笑うマトリョーシカ の商品レビュー
ドラマでも放映してましたが、最初のイメージと全く違ってました。構成自体も面白いが登場人物が清家一郎から切り捨てられる部分もリアリティが有り、ミステリー小説読んでいるよう感じた。ちょうど衆議院選挙も佳境に入っている事もあり臨場感も増したように感じました。
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- ネタバレ
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少し前にテレビドラマが放送されていたので、気になって購入。 かなり面白かった。普段から自己啓発本の類しか読まないので、こういった分量のある小説をしっかり読んだのは意外と初めてだと思う。 主人公級の登場人物の多くに政治家というかなり現実的な設定を置きつつも、若干のフィクション味もあって良いバランスで楽しめる作品。 勝手に想像を膨らませながら読んだおかげで、自分の中での浩子の色気がすごかった。
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ドラマがきっかけで知った作品。ドラマの放送はこのあいだ終わったけど、図書館で予約したものが来たので改めて読んだ。ドラマでは女性記者の目線で固定されて、ある政治家の謎を追うという描かれ方だが、小説の方は、複数の登場人物の視点から一人称で語り継ぐ形の構成で一味違って面白かった。ある人...
ドラマがきっかけで知った作品。ドラマの放送はこのあいだ終わったけど、図書館で予約したものが来たので改めて読んだ。ドラマでは女性記者の目線で固定されて、ある政治家の謎を追うという描かれ方だが、小説の方は、複数の登場人物の視点から一人称で語り継ぐ形の構成で一味違って面白かった。ある人気政治家は実は空虚な人間で、周りにいるブレーンが彼をコントロールしてるのではないか、それは一体誰?というお話。ヒトラーが実は傀儡で、ブレーンだったハヌッセンという人物がヒトラーを動かし世間を統べていたとする説と重ねる形。それを、マトリョーシカになぞらえていて、一番芯にあって笑ってるマトリョーシカは彼の秘書か?母親か?元恋人か?それとも?という。 題材は面白くて、描写も人物も好きだったけど、最後が個人的にはうーんという感じ。謎解きのドキドキや、最後明かされた時のカタルシスがもう少しあってもよかったかも!と思ってしまった。政治の世界だし、陰謀とかそんな感じの入り組んだ話でも面白かったかな…?と(勝手な感想ですが)。 あと、小説を読んでいるだけだったら、そんなお母さんいるかい!と思うかもしれない魅惑の女性だけど、ドラマで高岡早紀さんがやっていたので、違和感なく高岡早紀さんイメージで読みました。
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ドラマと小説と平行して読んでいたら、ドラマの方が登場人物が多かったし若干背景も違っていたのでより複雑になってしまい、先に小説を読んでドラマを観ればよかったと思いました。 でも“見くびるな”と言う気持ちには若干共感できました。
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面白かった。 誰がマトリョーシカの真ん中なのか?とあれこれ考えながら読んだ。 後半からグッとおもしろくなる。 最後の種明かし、もうちょっと深く掘り下げて欲しかったなー。 あの人とどうやってつながっていたのか、とか。
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政治家 清家一郎の一台記、のような感じ。 愛媛の名門高校から始まる。 高校で清家と出会った鈴木俊哉は、この清家のブレーンとして陰ながら調査をしたり演説のシナリオを書くなどする。ひとまず清家を生徒会長にした。 有力な地元の議員の元に取りいるにあたり、会話の練習なども共にする。 しか...
政治家 清家一郎の一台記、のような感じ。 愛媛の名門高校から始まる。 高校で清家と出会った鈴木俊哉は、この清家のブレーンとして陰ながら調査をしたり演説のシナリオを書くなどする。ひとまず清家を生徒会長にした。 有力な地元の議員の元に取りいるにあたり、会話の練習なども共にする。 しかし清家は鈴木にだけ操られているわけではない。美貌の母親 浩子もまた息子を早い時期からコントロールしてきた。 人が人をコントロールする。そんなことが本当にあるのか?と思うが、母を喜ばせるため、友達に喜んでもらうため、清家は彼らの望むように動く。 清家の中身はどうなのだろう。マトリョーシカのように仮面仮面をはずしていくと、やがて小さな人形となり、本当の自分がなく、最後は空っぽだろうか。 とはいえ本当の自分とはなんだろう? 近しい人に喜んでもらいたいと思ってその方向に向かうのは、はたしてコントロールなのかどうか。 なかなか先が読めない、面白い作りの小説だった。
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誰が清家を操っているのか。これがテーマで描かれている小説。最後まで読むと清家の想いが分かり、なるほどと納得する場面があった。少しずつ答え合わせされてる感じがあって、読み手としては読みやすかった。
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人が人を操ることは可能なのだろうか。そして人間の本性というのはどこにあるのだろうか。 後味の悪さはあるが面白かったです。
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ドラマを途中で断念してしまったので、小説で再チャレンジ! 政治、歪な親子関係、移民問題など様々な要素がありつつメインとなるのは誰が清家一郎を操っているのかというはなし。 個人的には小説のほうがおもしろかった! ずっと不気味さがまとわりついていた。
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配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01432699
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