なんどでも生まれる の商品レビュー
最初は目線が分からなくて読みづらかったけどチャボ目線だと理解してからは楽しく読めた。 生きづらい世の中だけど何回もやり直す力強さを感じた。とても良かった。
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まさかのチャボ小説! 小学校の時、あの目に恐怖していた自分からすると、愛らしい桜さんの姿にほっこりするとは不思議なもの。こんなに可愛いチャボもいるのだろうか。肩に乗り!寝てる姿は玄米餅!…いや、そんなチャボに出逢ったことなどない。 穏やかで何も起きないけれどゆっくり時間が流れ...
まさかのチャボ小説! 小学校の時、あの目に恐怖していた自分からすると、愛らしい桜さんの姿にほっこりするとは不思議なもの。こんなに可愛いチャボもいるのだろうか。肩に乗り!寝てる姿は玄米餅!…いや、そんなチャボに出逢ったことなどない。 穏やかで何も起きないけれどゆっくり時間が流れる小説。どうやらアンソロジー作品集から生まれたそうだが、発想は膨らむものなのだなあ。
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チャボの桜さんが主人公というユニークな小説。とても面白いし、素敵なお話。軽く読めるので、疲れた時の息抜き、落ち込んだ気分を前向きにさせてくれる、おすすめの本だ。 桜さんの飼い主、茂さんは、営業のお仕事がうまくいかなくて、心の病気になり、祖父母の営む金物屋さんで暮らすことになった。...
チャボの桜さんが主人公というユニークな小説。とても面白いし、素敵なお話。軽く読めるので、疲れた時の息抜き、落ち込んだ気分を前向きにさせてくれる、おすすめの本だ。 桜さんの飼い主、茂さんは、営業のお仕事がうまくいかなくて、心の病気になり、祖父母の営む金物屋さんで暮らすことになった。その商店街で桜さんと茂さんが、出会う人と鳥たちとの交流を描いた、あったかい物語。鳥が卵から孵るように、新しい世界へ踏み出していく、希望と不安。新しい扉を前にして、躊躇いそうになる背中を、優しく押してくれる小説だ。 フィクションとはいえ、桜さん、とても賢く優しく魅力的だ。実際、鶏も七面鳥も鴉も、多分、とても頭がいいのは事実らしいし、人間と心通わすこともできるらしい。 ドラマチックなんとかいう番組で、ニワトリ(種類はわからない)を最愛のパートナーとする人の暮らしが紹介されてたし、この小説みたいなことはあり得る話だと思う。仲間が溺れそうになって、自分たちで助けられないとわかると、人間に助けを求めに行く七面鳥の映像を見たこともある。 そんな賢いものたちの命をいただくことに、少しだけ罪悪感も感じてしまうけど。
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文庫アンソロジー「明日町こんぺいとう商店街」のお店のひとつ、川平金物屋のチャボの桜さん目線のお話。明日町のたくさんのお店や人物やマネキウサギを思い出し懐かしい。心と体の調子を崩した茂を気遣い守ろうとする優しい桜さんは行動も思いもきゅんとするかわいさ。鳥が種別をこえてこんな風にお喋...
文庫アンソロジー「明日町こんぺいとう商店街」のお店のひとつ、川平金物屋のチャボの桜さん目線のお話。明日町のたくさんのお店や人物やマネキウサギを思い出し懐かしい。心と体の調子を崩した茂を気遣い守ろうとする優しい桜さんは行動も思いもきゅんとするかわいさ。鳥が種別をこえてこんな風にお喋りし歌ってるのかと想像すると楽しくなる。何でも屋を始めた茂が少しずつだけど変わり、自分の殻を破ろうとしてる姿にこちらも励まされる。厳しいこと、しんどいこと、辛いこともたくさん描かれているけどどれもあったかい温もりを感じて心地いい。
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人ではないものの視点から描かれた物語はとてもほんわかと、ただこの人らしく、苦しい何かを抱えた人たちも登場しつつ、みんなが少しずつ再生しながら進んでいく。どっかできいた名前だなとか、なんか既視感あるなぁと思いつつ詠んでたら巻末にその理由を見つけてこれもちょっと嬉しかった。読書熱が夏...
