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ビブリア古書堂の事件手帖(新シリーズ)(Ⅳ) の商品レビュー

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77件のお客様レビュー

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2024/03/31

 シリーズ11巻目、アフター4巻目。    今回は夏目漱石の蔵書をめぐる、昭和・平成・令和に渡る篠川家の親子三世代の話。  古書店もぐら堂の娘と、ビブリオ古書堂の娘は互いに口も利かない絶交中だった。  そんな中、扉子と知り合った恭一郎を通じて圭はある本を扉子に渡す。  その本は...

 シリーズ11巻目、アフター4巻目。    今回は夏目漱石の蔵書をめぐる、昭和・平成・令和に渡る篠川家の親子三世代の話。  古書店もぐら堂の娘と、ビブリオ古書堂の娘は互いに口も利かない絶交中だった。  そんな中、扉子と知り合った恭一郎を通じて圭はある本を扉子に渡す。  その本は、夏目漱石「鶉籠」の初版本。  さらにその本には”鎌倉文庫”の蔵書印が押されていた。  戦後まもなく、鎌倉在住の作家が自らの蔵書を持ち寄った貸本屋「鎌倉文庫」。  貴重な蔵書は時代を経て行方不明になっていた。  鶉籠、道草、吾輩ハ猫デアル。  昭和・平成・令和を経て篠川家の親子、智恵子、栞子、扉子の三世代が、それぞれの時代で鎌倉文庫の蔵書の行方を追う。  全巻読んでいるはずなのに、前の話を全く覚えていないシリーズになって来た。

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2024/03/29

戦中から戦後、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。 千冊ほどもあった貸出本も、後に発見されたのは数冊のみ。 夏目漱石の初版本なども含まれているという残りの本はどこへ? 行方を捜す依頼は、昭和から平成、令和のビブリア古書堂の娘たち三代に受け継がれていきます。 三つの時代をま...

戦中から戦後、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。 千冊ほどもあった貸出本も、後に発見されたのは数冊のみ。 夏目漱石の初版本なども含まれているという残りの本はどこへ? 行方を捜す依頼は、昭和から平成、令和のビブリア古書堂の娘たち三代に受け継がれていきます。 三つの時代をまたぎ紐解く、鎌倉文庫の謎。 三者三様の物語と、そこから紐解かれる人の想い。 このシリーズ、ほんと面白いです。

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2024/03/28

「鎌倉文庫」を巡って、昭和、平成、令和と時代が変わる中、祖母、娘、孫で話を紡いでいくかたちになっています。 「鎌倉文庫」は貸本屋のことで、川端康成や久米正雄などの著名人が自身の持つ初版本、稀覯本や夏目(漱石)家から借りた本を店に並べていたそうです。 しかし、お店はかなり早く閉店...

「鎌倉文庫」を巡って、昭和、平成、令和と時代が変わる中、祖母、娘、孫で話を紡いでいくかたちになっています。 「鎌倉文庫」は貸本屋のことで、川端康成や久米正雄などの著名人が自身の持つ初版本、稀覯本や夏目(漱石)家から借りた本を店に並べていたそうです。 しかし、お店はかなり早く閉店し、貴重な本は今も多くが所在がハッキリしていないという史実をもとに、ビブリアのフィクションを織り交ぜています。 毎度の事ながら、史実とビブリアのフィクションが交わると、ロマン溢れる作品となり、ワクワクします。 読了したため、また次のビブリアのロマン溢れる作品に逢えるまで、作中に出てくる、まだ読んだことのない川端康成や夏目漱石の本を読みたいと思います。

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2024/03/27

孫娘の扉子が主役だった新シリーズだが、今回は祖母含めて3世代の17才時の同じ秘密が解き明かされて行く。 プロローグで3世代の家族が勢揃い。次の章から令和、昭和、平成と展開して行く。戦後の混乱期に鎌倉に居た著名文士達が拠出して出来た「鎌倉文庫」の千冊に及ぶ本の行方。 昭和の時代の祖...

孫娘の扉子が主役だった新シリーズだが、今回は祖母含めて3世代の17才時の同じ秘密が解き明かされて行く。 プロローグで3世代の家族が勢揃い。次の章から令和、昭和、平成と展開して行く。戦後の混乱期に鎌倉に居た著名文士達が拠出して出来た「鎌倉文庫」の千冊に及ぶ本の行方。 昭和の時代の祖母智恵子はビブリア古書堂に通う女子高生。店先で鎌倉文庫の情報に接し、のめり込んで行く。この時に店の息子と知り合って、後に結婚。ダークモード発動で、強引に解決に結び付けたのだが、ここでお互いに惹かれあって結婚するのが不思議。 平成の時代の娘である栞子も鎌倉文庫に関わって行く。持ち前の洞察力と推理力で解決して行くのが凄い。2代と3代は本以外は駄目なキャラがホッとさせる。

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2024/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今までで一番おもしろかったと思う。 智恵子、栞子、扉子の親子三代で一つの話を紡いでいくのだが、脇役のはずの今まで影が薄かったお父さんが、一番印象深かった。 智恵子はこれまで悪くしか書かれてこなかったが、それほど悪い人間ではないことがお父さんの話から読み取れた。 お父さんは亡くなる前に智恵子に会えたのだろうか。 3人ともそれぞれ本を語る時はとても楽しそうなのに、時々考えられないほど冷酷な時がある。 第一話の扉子がまさにそれで、読んでいて気持ちの良いものではなかった。 でも、反省して小さくなっている様を見ると、大丈夫かと声をかけたくなる。 正解が正しいとは限らないのだ。 このシリーズがあまり好きではないのに読み続けているのは、やはり本を主軸においた物語だからだと思う。 読み始めるとあっという間に進んでしまうのは、造りがうまいのだろう。 古書の話を聞けるのはとても楽しいし、継続するって大事だな。 2024/03/26 00:35

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2024/03/24

扉子になってから、いまいちピリッとしませんでしたが、今回のは力作でした。ビブリア古書堂ワールドを堪能。 有隣堂購入者が貰えたペーパー特典、勿体ないから何かの形で他店購入者も読める機会があるといいのに。

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2024/02/27

三つの時代を跨ぎ「鎌倉文庫」の謎に挑む、ビブリア古書堂新シリーズ第4弾 戦時中、川端康成ら鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。千冊あったといわれる蔵書も、発見されたのはわずか数冊。では残りはどこへ? 扉子、栞子、智恵子の3人が時代を跨ぎ、ある文豪の古書に纏わる謎に挑む。

Posted byブクログ