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ビブリア古書堂の事件手帖(新シリーズ)(Ⅳ) の商品レビュー

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77件のお客様レビュー

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2024/09/14
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ビブリア古書堂の事件手帖Ⅳ ~扉子たちと継がれる道~ 三上延 ꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱ ★令和編『鶉籠』 ★昭和編『道草』 ★平成編『吾輩ハ猫デアル』 鶉籠(うずらかご)読めないわー、というのは一旦置いておいて。やっぱりこれ読むと紹介?されてる本が読みたくなるし、内容知ってたらきっとビブリアもっと楽しく読めるのにと毎回思うけど、だいたい読んだことがない... とりあえず、「坊ちゃん」かな(タイトルにないけど)。 案の定、扉子と恭一郎は両親が出会った頃のような雰囲気になっている。 扉子中心の話かと思いきや話の流れで遡ること智恵子の時代。 智恵子と栞子と扉子が似ているように、登と大輔と恭一郎も雰囲気が似てる。登と栞子のとこはなんか好きだった。やっぱりお父さん主体じゃないのか。 智恵子は自ら「いつかいなくなるかも」と宣言した通りにどこかに行ってしまって、登は迷いながらも娘2人を育ててたけど、色んな家庭があるよなと思う。 「死ぬ時は買い集めた古書を火にくべる」っていう人には絶対本は売りたくないけど、最後改心してて良かった。 今巻の話の中心である「鎌倉文庫」。これも古書の持ち主が会員制で再開させようというのが素敵な話だと思った。 漱石の「道草」は自伝的小説らしい。 2024/09/14 読了(図書館)

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2024/09/13

篠川家三代のそれぞれのお話が繋がっていったり、 実際にあった鎌倉文庫の話が利用されていたりと 今回も読みごたえがあり、 また読んでみたい本が増えました。

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2024/09/09
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横溝正史のミステリーにまつわるストーリー。話が栞子の親の智恵子、そして本人、最後は娘と繋がるが結局、結論がどうなったか少しもやもや感が残った。横溝正史のストーリーも幻の作品が中心でその作品自体がフィクションなのかノンフィクションなのかこちらももやもやしてしまった。とはいえ次回作も楽しみである。

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2024/09/03
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ずっと謎に包まれていた智恵子(栞子の母)のイメージが、今回の高校生時代のエピソードから、少しだけ立体的になった気がした。 いまだに何を考えているのか掴めない不穏な雰囲気の人物だけれど、それは昔から変わらないのだと知って、なぜかほっとした。 今回の鎌倉文庫の顛末は、ロマンが満ちていて感動した。 相変わらず、稀覯本を狙う色々な人の不穏な思惑が絡んで、苦い気分になるところもあったけれど、最後の展開には家族愛を感じてとても良かった。 智恵子・栞子・扉子と三世代の古書マニアが一堂に会す場面も、微笑ましかった。

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2024/08/22
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昭和=智恵子 母 平成=栞子 子にして母 令和=扉子 孫にして子 という構図。 さらに、 智恵子の夫である篠川登、 もちろん栞子の夫である五浦大輔、 が、語り手になる。 鳥山明が「ドラゴンボール」で孫悟飯を次世代主人公に据えたのに、結局は孫悟空が求められた、という作り手受け手のズレがあったのだと思うが、 本作はその隔靴搔痒をノーブルに乗り越えている、と思った。 (孫悟飯ー孫悟空ーバーダック!!??) 扉子シリーズ4作目、通算11作目、にして、シリーズが築いてきた結構が緊密であることが、ようやく判った。 鎌倉文庫ー川端康成ー夏目漱石、という線も、好み。

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2024/08/15

今回は「令和編」、「昭和編」、「平成編」という形で3話構成になっていました。 話によって物語の主人公が異なっていて面白かったです。 3話中1話は高校時代の智恵子がメインの話でしたが、智恵子の高校時代の様子はこれまであまり語られていなかったので特に楽しんで読めました。 次回も楽しみ...

今回は「令和編」、「昭和編」、「平成編」という形で3話構成になっていました。 話によって物語の主人公が異なっていて面白かったです。 3話中1話は高校時代の智恵子がメインの話でしたが、智恵子の高校時代の様子はこれまであまり語られていなかったので特に楽しんで読めました。 次回も楽しみです!

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2024/08/13

若い頃の姿は3世代似た感じなんだね。 栞子のお父さんの描写初めて読んだ気がする。 智恵子さん悪女のイメージだったけどそうでもない?

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2024/08/08

今回は親子3代に跨ってのお話。 前巻までのギスギスした重苦しさが取り払われ、とても読みやすくなった。 本作らしい、古書にまつわるミステリーという大筋は確保しながらも、ゲストの過去が3世代に渡って推移する。 綺麗なストーリーラインは読みやすかったし、ちょっとしたお涙頂戴要素も大変...

今回は親子3代に跨ってのお話。 前巻までのギスギスした重苦しさが取り払われ、とても読みやすくなった。 本作らしい、古書にまつわるミステリーという大筋は確保しながらも、ゲストの過去が3世代に渡って推移する。 綺麗なストーリーラインは読みやすかったし、ちょっとしたお涙頂戴要素も大変良かった。 最後の最後まで楽しませてくれて、総じて、既存シリーズで一番好きと思えた一冊。 序盤で出てきたちくま日本文学は、入門者にもうってつけということで、是非手に取ってみたいと思う。 自分の読書好きは本作がきっかけのようなものだし、こうした新たな本との出会いがあるのも、また魅力。

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2024/07/31
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新ビブリア古書堂の事件手帖第四弾。栞子の母親千恵子が学生時代、お昼代を浮かせて古書を手に入れていたこと、父親との馴れ初めのことがわかってよかった。鎌倉文庫という貸本屋、夏目漱石自身が持っていた初版本の話などワクワクした。夏目漱石の本が読みたくなった。

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2024/07/30

鎌倉の資産家のガーデンパーティーの場によく似た三世代の女性が揃った。篠川智恵子、栞子、扉子である。そして、時は1973年に巻き戻り、かつてこの地に住んだ文豪たちが自らの初版本や蔵書を持ち寄って始めた鎌倉文庫の蔵書のその後を巡る物語が始まる。どの時代でも、智恵子や栞子、扉子の本に関...

鎌倉の資産家のガーデンパーティーの場によく似た三世代の女性が揃った。篠川智恵子、栞子、扉子である。そして、時は1973年に巻き戻り、かつてこの地に住んだ文豪たちが自らの初版本や蔵書を持ち寄って始めた鎌倉文庫の蔵書のその後を巡る物語が始まる。どの時代でも、智恵子や栞子、扉子の本に関する余りある知識と洞察力で、隠された真実に辿り着き、在るべきものを在るべきところに収めてしまうのは、ひとえに書物に対する愛ゆえかもしれない。

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