1,800円以上の注文で送料無料

死なれちゃったあとで の商品レビュー

4.1

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/08/13

著者に関わる人たちの死について、ふんわりとした軽やかな文体で書かれているエッセイです。重たくなく死を語っている点が、興味深い!と思う人の感性には刺さるのではないでしょうか。 ふとしたときに死にたくなるような私には、ライトな文体ながらもやや複雑な本でした。自分が死んだときに周りの...

著者に関わる人たちの死について、ふんわりとした軽やかな文体で書かれているエッセイです。重たくなく死を語っている点が、興味深い!と思う人の感性には刺さるのではないでしょうか。 ふとしたときに死にたくなるような私には、ライトな文体ながらもやや複雑な本でした。自分が死んだときに周りの人にずっと悲しんでほしいのか?ゆったりと日常に戻って私のことなどさっさと忘れてほしいのか?本を読んでいて思わず自分の死後に思いを馳せてしまいました。正直しばらく考え込みそう。 死後を考えることで今の自分の欲望や、死にたいという気持ちの詳しい部分、そういったことを深く考えた方がいいなあとさえ思わされました。 星は、人におすすめとか文体の好き嫌いとかの部分から、星3で。 でも、良い読書体験をありがとうございました。

Posted byブクログ

2024/08/01

偶然、読むことになった本。 日経新聞をネットで読めるようにしたら、たまたま目に入った枡野浩一さんの記事で、この本の刊行記念トークイベントがあることを知り、近くはないけど遠くもない西荻の、初めて行く書店の地下へ。せっかくサインももらえることだし、もちろんテーマも面白そうだからと購入...

偶然、読むことになった本。 日経新聞をネットで読めるようにしたら、たまたま目に入った枡野浩一さんの記事で、この本の刊行記念トークイベントがあることを知り、近くはないけど遠くもない西荻の、初めて行く書店の地下へ。せっかくサインももらえることだし、もちろんテーマも面白そうだからと購入。 最近、わりと「死」関連の情報に囲まれているので、これも何かの縁だと思う。 蓋を開けてみたら、城山羊の会やハイバイとも緩く繋がっていた。世界が狭いのか、自分が狭い世界で生きているのか。 偶然の結果だけど、読んでよかった。 トークイベントのとき、何かやらかしたり辛かったりしても、死なずに長く生きていたらいつか伏線回収のようなことが起きる可能性もある、というような話があって、いい表現だと思った。 みんな、伏線回収しに行こうぜ。

Posted byブクログ

2024/07/30

タイトルにひかれて読んでみたけど 思ってたのと違った。 じーんと切なくなるボタンや くすっと笑えるボタンの位置が微妙にズレてた。 死に対して特別な意味をもたせたり 残されちゃった方は 死んだその人の生き様を考えて精一杯生きよう となんだか押し付けられてるような気がした。 「あれが...

タイトルにひかれて読んでみたけど 思ってたのと違った。 じーんと切なくなるボタンや くすっと笑えるボタンの位置が微妙にズレてた。 死に対して特別な意味をもたせたり 残されちゃった方は 死んだその人の生き様を考えて精一杯生きよう となんだか押し付けられてるような気がした。 「あれがしたい、これがしたいというのは わたしにとっては なんとか生きていくための希望」みたいな 雨宮まみさんの言葉が載ってたけど ほんと、ただそれだけだと思う。

Posted byブクログ

2024/07/29

SNSでたまたまこの本のことを知り、読んでみることにした。 私自身、4年前に病気で手術を受け今も投薬治療中なのだけれど、自分が死ぬということはどういうことか、ここ数年でかなりいろいろと考えさせられた。 自分がこの世を去ることについての準備、終活めいたものは少しずつ始めていて、自分...

SNSでたまたまこの本のことを知り、読んでみることにした。 私自身、4年前に病気で手術を受け今も投薬治療中なのだけれど、自分が死ぬということはどういうことか、ここ数年でかなりいろいろと考えさせられた。 自分がこの世を去ることについての準備、終活めいたものは少しずつ始めていて、自分の生が終わってしまう覚悟も、それなりにはあるつもり。 だけど、自分のまわりで起こる身内や近しい人たちの死を想像すると、そちらの方はとても耐えられないんじゃないかと思う。幸いまだ両親ともに健在で、近しい人の臨終の場に居合わせたこともない。 そんな感じなので、これほど身近な人の死について書けることがある状況が衝撃的だった。 ライトな感じのノリというか、所々あるオチのような部分は正直好みではないけれど、とかく話題として忌避されがちな人が死ぬということについて、いろいろな人の人生を通して改めて考えさせられたし、人間いつ死が訪れるかわからない、何十年も先かもしれないけどひょっとしたら明日かもしれない、みたいな焦りは色濃く残った。

