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死なれちゃったあとで の商品レビュー

3.9

25件のお客様レビュー

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2024/09/23
  • ネタバレ

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生と死はとなりあわせ いつだってすぐ身近にあるのに 死への恐怖に気づかないふりをして 死なれちゃったことも忘れたふりをして それは自分が生を全うするためでもあり けど本書では死についてたくさん語り合っていて、少しも暗くなくて、辛いんだけど、苦しい思い出なんだけど 明るくて、つまり生きるパワーをもらえた 面白かったという感想は変なのかもしれないけど、いろんな人の死ぬ様はつまり生き様なので、読んでよかった そして人と話すことって本当に大事だと、おしゃべりな自分には嬉しい肯定感を得た 覚え書き あまり責任を感じすぎてしまうと、こっちがまいってしまうのて、時々思い出したり、時々忘れたりしながら、生きていく。 どこかで誰かが不幸なのは今に始まったことじゃない 他にもあったけどとりあえず( ˊ̱˂˃ˋ̱ )

Posted byブクログ

2024/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

葬儀3000円はいい大人がすごいな。嫌いな人のは行かないしこの金額で出す事ない。 永遠の保留Kさんの働きでDさんのその後が知れてよかった。ネットで交流してた人が自分の死後も気にかけてくれるの嬉しい。 種子島のDくんのお父さん家古くなったから自分でたてなおしてかっこいい。DくんにもDくんのお姉さんにも種子島に来いと言えるのもかっこいい。 ファイナルキッスかなりありえなかった。周知の事実の恋人ならまだわからないでもないけど不確定で関係性わからないから止めれないし。死ぬとこういうことが起こる。we are the hitori の歌作る回覚えてる。 人とおしゃべりしたくなった。

Posted byブクログ

2024/09/06

題名そのまま「死」について、受け身の「死」について書かれた作品 それは、本当に暴力的。有無を言わさず取り返しの付かない現実を突き付ける。 悲しみ、辛さ、後悔…それらは時間と伴に形を変えたり重さを変えたりしていく。 でも忘れることはない。時に心の疼きを伴って。 前田隆弘さんの言葉は...

題名そのまま「死」について、受け身の「死」について書かれた作品 それは、本当に暴力的。有無を言わさず取り返しの付かない現実を突き付ける。 悲しみ、辛さ、後悔…それらは時間と伴に形を変えたり重さを変えたりしていく。 でも忘れることはない。時に心の疼きを伴って。 前田隆弘さんの言葉は、励ます訳でもないのに力をくれる。 書くこと話すことによって整理されたり気付く大切な思いや記憶がありますね。 いずれ、また読み返してみたい。

Posted byブクログ

2024/09/03

タイトルが絶妙で、書店で思わず手に取りました。思えばこんな風に本に出会い、ちょっと立ち読みしてから、レジに本を持って行くのはすごく久しぶりでした。 やっぱり書店でもっと本を買わなくては! 死なれちゃった後で、遺された人たちはみんなどうやって心の折り合いをつけているんだろうって、...

タイトルが絶妙で、書店で思わず手に取りました。思えばこんな風に本に出会い、ちょっと立ち読みしてから、レジに本を持って行くのはすごく久しぶりでした。 やっぱり書店でもっと本を買わなくては! 死なれちゃった後で、遺された人たちはみんなどうやって心の折り合いをつけているんだろうって、見ないようにしていたけど、私ももっと人と故人について話したかったんだな、と気づきました。 心に深く刺さる本で、今のところ、今年一番の本でした。

Posted byブクログ

2024/09/03

大切な人の死に対して、心構えを持つことは可能だろうか。突然の場合はもちろん無理だけど、長患いだった場合はどうなのか。 私の大切な人の死の経験は「突然」に偏っているため想像でしかないのだけど、心構えを充分したつもりでも、やはり悲しみや後悔がまったくない死はないだろう、ということ。 ...

大切な人の死に対して、心構えを持つことは可能だろうか。突然の場合はもちろん無理だけど、長患いだった場合はどうなのか。 私の大切な人の死の経験は「突然」に偏っているため想像でしかないのだけど、心構えを充分したつもりでも、やはり悲しみや後悔がまったくない死はないだろう、ということ。 この著者はおそらく、「死なれちゃった経験」が人よりも多い。 家族や友人など多くの人が経験する死だけでなく、偶然見かけた事故現場や、ついさっきまで一緒に仕事をしていた人が別れたあとに交通事故で亡くなってしまった…など、多くの人は経験しない内容も多い。 だからこそこの1冊ができたのだと思う。1冊になるくらい「死なれちゃった」エピソードがあるから。 通夜や葬式のあと、亡くなった人を偲んで、生きている者たちで語り合う、という場面は昔からよくあった。 その中には泣き笑いで話すようなエピソードもあったりして、そうしてそれぞれが想いを表に出すことで、どことなく安心したり悲しみを多少軽くしたりする。 そういう場面は、死から何年過ぎてもある。 不意に死んでしまった人の話題になって、笑って泣いたりする。私自身、そういう時間に救われたことは何度もある。 この本は、そういう効果もあるように感じた。 辛いなら、悲しいなら、人に話してしまおう。想いをまるごと共有するのは難しくても、語り合うことで解り合える部分もあるかもしれないから。 生きている者はまず生きていくことが大切なのだから、そのために、人にたくさん話して心を軽くする。その必要性を、悲しい死に遭った経験がある人なら、理解できると思う。 冒頭の「大学時代の友人の死」がいちばん悲しかった。いちばん後悔してしまうタイプの死。 私も今年後悔してしまうタイプの死を経験したけど、死に方を選べる場合と選べない場合があること、そして選べない場合のなかでも、最後の生き方は自分で選べるかということ、について考えた。 まだ自分は死からは遠いと考えるなら、おそらくそれは勘違いなのだとも思う。明日…もっと言うと数秒後、何があるかわからないのだから。 雨宮まみさんについて書かれた章も切なかった。やはり雨宮さん、周りにとても愛されていた方だったのだなぁと。自分が孤独ではないと、死ぬ前にわかっていたらよかったのだけど。

