ビブリア古書堂の事件手帖(新シリーズ)(Ⅳ) の商品レビュー
千恵子,栞子,扉子の三世代のそれぞれの17歳と,鎌倉文庫に纏わるエピソード.今回は夏目漱石で,鶉籠などの古書が出てくる謎解きも.
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戦中実在した貸本屋「鎌倉文庫」。その幻の貸出本の行方を追う智恵子・栞子・扉子の親子3世代の物語。今作の依頼者である兼井夫婦の絆が素敵。強欲で嫌な依頼者が多いこのシリーズでは異色。容姿や古書に関する知識など共通点は多いが、性格はそれぞれ違う3人の比較が楽しめる。 今回電子書籍で...
戦中実在した貸本屋「鎌倉文庫」。その幻の貸出本の行方を追う智恵子・栞子・扉子の親子3世代の物語。今作の依頼者である兼井夫婦の絆が素敵。強欲で嫌な依頼者が多いこのシリーズでは異色。容姿や古書に関する知識など共通点は多いが、性格はそれぞれ違う3人の比較が楽しめる。 今回電子書籍で読み、紙の本でも共通かは知らないが、相変わらず誤植が多い。誤字脱字はもちろん、「栞子の姿が手に入った」って。リズムが狂うから本当にやめてほしい。この出版社は酷すぎる。
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#ビブリア古書堂の事件手帖Ⅳ 鎌倉文庫をめぐる扉子栞子智恵子の物語 3人の同い年を比較すると容姿はとても似ているんだろうけれど、ちょっとずつ違った個性を感じた。 鎌倉文庫は浪漫あるな、、、 #読了 #三上延 #メディアワークス文庫
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扉子IIIを23年1月に読んだ、とログを見返して確認したところで、当時この先が気になると感想を残したのですが、こちらは発売間もなく読みました。異なる時代、語り手変えて、話がつながっていくのは、さすがというか、長いシリーズものがもつ安心感というか。面白かったです
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※このレビューにはネタバレを含みます
扉子が登場するシリーズの四作目。このシリーズはマンネリになることなく面白いままで続いてくれていると思う。 今作は戦時中に文士たちが立ち上げた鎌倉文庫という貸本屋。その貸本をめぐる親子3代の物語。主人公が飛んでいるものの全体として一つの作品になっていた。また、そこにあった1000冊近くの貸本の行方が今もわかっていないというのは面白かった。 もう少し登場する作品を深掘りしてくれたら、もっと良かった。
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智恵子さん、栞子さん、扉子ちゃんの3世代が醸す深〜い洞察を堪能できる作品でした。それぞれの時代を背景に俯く女子高生。色白で真っ直ぐな長髪で黒縁メガネをかけた姿は指紋が照合されるかのようにピタリと重なる。そんなイメージを描かせてくれる時代錯誤な情景でした。 漱石はだいぶ前に読ん...
智恵子さん、栞子さん、扉子ちゃんの3世代が醸す深〜い洞察を堪能できる作品でした。それぞれの時代を背景に俯く女子高生。色白で真っ直ぐな長髪で黒縁メガネをかけた姿は指紋が照合されるかのようにピタリと重なる。そんなイメージを描かせてくれる時代錯誤な情景でした。 漱石はだいぶ前に読んだはずですが、すっかり他の本のストーリーに上書きされて思い出せませんでした。坊ちゃんにしても、吾輩は猫であるにしても、そんなに辛辣な描き方だった?と疑ってしまった。 世に二つとない初版本の陳列を前に3世代の"ロン黒白肌メガネ"は我を忘れて悦に浸る姿は微笑ましくもあった。(文香ちゃんが何話目かで表現した"おっぱいメガネ"には劣ります)
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親子3世代が時代を超えて夏目漱石の本と関わっていく。今回も面白く読めた。 夏目漱石未読なので、読んでみたくなった。 次に読みたくなる本を見つけられる小説。
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新シリーズ第4巻。今作のテーマは夏目漱石と「鎌倉文庫」。大きく3話構成になっている。 第1話は漱石の「鶉籠」という著作集の謎に、高校生の扉子が挑む『令和編』 第2話は1973年を舞台に、当時、高校生だった智恵子(扉子の祖母)が漱石の「道草」をきっかけに、事件の発端となる場面に出会...
新シリーズ第4巻。今作のテーマは夏目漱石と「鎌倉文庫」。大きく3話構成になっている。 第1話は漱石の「鶉籠」という著作集の謎に、高校生の扉子が挑む『令和編』 第2話は1973年を舞台に、当時、高校生だった智恵子(扉子の祖母)が漱石の「道草」をきっかけに、事件の発端となる場面に出会した『昭和編』 第3話は漱石の「吾輩ハ猫デアル」をもとに、栞子(扉子の母)が全ての謎を解決していく『平成編』 前作までよりはダークさは控えめで、読み易さは戻った印象です。これまでほとんど描かれていなかった、栞子の父と智恵子との出会いが描かれた事で、そんな印象をもったのかもしれません。 前作発売から丁度2年で出た第4巻。扉子はまだ高校生だし、まだまだ続編はありそうです。期待して待ってます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
めちゃくちゃ面白かった! 今回のテーマは夏目漱石と鎌倉文庫。 とにかく夏目漱石が読みたくなる。 本作では、ようやく智恵子の謎、過去がだいぶ解き明かされる。でも相変わらず、失踪した原因、そこは不明…。なぜ年頃の子ども達を残して消えたのか。今回は当時の篠川家の様子に少し触れている場面があり、切なくなった。栞子のお父さん、登の話もがっつり出てきて、とても新鮮だった。 それにしても、鎌倉文庫…贅沢だなぁ。夏目漱石が所有していた本が借りられるんだもんなぁ。鎌倉にある文学館にもまた足を運びたくなった。 次の作品が待ちきれない。
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シリーズ11巻目、アフター4巻目。 今回は夏目漱石の蔵書をめぐる、昭和・平成・令和に渡る篠川家の親子三世代の話。 古書店もぐら堂の娘と、ビブリオ古書堂の娘は互いに口も利かない絶交中だった。 そんな中、扉子と知り合った恭一郎を通じて圭はある本を扉子に渡す。 その本は...
シリーズ11巻目、アフター4巻目。 今回は夏目漱石の蔵書をめぐる、昭和・平成・令和に渡る篠川家の親子三世代の話。 古書店もぐら堂の娘と、ビブリオ古書堂の娘は互いに口も利かない絶交中だった。 そんな中、扉子と知り合った恭一郎を通じて圭はある本を扉子に渡す。 その本は、夏目漱石「鶉籠」の初版本。 さらにその本には”鎌倉文庫”の蔵書印が押されていた。 戦後まもなく、鎌倉在住の作家が自らの蔵書を持ち寄った貸本屋「鎌倉文庫」。 貴重な蔵書は時代を経て行方不明になっていた。 鶉籠、道草、吾輩ハ猫デアル。 昭和・平成・令和を経て篠川家の親子、智恵子、栞子、扉子の三世代が、それぞれの時代で鎌倉文庫の蔵書の行方を追う。 全巻読んでいるはずなのに、前の話を全く覚えていないシリーズになって来た。
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