笑うマトリョーシカ の商品レビュー
マトリョーシカのように人が人を操る連鎖。 一番小さい最後の人形。 汚れを知らずにただ屈託のない無垢な笑みを浮かべる小さな人形。 その顔は怒っているようにも見える。 人間の腹の底や、本質を見抜くことは出来ないし 本人でさえ分からない事もある。 自分が何者かは未だに分からない。
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人間という迷宮に 迷い込んだ心地がした… 『……もしも、政治家が 誰かの 操り人形やったら?』 国民からも人気が高く 若き官房長官は “ホンモノ”なのか “ニセモノ”なのか_ 裏で操ってい...
人間という迷宮に 迷い込んだ心地がした… 『……もしも、政治家が 誰かの 操り人形やったら?』 国民からも人気が高く 若き官房長官は “ホンモノ”なのか “ニセモノ”なのか_ 裏で操っているブレーンは マトリョーシカの最後の “核” とは 一体誰のことなのだろうか… 原作を読みながら ドラマで登場した 俳優さんたちを 脳内再生させる読書は それはそれは 楽しかった!! 特に見どころとなるラストは 官房長官を演じた 櫻井翔さんの 素晴らしい演技を思い浮かべ… 記者である道上=水川あさみさんと 櫻井翔さんとの 感情がぶつかり合うシーンには ゾクゾクとさせられた! (個人的には ドラマの方が好みでしたが…) 『本当の私』というのは どのような自分を指すことをいうのだろう… 価値観が揺るがされる物語でした!!
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ドラマが面白かったので原作も手に取りました。 語りの妙と構成のギミックが気持ちいいです。まさしく小説でしか味わえないものだと思います。
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ドラマでやっていて、あまり入り込めず、原作は?と思って読んだら(聴いたら)面白かった。 誰に操られてたのか?? 誰にも操られてなかったのか? 最後に笑ったのは? これを読んでると、総裁選の某立候補者を思い出す。
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早見和真さんは何冊か読んでいたけど、こちらはドラマ視聴後に読み始め。どちらが先か問題はいつもなかなか難しい。 本でも最後の清家さんの部分が興味深くて何度か読み返した。 皆を喜ばすためだけに生きられる、かといってみくびられたくない。というのは、何だかとても理解できる気がした。 ...
早見和真さんは何冊か読んでいたけど、こちらはドラマ視聴後に読み始め。どちらが先か問題はいつもなかなか難しい。 本でも最後の清家さんの部分が興味深くて何度か読み返した。 皆を喜ばすためだけに生きられる、かといってみくびられたくない。というのは、何だかとても理解できる気がした。 誰であれ、少なからず人は人の影響を受けてかたち作られる。自分とは?なんて哲学的なことを考えてしまう。 個人的にはドラマは映像ならではの展開と人物描写もありいずれも良かったです。
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一気読みしてしまった。 清家一郎の物語。 誰が笑うマトリョーシカだったのか…。 俺を見縊るな。 読了後に気付いたんだけどドラマ化がタイムリーにされていたんだね。 知らなかった。 そしてキャスティングがなかなか良い。 いつかみようと思う。
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最後に笑うマトリョーシカは誰だったのだろう。 それが清家一郎ではないと私は感じたし、マトリョーシカに中身は無かったのかもしれない。 誰しも自分を演じている部分があるし、そこに自分の考えや思いがないまま、相手が喜びそうな行動や発言を自然としていることがある。 それは育ててくれた親や...
最後に笑うマトリョーシカは誰だったのだろう。 それが清家一郎ではないと私は感じたし、マトリョーシカに中身は無かったのかもしれない。 誰しも自分を演じている部分があるし、そこに自分の考えや思いがないまま、相手が喜びそうな行動や発言を自然としていることがある。 それは育ててくれた親や、一緒に過ごしてきた友人、恋人の影響を多分に受けて過去からの経験が作り上げてくるものだし、そうして形成された自分自身もある意味で何重にも重ねられたマトリョーシカなのかもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ドラマを見る終わったので、原作も。 清家一郎を思うように動かそうとする周囲の人間を、ハヌッセン=マニピュレーター(:他者を操作する者。相手の心を意のままにコントロールして、自分の利益を得るパーソナリティ)とするのであれば、その者たちの力を利用して政界で上り詰めてゆく清家一郎もまた、彼らにとってのハヌッセンであったのではないか。そして、彼にとっての最終的なハヌッセンが彼が言う者であるならば、ある意味、政治家として清家一郎は理想像であるように思えた。
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早見和真さん著「笑うマトリョーシカ」 観てはいないが丁度ドラマ化されて放映されている作品。ドラマ化されるほど読み応えのある作品なのだろうと期待していた。 誰が一郎の黒幕なのか?という少し異端なフーダニット系のミステリーなのだが、登場人物達の心情や動機やその頑な姿勢が何故そうなっ...
早見和真さん著「笑うマトリョーシカ」 観てはいないが丁度ドラマ化されて放映されている作品。ドラマ化されるほど読み応えのある作品なのだろうと期待していた。 誰が一郎の黒幕なのか?という少し異端なフーダニット系のミステリーなのだが、登場人物達の心情や動機やその頑な姿勢が何故そうなってしまうのか全く読み取れない。皆が浅い段階で自分の人生を一郎を操る事だけにかける、その物語展開の深さに潜り込む事が全然できなかった。 ドラマ化されていて、ファンが結構多いのだろうが自分には合わなかった。 初期設定と物語自体のミステリーに関しては凄く興味を惹き付けられ、マトリョーシカの一番の核は誰なのか?何なのか?を知りたくてどんどん読み進められる。 しかし読み終えた時、自分の方に空っぽ感が強く残ってしまう。マトリョーシカは最終的に空っぽだったものにただ色んなものが被さっただけだったと感じざるをえない。 結局のところ物凄く淡白で情の薄い、人付き合いが下手くそな人間達が交差しただけの物語だと感じてしまう。 一郎は誰かに操られているふりをしないと人と繋がれない。群がる人も操る事だけで繋がりを意識している。 一郎本人も母親も鈴木も彼女も対等で交じり合う対応接し方ができないだけだったと感じてしまう。 そもそも一郎みたいな空っぽな人間は存在するか?という否定感が拭えない。 親からも友達からも彼女からもコントロールされ続けるなんてありえるのか? それを逆手にとっていた一郎、そんな器用な事ができるのだろうか? 仮にその両方が成り立ったところでそんな人間が政治家、官房長官、総理大臣へと駆け上がれるものだろうか? ファンタジー作品ならまだしも、非現実的な感覚に支配されたままだった。 最後も関係者全員が一同に顔を揃えて話ししているが、この関係者全員頭がおかしいとしか感じられない。ある意味でホラーであり、サイコパスである。 真剣に皆が一郎を一番コントロールしていたと自負していること自体が恐ろしく、結果皆の手で一郎をモンスターとして育ててしまった張本人達だと認識していない愚かな集団にしか見えなかった。気持ち悪さが強く残る。 もっと違う展開が読みたかったと最終的には思った。面白い設定で読み応えがあっただけに凄くそう感じてしまう。 読む前から期待値が高まっていたため満足度の落差を凄く感じてしまった。
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ドラマの録画を見る前にと思い、読みきりました。 とても面白いストーリーだと思いました。このストーリーを櫻井くんがどう演じるのか?水川あさみの道上記者、高岡早紀の浩子などをキャスティングしたドラマが楽しみです。
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