ビブリオフォリア・ラプソディ の商品レビュー
2025.5.4市立図書館 SNSかブクログ通信で興味を持って、予約を入れてた本。 (情報源はいくつかあったがBLUESKYでハヤカワのベストSF2024にランクインしてるのを知ったのが大きかったみたい) いろいろな書き手のもとを巡っていくダブルクリップの旅と、本にまつわる5つの...
2025.5.4市立図書館 SNSかブクログ通信で興味を持って、予約を入れてた本。 (情報源はいくつかあったがBLUESKYでハヤカワのベストSF2024にランクインしてるのを知ったのが大きかったみたい) いろいろな書き手のもとを巡っていくダブルクリップの旅と、本にまつわる5つの物語。詠みはじめてから、「ビブリオフィリア(愛書家)」ではなく、一つ音が違う「ビブリオフォビア(本の恐怖症)」だと気がつく。近未来ディストピアな連作短編だった⋯。 プロローグ ダブルクリップ ハンノキのある島で(「小説現代」2017年4月号) バベルより遠く離れて 木曜日のルリユール 詩人になれますように 本の泉 泉の本(「SFマガジン」2020年2月号) エピローグ ダブルクリップ再び (初出の情報のないものは書き下ろし) ダブルクリップが旅する小道具となっているが、他にも作品同士のつながりを感じる要素あり。自分が見て見ぬふりをしてごまかしてきている積読のこととか、本に関わるおそろしい業のようなものがあふれていて、あれこれぐさっときつつも読まずにはいられなかった。 マイナー言語の翻訳家が主人公の「バベルより遠く離れて」は「人生は翻訳だ」とあらためて思えてよかった。しかし出版界と読書人の現状を厳しく問い考えさせる「ハンノキのある島で」も忘れがたい。読む専の自分にはそれほどでなかったが、「木曜日のルリユール」「詩人になれますように」は書く人にはきつかろう。
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〇ハンノキのある島で 本の寿命を定め古典以外は断裁する読書法が制定された世界で、自分の著書をハンノキのある島に流そうとする。 〇バベルより遠く離れて 戦後の近未来、チャツネ・キムチ・メシウマの小説の翻訳家と日本語で呪いをかけられたフィンランド人の帆のhン文化研究家 〇木曜日のルリユール メッタ切の小説評論家が学生時代書いて破棄した小説を書店で見つけて。
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装丁につられて読んだけど、ちょっと独特の世界過ぎて入り込めなかった。死に向かう描写が生々しくて思わず本を閉じてしまいたくなるような怖さがあった。
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これはSFだ!とジャンルを意識しない私でも王道とわかるSFにキャッキャ そしてダブルクリップの関わりがとても好き。私が1番好きなのは「詩人になれますように」だけど、圧倒されたのは「本の泉 泉の本」ではあるが、設定がとても面白いのは……と、どの話も語りたい 本は良い。異世界にい...
これはSFだ!とジャンルを意識しない私でも王道とわかるSFにキャッキャ そしてダブルクリップの関わりがとても好き。私が1番好きなのは「詩人になれますように」だけど、圧倒されたのは「本の泉 泉の本」ではあるが、設定がとても面白いのは……と、どの話も語りたい 本は良い。異世界にいける
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本を書く人達の短編集。どれも展開が意外で引き込まれた。「詩人になれますように」は、特に心に残る話だった。
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配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01432855
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一冊一冊に著者の想いが詰まっていて、読む人の心に語りかける。それが面白いかどうかなんて人それぞれ。読み手の数だけの解釈があって構わないし、出会った本・これから出会う本を大切にしたい。
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短編の主人公たちそれぞれの作品に対する想い。いつの時代も、救いになる本もあれば、ただ読み捨てられていく本もある。一冊一冊に著者がいて、そこに想いがあって、思いがけず読む人の糧になっているものだと思う。無駄な本なんてない、と思いたい。
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短編集。世の中には無数の本がある。かつて出された本。これから出る本。自分には読めない言語で書かれた本。本になる見込みはなく本にしようというつもりで書かれたわけでもないけれど、いつか、誰かによって書かれた文章。読み尽くせるわけがない、全ての言語が理解できる者など存在するわけがない...
短編集。世の中には無数の本がある。かつて出された本。これから出る本。自分には読めない言語で書かれた本。本になる見込みはなく本にしようというつもりで書かれたわけでもないけれど、いつか、誰かによって書かれた文章。読み尽くせるわけがない、全ての言語が理解できる者など存在するわけがない、読んだとしても理解できているとは限らない、なにかの賞をとったとして、その受賞にどれだけの意味があるのかもよくわからなくなっている。そのような諦念がどの作品にも充満している。無限に広がっていくような古書店のなかをさまよう『本の泉 泉の本』が一番好き。最後のほうに描かれている情景は、わたしも二〇一一年に経験しているので、当時を思い出した。
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本を主軸にしたSFチックな短編集。可愛らしい表紙とは裏腹に、重めで思考させるような作品が続く。本が好きな人には是非読んでほしい。 『ハンノキのある島で』は増えすぎた娯楽作品を制御するため「読書法」という仕組みができた世界。溢れかえる娯楽作品に翻弄されることに共感はするものの、こんな世界にならないことを願う。 『バベルより遠く離れて』は悩める翻訳家の物語。翻訳というものの妙や翻訳家の悩みが身に染みる。訳すとは何か、物語を受け取るとは何か、ということを考えさせられる。 『木曜日のルリユール』は辛口でぶった斬る系書評家の書評できない作品『木曜日のルリユール』という作品をめぐる話。書評家と『木曜日のルリユール』の著者による罵倒合戦では、それまで小難しい言葉を捏ねくりまわしていた書評家が小学生のような語彙を連発する。メッキが剥がれたような描写で面白かった。 『詩人になれますように』は一躍詩人として時の人となった主人公が詩を書けなくなり、しがない事務員として働く毎日。そこへ過去を知る人物が現れる話。産みの苦しみがひしひしと伝わりこちらも苦しくなるが、他作品よりも着地点には希望を感じる。 『本の泉 泉の本』は『ハンノキのある島で』の世界。(おそらく少し前の時系列)四郎が友人と本を物色し、帰る間際になり地震が起こる。SFというよりは幻想小説に近い気がする。タイトル通り様々な本が矢継ぎ早に出てくるが、それらが作品世界においてどんな意味を持つのかこの短編では分からなかった。この世界観の長編を読んでみたい。
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