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体験格差 の商品レビュー

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42件のお客様レビュー

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2024/07/27

多くの皆さんのたゆまぬ活動と発信により「子どもの貧困」という言葉はこの十年程で日本社会の多くの人の認知を獲得してきましたが、貧困であるということの辛さや厳しさについて適切な理解がなされているとはまだまだ言えないでしょう。絶対的貧困だけでなく相対的貧困も大きな課題であることやそうし...

多くの皆さんのたゆまぬ活動と発信により「子どもの貧困」という言葉はこの十年程で日本社会の多くの人の認知を獲得してきましたが、貧困であるということの辛さや厳しさについて適切な理解がなされているとはまだまだ言えないでしょう。絶対的貧困だけでなく相対的貧困も大きな課題であることやそうした環境で生活するとはどういうことなのかについてもう一歩想像させる力を持つと思えるのが本書で解説される「体験格差」という課題であり問題提起です。ひとりでも多くの人が手に取り知っていただきたい社会課題です。

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2024/07/18

我が家も金銭面や働きながらの時間的な面から 子どもに十分に『体験』をさせてあげれていない。そんな申し訳なさもありこの書籍が気になり読んでみた。 やはり親の都合で子どもの『体験格差』は大きく、どうにかならないものかと悩ましい。 学校から地域の公民館や児童館での『体験』の紹介チラシは...

我が家も金銭面や働きながらの時間的な面から 子どもに十分に『体験』をさせてあげれていない。そんな申し訳なさもありこの書籍が気になり読んでみた。 やはり親の都合で子どもの『体験格差』は大きく、どうにかならないものかと悩ましい。 学校から地域の公民館や児童館での『体験』の紹介チラシは持って帰ってくるものの、申し込みが平日昼間の現地申込みだったりと働く親には厳しい。。。 これから『体験』の機会が多くなる夏休み! なるべく子ども達の希望を聞いて無理無い程度にたくさんの『体験』をさせてあげたいと親は思うのです。頑張るぞ!笑

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2024/07/15

子どもにとっての体験。学校外での習い事や旅行、文化的な体験など。親の収入の格差により子どもの体験にも大きな格差がある。 その実態と解決するための方策など現況を調査した結果。 シングルマザーや外国人労働者など収入の格差に苦しむ世帯の実状。結果はともかく機会の平等だけは実現させたい...

子どもにとっての体験。学校外での習い事や旅行、文化的な体験など。親の収入の格差により子どもの体験にも大きな格差がある。 その実態と解決するための方策など現況を調査した結果。 シングルマザーや外国人労働者など収入の格差に苦しむ世帯の実状。結果はともかく機会の平等だけは実現させたいところ。公的施設の役割も実は大きい。

Posted byブクログ

2024/07/12

■どんな本か NPOの代表でもある著者が、調査やインタビューを通してこれまで見過ごされてきた『体験格差』の問題を社会に投げかける本。 ■内容 3章に分かれた構成。 ①調査結果の詳細  ・年収300万未満の低所得者層の子供は、3割がこの1年で体験ゼロ ・経験させられなかった理由...