Posted byブクログ

2024/09/01

誰かの死ほど気持ちを攪拌するものはない 著者の身近な人の死にまつわるエッセイなのだが、短編小説を読んでいるような気になる 自分が昔経験し、そして時間が経ち沈殿してしまった身近な人の死に対する感情が、撹拌されまた語りたくなる、そんな本。

Posted byブクログ

2024/08/27

友人、父、祖母など親しい人、通りすがりの人、知り合ったばかりの人の死を描く。 親しい人を亡くしたばかりの人は読むのは辛いかもしれない。ちょっと落ち着いてから読むといいと思う。 若くして自死した親友の話も辛かったが、事故死した父の話も辛かった。まだ高校生の娘がいるのに、たった三万円...

友人、父、祖母など親しい人、通りすがりの人、知り合ったばかりの人の死を描く。 親しい人を亡くしたばかりの人は読むのは辛いかもしれない。ちょっと落ち着いてから読むといいと思う。 若くして自死した親友の話も辛かったが、事故死した父の話も辛かった。まだ高校生の娘がいるのに、たった三万円しか貯金がなかった。たくさんあったはずのお金は、借用書も貰わず他人に貸していた。(実質的にはあげていた。)息子の大学の仕送りも妻のパート代から出させていた。それが死んでからわかるっていうのは。生きているうちにわかれば怒りのぶつけようもあるが。 しかし、それを恨みにしなかった家族は偉かったな。 若いときは人が死ぬということを本当に分かってはいなかった。しかし身近な人が亡くなることで、死なれてしまったときどんな思いをするかというのがはじめてわかる。自分の死も意識する。 立派だと思ってた人が家族には優しくなかったり、賢いと思われていたために、みっともないところを見せたくないと虚勢を張ってしまう。世間ではよくあることかもしれないが、よく知っていたつもりだった人が、死んだ後にそうだったとわかるのは複雑な思いがする。自分は何もわかってなかったのかと。 一番辛いのは幼いあるいは若い子どもを亡くした親で、この本には著者の親友である息子を亡くした親の前向きな姿が描かれているが、そこに至るまでは地獄の苦しみであったと思う。 もし私が死んだ人だったら、こうやって書くというのは単に思い出すよりずっとしんどいのがわかるから、嬉しい。 思い出すことが、考えることが追悼であり、自分の心を整理することにもなる。そんなふうに思った。

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2024/08/21

著者の周りで起きたいろんな死についてのエッセイ。なんかすごく日常的で、湿っぽくなくてでも暖かい、著者の人柄だろう、このひとを目の前にしたらいろんなことしゃべりたくなっちゃうのかな。雨宮さんについての文章は異性であることを意識しすぎている感じがして少し気持ち悪いと思ってしまったけど...

著者の周りで起きたいろんな死についてのエッセイ。なんかすごく日常的で、湿っぽくなくてでも暖かい、著者の人柄だろう、このひとを目の前にしたらいろんなことしゃべりたくなっちゃうのかな。雨宮さんについての文章は異性であることを意識しすぎている感じがして少し気持ち悪いと思ってしまったけど、でもよかった。 なんか人と喋りたくなった。

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2024/08/16

著者初読み。 こんな数々の体験があるとは、なるほどタイトルの意味もしかり。 最初の友人の死から始まり、やはり終わる。 これがこの本の原点なんだろう。 年齢を重ねた今、この本を読んでよかったと思う。 老衰で大往生という祖父の話。 これは誰にでもあること、改めて深く考えさせられた...

著者初読み。 こんな数々の体験があるとは、なるほどタイトルの意味もしかり。 最初の友人の死から始まり、やはり終わる。 これがこの本の原点なんだろう。 年齢を重ねた今、この本を読んでよかったと思う。 老衰で大往生という祖父の話。 これは誰にでもあること、改めて深く考えさせられた。

Posted byブクログ

2024/08/13

著者に関わる人たちの死について、ふんわりとした軽やかな文体で書かれているエッセイです。重たくなく死を語っている点が、興味深い!と思う人の感性には刺さるのではないでしょうか。 ふとしたときに死にたくなるような私には、ライトな文体ながらもやや複雑な本でした。自分が死んだときに周りの...

著者に関わる人たちの死について、ふんわりとした軽やかな文体で書かれているエッセイです。重たくなく死を語っている点が、興味深い!と思う人の感性には刺さるのではないでしょうか。 ふとしたときに死にたくなるような私には、ライトな文体ながらもやや複雑な本でした。自分が死んだときに周りの人にずっと悲しんでほしいのか?ゆったりと日常に戻って私のことなどさっさと忘れてほしいのか?本を読んでいて思わず自分の死後に思いを馳せてしまいました。正直しばらく考え込みそう。 死後を考えることで今の自分の欲望や、死にたいという気持ちの詳しい部分、そういったことを深く考えた方がいいなあとさえ思わされました。 星は、人におすすめとか文体の好き嫌いとかの部分から、星3で。 でも、良い読書体験をありがとうございました。

Posted byブクログ