わが投資術 の商品レビュー
元野村証券マン、起業してヘッジファンドで個人としても800億稼いで、 最後の長者番付1位の座を得た著者。 癌で声帯を失い、後継者がない今、すべてをこの本にぶちまけた、という触れ込み。 読んではみたが、まねできそうなものはそんなにはない。 アクティブで高い手数料取られるより、安い...
元野村証券マン、起業してヘッジファンドで個人としても800億稼いで、 最後の長者番付1位の座を得た著者。 癌で声帯を失い、後継者がない今、すべてをこの本にぶちまけた、という触れ込み。 読んではみたが、まねできそうなものはそんなにはない。 アクティブで高い手数料取られるより、安い手数料のパッシブがいいとか、 新NISAはやるしかないとか、 きわめてノーマルな部分は誰もが取り入れられる。 しかし著者のような、何か事件があったとき、大勢の意見をうのみにせず、 しっかり状況を押さえ、逆張りの形で構え、勝つ、というのはなかなかできない。 その調査エネルギー樽や凄いもので、だから引退を決めたと言える。 一例はプレサンスコーポレーション。みなが投げ売りする中買い、 オープンハウスがTOBしたときに相当儲けたという。 オリンパスしかり。新生JALしかり。どこぞのREITしかり。 結果論、、、のように見えなくもないが、自分の足で調べ、頭で考えてる。 世の中の空気に流されない。 それができればなあ、、、 お見事な一冊。 ■第1章 市場はあなたを見捨てない 間違っても損をするとは限らない 正しかったら儲かるとは限らない/投資のアイデア=株価に織り込まれていないアイデア/すべての情報にはバイアスがかかっている/情報収集に金をかける必要はなし/投資家は相場に勝てるのか/パッシブ運用vs.アクティブ運用 ほか ■第2章 ヘッジファンドへの長い道のり 野村證券入社──抱いた「強烈な違和感」/損をする個人投資家のパターン/北尾吉孝氏に救われる/軍曹/「腐れ玉」の行方/「ロング・ショート運用」の夜明け ほか ■第3章 「割安小型成長株」の破壊力 実は役に立たない「PBR」/キャッシュニュートラルPERの問題点/「1段階モデル」は低PER株に有効/金利が上がると、高PER株は不利?/「イメージの悪い業界」こそチャンス/バリュエーションの梯子を上る/資金100万円で「割安小型成長株」投資/「成長株投資」と「バリュー投資」の違い/マザーズ(グロース)は「最悪の市場」/「トレンドフォロワー」と「コントラリアン」 ほか ■第4章 地獄の沙汰は持株次第─25年間の軌跡 K1ファンドの運用スタイルの変遷/ファンドのパフォーマンス ほか ■第5章 REIT─落ちてくるナイフを2度つかむ まさかのIPO「20億円分」当選/リーマンショックとREIT暴落 ■第6章 実践のハイライト─ロング ■第7章 実践のハイライト─ショート・ペアートレード 個人投資家には個別銘柄のショートは勧められない/ショートの分散投資はおろかな行為/日経225指数の闇/ようやくわかったショートの勝ち方 ほか ■第8章 やってはいけない投資 ESG投資はナンセンス/未公開株は決して買ってはいけない ほか ■第9章これからの日本株市場 10年以内に起きる破滅的リスク/今後の日本株を取り巻く環境「8」の予想/縮小を続ける内需/日本株ショーテッジ時代の到来 ほか
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話題の投資術の本ということで読んでみた。 ただ、タイトルは投資術だけど、個人投資家は真似しないほうがいいやり方がほとんどじゃないかなとは思った。 むしろ、投資家・清原達郎氏のエッセイ本といったほうが近いかもしれないとは思った(面白いけど、結構話が脱線している印象) なお、著者に...