■どんな本か NPOの代表でもある著者が、調査やインタビューを通してこれまで見過ごされてきた『体験格差』の問題を社会に投げかける本。 ■内容 3章に分かれた構成。 ①調査結果の詳細  ・年収300万未満の低所得者層の子供は、3割がこの1年で体験ゼロ ・経験させられなかった理由でお金ないからの次に多いのは(送迎等の)時間ないから ・地方に住んでいるからといって自然体験多いわけではない ・お金がかからなさそうな近所のお祭りでも参加率は年収高い方が高い ・親の子ども時代の経験が、子どもの経験有無に大きく関わる(親に体験ないと、子どもにもさせない傾向がある) ②事例 インタビューをもとにした9人の話。 シングルマザー、障害マイノリティ、多子家庭、外国ルーツ。フルタイムで月手取15万。ハンバーガー屋で自分は我慢。 ③対策 1.調査継続 2.子どもに援助 3.つなぐ支援 コーディネーターを置く 4.守る指針を示す 5.施設の維持 ■感想 なんということだ。2章を読んで泣けてきた。こんな家があるのか、こんな辛い思いをしている母親がいるのか。我慢をさせられるばかりの子どもがいるのか。 (一方で、収入を増やすためにもっと工夫できると思ってしまうのは、そう考えられるだけの経験や情報を私がたまたま持っているに過ぎない。) 何にお金を割くかは各家庭の判断だ。特に土日の体験とはレジャーと重なる。とはいえ、勉強と並んで、いやどう生きるかという観点からはそれ以上に体験も【必需品】であるとも思う。 改めて機会を持てた親への感謝とともに、自分自身の世の中の見えてなさに気がつく。 親に加えて多くの大人にかわいがられ様々な体験をし多くのモノを持っている子どもの前で、(親の愛はあっても)制約のなか過ごしてきた子どもが卑屈になってしまわないだろうか、、、。 この本は体験格差の問題を可視化させたことにすごく価値があると思う。ただまだこんな問題あるでしょ、の1歩といった印象でもある。 著者自身も指摘している通り、子どもに関わる人だけでなくどうやって社会全体の問題にするかが課題である。 そこには貧困問題、働き方、ジェンダーギャップ、シングル家庭、障害、教育、虐待、そして災害など様々な問題が絡み合う。 私が心を動かされたように、子どもをもつ親にアピールできないだろうか。 例えばレストランでキッズメニュー頼んだら、そのうち20円が子ども食堂の運営に使われる仕組みがあったら親も嬉しいし、自分の子どもにも社会に役立ってることを説明してあげられる。 自分の子どもに何を体験させるかではなく、自分自身が他の子にとってのいい感じな距離感の大人になれるか、どうしたら支えられる側になれるか、など考えさせられました。 著者の提案には全て賛成です。コーディネーターはなるほどなと思ったけど、まだまだこれからな存在。あと、体験は本人に選ばせるという点もとても大事。実際世帯年収600万でも子育て世帯が贅沢できるとは思えない。調査では、600万以上だけでなく、1000万以上等もあるとよい。フルタイム共働き家庭(時間がない!)や父子家庭も取り上げてほしい。次作はタイトルをキャッチーにするなどして、もっと多くの人の目に触れるといい。学生ボランティアなどの手によってインスタなどSNSの発信を増やしてほしい。以上全て個人的意見ですが、今後、応援したいと強く感じました!

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2024/07/09

やっぱり勉強とかそういうのがとにかく大事!って思っちゃうけど、体験って大事だなあって思った。 けどやっぱりお金のことだったり、今の時代共働きだと送り迎えやお手伝いってほぼ不可能じゃない!?って思った。 どの子供もやりたいって思ったことを後ろめたさもなくできる世の中になってほしい

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2024/06/30

自分の中では当たり前だろうと思っていることがそうでは無いという現実を感じさせてもらいました。改めて振り返ってみると色々な経験をさせてもらった両親はじめ色々な方には感謝です。私も自分の子供に色々な経験をしてもらいたくさんのことを吸収して貰いたいと思います。

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2024/06/23

だいぶ前から理念に共感して協力させていただいてきたチャンス・フォー・チルドレンの今井さんの本です。 体験格差は僕の中で大きな問題ではなかったです。 僕自身は体験にそれほど価値を感じてなかったので。 ただこの本を読んで「体験しない選択」ができるのは贅沢なことなんやなと思いました。 ...