人ではないものの視点から描かれた物語はとてもほんわかと、ただこの人らしく、苦しい何かを抱えた人たちも登場しつつ、みんなが少しずつ再生しながら進んでいく。どっかできいた名前だなとか、なんか既視感あるなぁと思いつつ詠んでたら巻末にその理由を見つけてこれもちょっと嬉しかった。読書熱が夏に比べて下がってきた今読むのにちょうどよかった。
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アンソロジー「明日町こんぺいとう商店街」で大好きだった短編が一冊の本になっているのを見つけて狂喜乱舞した。(大げさ笑)。「アタシ」と一人称で語られる、チャボ桜さんの世界が可愛くて愛しくて、読み終えるのが悲しかった。やっぱ大だぁ。 「明日町こんぺいとう商店街」も新作を出版して欲しい...
アンソロジー「明日町こんぺいとう商店街」で大好きだった短編が一冊の本になっているのを見つけて狂喜乱舞した。(大げさ笑)。「アタシ」と一人称で語られる、チャボ桜さんの世界が可愛くて愛しくて、読み終えるのが悲しかった。やっぱ大だぁ。 「明日町こんぺいとう商店街」も新作を出版して欲しい。
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チャボの桜さんと茂のほっこりとした日常生活を話題に生きていくヒントを教えてくれる作品。 チャボの桜さんが語り手で話が進んでいて、途中よくわからなくなった所もあったが、この本の題「なんどでも生まれる」は自分が次のステップに上がる時に変わる瞬間にワクワクドキドキする気持ち、誰にでも...
チャボの桜さんと茂のほっこりとした日常生活を話題に生きていくヒントを教えてくれる作品。 チャボの桜さんが語り手で話が進んでいて、途中よくわからなくなった所もあったが、この本の題「なんどでも生まれる」は自分が次のステップに上がる時に変わる瞬間にワクワクドキドキする気持ち、誰にでもある事を教えてくれる本でした。 心に残ったページ p163…色んなきっかけで生き方を変えます。迷うのも、生き物が頑張って暮らしているから起こることで、素敵なことです。 p215…ガラスや網戸で隔てられているように見えて、結局は俺たちだって、多少ルールが違うだけの同じ世界を生きてるんだ。長く生きて、変わっていく自分や、変わっていく好きなやつを感じられるのはむしろ、豊かでめでてえことなんじゃねえかな p229…バリケンのお姉さんに憧れていた茂さんが、次に自分が生まれ変わる姿を探そうとしている。茂さんが、今の茂さんとは違う茂さんになろうとしている。 p230…はら、はらり、アタシの空が、また少し砕けて、剥がれていく、亀裂の向こうにあるのは眩しくて恐ろしい、しかしとても大切な、次の世界です。 2024/10/10 読了
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読み始めたときは、そこからの視点で話が展開していくのかぁとビックリしました。 読み進めるうちにその視点もしっくりくるようになってきて、お話にもグイグイと引き込まれました。 ツライ内容もありましたが、心温まるストーリーでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小さかったチャボの桜,拾ってもらった茂さんと毎日暮らしている.会社でのパワハラで心を病んで祖父の営む金物店の2階に引きこもってしまった茂さんを思う気持ちに溢れた桜さんの心情が優しい.インコの師匠や周りの鳥たちとの交流もほほえましい.そして桜も成長していく.桜,卵を産むだけでなく孵すのか,最後気になった.
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彩瀬まるさん好きなので、新刊かなり期待値高め過ぎてしまったせいか、そこまではハマれなかったです。ただ内容的にも、グイグイ次が気になって一気に読むという系統の作品ではないので、毎日少しずつ読む感じがちょうどいいペースだったのかも?「明日町」で起きるささいな事件に、登場人物たちが迷っ...
彩瀬まるさん好きなので、新刊かなり期待値高め過ぎてしまったせいか、そこまではハマれなかったです。ただ内容的にも、グイグイ次が気になって一気に読むという系統の作品ではないので、毎日少しずつ読む感じがちょうどいいペースだったのかも?「明日町」で起きるささいな事件に、登場人物たちが迷って悩んで立ち止まってそして進み出す、たんたんとした日常の中のあたたかいお話です。うつ病治療中の(読書可能な段階の)人たちにも強くオススメしたい作品です。
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