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死なれちゃったあとで の商品レビュー

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25件のお客様レビュー

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2024/04/27

死の責任を感じる責任くらいはあるのではないか。的な一節が妙に心に残る。 死なれちゃったあとで、それと向き合い続けるのはしんどいし、かといって無かったことにはできない。それぞれの経年変化の記録と、残された者の整理のつけ方。

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2024/04/22

青山美智子さんがXで紹介していて、私自身も死生観に興味があるので手にした一冊。死にまつわるエッセイ集。 病死ももちろんつらいのだが、事故死や自死が印象深い。読んでいてつらくなる死の記録も多かった。書いている本人も、つらい作業だったのではないかと思う。 後悔や辛さ、寂しさ、そうし...

青山美智子さんがXで紹介していて、私自身も死生観に興味があるので手にした一冊。死にまつわるエッセイ集。 病死ももちろんつらいのだが、事故死や自死が印象深い。読んでいてつらくなる死の記録も多かった。書いている本人も、つらい作業だったのではないかと思う。 後悔や辛さ、寂しさ、そうした負の感情を言語化することには大きな意味がある。人の死に意味を与え、感情を見つめ直す、そうした記録だった。 これだけ死が身近にある人もそうそういないよな、と思いながら読んでいたが、自分の人生を振り返ると身内や職場、教え子の保護者など、振り返ればそこそこ死が身近にある。死に向かっていく人を、どうにかつなぎ止めようとしたこともある。 この作品を読んで、生きている人との関わり方を見つめ直すきっかけになったし、死んでしまった人への捉え方も見直すきっかけになった。そして、私も彼らの死を受け止めて今を生きているのだと思った。

Posted byブクログ

2024/04/20

身の周りの亡くなった方たちについて語るエッセイ集。 父親の死をめぐる「父の死、フィーチャリング金」と、コロナ禍で亡くなったおじさんを描いた「天国からの着信」がよかった。あとやっぱり大学時代の後輩Dさんをめぐる一連の作品たち。 生きてる人が、どう語るか。

Posted byブクログ

2024/03/25

死なれちゃった、というのが妙にしっくりくる。 わたしにも死なれちゃった経験がいくつかあって、それを引きずったり、忘れたり、急に思い出したりしながら今も生きている。誰かに語ることもできず、ただ自分の中で循環させているだけ。もう新しい思い出を作ることができないという当たり前のことに気...

死なれちゃった、というのが妙にしっくりくる。 わたしにも死なれちゃった経験がいくつかあって、それを引きずったり、忘れたり、急に思い出したりしながら今も生きている。誰かに語ることもできず、ただ自分の中で循環させているだけ。もう新しい思い出を作ることができないという当たり前のことに気づいて泣きたくなることもある。そんな自分の葛藤みたいなものも含めて言葉にしてくれている気がしてうれしかった。本に出てくる知っている人も知らない人もみんな死んでしまってるのに生きている温度がちゃんと伝わってくる。

Posted byブクログ

2024/03/22

「情けない人生でした」器用に生きていた後輩の死、海で溺死した父…岸本佐知子氏推薦!忘れられない喪失の記憶を炙り出すエッセイ集

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