話題の投資術の本ということで読んでみた。 ただ、タイトルは投資術だけど、個人投資家は真似しないほうがいいやり方がほとんどじゃないかなとは思った。 むしろ、投資家・清原達郎氏のエッセイ本といったほうが近いかもしれないとは思った(面白いけど、結構話が脱線している印象) なお、著者によると昔はひどかったそうだけど、今の野村證券はコンプライアンス重視の立派な優良企業とのこと。まあ、最近悪いニュースばかり聞いているような気もしなくはないれども…。 著者が野村證券時代の時の上司は、SBIホールディングスの北尾吉孝さんだったそう。北尾さんって、もともと野村證券で働いてたのか。知らなかった。著者もいってるけど、SBI証券は優良なサービスだと思う(まあ以前、金融庁から一部業務の停止処分をうけるなんてこともあったけど)。 1980年代に「これから日本は電線を地中に埋めていくから関電工は高成長企業だ」という話があって笑った。いつになったら地中に埋まるんだ…(地震大国なんで、地中に埋めたほうがリスク高いという話を聞いたことがあるので、多分当分は地中に埋まらないのだろうなとは思ってます) それにしても、1980年代の野村證券って本当ひどいなと。バブルで日経平均がかなり高くなってたのは知ってるけど、証券会社が釣り上げていたのも理由の一つだったのか…。これをやってた人って、お咎めなしなんだろうか…。 肝心の投資術の話でいえば、「ネットキャッシュ比率」というのは覚えておきたいと思った。 ネットキャッシュ=流動資産+投資有価証券×70%-負債 ネットキャッシュ比率=ネットキャッシュ/時価総額 とのことで、1以上だと割安らしい。 SBI証券もネットキャッシュ比率でスクリーニングできるようにならないかなぁ。 なお、REITは建て替え時期になると現金が流出するのだとか。築年数も調べるようにしたほうがいいのかもしれない…。 「買った後、株価が下がってもくよくよしない。当たり前のことが起こっただけです」という言葉は肝に銘じておきたい。本当、今年買った株はなぜかマイナスが多いけど、くよくよしないようにしたいです…。 著者やたちあげたファンドの「K1ファンド」についての話は、一歩間違ってたら大損害くらってたんだろうなと思う内容だった。 長者番付1位となった伝説のサラリーマン投資家というぐらいだから、連戦連勝だったのだろうかと思ってたけど、かなりの損失をだしてきたらしい。そりゃあ、声もでなくなるわけだ(著者は咽頭がんで声帯を失っている) 日本の人口は多すぎるので減ったほうがいいというのはある程度同意なのだけど、少子高齢化自体は問題だとは自分は思う。これも団塊世代が亡くなったら、それなりにいいバランスになるのかもしれないから、そこまで耐える必要があるんだろうな。 最後に著者が日本株を取り巻く要因について8の予想をたてていたけど、為替は120円/USドルへと円高が進むというのは、どうだろうなと…。自分も1年ぐらい前までは、そのうち戻るとは思っていたけど、金利だけの問題じゃなさそうなのでそうそう戻らないだろうなと自分は思ってる。
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ほぼちんぷんかんだったけど時々小ネタが人間臭くて刺さる。読みやすい。タイトルどおり投資術の本ではない。書いていいの?っていう話も読める。 尊敬するのは父、会ったこともない歴史上の人物じゃない、まともな答えないの?って小馬鹿にされて悔しくて泣いた。 理科と算数は5であとは2でも理科と算数を褒めてくれる父が大好きだった、子供は褒めるべき、嬉しかったことずっと覚えている ゼンショーの社長の話とか、BTMUの無駄な仕事の話とか、中近東は自費で行くところじゃない、とか面白い。 エピローグのバス停のばあさんの話、普通はばあさんのこと疑わない。まぁ、嘘でも時間あるからいいや、の一言がなんでも疑う清原さんらしい、と思った。 理系で田舎者って英語できなそうだけど、この人は相当努力したんだろうな。 信頼できるのは日経CNBC 朝エクスプレス 海外市場振り返り 日経ビジネス 週刊ダイヤモンド 暴露本はFACTA 選択 野村のイン・サイダーのネタ、オチまで紙面取りすぎで面白い。 ソフトバンクみたいにわけわかんない会社(ほんとだけど)とか、クチが悪いけど、おもしろい。 しかしまぁ、CO2排出減には人口減で子ども作らなきゃいいってのは暴論。笑えない。講談社、よく書かせたね。老人に死ねって言えないからね。子は宝ですよ。生きる活力です。
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2005年の最後の高額納税者リストNo.1となった、元タワー投信顧問のファンドマネージャー清原達郎氏の著書。 「後継者不在のためノウハウを後世に継ぐ書籍」という清原氏の言葉に嘘偽りなく、投資家らしいリアリズムあふれる非常に具体的で詳細なノウハウが満載。銘柄選定もそうだが、coun...
2005年の最後の高額納税者リストNo.1となった、元タワー投信顧問のファンドマネージャー清原達郎氏の著書。 「後継者不在のためノウハウを後世に継ぐ書籍」という清原氏の言葉に嘘偽りなく、投資家らしいリアリズムあふれる非常に具体的で詳細なノウハウが満載。銘柄選定もそうだが、counterintuitive(直感に反する)やベイジアン的発想といった思考は非常に参考になる。 また、彼自身のキャリア・投資銘柄に纏わるエピソードは、物腰柔らかい語り口とは異なり、辛辣で皮肉なのにウィットに富んでいてついついニヤッとしてしまう。特にゼンショーの小川賢太郎氏のラリアットの話は声を上げて笑ってしまった。 それなりの投資知識は必要だが、役に立って娯楽にもある非常におすすめな本。
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真似出来そうで真似出来ないかなり高度な内容だと思う。 巻末に某ジャーナリストが「数値化されたマニュアルがあるわけでなく、最終的には清原氏の経験に基づくカンだ」と締めくくっているけどまさにその通りだと思う。 自分は株式投資はほとんどやらないのでザッと読んだけどバリュー投資を目指す投...
