まいまいつぶろ 御庭番耳目抄 の商品レビュー
まいまいつぶろが、家重と忠光をとり巻く江戸城の中での出来事に対して、この完結編は万里の俯瞰的な視点で描かれている。自分も城の周りで人間模様を見ているかのような見事な物語である。 死ぬ間際まで、家重の事を守る忠光。それを見守り、家重を侮っていた者が、家重が亡くなる時に涙したと聞き安...
まいまいつぶろが、家重と忠光をとり巻く江戸城の中での出来事に対して、この完結編は万里の俯瞰的な視点で描かれている。自分も城の周りで人間模様を見ているかのような見事な物語である。 死ぬ間際まで、家重の事を守る忠光。それを見守り、家重を侮っていた者が、家重が亡くなる時に涙したと聞き安堵する万里。 人を信じ人に尽くす。策略も裏の心もない真っ直ぐな心を持つ者たちに気持ちが空く。 自分も江戸の青空を眺めている様な心持ちになった。
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話自体はやっぱり面白いです! ただ難しい。ちゃんと歴史がわかる人じゃないと読みにくい点は多いと思う。 でもそれを超えるくらい面白い!!
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『まいまいつぶろ』の別視点(万里の視点)的な短編集。 本編にちらほら出てきたエピソードを補完する内容だった。 忠光が幼子からもらった花冠を返した裏には、家重家治親子の間には、家重廃嫡を進言した乗邑の行動の裏にはどういう事があったのか。 全てを俯瞰で見ていた万里が最後に見た風景が平...
『まいまいつぶろ』の別視点(万里の視点)的な短編集。 本編にちらほら出てきたエピソードを補完する内容だった。 忠光が幼子からもらった花冠を返した裏には、家重家治親子の間には、家重廃嫡を進言した乗邑の行動の裏にはどういう事があったのか。 全てを俯瞰で見ていた万里が最後に見た風景が平和で後悔のないものだったのが良かった。
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「まいまいつぶろ」の世界観を補填する短編集。主人公は特になく、あくまで御庭番である「万里」の見聞きから書かれた物語。 とにかく、言葉選びが美しい。 「次の将軍」の章で。家重と息子の家治はとある事を機に仲違いをした。 御隠居の吉宗は、家治に伝える。 「家重が将軍となった御座前...
「まいまいつぶろ」の世界観を補填する短編集。主人公は特になく、あくまで御庭番である「万里」の見聞きから書かれた物語。 とにかく、言葉選びが美しい。 「次の将軍」の章で。家重と息子の家治はとある事を機に仲違いをした。 御隠居の吉宗は、家治に伝える。 「家重が将軍となった御座前。そなたが家重と忠光を助けた。今後もし、二人が人心を侮り、偽計を画策するようなことがあれば、そなたが諌めよ。次の将軍は家治が。助け舟を出した者から言われれば、家重は将軍を辞すであろう。」 吉宗の居室から去る家治に、侍従が付き従う。 家治は彼に言う。 「私は、父上と仲直りをするべきであるか?」 侍従は言う。 「上様が三年もお待ちになられた事にございます。」 もうこのセリフ回しで、家治が侍従を御庭番(スパイ)と気付いているのがはっきり分かる。これこそ行間を読むと言うこと。 村木嵐さんの文章の美しさが際立つ本でした。
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前作『まいまいつぶろ』が好きな人ならば、こちらも間違いなく好きになると思います。 『まいまいつぶろ』とは違う角度から、話に深みを与えてくれる作品です。 『まいまいつぶろ』では描ききれなかったエピソードがふんだんに盛り込まれていて、なんて贅沢な読書体験ができているのだろうと、夢見心...
前作『まいまいつぶろ』が好きな人ならば、こちらも間違いなく好きになると思います。 『まいまいつぶろ』とは違う角度から、話に深みを与えてくれる作品です。 『まいまいつぶろ』では描ききれなかったエピソードがふんだんに盛り込まれていて、なんて贅沢な読書体験ができているのだろうと、夢見心地になりながらの読了です。
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うまく話すことができない障がいを抱えながらも九代将軍となった徳川家重。忠光は家重の通詞(通訳)となることで、家重を将軍の重責をこなせるようにした。本作品は忠光を周りの人間から描く外伝のような作品である。「まいまいつぶろ」を先に読んで、続けて本作品を読むのが最も楽しい読み方だと思う...
うまく話すことができない障がいを抱えながらも九代将軍となった徳川家重。忠光は家重の通詞(通訳)となることで、家重を将軍の重責をこなせるようにした。本作品は忠光を周りの人間から描く外伝のような作品である。「まいまいつぶろ」を先に読んで、続けて本作品を読むのが最も楽しい読み方だと思う。章によって時間軸が前後することもあるので、そこが少し混乱したが、続けて読んでいれば良かったと後悔した。
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まいまいつぶろの続編?後日談?別視点?って感じ。 いや泣いた!! 前作で、もっと掘り下げて欲しい!と思ったキャラの掘り下げや、肉付けが嬉しかった! より一層話の中に入り込めたと思えた! 満足!!!!
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まいまいつぶろの御庭番目線のスピンオフ。 だいたいがまいまいつぶろと同じ内容で特別びっくりしたり、あの時そうだったのか!とはあまりならないけど、相変わらず家重と忠光を優しく見守る御庭番と家臣たちに心温まる。
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家重を取り巻く様々な立場の人たちの思いがとても伝わるお話でした。大岡忠光、田沼意次の家重への思いが、将軍家重のどれ程政権を支える力になったのかなと感じました。
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まいまいつぶろを読み終わったら、直ぐに読むべき作品だと思います。 まいまいつぶろ で描ききれなかった裏話を、吉宗の御庭番だった万里の視点で語られる。 一章読むごとに何度も まいまいつぶろ を見返して、そういう意図でと思い返しながら読みました。 この本を読み終わったとき、また まい...
まいまいつぶろを読み終わったら、直ぐに読むべき作品だと思います。 まいまいつぶろ で描ききれなかった裏話を、吉宗の御庭番だった万里の視点で語られる。 一章読むごとに何度も まいまいつぶろ を見返して、そういう意図でと思い返しながら読みました。 この本を読み終わったとき、また まいまいつぶろ を読み返すとまた違った解釈をできそうだとワクワクしています! 本当に素晴らしい読書体験だった!
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