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なんどでも生まれる の商品レビュー

3.8

40件のお客様レビュー

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2024/07/15

優しい気持ちになれるお話でした。 鳥(チャボ)目線で書かれているのが斬新で面白い。 世の中を上手く生きて行けなくて心が重くなってしまった人たちが、それでも何とか前に進もうとして、またその人たちを静かに後押しする人たちのお話。

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2024/07/15

人間の言葉を理解するチャボの桜。ブラック企業を辞めて引きこもってしまった茂と一緒に暮らす。金物屋の手伝いをする日々とちょっとした冒険。 桜が実にかわいい。子供向けかと思ったけど充分大人向け。良かった。

Posted byブクログ

2024/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『明日町こんぺいとう商店街』シリーズから生まれた物語。 パワハラで心と体を病み、祖父母の営む金物店で休む茂と彼を案じるチャボの桜。寄り添う二人と、それを見守る祖父母や商店街の人々の優しいまなざしに心が安まる。 茂が一進一退ながら少しずつ進んでいくゆったりしたリズムもいい。 自分が仲間たちにいじめられて辛かった時期を思い返す桜が「小屋の住み心地が悪かった」という原因に思い至り、それを茂の職場環境にあてはめる鋭い観察眼に脱帽。

Posted byブクログ

2024/07/10

最初、書評で引用されている彩瀬まるの「花に埋もれる」の方を読もうと思ったが、偶然に本書を書店の新刊書コーナーで見つけたので、手に取ってパラパラ見てイイ感じだったこともあり速攻で購入して直ぐに読み始めた。 先入観なしで読み始めたものの、よく状況が判らないままに読み進めてしまい、話...

最初、書評で引用されている彩瀬まるの「花に埋もれる」の方を読もうと思ったが、偶然に本書を書店の新刊書コーナーで見つけたので、手に取ってパラパラ見てイイ感じだったこともあり速攻で購入して直ぐに読み始めた。 先入観なしで読み始めたものの、よく状況が判らないままに読み進めてしまい、話が大きく動き始めた頃にようやく本作品の背骨が見え始めた。読み終わってからもう一度最初に戻って読み始めたらやっと全体像を掴むことができた。そして話が動き始めた分岐点に辿り着いたところでようやくこの作品の良さに気がついた。人情味あふれる作品・内容に接するのも久々の事で、ちょっと彩瀬まるにはまっちゃったかも。 この作品は、職場でうつ病を発症して自宅で闘病中で社会復帰に頑張っている人間の「茂さん」と、茂さんに命を助けられ茂さんに寄り添い極めて人間的思考をするアタシことチャボの「桜さん」との物語。茂さんと桜さんとの精神的に友達以上恋人未満の関係に、人間同士・鳥同志のほのぼのとした関係が加わることで、登場人物(鳥も含めた)の妙な一体感が生まれ、それらが有機的に絡まる演出がなされて実に面白い作品に仕上がったと思う。いっそ、鳥を擬人化するのを止めて全部人間同士の話にしてはと思ったが、それでは普通の人情小説になってしまう。 気が早いけど、本書のシリーズ第二弾を読みたい。爺ちゃん婆ちゃんがいなくなった後、茂さんがどの様に成長していくか、それを桜さんがどの様に支えて行くか、そして茂さんに恋人ができたら桜さんとの関係はどうなっていくのか?人間とチャボとの寿命、それに伴う精神的成熟度合いのスピードの違いを如何に克服していくか?ああ、私の妄想が止まりません。次回作、期待しています。

Posted byブクログ

2024/07/09

アンソロジーシリーズ『明日町こんぺいとう商店街』から生まれた物語。 チャボの桜さんが語り、物語が進んでいくのがなぜか新鮮に感じた。飼い主の茂さんが、なんとか元気になれるように、桜さんが日々気を遣っている様子は、愛らしく感じた。お互いを、さん付けで読んでいるのも、なんかいいなあと...

