赤と青のガウン の商品レビュー
女性皇族として初の博士号を取得した彬子女王のオックスフォード留学記である。 ありのままの彬子女王の姿を見せてくれるのは、ページを捲ったときの何枚もある写真。 けっして笑顔ばかりの日ではないことが、これから後に綴られているのだが、悲観することなく現実をしっかりと見つめて、トラブルや...
女性皇族として初の博士号を取得した彬子女王のオックスフォード留学記である。 ありのままの彬子女王の姿を見せてくれるのは、ページを捲ったときの何枚もある写真。 けっして笑顔ばかりの日ではないことが、これから後に綴られているのだが、悲観することなく現実をしっかりと見つめて、トラブルや戸惑うようなことも乗り切り、勉学に励んでいたことがとてもわかりやすく書かれてあった。 到底自分では学べないであろうことや英国での暮らしなどを知ることができたのはよかった。
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人柄が滲み出て素直に読み進められる本。 「本来皇室ではお雑煮は頂かない。花びら餅というごぼうと白味噌餡、小豆のお餅を求肥で包んだ和菓子をご存じの方は多いと思うが、あれの原型である御菱葩をお正月に頂くのである。白くて平らに延ばした丸いお餅の上に菱形の小豆のお餅、甘く煮たごぼうと白味...
人柄が滲み出て素直に読み進められる本。 「本来皇室ではお雑煮は頂かない。花びら餅というごぼうと白味噌餡、小豆のお餅を求肥で包んだ和菓子をご存じの方は多いと思うが、あれの原型である御菱葩をお正月に頂くのである。白くて平らに延ばした丸いお餅の上に菱形の小豆のお餅、甘く煮たごぼうと白味噌が挟んである。白いお餅はお盆といって食べずに、中身だけ頂く。いまは新年に宮殿でしか頂かないが、戦前は各宮家でそれぞれおつくりになっていたものだそうだ。」
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非常に良かった。生まれながらに優遇されている存在と思っていたけども、それはそれでの努力があるのだと思った。
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彬子女王の博士号取得までの留学記。オックスフォードで楽しまれ、苦労されたことが記されてます。言語の異なる地でのバイタリティ溢れる行動、自分の学生時代と比べると恥ずかしくなり、あの頃もっと努力していれば、、、とタラレバなことを思ってしまいました。丁寧な文章でスラスラと読めるとても良...
彬子女王の博士号取得までの留学記。オックスフォードで楽しまれ、苦労されたことが記されてます。言語の異なる地でのバイタリティ溢れる行動、自分の学生時代と比べると恥ずかしくなり、あの頃もっと努力していれば、、、とタラレバなことを思ってしまいました。丁寧な文章でスラスラと読めるとても良いエッセイでした。
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皇族の人は特別待遇で恵まれていることだろうと思いながら、この本を読み始めた。 彬子女王の文章からは、様子や心情が伝わり、情景を思い浮かべながら読み進めることができた。 最後まで読み終わってみると、皇族だから恵まれていることは当然あるだろうが、皇族だからこその苦労もある。そして、博...
皇族の人は特別待遇で恵まれていることだろうと思いながら、この本を読み始めた。 彬子女王の文章からは、様子や心情が伝わり、情景を思い浮かべながら読み進めることができた。 最後まで読み終わってみると、皇族だから恵まれていることは当然あるだろうが、皇族だからこその苦労もある。そして、博士課程を修了するまでの楽しみ、苦労などがよく伝わり、彬子女王の存在を感じることができた。
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ずっとずっと気になっていた1冊。 オックスフォードで博士号を取得されるまでの日々のお話で、留学生活や日常の出来事がクスッと笑えてしまうぐらい読みやすく書かれていた。論文を書き続けることによる孤独を感じつつも奮闘し乗り越える姿に心をうたれました。
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珍しく話題になったベストセラーを手に取ることもある。話題になり売れたのも頷ける内容。 皇族、しかも男子であれば皇位継承者の序列に入る立場(実際、宮家の顔でもある)の人物の留学記として面白がられている向きもあるが、留学と学位取得に対する覚悟について考えさせられる書でもあった
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博士号を取るのは本当に大変なことなのだと分かった。軽いタッチながら、様々な大切な経験が書かれている。
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思ったより読みやすかったです 皇室の事 オックスフォード大学の事 彬子様ご自身のがんばり とても素直な表現で描かれていて良かったです。
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大変恥ずかしながら、こちらの本に出会うまで彬子さまについて、どういった方なのかよく存じ上げなかった。日本の大学で4年間なんとなく過ごし卒業してしまった自分にとっては、英国のオックスフォード大学で博士課程を修められた彬子さまのパッションに尊敬しかない。皇族であっても特別扱いされずに...
大変恥ずかしながら、こちらの本に出会うまで彬子さまについて、どういった方なのかよく存じ上げなかった。日本の大学で4年間なんとなく過ごし卒業してしまった自分にとっては、英国のオックスフォード大学で博士課程を修められた彬子さまのパッションに尊敬しかない。皇族であっても特別扱いされずに、一般の学生と同じように苦労されながら過ごされていたことには驚いた。日本美術に関しては全くの無知だけど、そんな自分でも分かりやすいように研究内容を紹介されていて、興味が持てたし、美術に対する見方が変わったので美術館に行ってみたくなった。留学体験記としての読み応えはもちろん、彬子さまのお人柄がよくわかる面白い本だった。
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