本編に惚れ込んで何度も読んでいないと 面白さ半減するもんなんだな 「うわっ、あの裏でこんなこと起こってたの!?」 とか 「えー、あのイヤな奴にも実はこんな背景があったの〜」 的な背景が見えて ファンとしてはタマラ...

スピンオフについて考えさせられた やっぱりスピンオフ作品って 本編に惚れ込んで何度も読んでいないと 面白さ半減するもんなんだな 「うわっ、あの裏でこんなこと起こってたの!?」 とか 「えー、あのイヤな奴にも実はこんな背景があったの〜」 的な背景が見えて ファンとしてはタマラナイ というのが醍醐味だろう その点 今回は俺の 本編の「まいまいつぶろ」の読み込みが甘すぎた うろ覚えで、 ちょっと、どんなだったかな と逆にストレスを感じてしまった 結果 俺にしては珍しく途中で読むのを やめてしまった この本単体で読むには 弱いんでない と思ったので 評価は低くしておく 再読する日が来たならば 評価を変えるときが来るかもしれない To be continued

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2024/06/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まいまいつぶろで出てきた御庭番万里視点から見た家重と忠光と、その周りの家臣達のお話。 前作より人の気持ちが強く書かれてて結構ウルッときた。 前作で家重が将軍を継ぐのを猛反対してた乗さと(漢字忘れてしまった…)は、1を読んでる時はなんだコイツ…とか思ってたけど、彼は彼なりに只ただ吉宗の改革を成就させたいが為に我を張りすぎてしまったのだなとこの本を読んで分かった。 きっともっと早くに見た目だけで家重をダメだと決めつけるのではなく、性格や度量を見極められたらまた違った未来になってただろうなとは思った。 第一印象は顔とは言うけれど、見た目だけでなく本当の人柄を見極めるにはじっくりとその人の事を見るのは大事だなとも感じた。

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2024/06/27

「まいまいつぶろ」の完結編。 九代将軍・徳川家重と彼の言葉を唯一聞き取ることができた側近の忠光。 この二人の特に近しい者たちの熱い秘話が5編の連作となっている。 ○将軍の母〜吉宗の母・浄円院の孫家重に対する廃嫡の真意。 ○背信の士〜老中首座を追われた松平乗邑が向かった先。 ...

「まいまいつぶろ」の完結編。 九代将軍・徳川家重と彼の言葉を唯一聞き取ることができた側近の忠光。 この二人の特に近しい者たちの熱い秘話が5編の連作となっている。 ○将軍の母〜吉宗の母・浄円院の孫家重に対する廃嫡の真意。 ○背信の士〜老中首座を追われた松平乗邑が向かった先。 ○次の将軍〜家治が父・家重の言葉を聞き取れなくなった理由。 ○寵臣の妻〜折り紙一枚も受け取るなと厳命された忠光の妻・志乃の胸の内。 ○勝手隠密〜万里が最後に会いに行った人物は。 特に寵臣の妻の章が心に残った。 妻の思いも身に染みたが、忠光の子・忠喜が家重の格別の計らいで、拝謁を賜ったときの思いに涙なしではいられなかった。 胸が熱くなるのは、家重の声となっていつも近くにいた忠光の真っ直ぐさと優しい強さなのだろうか… 惹きつけられるものがあった。

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2024/06/24

前作同様、心暖まるというか、じんわりと余韻を楽しめる読後感。 時代小説は登場人物がしっかり筋を通す生き方をしている人が多いせいか 読んでいて心地よい気分になることが増えた。 現代社会のあまりの情けなさ、世知辛さ故か。 当時の社会も理不尽なことは今より多かっただろうが、そこに住まう...

前作同様、心暖まるというか、じんわりと余韻を楽しめる読後感。 時代小説は登場人物がしっかり筋を通す生き方をしている人が多いせいか 読んでいて心地よい気分になることが増えた。 現代社会のあまりの情けなさ、世知辛さ故か。 当時の社会も理不尽なことは今より多かっただろうが、そこに住まう市民の質は現代のほうが精神力を含め劣化している飢餓する。

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2024/06/22

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO81513490Q4A620C2BE0P00/

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