真似出来そうで真似出来ないかなり高度な内容だと思う。 巻末に某ジャーナリストが「数値化されたマニュアルがあるわけでなく、最終的には清原氏の経験に基づくカンだ」と締めくくっているけどまさにその通りだと思う。 自分は株式投資はほとんどやらないのでザッと読んだけどバリュー投資を目指す投資家さんは熟読する価値があると思う。
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清原さんの投資術を読んでるとインデックス投資、 NISAがすごいことが思い知らせる。 個別投資は夢があるけど、推し活程度で済ますのがいいのかもしれない思う。 日本経済は良くないと思ったけど、目利きをすればまだまだ伸びそうな株がある。 最後に時折挟む清原さんのブラックジョーク?愚痴?が面白かった。
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超実践的な日本株投資本。こんなに教えてもらっていいんですかレベルの有用なバリュエーション分析手法。 と同時に、決して清原さんがこの方法論だけで勝ってきたわけでもないことがわかる。相場が逆に行っているときに自分の信念を見失わないのはとても難しいが、そこを強靭な精神力をもってポジシ...
超実践的な日本株投資本。こんなに教えてもらっていいんですかレベルの有用なバリュエーション分析手法。 と同時に、決して清原さんがこの方法論だけで勝ってきたわけでもないことがわかる。相場が逆に行っているときに自分の信念を見失わないのはとても難しいが、そこを強靭な精神力をもってポジションをむしろ積み増していったこと、そして他人の嘘や欺瞞を見抜く鋭い洞察力。 これらが揃ってこその圧倒的なパフォーマンスだったのであろう。自分もかつて大型株のファンドマネージャーをやっていたが、ファンダメンタルズが信じられなくてモメンタムばかり追いかけていた。この本を現役のときに読めていたら。。。 あとは昔大変お世話になった某REITアナリストが本書でも大活躍されていてなんとも嬉しい気持ちになった。
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金融で20年仕事をした自分でも、理解がおぼつかないところがありました。金融に不慣れな人が読むとハードルの高さを感じるかもですが、大事なところは平易な言葉で書かれています。大事なところだけでも覚えていたら充分だと思います。それぐらい、中身が濃いです。 ショートはしない、小型株を狙う...
金融で20年仕事をした自分でも、理解がおぼつかないところがありました。金融に不慣れな人が読むとハードルの高さを感じるかもですが、大事なところは平易な言葉で書かれています。大事なところだけでも覚えていたら充分だと思います。それぐらい、中身が濃いです。 ショートはしない、小型株を狙う、20〜30%の値上がりでは売らずに2〜3倍まで待つ、情報収集にお金をかけすぎない、ネットキャッシュプラスや1以上、PER10 %以下、HPは必ず見る、四季報・FATCAがオススメIPOは厚化粧、イメージ良くない業界狙う、など。
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顧客が儲かって自分も儲かること 人と交わり何かの役に立つこと 幸福感 投資に対する独自の視点を学びながら、どのようにして市場に向き合うべきかを考えさせてくれます。清原氏は、ただの利益追求ではなく、リスクを適切に管理し、長期的な視野での投資を重視するスタイルをとっており、これが現...
顧客が儲かって自分も儲かること 人と交わり何かの役に立つこと 幸福感 投資に対する独自の視点を学びながら、どのようにして市場に向き合うべきかを考えさせてくれます。清原氏は、ただの利益追求ではなく、リスクを適切に管理し、長期的な視野での投資を重視するスタイルをとっており、これが現代の投資家にとっても有益な学びとなっています。 特に印象に残ったのは、市場の動向をただ予測するだけでなく、冷静で柔軟な姿勢で投資に臨むことが重要だと説いている点です。市場が誰に微笑むかという問いかけも、自己鍛錬や知識の習得に努めることで初めて市場が好意的な結果をもたらす可能性を感じさせます。
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本書は、小型株を中心とした投資戦略を解説している。自分の考えが他人と違うときに限り投資アイディアとなる/小型株は市場参加者が少なく、株価に何が織り込まれているかが分かりやすい/アクティブ運用は手数料を考慮するとパッシブ運用に劣る/ネットキャッシュ比率とPERを基に割安判断をする/...
本書は、小型株を中心とした投資戦略を解説している。自分の考えが他人と違うときに限り投資アイディアとなる/小型株は市場参加者が少なく、株価に何が織り込まれているかが分かりやすい/アクティブ運用は手数料を考慮するとパッシブ運用に劣る/ネットキャッシュ比率とPERを基に割安判断をする/ショートポジションは個人投資家には不向き/テーマ型投資信託はリリース時が既にピーク。著者の投資哲学や実際の成功失敗経験などが学べる。最後の章では著者の強めの思想や日本株式市場の将来予想が書かれており、参考になる。
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