アンソロジーシリーズ『明日町こんぺいとう商店街』から生まれた物語。 チャボの桜さんが語り、物語が進んでいくのがなぜか新鮮に感じた。飼い主の茂さんが、なんとか元気になれるように、桜さんが日々気を遣っている様子は、愛らしく感じた。お互いを、さん付けで読んでいるのも、なんかいいなあと思った。 仕事で心を病んだ茂さんとチャボの桜さんをジイチャンが家に迎え入れたことで、徐々に茂さんが好転していく予感がした。桜さんとの散歩で知った明日町診療所、ジイチャンのお店の川平金物店に来る人達との日々のなかで、一度傷ついた心は、一進一退。桜さんは茂さんが元気になれるように、茂さんは元気になるようにと、過ごす日々のなかで、少しずつ前を向いていけるようになったのは、優しく見守る周囲の人がいるからこそだなと思った。また、診療所のセキセイインコの師匠と桜さんとの交流のなかでは、鳥の世界も人の世界と同じだなと思った。 結果的に無責任になることをやらずに、きちんと断ることが出来た茂さんの行動が描かれたとき、彼はもう大丈夫だなと思えた。たった一羽で目立つのに、堂々としている鳥のバリケンのようになれたらと思う気持ちを持ち続けていたことにも、その事を感じた。 力が満ちて来るまでの時間を必要なだけ過ごして、人は変わる時期を向かえることができる。このことをセキセイインコの師匠が語る場面が、この本の全てを語っているように感じた。 川平金物店も、ジイチャンもバアチャンも、茂さんも、桜さんも、いろはちゃんも、変わる時期を向かえて、しっかりとこれから変わっていけると思う。どう変わっていくかを想像すると、まだまだ物語が続いていきそうだ。まだ未読の『明日町こんぺいとう商店街』シリーズを読むと、また話が広がりそうだなと思った。

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2024/07/06

鳥が苦手なので、心配しながら読み始めたけれど全く問題なかった。茂さんが前向きになり始めたのでよかった。

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2024/07/06

終始、暖かさに包まれました。 彩瀬さんの書く再生の話どこまでも優しく温もりがある。 こころが疲れた人にぜひおすすめしたい1冊。

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2024/07/06

人は間違える 生きていると辛いこともたくさんあるし、わかり合えない人とも出会う 傷ついて打ちのめされて動けなくなってしまった時 泣きたいだけ泣いて、体に力が満ちてきたらできる小さなことを少しずつ積み重ねていこう できないことはできない、で良い 間違えたり、合わない人や場所に疲れて...

人は間違える 生きていると辛いこともたくさんあるし、わかり合えない人とも出会う 傷ついて打ちのめされて動けなくなってしまった時 泣きたいだけ泣いて、体に力が満ちてきたらできる小さなことを少しずつ積み重ねていこう できないことはできない、で良い 間違えたり、合わない人や場所に疲れてしまった自分を責めなくて良い 自分は自分 自分の幸せを求めて、人を責めることなく、できることをコツコツしていけば良いのだと思えた チャボの桜さんが飼い主の茂さんの傍に寄り添いつつ、周りの人たちとのご縁を築いていくストーリーが心地よかった 季節の移り変わりや美味しそうな食べ物、商店街の人々との交流もなんだか懐かしいようなホッとするような気持ちで読んだ 読後感もとても良く、巻末にあった「明日町こんぺいとう商店街」も読みたくなった

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2024/07/03

アタシは、チャボであります 名前は、桜 「明日町こんぺいとう商店街」ポプラ社文庫が4巻出版されてます 各作家さんが、自分のお店を商店街に開店していくという面白そうな試みをされています そこから派生した作品とにこと 外敵に襲われ逃げたところを金物店2階に居候する茂さんに助けられ...

アタシは、チャボであります 名前は、桜 「明日町こんぺいとう商店街」ポプラ社文庫が4巻出版されてます 各作家さんが、自分のお店を商店街に開店していくという面白そうな試みをされています そこから派生した作品とにこと 外敵に襲われ逃げたところを金物店2階に居候する茂さんに助けられたチャボの桜 茂さんは精神面から体調を崩して商店街で回復中 チャボの桜と持ちつ持たれつ、ゆっくりはんなり日常系癒し小説

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2024/07/03

外敵に襲われて逃げ出したチャボの桜。 茂さんに助けられて一緒に過ごしている。 茂さんが体調を崩してから、なんとか茂さんを 助けたい、力になりたいと行動を起こす。 チャボから人への目線で書かれていて 他の鳥たちの様子や、こんな風に見えてるんだと 可愛らしい場面もありました。 人や鳥...

外敵に襲われて逃げ出したチャボの桜。 茂さんに助けられて一緒に過ごしている。 茂さんが体調を崩してから、なんとか茂さんを 助けたい、力になりたいと行動を起こす。 チャボから人への目線で書かれていて 他の鳥たちの様子や、こんな風に見えてるんだと 可愛らしい場面もありました。 人や鳥、生き物すべてが 頑張ってくらしていること なんでもない日常が愛おしくなる。 心が温かくなる作品でした。

Posted byブクログ