Posted byブクログ

2024/07/26

p188「あれがしたい」「これがしたい」というのは、わたしにとっては「なんとか生きていくためにしたいこと」だ。たとえば、わたしは11月の桑田佳祐のコンサートをとても楽しみにしているけれど、それは「生きていくために、希望がほしいから、観たい」のであって、いますぐ死ぬ予定があれば、そ...

p188「あれがしたい」「これがしたい」というのは、わたしにとっては「なんとか生きていくためにしたいこと」だ。たとえば、わたしは11月の桑田佳祐のコンサートをとても楽しみにしているけれど、それは「生きていくために、希望がほしいから、観たい」のであって、いますぐ死ぬ予定があれば、その希望はとくに必要がない。

Posted byブクログ

2024/05/26

タイトル通り 死なれちゃった後のことを書いている 死なれちゃったというのがぴったりきている 最後の対談で自死を選ぶことについて話している中で、 『昨日の朝は「超楽しい」と思えても、今朝は「もうお終いだ」と感じることは全然ある。状況は全く変わらないのに。自分の気持ちなんて意外とラン...

タイトル通り 死なれちゃった後のことを書いている 死なれちゃったというのがぴったりきている 最後の対談で自死を選ぶことについて話している中で、 『昨日の朝は「超楽しい」と思えても、今朝は「もうお終いだ」と感じることは全然ある。状況は全く変わらないのに。自分の気持ちなんて意外とランダムで、状況なんて実はそこまで関係ないんだってことが、年をとると徐々にわかってくるんだけど…』 と書かれていて確かになと響いた だから、ちょっと待ってみるとやり過ごせたりするのかなと、それを知っておこうと思った

Posted byブクログ

2024/05/23

ライトに、自分の周りで起こった死について書かれている 涙を誘うわけでも、説教くさいわけでもない でも、すごく読みやすくてあっというまに読んだ

Posted byブクログ

2024/05/19

前田さんは身近な人の死について考え続けている。  「もしかしたら死なずに済んだんじゃないか」という後悔を捨てたくはない。(P211) 読んでいて辛かったけど、もっと深く考えたいと思った。

Posted byブクログ

2024/06/22

死なれちゃったあとで、残された我々はどうしたらいい?という問いの答えを知りたくて前のめりで読んだ。 私は昔から身近な人の死が怖くて怖くて仕方がない。 シンプルにその人にもう会えない寂しさ悲しさもあるが、本書にもあった「もっと自分にできることがあったのではないか」といった後悔や責任...

死なれちゃったあとで、残された我々はどうしたらいい?という問いの答えを知りたくて前のめりで読んだ。 私は昔から身近な人の死が怖くて怖くて仕方がない。 シンプルにその人にもう会えない寂しさ悲しさもあるが、本書にもあった「もっと自分にできることがあったのではないか」といった後悔や責任、「この人は人生に悔いなどなかっただろうか?」といった同情などを感じるのが辛いんだなと読んでいて気付いた。 他人の「死」に対して残された人がその人にできることはない。残された人は超前向きに人生を生きるしかない。 全くその通りだと思う。けど実際他人の死に直面している時、すぐにはこんなポジティブな考えにはなれないだろうな。 「死に対する感情の経年劣化」といったことが書かれていたけれど、やはり時間をかけて「死」について考えたり忘れたりまた思い出して考えたり…を繰り返して受け入れていくしかないのかなと思った。 あとは前田さんの文章が読みやすく、途中クスッと笑えるようなところもあってよかった!

Posted byブクログ

2024/05/05

自分も先月父親が亡くなったタイミングなこともあって興味が湧いて読みました。 著者の父親が海遊び中の事故で亡くなったエピソードの、同行していた同僚のおばさん達が、家族が到着してない状況でその瞬間病院に支払う3000円を頑なに払おうとしなかったという部分がとてもリアルで印象的で。 「...

自分も先月父親が亡くなったタイミングなこともあって興味が湧いて読みました。 著者の父親が海遊び中の事故で亡くなったエピソードの、同行していた同僚のおばさん達が、家族が到着してない状況でその瞬間病院に支払う3000円を頑なに払おうとしなかったという部分がとてもリアルで印象的で。 「私達は関係ないですから」 という意思表示が悪魔のように感じました。 お前らに人の心はないんか?って思うんだけど、世の中には一定数そういう人がいるわけで。これでは人に品性を求めるなど絶望的だ。

Posted byブクログ