だいぶ前から理念に共感して協力させていただいてきたチャンス・フォー・チルドレンの今井さんの本です。 体験格差は僕の中で大きな問題ではなかったです。 僕自身は体験にそれほど価値を感じてなかったので。 ただこの本を読んで「体験しない選択」ができるのは贅沢なことなんやなと思いました。 やっぱりたくさんの子供たちはいろんな経験がしたいのを我慢してるんやなということを感じました。 本書を読んで役所でもできることがたくさんあるんやないかと思いました。 僕は担当ではないのでまだ温めてる段階ですが特区構想の中で資格取得の支援はできないだろうか。 うちの区役所では子供たちの学習支援についてはかなり力を入れてやっています。 ただ社会に出て実務として直接役に立つ資格のような支援はまだ手付かずです。 体験格差の中でパソコンとかプログラミングとか将来の役にたつ経験もあるんじゃないかと感じました。 生成AIとか新しい技術が飛躍的に伸びていく中で基礎知識をつけるのは若いうちの方が良いと思います。 この本は読んでいて自分の中でインスパイアされることがとても多かったです。 少し反芻して自分の中で膨らませていければと思います。 とても参考になりました。

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2024/06/23

「体験」を誰かに提供してもらい、それを消費するマインドで読み進めていたが、社会で過ごす一員として、自分が社会に「体験」を提供する側に回るマインドへの切り替えも必要、と思ったのが読了後の感想。 「体験」を消費した体験も、 「体験」を生産・提供した体験も また、何を体験するのかを...

「体験」を誰かに提供してもらい、それを消費するマインドで読み進めていたが、社会で過ごす一員として、自分が社会に「体験」を提供する側に回るマインドへの切り替えも必要、と思ったのが読了後の感想。 「体験」を消費した体験も、 「体験」を生産・提供した体験も また、何を体験するのかを一緒に考えてくれる家族・学校以外の存在(本書での「コーディネーター」)も得難い存在とも感じた。自分ひとりでは難しいことを、手助けをしてもらいながら、考えていくプロセスも一つの「体験」と言えそう。 加えて、書内には明記されていなかったが、体験後に身近な人との「体験の分かち合い」も大切な体験なのだろうとも感じました。 どんな「体験」をしたいのかを家族・学校以外の人と悩んだ体験も 「体験」後に、体験を分かち合う体験も

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2024/06/19

海水浴、潮干狩り、動物園、美術館、音楽、読書、映画。楽しい体験の思い出はいっぱい。普通の勤め人だったが、私の親はふんだんに私たち姉妹に与えてくれた。それが最近は特に難しくなっているそうだ。単に低収入というだけでなく、親自身も遊びなどの体験が乏しい。そのため学校以外の体験の重要性が...

海水浴、潮干狩り、動物園、美術館、音楽、読書、映画。楽しい体験の思い出はいっぱい。普通の勤め人だったが、私の親はふんだんに私たち姉妹に与えてくれた。それが最近は特に難しくなっているそうだ。単に低収入というだけでなく、親自身も遊びなどの体験が乏しい。そのため学校以外の体験の重要性が軽視されてしまう。子供の人格形成のためには多彩な選択肢が必要だ。社会が、学資だけでなくイベントなども子供に与えてあげられればいいのに。第二部「それぞれの体験格差」は読んでいてつらかった。"ぜいたく"なのか?"親の自己責任"なのか?

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2024/05/27

考えれば当たり前のことだけれど、親の収入が多い子の方が子どもは習い事や旅行などいろいろな体験を経験することができる、という話。親の収入格差によって起こる体験格差は外国より日本は大きいらしい。何故かまでは書かれていなかったけれど。様々な体験を小さな頃からさせてあげた方が感性が豊かに...

考えれば当たり前のことだけれど、親の収入が多い子の方が子どもは習い事や旅行などいろいろな体験を経験することができる、という話。親の収入格差によって起こる体験格差は外国より日本は大きいらしい。何故かまでは書かれていなかったけれど。様々な体験を小さな頃からさせてあげた方が感性が豊かになりそうだしさせてあげれるのが理想だと思った。

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